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2016年09月24日(土) | ♯401 恵庭・松恵小学校の農園活動に密着編
2016年09月24日(土) | 子ども自身が育てる、教える、責任を持つ。
2016年09月24日(土) | 収穫祭スタート!6年生には野望が…
>>

2016年09月24日(土) |  ♯401 恵庭・松恵小学校の農園活動に密着編

今月3日、土曜日…。
とある小学校へとやってきた、
あぐりメンバーの3人。
何やら体育館の方から、にぎやかな声が…

憧れ
「今日は実は特別な日らしいです!」

憧れ
「聞いてみますね。
 さあみんな今日は何をするんですか?」

子どもたち「収!」

森崎「収穫祭??」

今週のあぐり王国ネクストは、
土づくりから、収穫、そして調理まで!
小学生が農業を学ぶ「農園活動」に密着です!

札幌のベッドタウンであり、
花の町としても知られる恵庭。
その中で、のどかな農村地帯にある、
こちらの学校が「松恵(まつえ)小学校」。
児童数106人、1学年1学級と小規模の学校です。
この日は、学校の一大行事「収穫祭」が
行われるということなのですが、
どのような行事なのか…?
6年生の担任・阿部実先生に聞いてみます!

阿部先生
「うちの小学校には約600坪があります」

森崎「600坪の畑がある!!」

阿部先生
「その学校農園の中で子どもたちが
 だいたい毎日…
 朝行ったりなんだりしてお世話をして
 やっと育てた野菜がある!
 今日はそれを1~6年生が料理をして
 全校で食べ合う行事が
 5月から子どもたちは苗や種を植えて
 ジャガイモやカボチャ・ピーマンなど
 ものすごい種類の野菜を育ててるんですね」
30年ほど前からスタートした、
松恵小学校ならではの取り組み
「農園活動」。
学校の裏にある畑を利用して
1年生~6年生までが、様々な野菜を育てます。
土づくり、種まき、水やり、草取り、収穫と、
野菜の栽培方法を一(イチ)から学ぶんです。
番組では今年が最後の活動となる
6年生を中心に密着してきました。

~5月20日(金)~

阿部先生
「ダイコン畑の土を耕してくれ~」

男子
「先生!ここをまっすぐ全部耕す?」

阿部先生「いいね。行ける所まで行こう」

農園活動は5月の「土づくり」から始まりました。
6年生は、タマネギ、ジャガイモ、ダイコン、
ニンジンなどなど17種類の野菜を植えたんです。
中には、専門的な作業も…

阿部先生
「あっち側にマルチを敷いていきましょう」

みんなでマルチシートを引っ張り
土の上にそっと敷いていきます。

ディレクター
 「マルチシートはなんで敷くの?」

男子
土の温度を上げるためや
 雑草を生やさないために張る!
 トマトとかはマルチを張った方が
 雑草をとる手間がなくなるから
 そういう理由でマルチを敷く野菜もある!」

低学年の時にはわからなかった「マルチがけ」も、
6年間で培った知識です。


2016年09月24日(土) |  子ども自身が育てる、教える、責任を持つ。
そしてこの日、隣の畑には1年生の姿も。
そこには、6学年全員で行う
松恵小の農園活動ならではの光景が…。

6学年「もう少し強く!」「ぐいって!」

さあ1年生がマルチに穴を開けるのが
うまく行かないでいると
あっと言う間に回りにお兄さんお姉さんが
集まってきましたよ…

6年生「そのまま縦にぐっと!」

1年生はなんとか穴を掘り苗を植えると…

6年生
「最後に苗を押さえる!」
「苗のまわりをこう…(ジェスチャー)」

1年生は6年生の真似をして押さえます。

先生「これでいいですか」
6年生「はい!」

先生
「ありがとうございます。
 みんな分かりましたか?」

1年生「はーい」

こうして、土づくりと苗植えが終わり、
2ヶ月が経った7月。
作物はすくすく生長し、畑も様変わり。

収穫祭を前に、
金井アナも児童達の様子を見守ってきました。

~7月20日(水)~

阿部先生
「いまは育ててきたトマトを夏休み中
 どうやって育てるかの話を聞いてます」

この日は、野菜ソムリエの方を招いて特別授業。
野菜の特性などを学びました。

野菜ソムリエ 中橋賢一さん
「トマトは実が出たら、そこから葉っぱが出て
 そこから120°ずつズレて、一周してまた戻る。
 なんで120°ずつ出るんだろう?」

男子「光を当てるため!」

中橋さん
「そう、さすがですね。バラバラで出た方が
 太陽の光をいっぱい浴びる!」

トマトに関する知識を深め、
生育途中も様々な作業を行うんです。

憧れ「いまどんな作業をしているの?」

女子
「枝が広がっているので支柱に近づけている」

男子
“誘引(ゆういん)”と言うんですけど
 枝の進路が広がらないようにしてるんです」

憧れ
ユウインって何?」

男子
って、くって書いて誘引(ユウイン)」

憧れ「はははは!なるほどね!」

憧れアナウンサーもたじたじです…

憧れ
「6年生は野菜に詳しいですね」

阿部先生
「そうですね。6年目ですからね!ははは!
 そしてだいたいニンジンが好きな子は
 1年生からずっと育てている子もいる!
 なので、その野菜が得意になってくる」

憧れ
「さっきもずっとトマト育ててるって子が
 いましたよ」

農園活動では、児童たちの責任感を養うため、
作物ごとに担当者を決めます。

こちらはタマネギ担当の高橋響(ヒビキ)君。
収穫までの生育管理を担う大役を任されました。

憧れ「今の玉ネギの状況は?」

ヒビキ君
「大きくなってきてるから…安心した!
 根本に雑草が生えちゃうから
 それを抜くのが大変だった…
 授業時間を使う時もあるし
 休み時間を使う時もあります!」

憧れ「夏休み中も来れそう?」

ヒビキ君
「はい!プールの帰りに育てたりします」

それぞれが最後まで作物を育て上げることで、
自然と野菜への感謝や愛情
深まっていくんです。


2016年09月24日(土) |  収穫祭スタート!6年生には野望が…
いよいよ、松恵小学校のがスタート!
1年生から6年生まで、
各学年が作る料理を発表します。

まず1年生から…

男子「わたしたち1年生は…」

全員
カボチャスイーツサラダ

憧れ「かわいい」

森崎「みんな大きい声でしっかりと」

そして今年が最後の収穫祭となる6年生は?

男子「6年生の野望!」

全員
「日本一おいしいカレーをつくる!」

女子
「テレビで“日本一うまいカレーの給食”
 という番組を見ました」

男子
「それは道東にある置戸町
 という町のカレーを
 給食で食べているというのです」

男子
「夏休み!阿部先生を
 置戸町に派遣して
 実際につくり方を教えてもらう事に
 成功しました!」

大人チーム大爆笑です…

男子
「そこでレシピをもらってビックリしました。
 なんとカレーのルーは手作りなんです」

そうなんです!収穫祭で6年生が作るのは、
「日本一おいしい給食」として知られる、
置戸小学校のカレー。

夏休み中、担任の阿部先生が、
実際にレシピを学びに行ったんです。
そのこだわりのカレーを、
児童達が再現するというのですが…

男子
「ここで森崎さんにクイズです!」

と、突然の無茶ぶり!
(小学生なのにスゴイです)

森崎「何だよ!それ?」

男子
「置戸小学校のカレーには
 スパイスが何種類入っているでしょうか?
 間違えたら…日本一のカレーではなく
 激辛カレーを食べてもらうことになります」

森崎「うはははっ!じゃあ9種類!」

男子「正解は19種類です!」

森崎「うわああああああ」

北川「激辛!激辛!」

森崎
「そんなにあるの?スパイスって!」

北川「すごおおおい」

男子
「19種類のスパイスを紹介します!」

森崎「言うの!?」

すると一人ずつ前に出てきて
スパイスを手前に出して…

男子「ガーリックグラニュー!」
女子「クミン…」「…」

19種類を紹介していきました。

森崎「うわ~そんなにあるんだ」

…ということで、
6年生のプレゼンテーションが終了し、
各学年の調理がスタート!

まずは「日本一のカレー」に挑む6年生の元へ…


2016年09月24日(土) |  調理スタート!慣れた手つきにビックリ…

森崎
「みんなしっかりと包丁
 細かい作業も全部やってますよ」

阿部先生
「そうなんですよね。
 1年生から調理するでしょう、うちの学校。
 そうすると包丁気をつけろよって
 そんなに言わなくても(できる)…」
 
森崎「すごい!」

森崎
「家でも一人でカレーをつくれちゃう?」

女子「はい!」

森崎「すごいな…」

憧れ「…教えて!!ははは」

さてお隣では…

森崎
「すごいの煮込んでいるけど何?」

女子「豚肉です!」

森崎
「ブタにはたくさんの旨みがあって
 まずはスープにしている!」

憧れ「本格的ですね」

ここでは玉ネギを切ってますよ。
なんだか涙が止まらないようですが…

森崎
「メガネの子が有利だよね!」

全校生徒分とおかわりの分まで
合計160人前のカレー
作る6年生。まずは、順調な滑り出し!

一方、初めての収穫祭となる1年生は?

北川「みんな何を作っているの?」

1年生
カボチャスイーツサラダ!」

北川「カボチャだけ入ってるの?」

女子
「ハチミツとクッキーと
 ヨーグルトとクリームチーズ!」

お隣、2年生の教室は?

北川
「とうもろこし、いっぱい入ってるね。
 何をつくるんだっけ?」

2年生「コーンムース!」

北川「2年生は畑で何を育てたの?」

2年生
「トウモロコシ!」 「スイカ」
「ミニトマト」

調理では初めて包丁を使う場面も…。
そこでも、包丁使いが上達した6年生
サポートしてあげます。

6年生「ネコの手だよ…」

ドキドキしながらも上手に切れてますよ。

時ににぎやかに、時に真剣に、
収穫祭を楽しむ1・2年生ですが、
農園活動では、こんな体験もしてきたんです。

それは、学校の隣にあるこちらの小屋。
中には野菜を並べる生徒達の姿が…。

みんな一緒に
「ユネスコショップオープン!」

「ユネスコショップ」とは、
児童たちが育てた野菜を販売する直売所。
1袋どれでも50円で、売り上げはユネスコの
募金活動に寄付するんです。

憧れアナウンサーが買い物に来た
お母さんたちに取材をしていると…

男子
すみません!
 トウモロコシが売り切れなので
 マイクロキュウリでもいいですか?
 それも50円です!」

お母さん「これ、いただくわ!」

男子「はい!ありがとうございます」

憧れ
「思わず色々買ってしまいましたね」

誰もがほっこりしてしまう場面でした。

こうして低学年から様々な活動を体験し、
成長していく生徒達です。


2016年09月24日(土) |  カレー作りは本格的でスゴイッ!

さて調理の様子を見に行きましょう。
学年が上がるにつれ、
経験も増し調理の内容も高度に…

ここは3年生。
オニオンリングを作っています。

北川「油、こわくないの?」

みんな「怖いよ~」

こわいと言いながらも楽しそうに
揚げていますよ♪

北川
「すごい!こっち(5年生)は
 両手で炒めている!
 ナスの油炒め」

男子
「少し酒が足りない!」

北川「すごいね…」

男子「さっきの匂いと違う!」

北川「匂いで分かるの?」

高学年ともなると、手際や味付けも慣れたもの。
それぞれ完成が近づき、作業はいよいよ大詰め!

日本一のカレーに挑戦中の6年生は…?

森崎
「ではトマトピューレが入ります!
 うまそうだなあ。
 これでカレーの酸味がしっかりでる」

森崎
「これがオニオンペースト。
 焦げないように飴色になるように
 一生懸命混ぜる!」

男子
「1回で2時間くらいずっと炒めて
 給食も交代制で食べていって…」

森崎
「じゃあ本番までこれ何回も何回もやった?」

男子
「はい!これを…2回やったんですよ!」

森崎「へええ」

「日本一おいしい給食」と言われる、
置戸小学校のカレーを再現しようという6年生。
そのレシピに欠かせないのがタマネギペースト!

事前に収穫し乾燥させておいた
大量のタマネギを、
収穫祭前日に、
あめ色になるまで炒め続けたんです。

その玉ネギペーストを加えますよ。

森崎
「これで甘みを足しますね」

このあと、豚肉や すりおろしたリンゴ、
ブイヨンスープを加え、作業は終盤。
いよいよ19種類のスパイスも入れていきます!

このあと調味料を加え、
いざ試食してみた、生徒達の反応は…?

男子
「ん~…なんかもうちょっとのような気が…」
「ソースが足りない!!」

ところが…
男子「うまい!」「おいしい」

実は2つの鍋で同時進行していたカレー作り。
調味料の加減からか、
味に違いがあることが判明…。

そこで、阿部先生が取った奇策とは!?

阿部先生
「これとこれ1つにしま~す!」

森崎「えっ」
憧れ「えっ?1つにしちゃうの?」

男子「やめた方がいいよ!」

森崎「その決定をどう思う?」

男子「反対!!」

何と、2つの鍋をひとつにまとめる
大胆な作戦に!
この判断が吉と出るのか、凶と出るのか?
そして…。

阿部先生「完成です!!」

憧れ
「日本一のカレーになりましたか?」

阿部先生
「あとは全校の判断です!!」

憧れ「メガネが真っ白!」


2016年09月24日(土) |  お料理ズラリ!いただきま~す♪

「いただきま~す」

森崎
「バイキング形式で始まりました!」

各学年のお料理をご覧ください!

恵庭の松恵小学校で行われた「収穫祭」。

各学年が自分達で育てた野菜を使って、
様々な料理が作られ、
いよいよ試食会がスタート!

「バイキング形式」で、
好きなものを食べられるのも、
生徒達の楽しみのひとつなんです。

森崎
「各学年すごいの作ってるね」

置戸小のレシピを再現した、
6年生「日本一のカレー」!
そしてリーダーには、あのカレーも…。

阿部先生「リーダー激辛でしたね…」

森崎
「クイズに外れたので激辛に…」

阿部先生
「半分は日本一のカレーを…」

クイズでスパイスの種類を
間違えたリーダーには、
日本一のカレーに6年生が育てた
「とうがらし」入りの激辛カレーを。

ではいただきま~す!

北川
本格的じゃないです?!
 すごいスパイシーですよね」

憧れ
「置戸小学校のカレーを知っているのは
 阿部先生だけですからね! 
 味は一緒ですか?」

阿部先生「これでしょう!」

北川「再現できましたか?」

阿部先生「出来たと思います」

森崎
「みんながシッカリと炒めてくれた
 玉ネギペーストの甘さが効いてる!」

2016年09月24日(土) |  野菜も育って、子どもも育つ「農育」だ
阿部先生から合格点が出た
6年生「日本一のカレー」!
下級生たちもみんな、
おいしそうに食べています。
そして6年生は?

男子
「家で食べているカレーより
 スパイスがいっぱい入っているから
 ちょっとピリッとしていて
 玉ネギのあま味もあって美味しい!」

男子
「6年間の集大成
 気持ちの味がします!」

納得のいくカレーに仕上がり、
笑顔がこぼれる6年生。
ちなみに、リーダーの激辛カレーは?
森崎
「全然辛くな…
 
 辛い!辛いって!」
こうして6年生最後の収穫祭は終了。
改めて松恵小学校での農園活動で、
彼らが感じた想いとは…?
女子
「よくお店で売っている野菜は
 買ったらすぐ調理や食べたりできるけど
 自分で育てると
 “まだできないのかな…”って
 天気で生育が悪くなったりしたので
 農業の大変さが分かりました」

女子
「1年生の時は農園活動が初めてで
 最初何をやるのかわからなくて
 先生に全部頼っていたけど
 6年生になったら自分で考えてやることとか
 考えて行動できたので
 今日のカレーも美味しくなったと思う」

6年生それぞれの想いを、
温かく見守ってきた阿部先生は?

阿部先生
「本当は農家になってもらいたい!
 稲作をやっているおじいちゃんが
 いるんですけど、田んぼを借りながら
 みんなで田んぼをしてるんですけど
 でもおじいちゃんは
 『今年で最後だよ』と言われながらも
 毎年続いているんですけども、
 やっぱりこの中から誰かが
 農業後継者として育ってもらえれば
 一番いいな…とは思いますね」
阿部先生
「そうじゃなくても
 家庭を持って庭で野菜を育てる時、
 この子たちはけっこう知ってるんだと思う。
 色んな事を知って
 成長していくのかなって思います」

農園活動によって育まれたのは、
野菜だけではなく

彼らも同じ。

最初は小さかった芽が、
少しずつ根付き、今や大きな幹となり、
これからもずっと、輝き続けるでしょう。

番組から大雨被害に対する
義援金募集のお知らせです。

日本赤十字社北海道支部が
事務局となっている
北海道災害義援金募集委員会は
8月20日からの大雨で
被害を受けた皆さまへの
義援金の募集を行っています。

義援金の受付口座は北洋銀行と北海道銀行の
ご覧の口座に開設されています。

頂いた義援金は全額、被害を受けられた方に
配分されます。
詳しくは日本赤十字社北海道支部の
ホームページをご覧ください。

------------------------------------
≪口座名義≫
北海道災害義援金募集委員会会長 伊藤義郎

≪受付口座≫
北洋銀行  札幌南支店
      普通預金 4611251

北海道銀行 本店営業部
      普通預金 3230598

日本赤十字社北海道支部ホームページ
http://www.hokkaido.jrc.or.jp/

9月17日のクイズ
「幻のブランド和牛と呼ばれる奥尻島の肉牛は、
 なんという名前だったかな?」

正解は「おくしり和牛」でした


2016年09月17日(土) |  ♯400 祝放送400回!島の農業に触れる!編

森崎
「今週のあぐり王国!
 すごい所から放送してます!」

憧れ
「私達は今フェリーの上にいま~す」

森崎・憧れ「いええ~~い」

憧れ「揺れるんですよ

森崎「揺れるね。今日ね」

森崎
「あれが北海道です!
 本島から離島に向かっているんです!」

憧れ「そうなんです!」

森崎「揺れるんです!!」

憧れ
「なんで私たちがフェリーの上にいるかというと
 今回はあぐり王国北海道にとって
 記念すべき回なんです!!」

海を渡って離島へ向かう、あぐり王国ネクスト。
実は今回の放送で…

憧れ
「ジャーン!
祝 放送400回突破!」

森崎「ありがとうございま~す」

何と2008年7月の放送開始から、
今年で9年目に突入したこの番組。
今回の放送で、めでたく400回目
迎えさせていただきました!

これまで北海道の数々の農産地を訪れた
あぐり王国ですが、
今回は番組史上初となる

島の農業に触れます。

森崎
「400回も放送して丸8年でしょ。
 北海道全域を取材したと思っていたけど
 まだまだ行っていない地域あるんですよ」

憧れ「…島!」

森崎
「島の農業だね。その島とはどこですか?」

憧れ「奥尻島で~す!」

憧れ
「今、私達は瀬棚港から海を渡って
 奥尻島に向かっているんですが、
 私は道内の離島に行くのが初めてなので
 すごく楽しみです!」

森崎
「離島はいいよ~。
 奥尻島といえべ…ウニだね!
 でもどんな農業が待っているか楽しみ」

憧れ
「きっとあぐりっこ達も
 楽しみにしていると思いますよ」

森崎
「大丈夫なのかな?彼らは…」

憧れ
船酔いしていないですかね?」

森崎
「船酔いしてない…って
 あなたが言うなよ」

※憧れアナウンサーはなかり船酔い中です。
 ちなみにスタッフも数名重症に…

一緒に奥尻島の農業を学んでくれる
あぐりっこは、食べることが大好きな、
小学5年生の佐藤駿成(シュンセイ)君と、
野菜や果物を育ててみたい小学6年生の
小田嶋美優(ミユ)ちゃん!

森崎「船酔い大丈夫かい?」

ミユ「大丈夫です!」

憧れ
「大きいフェリーに乗るのは初めて?」

ミユ
「2回目!青森に行った事があります」

シュンセイ
「うんと~ガリンコ号に1回だけ乗った!」

森崎
「ガリンコ号!流氷を割りながら進むやつ…」

それはフェリーではないねえ~(笑)

森崎「奥尻いったことある?」

あぐりっこ「ないです!」

憧れ
「気合いを入れてどんな出会いがあるのか?
 島の農業を学びにいきましょう!」


2016年09月17日(土) |  夢の島で見つけた!紫アスパラ!?
せたな港からフェリーでおよそ1時間半。
日本海に浮かぶ、道南の離島「奥尻島」。
島の周囲およそ80キロの奥尻島は、
北東エリア、奥尻エリア、
青苗(あおなえ)エリア、北西エリアという
4つのエリアがあり、
2800人ほどの人々が暮らしています。
そんな奥尻島は島のシンボルとも言える
様々な奇岩や絶景スポットなど、
大自然が織りなす観光名所が
数多く点在することから、
夢の島とも呼ばれているのです。

奥尻島に到着したあぐり一行は、さっそく、
青苗エリアの米岡(よねおか)地区にいる
生産者のもとへ―

憧れ
「海老原さんという生産者さんです」

森崎
「海老原さん…!?宜しくお願いしま~す」

奥尻島の農業について教えてくれる、
生産者の海老原(えびはら)浩さん。
地元で建設業を営みながら、
農産物の生産を行っています。

海老原さん
「もともと祖母の代から農家をやってまして
 うちの親父の代に農家をやりながら
 建設業をやりだしたんだよね。
 それで今はうちの兄貴と建設業を営みながら
 米・野菜・牛を育てている!」

森崎「そうなんだ」

憧れ「ハウスが見えるんですけど」

海老原さん
「あれが野菜を育てているハウスなんです」

ということで海老原さんが育てる
野菜の栽培ハウスへ。その野菜とは…

海老原さん「これなんです!」

森崎「分かるかな?」

シュンセイ「アスパラ!」

森崎
「シュンセイ。あぐり王国来過ぎだね(笑)…」

憧れ「ベテランですね!」

シュンセイくんの言う通り、
栽培している野菜はアスパラ!
16棟あるビニールハウスのうち、
15棟がグリーンアスパラ、そして1棟のハウスだけ、
ちょっと珍しいアスパラを育てているんです。

海老原さん
「ちょっと下見てごらん!」

ミユ「紫のアスパラ!!」

海老原さん
「これが紫のアスパラなんです」

濃厚な甘みが特徴の紫アスパラ。
奥尻島では海老原さんを含め2戸が栽培。

シュンセイ
「でもおっきく育っているのは緑色だけど…」

海老原さん
これは伸びるとグリーンになっちゃうんです。
 途中までが紫色してますよね!」

憧れ「本当だ!」

海老原さん
「これは伸びて、立茎栽培のアスパラなんです」

紫アスパラの収穫期間は4月上旬から9月まで。

収穫を終えたら、そのまま茎を伸ばして
養分を根に蓄えさせ、
秋にすべての茎を刈り取ります。

そして翌年、新たに芽吹いたアスパラを収穫。
このような栽培方法を、
立茎(りっけい)栽培といいます。


2016年09月17日(土) |  紫が緑に…甘さにびっくり!

森崎
「あれ美味しそうだな~良い色」

海老原さん「食べますか?」

森崎「話はやいなあ」

すると海老原さんプチンプチンと
手でもいでくれました!

海老原さん
「本来はハサミで収穫しますけどね。
 このまま生で食べてみて」

ということで、採りたての紫アスパラを
試食させていただくことに!
いったい、どんな美味しさなのか?

パキンッ

シュンセイ
「(ニヤリ)うまい!!」

ミユ
「どんどんあま味が増して美味しいです!」

森崎
「みずみずしい!アスパラ汁すごい。
 甘い!!」

憧れ「真ん中もすごく甘い」

森崎
「あま味の強さが特徴ですね!」

海老原さん
「そう!グリーンの3倍以上は甘い!」

濃厚な甘みが特徴の紫アスパラは、
ハサミで根元から収穫します。
出荷基準の長さは、25センチ以上で、
多い時ではおよそ200キロを、
毎朝収穫しているのです。

森崎
「生で食べるのも、甘くておいしんですけど…」

海老原さん
ゆでると、さらにあま味が増しますね!」

森崎
「ゆでた方が甘くなる…ゆでてみたいなあ」

海老原さん
「そして変化がありますんで!」

憧れ「変化??」

茹でると甘みが増すだけではなく、
紫アスパラに変化が現れるとのこと。
一体どういうことなのか、
見せていただくことに!

海老原さん
「さあどう変化するか…」

森崎
「あれ?紫が…?
紫をゆでるとになるの??」

シュンセイ「ええええ」

憧れ「キレイな緑色だあ」

茹でると紫色の色素が抜けて
緑色に変化するという、
ちょっと面白い紫アスパラの特徴。

さらにその変化は見た目だけではなく
美味しさにも…??

森崎
「甘い!すんげー甘い。
 あま味倍増!すっげー甘くなってる」

憧れ「甘い!すごいジューシー」

海老原さん
「でしょっ!3倍はあま味でますよ」

あぐりっこも…

ミユ
甘いっ!!あの最初
 アスパラが嫌い 
 だったんですけど…」

森崎
「なに?ミユ、アスパラ嫌いだったの?」

ミユ
「だけど茹でるとすごく甘くなって
 食べやすくなりました」

森崎「食べられるの?」

パクパク…

森崎「あっ良かったよかった!食べてます」

ミユ
「すごいおいしい!」

森崎「良かったよ~」

収穫した奥尻産のアスパラは、
フェリーで江差町にある選別施設に運ばれ、
JA新はこだてのブランドアスパラとして
出荷されます。

現在、奥尻島のアスパラ生産者は5軒。
フェリー輸送という離島ならではの
苦労を抱えながらも、
良質なアスパラを生産しています。

森崎
「JA新はこだてのアスパラとして
 どこどこに行くんですか?」

海老原さん「札幌とか大阪とか…」

森崎
「島を出てJA新はこだてのアスパラとして
 札幌や大阪に出荷されるんだね。
 旅するね~このアスパラは!」




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