森結有花アナウンサー 「道北の遠別町にやってきました!」
森崎博之リーダー 「おー冷えるなあ~ やはり日本海側 ここオロロンライン厳しい寒さです」 ※撮影日の気温は9度でした!
森アナウンサー 「そんな中… 心が温まる手紙が届いたんです」
ヒツジを育てているという高校生から 番組に届いた、 「羊肉(ようにく)の自給率を上げたい!」 と書かれたメール。 そこにはさらに、気になる内容が…。
森 「そこで! 去年から“あるエサ”を羊に食べさせて ブランド化を図っています。 ぜひ遠別農業高校へ来てください!」
森崎 「すげー。これ本当の本当に 高校生から手紙が来たんですか?」
森「メールが届いたんです」
森崎「ありがとう!琉之介!!」
森「まだ会ってないですけどね」
森崎 「よし行くぞ!琉之介待ってろ~ 」
そうなんです! 高校生からの「取材に来てほしい!」という、 熱いリクエストを受け、 実際に道北・遠別町までやって来たんです! 今回のあぐり王国ネクストは…、 日本最北の農業高校で取り組まれる、 独自のラム肉生産に注目します。
森「さて遠別農業高校にやってきました」
森崎 「あれじゃない?大橋くんですか?」
は~い
森崎「やった!大橋くんだ」
森崎 「あぐり王国はずっと見て下さってる?」
大橋君 「そうですね。あぐり王国は好きです♪ 小学生の頃から見てます。大好きです」
森 「へ~。何で見てたんですか?」
まさかの身内からの攻撃(笑)。
森崎 「何で見てた??理由必要?それ…」
森アナウンサーの質問をかわし 仕切り直して…
リーダー 「何を学びたくて遠農に入ったの?」
大橋君 「羊について学びたくて入学しました。 動物が大好きで育てたくて入りました」
リーダー 「改めてどういう思いを取材してほしいですか?」
大橋君 「日本の羊肉はたくさん自給されていると 思っていたんですけど 意外にも海外からの輸入が多くて (羊肉自給率が)0.6%なんですよね。 牛とか豚に比べても少なくて その自給率を上げるには どうしたらいいかと思って…」
大橋君 「やっぱろメディアのチカラが強いと思い メールしました!」
リーダー「ふんふん!」
リーダー 「いいね~利用してるしてる!」
森「あはははは」
リーダー「使って使って!」
ジンギスカンなど、 道民には馴染み深い羊肉ですが、 ほかの肉と比べると、 驚くほどの差があったことを、 授業で学んだそうなんです。
リーダー 「ジンギスカンとか食べてた訳でしょ」
大橋君「結構食べてました」
リーダー 「ジンギスカンもほとんどが輸入ですもんね」
大橋君「羊を育てている羊舎です」
リーダー「わ~いっぱいいる!」
大橋君「こっちは子羊です」
森「カワイイ~~」
大橋君「こっちがお母さん達です」
森「毛がモクモクですねえ」
森 「じゃあ子羊の状態で出荷して お肉になっちゃう… こんなカワイイのに…」
リーダー 「そうそう。見ちゃうとそうなんですよ。 これがリアルで私たちはこうやって 命をいただいて生きてるんだってこと」
大橋君 「羊を育ててありがたみが大きく沸きました。 残酷だと思うんですけど 人間が生きていくためには しょうがないことだと自分は考えてます」
農業高校に通って、 命をいただくことへの感謝の気持ちが、 より強くなったという大橋くん。 そして、そんなヒツジたちに与えている、 エサというのが…?
大橋君 「これがエサのもち米です! 生徒たちが育てたもち米で、 その中で商品にならないもち米を 羊に食べさせています」
リーダー「羊はお米を食べるんですか?」
大橋君 「最初は何だろう?って思うんですけど 慣れてきたら全然食べます!」
リーダー「あげることで変わったことは?」
大橋君 「肉質も良くなりますし くさみが結構ないんですよね!」
リーダー&森「へええ~~」
ではもち米をヒツジに与えてみましょう。
大橋君 「濃厚飼料の中にもち米を入れて与えます」
リーダー「いっぱい入ってるじゃん」
メエ~メエ~メエ~
エサの入れ物を入れると…
リーダー「飛び乗って…すげえ!」
森「すごいすごい!」
リーダー「折り重なって…幾重にも!」
森「きゃははは~」
リーダー「食べてるわ!もち米!」
森「がっついてますね」
30年ほど前から、 ヒツジの飼育を行っている 遠別農業高校ですが、 もち米を与え始めたのは、ここ数年のこと。
手でエサをあげてみると…
リーダー 「はい!どうぞ!どうぞ」
メエ~メエ~メエ~ リーダー 「いやいやいや… ちょちょちょちょ… ちょっと!落ち着いて落ち着いて!」
森アナウンサーもやってみますが…
森「いや~~きゃああああ~」
あまりの食いっぷりに同様する森アナ。
それを見て大爆笑のリーダー。
動物好きの大橋君は、 より専門的にヒツジの飼育を研究する 「畜産分会」という班に所属。
朝・昼・晩のエサやりや健康チェックなど、 日々、ヒツジの世話に勤しんでいるんです。
大橋君は、朝のエサやり担当で 朝食前に起き、 6時からエサを与えるのが日課なんですが、 当然世話は、それだけではありません!
石川ウーリーエル先生 「本日は羊の毛刈りを寒いんですけど 行いたいと思います」
リーダー「毛刈りするんだ」
石川先生 「もふもふのお母さん羊を連れてくる所から 始まるんです。よかったら一緒に!」
リーダー「良かったなあ」
森「あのおっきいほうですよね?無理無理!」
そうなんです!ヒツジたちに、 暑い夏も健康的に過ごしてもらうため、 年に一度行う毛刈り実習。 まずは、羊舎からヒツジを、 外に連れ出すということなんですが…?
大橋君 「アゴを上げると落ち着くので…」
バタバタバタバタ…
リーダー 「アゴを上げると落ち着く… それ落ち着いてるんですか?」
森「ウソでしょう?落ち着いてない(笑)」
まるでプロレス技でもかけているかのように 首を固定する大橋君。
しかし!
羊さんダッシュ!
そして転倒する大橋君の仲間!
リーダー 「おおおお~大丈夫?大丈夫?」
森「ぎゃあああ」
大橋君「大丈夫です。大丈夫です」
森「これ…あれ…これ…」
ドタバタが続いています…
リーダー「落ち着いて落ち着いて!」
リーダー 「アゴを上げると落ち着く! アゴを上げると!!」
大橋君「僕じゃないです。僕じゃないです」
森「違う!大橋君じゃないです(笑)」
軽くパニック状態…
リーダー「アゴを上げて…」
森アナウンサーも羊のアゴを なんとか固定しておりますが…
森「全然動かな~~い」
リーダー「アゴだ!アゴ!」
結局、大橋君がアゴを上げて固定して みんなでヒツジを押すことに。
リーダー「押して押して…」
こける森アナウンサー。
もう大仕事です(笑)
大苦戦する森アナウンサーの横で 微動だにせず堪忍した羊も…(笑)
この差なんです!!
リーダー 「さあ毛刈りが始まります」
ガガガガガ…
リーダー 「バリカンが入りました。 もう大橋君は何頭も刈ってるの?」
大橋君「まだ5~6頭くらい…」
リーダー「やってない!あんまりやってない」
経験は浅めですが キレイに毛が刈られていきます。
リーダー 「こんなにキレイに刈れるんだねえ」
と話していると…
メエ~~~~~~~~~~!!
リーダー 「こんなに長く鳴くの??」
気持ちいいのか、ちっぴり痛いのか…。 鳴くヒツジを横目に、毛を刈っていきます。 特別にあぐりメンバーも体験してみることに!
石川先生 「いいですね。キレイですね。大丈夫ですよ」
森「わあ~気持ちいい~♪」
石川先生「バッチリですよ」
と褒められた瞬間!
バタバタバタバタ
暴れ出す羊ちゃん!大変ですね。
こうして刈った毛は、 コースターや靴の中敷など、 生徒たち自身で羊毛製品へと加工します。 肉加工と同じように、 ヒツジのすべてを無駄なく活用しているんです。 そして刈り始めから30分もすると…?
リーダー 「なんか見違えたなあ」
森「寂しい気もちょっとします」
森 「羊を育てている生徒も田植えをするんですか?」
前田久志先生 「もちろんですよ! 生産科学コースは 外での実習がメインなので 羊・水田でもち米・畑で作物、温室で草花!」
リーダー 「えっ!?田植え機、運転できるの?」
大橋君 「あっ…がんばります…」
森「がんばりますって…」
リーダー「ビシッて言わない所がね!」
まず操縦しているのが3年生の森山幹也くん。
リーダー 「あ~植えだしました。ゆっくりだねえ~ 手植えの方が早いんじゃないかってスピード!」
森「あははは」
リーダー 「おお~ガンガン行ってる! 行きましょう!」
森「おお~」
森 「大橋君はヒツジが好きって所から始まって のういう農業の実習もやるんですよね」
大橋くん 「そうです。家が農家じゃないんで 急にやってみて難しい所もあるけど 慣れてきて楽しいと思っているので 入学して良かったと思ってますね!」
そんな大橋君の田植えの腕前を見せてもらうため、 森アナも乗せてもらったのですが…?
前田先生 「まっすぐバックしよう。 タイヤ曲がってるよ! タイヤ曲がってるよ! はいはい右右右! 右右右!右!」
前田先生 「そこ!そこで真っ直ぐだ!はいOK!」
森「OK~!整いました!!」
リーダー「良かった良かった」
前田先生 「今のところは良いです」
森「順調ですよ」
運転操作のぎこちなさは、 まだまだ高校生といったところ。
このもち米の田植えは、 地元の小学生と一緒に手植えをすることもあり、 時には、町内にある牧場へ出向いて、 乳搾りや牛舎の掃除などの酪農体験や、 自分達で育てた花を町内の花壇へ植えたりと、 多岐に渡る農業実習。
地域の人たちと積極的に触れ合うことで、 礼儀や社会性も培っていくんです。
大橋君「まだまだ…ですね…」
リーダー「先生どうですか?」
前田先生「私の指導不足です…」
大爆笑!
さてお次は加工室にやってきました。
リーダー 「目の前にスゴイのがありますね。 半身ですか?さっきのヒツジがこうなった」
森「飼ってた羊ですよね…」
大橋君 「そうです。 こう見ると…怖いですけど 食べるってぶんには ありがたい!と思っちゃうんで…」
徳山 武宏先生 「今日はこの後 ソーセージを詰める実習を行うので よろしければ一緒に…」
リーダー 「そういうのはうちの森が…」
森「一緒にやりましょうよ」
森 「でてきた!わ~~~~!」
森「すご~~~い」
とここまでは良かったのですが
ブニュ…
竹内鈴音さん 「破れちゃいました… 回すのを止めて!って言うのが遅くて… 破れちゃいましたああ」
リーダー「止めてって言わなかった!」
竹内さん「言うの遅かったです…」
リーダー 「あら~なんでこんな簡単な事できないの?って 思っているでしょう。あなた!」
森 「正直…コミュニケーション不足かな?」
リーダー「そうです!」
肉を押し出す側と、腸に詰める側の、 息の合った作業が求められるソーセージづくり。 森アナも挑戦してみることに!
森 「きたきた! ちょっと待って下さい。ちょっと待って!」
ブニュ
リーダー「ああああ」
リーダー 「なんで握ったの?なんで?」
森「反射的に隠そうとしちゃった…」
リーダー 「失敗を隠そうとした!」
失敗は隠せませんよ!
ちなみに、こうしてつくられた、 ソーセージやベーコンなどの加工品は、 5月から12月までの毎月一回行われる、 「遠農マルシェ」という直売会で販売。 生徒自らが接客や会計もすることで、 生産・加工・販売と、一貫して学んでいるです。
リーダー 「大橋君の見本を見ましょう。 あぐり王国を遠農に呼んでくれた 大橋君の見本です」
森「頑張れ頑張れ!」
リーダー「おおお~良い~」
徳山先生「はいっ!逆回しっ」
みんな気合いが入ります。
大橋君 「どうですかね?(ちょっとドヤ顔)」
徳山先生「ぼちぼちだね」
リーダー 「いいんじゃない!!」
じゃじゃん!もんすけです! 遠別農業高校の生徒たちがつくる加工品。 実は遠別町のふるさと納税返礼品に選ばれていて、 町の活性化にも?がってるんだって!
遠別町企画振興課 稗田一栄さん 「平成26年に制度が始まった時には 遠別町では660万円という ふるさと納税の額でしたが 平成27・28年は1億3千万円! 平成29年は1億4千万円ということで 徐々に伸びている状況になっています。 1つの要因としては遠別農業高校さんも 積極的な参加をして頂いていること。 品質の高い商品を作っていただき 遠別町としても助かっています」
遠別町は、ふるさと納税の寄付金を活用して、 タブレット端末を購入! 遠別農業高校に貸し出して、 授業に取り入れるなど、 お互いに良い効果が生まれてるんだって! 町にとっても欠かせない、 高校生たちのチカラ! ボクもその加工品を食べてみたいな~
森 「いよいよもち米ラムの加工品を いただきましょう」
リーダー 「ソーセージの他に色々あるよ」
徳山先生「羊のベーコン!」
リーダー「羊のベーコン!」
徳山先生「ロース!」
森「けっこう脂のってますね」
ジュウ――
森「いい香りがしてきましたね」
リーダー「うまそう!」
遠別農業高校の生徒たちが、 もち米を与えて育てた「もち米ラム」! 肉質がやわらかくなり、 臭みもなくなったという その味を確かめてみます!
リーダー 「もち米ラム!いただきます! やわらかい!すんげーやわらかい! ジューシー」
森 「ジューシー! 噛んでいけばどんどん肉汁と旨みが出てくる。 羊のお肉ってやっぱり臭みがあるものですけど くさみが全然ない!食べやすい」
さらに、もち米ラムのソーセージとベーコンも!
リーダー 「うまい…しっかりしてるわ~ しっかりとした味わい、食感…。 風味があるわ!」
最後に食品加工を学ぶ生徒たちが考案した 新作「ペッパーラム」を使ったハンバーガーも! 薄切りハムの周りに、 粒コショウとバジルを散りばめたひと品。 その味は…?
森 「すごいおいしい! 柔らかくて周りのコショウとも相性がよい! ラム肉があまり得意じゃない人でも 食べられると思います!」
森 「育てているって羊を加工するっていうのは 気持ちの面で違いってありますか?」
竹内鈴音さん 「寂しい感じもあるんですけど やっぱり食べることは大切なので みんなにも伝わるように頑張ってます」
リーダー 「大橋君が俺たちに教えてくれた 羊の美味しさ。 これちゃんとアピールできたかな?」
大橋君「できたと思います!」
リーダー「そうかな~」
リーダー 「育てている大橋に対して どんな言葉をかけてあげますか?」
竹内さん 「これからも美味しいラム肉を作って下さい!」
森 「なんでちょっと照れてるの?あはは」
リーダー「分かる。照れるわ」
森「告白されてるみたい(笑)」
遠別農業高校よりお知らせです!
中村佑光さん(1年生) 「あぐり王国をご覧のみなさん。 私たちの通う遠別農業高校について 知っていただけましたか? 全校生徒60人ほどの小さな学校ですが みんなでチカラを合わせて頑張っています」
酒井春菜さん(2年生) 「今年も自分たちで作った農畜産物が 遠別町のふるさと納税の返礼品になります。 さらにネット販売の学習も始めます」
お・ま・け
羊の毛刈りシーンでのこと。
順調に行ってたと思ってたのですが 突然の猛反撃!!
石川先生「おとととと…」
森「ひいいいいいい~」
石川先生「はいはいはいはい…」
リーダー「大丈夫?どうしたの?」
森「いきなり暴れたあ~」
リーダー 「休め!ですよ。これ!」
リーダー 「休めの体制ですよ!」
森「あははははは(大爆笑)」
リーダー 「これで押さえられてるんですよっ!」
リーダー 「すごいじゃないですか!安定して!」
やっぱりすごい遠農高生!
みんな輝いていました。 ---------------------------------- 7月28日のクイズ 「それではクイズを出題! 余市町名産の夏野菜は 何という名前だったかな?」
正解は「ささげ」でした。