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2015年01月31日(土) | ♯323 日本古来の食文化 鍋で‘こ食’を考える編
2015年01月31日(土) | 「こ」食の問題って何??
>>

2015年01月17日(土) |  ♯321 食のスペシャリストを輩出 帯広畜大を学ぶ編

日本の食卓をより豊かに、
そして安全安心を守るべく 
「食」を学んでいる人がいる。

柔軟な頭と純粋な探究心で
日々研究する彼ら。
「食」の第一線で活躍している
多くの人々を排出してきた場所とは…?

あぐり一行
「帯広畜産大学!」

日本の農業や食品の発展を支えてきた
「帯広畜産大学」にやってきたあぐり一行。
その魅力について
帯広畜産大学学長補佐の小池正徳先生に
詳しい話を聞いていこう!

小池先生
「帯広畜産大学は全国から
 農業畜産獣医学を学ぶために
 学生が集まる大学で、
 約1200人の学生が通っています」

河野
「ちょっと怖い方が来たかなと思ったら…
 しゃべったから非常にキュートで♪」

小池先生「はい♪」

全国から学生が集まる帯広畜産大学は
「畜産学部」のみの国立大学。

学部の中は様々なユニットに分かれていて
専門知識を身につけることができます。
全国的にも珍しい大型の動物、
牛や馬についての獣医学を学ぶユニット
酪農や食品科学、環境など農畜産の幅広い
専門分野についても学ぶことが出来ます。

小池先生
国民の食の安心を守る
  人材を輩出するというミッション
 うちの大学にはございます!」

森崎
「食の安全のスペシャリストを輩出する!
 すごいな~
 お前たち!(誰もいないが叫んでみる)」

河野「やめてもらえますか…?」

さて今回のあぐりっこは4年前に
香川県から引っ越してきた双子の姉弟。
特技は習字、お姉ちゃんの池内理子ちゃん。
将来の夢は科学者!特技は剣道の幹太君。
地元帯広からの参加の5年生です。

さて2人の大学のイメージは?
リコ「勉強しかイメージがない」

カンタ
「色んな難しい事をいっぱいやっていそう」

小池先生
美味しいこともやっているよ!
 今日はそんなことも学んでください」

と言うことでまずは
食品科学ユニットで研究しているという
食肉加工について学んでいこう。
なにやら地元の特産物を有効的に利用し、
安全安心な食品の研究を行っているという
ことなんです…
食品科学ユニット 4年
佐合(さごう) 綾夏さん
「私はソーセージの保存法についての
 研究をしていますが、
 それにはこの“粉”を使っています」

森崎
「ソーセージの保存に使う粉なんですか?」

リコ「ココアに見える!」

味見をしてみると…

リコ「ココアじゃない」

カンタ「少ししょっぱい!」

河野くんも試しますが「答えが出ない!」

さて一体この粉の正体は…??


2015年01月17日(土) |  行政・学校・企業が連携!

さてソーセージの保存に使う
この粉の正体は?

カンタ「豆??」

リコ「アズキ??」

佐合さん「アズキで正解です!」

森崎「すごいっ!君たちすごいな」

佐合さん
「あんこを作るときに出る煮汁
 粉末にしたものなんですね」

河野「煮汁!」

このあずきの素はあんこを作る時に出る
小豆の煮汁を有効利用出来ないかと、
十勝の食品加工技術センターと食品会社が
協力し製造販売しているもの。
このような地元の特産品を
よりPRする研究も行っているんです。

佐合さん
「アズキにはポリフェノールが多く含まれ
 それが酸化を抑える効果を持っているので
 それがソーセージの保存に
 使えるんじゃないかということで!」

森崎「素晴らしいじゃないか!」

それでは小豆の素を加えた
ソーセージ作りを体験させてもらおう!

香辛料と塩を先に混ぜたお肉をみて
リコ「良いにおい~♪」
カンタ「美味しそう!」

ここから機械で混ぜていくのですが
回転することで肉の油が温まるので
氷を入れ温度を保っていきます。

よく混ざったら…お待ちかねの小豆の粉♪

佐々木
「お肉に対してどれぐらいの量を入れる?」

佐合さん「0.2%ほど入れています」

森崎
「そう考えるとわずかだねえ。 
 けどそれでソーセージを美味しく
 保ってくれる効果があるんだ」

続いては 腸詰め作業!

佐合さん「これはブタの腸です」

機械でお肉を押し出して豚の腸に
お肉を詰めていきます。

さてここからはあぐりっこも挑戦!

お肉の送りだし側と腸に肉を詰める側の
2人の呼吸がとても大切ですよ!

佐合さん
「(ゆっくり出さないと)
 腸が破れたり、うまく入らなかったり…」

さて双子だから息があうかな??

ツルツルツル~~

なんだかボコボコした腸詰めになっちゃった!

お次は適度な大きさにするために
ねじっていきます。

リコちゃんも早速
ソーセージをねじっていきますが
なぜか思っていた場所とは違う箇所で
小さなソーセージが出来ちゃいました♪

森崎
「カワイイ!バルーンアートみたいだな♪」

食品加工について学んでいる
佐合さんと朝日さん。そもそも
こちらの大学に進学を決めた理由は?

朝日 佳奈さん(釧路市出身)
「もともと帯広畜産大学の紹介文を見て
 食品科学ユニットについての解説で
 『おいしさ食感を学べる』という
 その2つの言葉だけで選びました」

森崎
「すごい食いしん坊なんですか?」

朝日さんは北海道庁に就職も
お決まりになっていました。

朝日さん
「こういう食品科学に携わっているので
 行政・学校・企業と一緒に連携して
 何かできたらと思います!」

佐合さん
「私も食べることが好きなので!
 卒業したら地元(岐阜県)に戻り
 イタリアンの店に就職が決まってます。
 北海道での経験を企業で活かしてほしいと
 言って頂いてますので
 全面に出していこうと思ってます!」

森崎
「キミはもう北海道の食の広報大使だ!
 素晴らしい!」

佐々木
「本当に全国にこの大学から
 羽ばたいて行くんですね」


2015年01月17日(土) |  大学院でさらに深く学べる
じゃ~ん もんすけです!
帯広畜産大学は1941年、
帯広高等獣医学校として創立し
1949年に国立大学唯一の
獣医農畜産系の単科大学として
設立されました。その後、
畜産学・食品科学などの分野を設け
今では様々な企業と共同開発や研究を
行っています。 

帯広畜産大学では大学院に進み
さらに専門的な知識を学ぶ事も出来ます。
ということで道産小麦について
学んでいるという3人に
話を聞いていきましょう!

坪井一将さん
「コンビニなどで売っている
 パンのほとんどが外国産の小麦粉
 使っているんです。
 ただ北海道産の小麦粉も作っている!
 だったらそれを使って商品にして
 食料自給率を上げたら…
 という大きな夢があるんで
 そういうことに携わりたいので
 ここで研究をしています」

河野「具体的にどんな研究?」

坪井さん
『湯だね』を使った食パンが
 日本で一番売れているんですよ。
 その『湯だね』と道産の小麦粉を
 組み合わせたものが
 最強のパンだと思うんですよ!
 それを作る研究をここでやっています」
 
森崎「誰かに“ゆだねる”じゃなくて?」

坪井さん「そうじゃなくて!」

「ゆだね製法」とは小麦粉を熱湯でこねて
作った生地を加えてパンを作る製法の事。
モチモチしていて、
おいしい状態が長く続くということで
最近注目されている製法なんだとか。

ではここでちょっと実験!
小麦にお湯を入れたものと
水を入れて混ぜたものを比較してみると
“湯だね”のほうは…

リコ「ちゃんと固まっている!」

団子状にまとまっていて、
みるからにモッチリしています。

では水で小麦粉を溶いたものと比べると
リコ「トロトロしている」

坪井さん「匂いも全然違いますよ」

カンタ「湯だねの匂いは美味しそう」

リーダーも比べてみますが
あれれ…
小麦が鼻にペッタリ♪

森崎「あのね冷たい!」

冗談は置いといて

森崎
「ふわーんと立ち上る小麦の湯気が
 お腹すくね」

坪井さん
「(湯だねは)ごはんっぽくないですか?
 日本人はご飯が好きというのもあって
 そういう意味で湯だねを入れたパンは
 一番売れるんじゃないかと思います」

とここで一人興奮ぎみの学生が…

森崎「どうしたの?野田くん」

野田達也さん
「リーダーの鼻をふけるなんて
 感動的ですよ。ホント!ハア~」

河野「リーダーに会いたかったんだ?」

野田さん「会いたかったですよ~」

森崎「野田くんにとってスターって誰?

野田さん
「そりゃもう安田顕さんですね!」

森崎
「オレじゃないのかよっ!」

河野
出来る子や!出来る子発見!」


2015年01月17日(土) |  美味しさを科学しよう♪

それでは施設にある驚きの専門マシンを使って
湯だね生地についてもう少し深く学ぼう!

坪井さん
「まずは湯だねが入っている生地と
 入ってない生地を作っていきます」

河野「実験みたい」

道産小麦のゆめちからときたほなみを
使って生地を作っていきます。

坪井さん
「このピンミキサーという機械を使います」

河野
「横のパソコンをいじり始めましたよ」

坪井さん
「生地の絡まりで生まれる抵抗を
 グラフ化しています」
 
あぐり一行「ほおお~」

まずは一般的な生地から触ってみよう!

リコ「モチモチしている」
カンタ
「やわらかい~耳たぶみたいな」

河野
「問題はお湯を入れた湯だねとの
 違いをみることですよね」

では湯だねを加えた生地がどうかな?

2人とも力を入れて伸ばしてます。

「固くない?」
「さっきより良いにおいがする!」

森崎
「ゆめちからのコシにさらに
 粘りがプラスされた!」

実は帯広畜産大学が
第一志望ではなかった野田さんですが
「ここの大学はすごいです!
 加工ができるんです!加工!
 実際の小麦の成分などの研究ができる
 大学はいっぱいあるんですけど
 実際に生地を触ったり焼いたり
 実物を見て研究するのは
 なかなか他の大学じゃ出来ない!
 そこが他の大学に比べて
 素晴らしい所ではないかと思います」 

森崎「なるほど~」

田村 綾乃さん
「小麦畑もたくさんあって
 育てている様子など
 全く知らなかったので
 そういった自給という観点から
 見られたので
 すごく良かったなと思います」

坪井さん
「日本の食料自給率はとても低い。
 加工をいかに工夫してやるか!
 それが大事なことじゃないか、
 それが広めていくきっかけに
 なるんじゃないかと思います」
 
森崎
「商品価値をどんどん高めていってほしい。
 そうすればみんなが北海道に注目する。
 そしてらテレビで宣伝させてもらう。
 そんな風に進んでいこうよ」

坪井さん「お願いします!」

さてお次は…
森崎「畜大のおいしいものをいただこう」

河野
「さきほどリコとカンタが作った
 ソーセージが完成しました」

ジャーン♪

森崎「うわ~まんまだね」

みんなで作ったソーセージのほかにも、
先ほど学んだ「湯だね製法」で作ったパンと、
人気の牛乳も用意していただきました。
それでは学生の皆さんと一緒に…
「いただきま~す」

リコ「スパイシー」

パキッポリッ

森崎「なんだコレ…うまい!

角食もいただきますが

森崎「すごい弾力!」

リコ「いつもよりモチモチして美味しい」


2015年01月17日(土) |  課外活動もスケールがデカイ!

またまた登場もんすけです。
こちらは帯広畜産大学の敷地内にある生協。
お店の中を見てみると大学の
オリジナルグッツも売っているんですが…

とっても人気の商品がこちら!
この牛乳『うしぶ。』という
サークルの皆さんが毎日お世話をしている
牛から絞ったものなんです。
コクと甘みがが人気の秘密。
僕も飲んでみたいな~!

帯広畜産大学の課外活動には
十勝らしい個性が溢れていますよ~

食品科学ユニット2年生の
近藤恵えり子さんと本間智子さんに
お話を伺いましょう。

近藤さん
「私達は“あぐりとかち”と言って
 地元の農家さんや企業さんと協力して
 イベントや企画を行って
 『十勝農業の良さ』を全国にアピール
 していこうというサークルです」

森崎
「トーストアートじゃないですか?
 あの人知ってる?」

カンタ「依田勉三(よだ・べんぞう)!」

森崎「おおおおっ!すごい」

カンタ「4年で習った」

食パンの焼き色でグラデーションを作り
完成させたトーストアート。
賞味期限切れのパンを使い、
アートが終わったあとは豚のエサに
したんだとか…

近藤さん
ギネスもとれたんで…
 世界に十勝小麦の良さを
 アピールできたと思います」

続いては家畜生産科学ユニット4年の
迫田康平さんと武藤美鈴さん。
どんな課外活動かというと…

迫田さん
全日本大学対抗ミートジャッジング競技会
 という大会に参加して入賞しました」

森崎「何の大会?」

迫田さん
「肉を見て肉付の良さや品質を見て格付けをして
 その格付けの精度がいかに高いかを競う大会。
 実際に自分たちでやってみて
 どのようなお肉がいいのか?というのを
 見定められるようにと思って」
 
森崎「へええええ」

どのように格付けするのか…

迫田さん
「これはロース芯という最長筋ですが
 この脂肪交雑がきめ細やかで
 筋間脂肪も少なくて皮下脂肪も薄いことから
 この写真の肉はA5ランクで間違いない」

森崎「へえ~そんなのあるんだね」

森崎「ではこちらのお肉は?」

って河野くんのこと??

すると迫田さん
「肉付きがすごい上品なので…」

迫田さん「特上で!」

河野「特上いただきました」

最後に今後の夢について…

迫田さん(出身:津別町)
「将来は実家に帰って黒毛和種の肥育を
 継ぎたいと思います」

武藤美鈴さん(出身:福島県)
「肥育農場に就職するんですけれど
 そこで学んだことを活かしていけたらと
 思っています!」

今日一日、
地元の帯広畜産大学を見学してみて…

カンタ
「パンをつくる時もソーセージを作るときも
 なんかみんな笑っていたから
 楽しいんだなというのが
 すごく分かりました」

河野「特に誰が笑ってた?」

カンタ「野田さん!(笑)」

河野
「笑ってたね!インパクトあるね~」

そうです。
真剣に学ぶことは楽しいことなんです。
こうしてみなさん、
北海道や日本の食の未来を見つめ
笑顔で研究しています。

これからも全国に羽ばたいて
我々消費者が笑顔になれるような
活躍を期待しています!
頑張れ帯畜大生♪


2015年01月10日(土) |  ♯320 北海道と羊肉編

森崎
「2015年、初回の放送になります。
 あけましておめでとうございます!」

佐々木
「本年もよろしくお願いいたします」

森崎
「今年も力いっぱい北海道農業を
 応援してまいりましょう!」

佐々木
「さて2015年はヒツジ年ということで…」

森崎
「いるわいるわ…ヒツジがたくさんいるね」

佐々木
「私達が来ているのは白糠町の
 “茶路(ちゃろ)めん羊牧場”です」

河野・あぐりっこ「メエエ~~」

森崎「呼んでるのね。ヒツジがこっち見てるよ」

佐々木
「実は北海道と羊というのは
 非常に深い関係がありますので
 今日はたっぷりヒツジを学びましょう」

森崎
「いいよな…
 ヒツジ年ってかわいくて良いよな…」

河野「なに年ですか?」

森崎「イノシシ(年)です」

河野「似合う(笑い)」

佐々木
「実は…わたしも(イノシシ年)!
 ハハハハ~
 同じ干支なんです!」

河野
「ちょっと大丈夫?猪突猛進な2人!」

森崎・佐々木「ハイ!(ニッコリ)」

河野
「“一生懸命ヒツジを勉強しましょう”って
 言ったら、みんなでメエエ~って言う。
 その後、ちょっと黙ってみよう。
 ヒツジさんが答えるかもしれないから…」

ということで―

河野
「今年もヒツジを一生懸命勉強するぞ!」

全員

ヒツジ「…」

沈黙…。

河野
「いやホンマ!ギャラ払わないよっ!」

さて今回のあぐりっこは小学校6年生。
特技はドラム!
好奇心旺盛な米内くれあちゃんと、
特技はサッカーと料理!体力に自信あり
伴美咲(ミサキ)ちゃんの年女コンビです。

さてこんなに近くで見た
ヒツジさんの感想は…

くれあ
「かわいくて癒される感じがする!」

ではヒツジを学んでいきましょう!


2015年01月10日(土) |  羊にはどんな種類がいるのかな?

伺ったのは茶路(ちゃろ)めん羊牧場。
牧場主である武藤浩史さんに
まずは羊の種類について教えて頂きます。

くれあ「黒とか白色の顔のヒツジがいる」

ミサキ「茶色とか」

森崎「種類が違うんだね」

武藤さん
「顔と手足が黒いのはサフォーク。
 もともとイギリス原産。それと対照的に
 全身真っ白で鼻がピンク色なのが
 ポールドーセットと言います」

この2種類が日本では羊毛や食肉用に
多く飼育されている品種。なのですが、
こちらの牧場にはちょっと珍しい羊もいて…

武藤さん「角があるヒツジもいる!」

あぐりっこ「あっ本当だ!すごいっ」

武藤さん
「マンクスロフタンと言います。
 ヒツジの原型に近いと思います。
 角が2本生えていますが
 仲間には角が6本生えているヒツジもいる!」

あぐりっこ「6本???」

佐々木「どう生えてるんですか?」

武藤さん(ジェスチャーで)
「こう(前)こう(横)こう(後ろ)!
 じゃないですか!」

あぐり一行大爆笑

森崎「すげー生えてるんだな」

種類によって特徴が分かれるヒツジ。
ここで武藤さんからクイズ!

武藤さん
「ヒツジは世界中に何種類いるでしょうか?」

ミサキ「20種類?」
くれあ「10種類?」

武藤さん「う~ん…全然違うね!

河野「2000種類?」

武藤さん
「ほお~~少なくとも1000と言われてます。
 けど正確には分かっていないのが現状…」

森崎
「武藤さんが正確には分かっていない
 問題だったんだ!」

あぐり一行大爆笑

武藤さん
「アバウトには1000~3000種類…
 アバウトですけどね」

ヒツジは世界中で親しまれている動物なんです。
それではもっとヒツジを身近に感じてみよう、
ということで…

武藤さん「触ってみるかい?」

ということで触ってみると…

くれあ「すごい!かわいい~」

武藤さん「純毛だよ」

くれあ
「見た目はフワッとしていると思ったけれど
 触ってみるとツンツンした感じがあって
 イメージと違っていた!」 

武藤さん「そうだね」

(ちょっとオイリーなんですよ)

羊の毛は年に一回、春ごろに刈ります。
刈った毛はウールと言って
セーターや靴下を作る原料に…
とっても保温効果が高いんです!

2015年01月10日(土) |  なんでこんなに癒されるの…♪

では次にヒツジさんの体をよ~く
観察させてもらいましょう。
すると武藤さん
「ヨイショッ」といってヒツジを
おっちゃんこさせましたよ!

森崎
「ちょっとカワイイわあ~」

あぐりっこ「カワイイ♪」

河野「その姿、ボク家でやります!」

ではヒツジの体の秘密をみていきましょう。

武藤さん
瞳の部分が横に向いているの分かる?
 それが“どこ向いているのかな?”という
 不思議な感じの理由なんですよ」

次に目の位置。

武藤さん
「目は顔のについてるしょ。なぜだと思う?」

ミサキ
「こっち側(左右)もよく見えるから?」

武藤さん「そう!正解」

武藤さん
「ヒツジは真後ろは見えないけれども
(横を含め)広い範囲が見えるんだよ。
 ヒツジは草食動物だから、
 食べられる方の動物だよね。
 常に食べられる危険があるから
 危険を察知するために顔の横に目がついてる。

 それに対して肉食動物のライオンやオオカミは
 前についてる。彼らは草食動物を狙って
 襲うためにフォーカスを合わせて突進する!
 だから草食と肉食では目の位置が違うんです」

森崎「なるほど~」

ヒツジは好奇心旺盛だけど少し怖がり。
慣れないとなかなか寄ってきてくれません。
しかし体のある場所を押さえれば
初対面でも触る事が出来るという事なんです。

武藤さん
アゴの下を持っていると
 ヒツジは落ち着くんです」

ということであぐりっこもやってみると…

大人しく撫でられています。

くれあ「かわいい♪」

ヒツジはアゴの下を触られると安心するのか、
とても大人しくなってくれるんです。

くれあ「あ~癒される」

ミサキ
モコモコ~♪もうカワイイ~」

あぐりっこも笑顔いっぱいです。

リーダーも癒されようと
羊に顔を近づけると…

ひょい(顔をよけるヒツジ)

森崎(赤ちゃん言葉で)
「どうも…あら~きみい~
 どうして大人ちいの~
 どれどれどれ…」

ひょい(やっぱり顔をよけるヒツジ)

武藤さん冷静に
「ちょっと嫌がってます」

河野「武藤さんが言うから間違いない!」

ちょっと落ち込むリーダーでした(笑


2015年01月10日(土) |  北海道と羊の深い関係とは?

河野
「“北海道とヒツジ”の関係について
 武藤さんと説明していきます。
 まず北海道に初めてヒツジがやって来たのは
 明治7年。だいたい140年くらい前。
 アメリカのサウスダウン種というヒツジが
 約50頭やってきました。そしてすぐ後、
 エドウィン・ダンが北海道にやってきて
 札幌の西部にヒツジの牧場を作りました」

このエドウィン・ダンは
「ボーイズビーアンビシャス」で有名な
クラーク博士と一緒に札幌に来た人物で、
北海道の酪農と農業の発展に
尽力した人なんです。

河野
「この後、国でヒツジを研究して牧場で
 たくさん増やしました。
 そして各農家さんに
 『数等ずつ飼育してください!』といって
 いっぱい農家さんがヒツジを飼育しました。
 そして時間が流れ…
 第一次世界大戦が起こります。 
 戦争が起こると軍服や毛布が必要になりました」

この戦争をきっかけに羊毛を国内でまかなうため
北海道各地で羊の飼育が強化されました。
しかし第二次世界大戦後、
ヒツジを取り巻く環境がガラリと変わります。

武藤さん
「第二次世界大戦が終わると
 平和になったんですけれど…
 日本には物がなくなったんです。
 日本は戦争に負けて物資不足になりました」

そこで衣類や毛布をまかなうため、
一般の家庭や学校など様々なところで
ヒツジを飼い始めます。
この頃から一気にポピュラーになります。

河野
「戦争時は5万頭だけだったヒツジが
 27万頭にまで…」

森崎「増えた!!」

佐々木「最初は50頭でしたよね」

ところが…

武藤さん
「そこまで行ったんですけども
 10年ぐらい経つと化学繊維が出てきた」

武藤さん
「わざわざ手間をかけてヒツジの羊毛から
 作らなくてよくなったのと、
 もう1つは日本が輸入を開始しました。
 すると安い原料の羊毛が輸入されたので
 日本のヒツジはお役御免になった訳なんです」
 
森崎「いっぱい増やしたのに…」

武藤さん
「27万頭いたのが1万頭になっちゃいました。
 その時にジンギスカンにして食べよう!と」

河野
「服の目的だったのがお肉に変っていった」

武藤さん
「残念ながら北海道のヒツジは
 まだ少ないままなんでうしょ。
 1万頭くらいのまま」

森崎
「ジンギスカンがソウルフードだけど
 ほとんど輸入の肉というのが現状なんだね。
 だけどかつては羊毛として大活躍したんだ」

さて北海道とヒツジの関係を勉強した後は…

武藤さん
「せ~~のっ!ハ~~イ」

バケツを抱えたあぐりっこと武藤さんが
一気に駆け出します。

そうエサやりが始まりました。

武藤さん「メメメメメ~」

草食動物のヒツジ。今時期は乾燥した草と
大豆や小麦などの配合飼料を与えているんです。

とっても怖がりで慎重なヒツジ。
なかなか寄ってきませんが
やはり空腹には勝てません。

一頭が近づいたのをきっかけに
一斉にエサ場に走り出しました。

あぐりっこ「おいで~おいで~」

河野「ヒツジがメッチャ走ってる!」

あぐりっこ「カワイイ~♪」

気が付くとヒツジだらけでモッコモコ。

武藤さん
「エサをあげるときに食べないヒツジは
 何かあるのか?と注意しています」

森崎「一生懸命食べてるよ」

あぐりっこ「カワイイ♪」
(この日だけで何回言ったでしょう…)

愛くるしいヒツジにすっかり癒される
あぐりっこでした。

武藤さん
北海道の風景の中に
 ヒツジがいて良かったと思えるような
 存在になってくれたらいいなと思います」
 
河野
「ほかの場所には似合わないですよ。
 北海道だからヒツジが似合う気がします」

森崎
「モコモコの温かさも北海道向きだよね」


2015年01月10日(土) |  羊肉料理をいただこう♪

ではヒツジがお肉になる…
という大切なお話をお聞きします。

武藤さんのところでは毎週月曜日に
釧路にある‘とさつ場’にヒツジを出荷し、
火曜日には枝肉になったものが戻ってきます。
それをいろいろな部位に分け
加工や販売まで行っているんです。

河野
「めん羊牧場で加工までするのは
 普通のことなんですか?」

武藤さん
「あまり普通はやらないことですけど
 日本でヒツジが少ないので
 結果的にやることになっています。
 育てるだけではなくて
 みなさんの食卓に上がるまでを見られるのは
 すごく楽しみでもあります」

森崎
繋がって見えてくる…
 良いこと習ったねえ」

じゃ~ん、もんすけです。
さて今日学んでいるヒツジの肉だけど、
大きく分けて呼び方が2つあるんだよ。
1つが「ラム」。生後1歳未満で
肉質が柔らかいのが特徴!
そして1歳以上で子供を産んだ経験のある
ヒツジの肉などを「マトン」と言います。
羊らしい味わいが食通をうならせるんだってさ!
なるほど~美味しい羊料理がたべたい♪

さてここからは茶路めん羊牧場の
漆崎(うるしざき)雄哉シェフに
家でも簡単に羊の肉が味わえる
絶品メニューを教えてもらおう!

まずはあぐりっこと一緒に
ヒツジのハンバーグを作りましょう!

※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください!ほかにシュウパウロ―や
 オムライスの作り方も掲載されてますよ※

さてクッキングが終わりましたよ!
実はジンギスカンだけじゃない…
漆崎シェフが腕によりをかけて
ヒツジ料理を用意してくれました。
まずはみんなで作ったハンバーグから
いただきます。

森崎
「うん!肉質軟らかい!
 噛んで噛んで十分に肉の旨みを
 口の中に広げるっていうハンバーグ!」

ミサキ「おいしい~っ!」

河野
「本当にヒツジを美味しく味わえる!
 うま味がハンパない!」

さてお次はシュウパウロウというお料理。
漆崎シェフ
「ヒツジの肩やスネなどをショウガ・ネギ
 塩・水で煮ただけ!」

このかたまりのお肉を素手で豪快に
かぶりつきます!すると―

森崎
うんめ~!
ヒツジのダシがハンパない!」

くれあもかぶりつきます!
「う~まい!」

佐々木
「やわらかいっ!やわらか~い!
 すごい美味しい~」

森崎「ヒツジの臭みを全く感じない」

シュウパウロウを1品作ると
そのスープを使ってラーメンの
スープが出来たり、肉を小さく切って
オムライスの具にするなど
食べ方のバリエーションが広がります!

《販売情報》
詳しくは「茶路めん羊牧場」の
ホームページをご覧ください。
販売情報だけでなくレシピやヒツジについて
詳しく掲載されていますよ~♪

HP) http://charomen.com/

シュウパウロウ用の骨付き肉
500g(1300円)1kg(2600円)などなど…

また夏にはファームレストラン
完成しますよ!ぜひ行って見てくださいね!

またまた登場もんすけです!
みんなが美味しく食べているヒツジの肉には
どんな栄養が含まれているのかな?

天使大学看護栄養学部 荒川義人先生
「ヒツジの肉は赤い色が強いですよね。
 これはミオグロビンという色素ですが
 この中に鉄分を含んでいて
 非常に吸収されやすい鉄ですね。
 他のお肉に比べて鉄分が期待できます。
 また最近の研究でカルニチンという成分に
 注目が集まっています。
 カルニチンは不足すると体の中の脂肪が
 燃焼されず蓄積してしまう。
 脂質代謝を促すのがカルニチン。
 肉の中ではヒツジ肉には多く含まれている」
 
羊の肉ってすごいな~!

河野「どれが美味しかったかな?」

ミサキ
「ハンバーグは自分で作ったし
 シュウパウロウは初めて食べたし
 これはいつも食べてるオムライスと
 違ったから…
全部美味しかった!

河野
「ジンギスカン以外にも
 家で色んな楽しみかたをしたら
 ヒツジをたくさん飼育してくれるかも…
 北海道産の羊を頂けることになるかも!」

森崎
「昭和30年代のときぐらいね
 約27万頭まで羊が増える。
 その時こそ武藤さんが言ってた
 北海道を見ると羊のイメージが
 ドンと出る!と言う風になればいいね♪」

愛らしさで心癒してくれるだけでなく
私たちの衣も胃も支えていた羊たち。
北海道の歴史はヒツジなしには
語れなかったんですね。
もっともっと食べてもっと羊毛を使って
身近な存在になってほしいね!



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