日本の食を支える北海道。 生乳、米、小麦、玉ねぎ… 様々な農作物において、 国内トップの生産量を誇るなか、 これまで本州産のみの流通でしたが、 近年北海道でも栽培がスタートした 野菜があるんです!
しかもその野菜は、 安定した価格と 高い栄養価から、 スーパーフードとも呼ばれ、 大注目を集めているんです!
天使大学看護栄養学部 荒川義人教授 「βカロテンがホウレン草に比べて 1~2割くらい多く含まれているし ビタミンCは約2倍含まれています」
今回のあぐり王国ネクストは、 大雪山系の名水で育む、 栄養価抜群の食材に注目します。
憧れ 「旭川市から車で30分のところにある 東神楽町にやってきました」
森崎 「故郷が隣ですからね~ 自分でも懐かしい場所ですね」
憧れ 「今回は道内で東神楽町だけが栽培している ある野菜に注目します!」
森崎「東神楽町だけですか?」
憧れ 「私も食べたことない野菜です!」
森崎「えっ??本当に!!」
では6年生のあぐりっこご紹介!
玄米が大好き♪高橋沙季(サキ)ちゃんと、 特技はサッカースポーツ万能な 太田璃花(リリカ)ちゃんです!
憧れ 「今日注目する野菜はコレです!」
サキ「マメナエ??」
憧れ 「豆苗(とうみょう)って 読むんだけど 道内ではここ東神楽町でしか 栽培されていないんです」
森崎 「僕は豆苗をよく食べる! っていうか、あなた… 豆苗を食べたことないの?」
憧れ「この字に出会ったのも初めてです」
森崎 「あっそう…やっぱり… もう1対3だもん。 いつもそうだけどあぐりっこ3人だもん」
ということで、あぐり一行は、 北海道で唯一生産する豆苗のほか、 ミツバやカイワレダイコンなども育てている、 「東神楽温室園芸」という施設へ-
憧れ「ハウスがたくさん並んでいますよ」
森崎「すごい立派なハウスだよ~!」
森崎 「こんな真冬でも豆苗が??」
乙崎さん「栽培しています!」
真冬はもちろん、 1年中栽培されているという豆苗。 さっそく、その栽培棟にお邪魔させて いただいたのですが…
森崎 「真夏ですか、これは??」
憧れ「暑いですね」
森崎「ハウスの中、どう??」
あぐりっこ「暑い!!」
乙崎さん 「いまだいたい30度ぐらいです」
リリカ「真夏じゃん!」
サキ「ハワイみたい!!」
森崎 「豆苗はどこにあるんですか?」
乙崎さん 「白いハウスの中で栽培しています」
憧れ 「ハウスの中にハウスがあるんですね」
森崎 「たぶんあのハウス… さらに暑そうだなあ~!」
室温、およそ30度を超える ハウスの中で、さらにハウスを設置して 育てているという豆苗。 果たして、白いハウスの中は、 どんな空間が広がっているのか…
乙崎さん「じゃあ、いきますっ」
ハウスの扉を開けると…
憧れ 「うわうわ!アッツイ! 熱風がぶわ~っときました」
森崎「中にいってらっしゃい」
憧れ「暑いっ!!すごい」
森崎 「芽が出てる出てる!」
乙崎さん 「これはエンドウ豆の種ですね」
乙崎さん 「豆苗はエンドウの豆を使って新芽… スプラウト野菜といって栽培してます」
豆類や野菜などの種子を人工的に発芽させ、 その新芽や茎を食用とするものを 「スプラウト」、または「新芽野菜」と呼び、 モヤシやカイワレダイコンなども、 その仲間です。
憧れ 「どれくらい豆苗があるんですか?」
乙崎さん「1万パック」
森崎・憧れ「1万パック!」
憧れ 「しかもこれ… 土が入ってないんですけど どうやって育つんですか?」
乙崎さん 「水耕栽培(すいこう)といって 土とか全く使わずに水のみです! 東神楽の地下水を使ってます。 大雪山系の美味しい地下水ですね」
森崎 「遮光していますけど理由は何ですか?」
乙崎さん 「土の中を再現しているんですよ。 光を当てない方が早く伸びるんですね。 もやしとかもそうですけど ひょろひょろ~って伸びていく」
乙崎さん 「十分伸びたら日光を当てます!!」
森崎「なるほどですね~」
あぐりっこも豆苗の種まきに挑戦です。
機械にエンドウ豆を入れて パックをセットしたら完了!
豆が適量パックに入って 最後に水がかけられます。
森崎 「これが大雪山系の水!飲んでもいいですか?」
乙崎さん「どうぞ!」
ゴクン…
森崎 「うま~~い!! ミネラリー~~!」
お次の場所は出荷直前のハウスを見学。 ハウスのカーテンを開けてみると…
あぐりっこ「うわ~」
森崎「春だああ」
憧れ「すごーい。気持ちいい」
リリカ「すごい!めっちゃ多い!」
森崎「多いね。茂ったわあ~」
憧れ 「どれくらいの長さで出荷できるんですか?」
乙崎さん 「うちでは20センチ前後で出荷してます」
森崎 「種まいて10日で出荷できるなんて… すごいスピード野菜だよね」
森崎 「生でも食べれるもんですか?」
あぐりっこ「食べた~い!」
ということで、出荷直前の豆苗を 試食させていただくことに-
リリカ 「苦くもなく甘くもなくて丁度いい!」
憧れ 「甘いキャベツを食べてる感じ!美味しい」
森崎 「食べてると青いんだけど、後から 豆のふくよかなあま味を感じる。 すごい好きだ」
すると…丸ごとガブリ!
憧れ 「うっそ~っ!こうやって食べる人いる??」
乙崎さん「初めてみました…」
憧れ「さすがにいないですよね~」
じゃじゃん、もんすけです! 大雪山系のおいしい地下水で育てる 東神楽産の豆苗!東神楽温室園芸は、 食の安全や環境保全に取り組む農場に 与えられるJGAP(ジェイギャップ)と呼ばれる 認証を取得して、 安全安心な生産を心がけているんだよ。
東神楽温室園芸 河野和浩さん 「水耕栽培で使う水は 人が飲める水でなければならない… そういった検査や細菌検査も ハウス内の色んな箇所でサンプルをとったり そういうことをしております。 本州産がたくさん流通していますが 北海道で作っているという強みは 流通に時間がかからない! ということで新鮮さが違うことを売りにして これからも頑張っていきたいです」
東神楽産の豆苗は、 道内各地のスーパーへ出荷されています。 やっぱり僕たちは、新鮮で安全安心な 北海道産の豆苗が食べたいよね。
■北の豆苗 138円(税込) (標準小売価格)
続いては、豆苗と同じスプラウト野菜の ひとつであり、スーパーフードと呼ばれる 野菜も栽培しているとのことで、 その栽培棟へ-
憧れ 「その野菜を担当されている 松木平広行さんです」
森崎 「中にスプラウト野菜があるんですね」
松木平さん「そのとおりです」
スーパーフードと呼ばれるスプラウト野菜とは、 いったい…??
森崎 「さあ、ありました。これですね」
憧れ「ん??」
サキ「かわいい!!」
憧れ 「見ても何か全然分からないんですけど」
松木平さん 「これはブロッコリーのスプラウトです」
ブロッコリースプラウトは、 ブロッコリーのタネを発芽させた スプラウト野菜で、 近年スーパーなどでも見かけるようになった 新しい食材です。
森崎 「ひとつの双葉がブロッコリーになるんだよ」
苗を触っていると… ふわっと浮きました。
森崎「波打つ!」
憧れ「おもしろい~」
なんとぷかぷか水の上に浮いています。
裏を見てみると…
森崎 「ブロッコリーの根が伸びているよ~! しかも水がきれい。清んでる~」
松木平さん 「豆苗よりも栽培期間は半分の 5日でできます!」 憧れ「たった五日だって!」
あぐりっこ「早いっ!」
ブロッコリースプラウトの栽培は、 豆苗と同じく、殺菌した種を発芽させて 栽培ポットに入れ、暗室で2日間、 水を与えながら成長させます。
そして、日光が当たる場所で さらに2日間成長させると出荷となるのです。
森崎 「どういう風に食べることが多いですか?」
松木平さん 「サラダですとか生食になりますね。 あとは豆腐の上にのせたり!」
ということでブロッコリースプラウトを 試食させていただくことに!
リリカ 「そんなにブロッコリーの味はしない」
サラ「草っぽいというか…味が濃い」
憧れ 「少し辛味があります?でもおいしい」
松木平さん 「辛味成分(スルフォラファン)には 人間の体に有効なものがあると 言われてます」
最近、スーパーで見かけるようになった 新芽を育てて食べる豆苗や ブロッコリースプラウトなどの スプラウト野菜! いったい、どんな栄養価があるのかな?
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「種はこれから生命を育てていくのに 必要な成分が凝縮されている。 強い抗酸化作用を発揮するビタミンCは ホウレン草に比べて豆苗は2倍入っており 老化防止に役立つようなβカロテンは 1~2割り増し入ってます。 ブロッコリースプラウトは動物を使って ガン予防の研究で成果が出ている スルフォラファンという成分を 特徴的に含んでいます。 食物繊維も期待でききます。 様々な成分が詰まっているので スプラウト野菜は栄養価が高い!」
豆苗は、食べた終わったあとに 根を水に浸しておくと、 新しい芽が伸びて再収穫ができるんだよ。 栄養価を考えると、 2回くらいまでがオススメなんだって。 おトク感があって、 ヘルシーなスーパーフード。 ぼくも沢山食べよ~っと!
青ちゃん 「こちらのパスタは小麦の香りがしっかりして もっちりとした食感のパスタですね。 お蕎麦はそば粉の香りがしっかりする 歯ごたえのある良いお蕎麦ですよ」
■キタノカオリスパゲッティ 378円(税込) ■東神楽そば 324円(税込)
森崎 「バリバリ生で食べていいのは分かってます。 生産者の方がどうやって食べるか聞いたら 『サラダです』って言ったんだよ」
青ちゃん 「美味しいですよねっ!でも… 火を入れるとまた違った味わいになります。 ということでまずは、 豆苗の卵とじそばをやっていきます」
※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい。
豆苗の卵とじそばと 豆苗のジェノバ風スパゲッティが完成!
ではいただきま~す♪
乙崎さん 「ふだんサラダでしか食べていないので こういう食べ方もあるんだなと思いました。 そばとすごい相性がいいと思います」
青ちゃん 「加熱するとあま味が増すし ふわっとした卵にシャキッとした食感が おいしいですよね。 ネギが苦手な人は豆苗を入れると シャキシャキして風味もついて美味しい。 親子丼の薬味としてもいい!」
森崎「万能だね」
続いて、豆苗のジェノバ風スパゲッティも。 その美味しさとは-
松木平さん 「麺がモチモチしているし 豆苗もブロッコリースプラウトも 邪魔していないですね」
憧れ 「たしかにニンニクと一緒に和えると すごくおいしい!」
青ちゃん「そうですね」
憧れ 「もっと豆苗とか入れて欲しかった…」
青ちゃん「もっと入れても大丈夫で…」
憧れ 「もっと豆苗を入れたかった!」
森崎「…文句??」
憧れ「違います…(笑)」
森崎 「お蕎麦屋さんで流行ったら 需要がガンと増えますよ」
憧れ 「しかも一年中、出会える野菜ですもんね」
乙崎さん 「通年栽培でほぼ毎日出しているので もっともっと増やしたいと思います」
森崎「もっと忙しくなるけどいいですか?」
乙崎さん「がんばります!」
森崎 「もっと汗かいて… もっと痩せちゃいますけど!」
正解は「足寄町」でした!