雄大な自然環境を舞台に 展開される北海道農業。 これまであぐり王国では、 シリーズ企画と題して、 四季折々で行われる農作業を学び、 作物生産の仕組み、 さらには生産者のたゆまぬ努力と情熱に 触れてきました。そして今年もまた、 新たなシリーズ企画。それは…
森崎 「1年を通じて酪農をみんなで学ぼう!」
佐々木 「このエリアは酪農シリーズにピッタリの町!」
森崎 「何度も酪農を取材していますけど シリーズで学ぶのは初めてですよね」
佐々木 「今回のシリーズですが 今までと違うことがあります! まずはあぐりっこをよんでみましょう。 あぐりっこ~~!」
あぐりっ娘「は~い♪」
藤尾「大きいぞ?」
森崎「えっ何年生?」
あぐりっ娘「高校1年生です!」
佐々木 「女子高生の2人にぜひ酪農を 学んでもらおうと思うのですが 2人はそもそも酪農に興味は?」
ユキコ・ナナミ「あります!」
ユキコ 「牛乳を作る過程から知ったら もっとおいしんじゃないかと思う」
ナナミ 「搾乳をしたことがないんですよ! それと加工の仕組みを知りたいです」
佐々木「食べることは?」
ユキコ 「大好きです♪ 牛乳は大じゃいけど好きです」
藤尾「ナナミちゃんは?」
ナナミ「嫌いです(笑)!」
森崎 「いや~気持ちいいな。どこが苦手?」
ナナミ 「においと味です」
藤尾「それでも酪農に興味あるんだ」
ナナミ 「色んなことを知りたい! ジャンル問わず色んなことを知ることで 自分のチカラになると思うから!」
では女子高生と一緒に酪農を学んでいこう!
レッツ牛(ぎゅうう~)♪
まずは北海道の酪農について、 どれだけ知識を持っているのかチェック!
佐々木 「全国には約92万3千頭の乳用牛がいますが 北海道には何頭の乳牛がいるでしょうか?」
ナナミ「半分!」
ユキコ「80万頭ぐらいいて欲しいです」
藤尾「ほとんど??」
佐々木 「答えは…48万5千頭」
ユキコ「全然違う!」
ナナミ「(笑)」
佐々木「ナナミちゃんがほぼ正解」
佐々木 「では北海道の乳量は どれくらいでしょうか?」
ナナミ・ユキコ「7割くらい…」
佐々木「正解は半分ぐらい」
森崎 「1位はダントツで北海道ですよ。 ただ2位以降の都道府県とは 生産量でいうと北海道は10倍もの 乳量を誇るんですよ」
佐々木 「ということは北海道には牛に関わる仕事を している人がいっぱいいるんです!」
森崎 「まず場長、今は何番目に偉いんですか?」
佐藤場長 「実は前回、2番目って言いましたけど…」
実は、会社経営の牧場ということで、 前回訪れた際には 佐藤場長(5年前の発言) 「(自分は)社長の次に偉い人ですね!」
と言っていましたが…
佐藤場長「実は…4番目でした!」
森崎「えっ?えっ?」
佐藤場長 「①社長②専務③部長④場長ですね」
森崎 「4番目なの?前回あんなに2番目って 言ってたけど…」
佐藤場長 「あれは仁成ファーム第2牧場では2番目。 会社では4番目です!」
藤尾 「では場長の上にいた方は すごい思いでオンエアを見ていたんですね」
佐藤場長 「そうなんですよね…」
藤尾「放送後に何か言われた?」
佐藤場長 「言われないのが辛かった…」
あぐり一行、大爆笑!
森崎 「こちらは一般的な個人経営ではなく会社。 社員さんは何人いるんですか?」
佐藤場長 「今は22名います」
森崎 「そうやって交代交代みるんです。 それですごい大規模です!すごいです。 ビックリするぞ」
森崎「どうですか?」
ナナミ・ユキコ 「牛だ~」「でかい!」
佐藤場長 「いま(牧場全体で)550頭います」
あぐりっ娘「えええ~っ!」
ユキコ「近づいてもいいですか?」
佐藤場長「いいですよ」
そっと近づいて触ってみると… ユキコ「うわあ~!カワイイ♪」
佐々木「大きさはどう?」
ナナミ「大きい!乗りたい!乗りたい!」
森崎 「なかなかいつものあぐりっことは 感想が違いますね」
間近で見る牛に興味津々のあぐり女子高生。 そして大きな牛を見て気になったのが…
ユキコ 「1頭の牛からどれぐらいのミルクが とれるんですか?」
佐藤場長 「1日に30~50リットル」
あぐりっ娘「えええ~すごいっ!」
佐藤場長 「絞っている牛が約480頭いるんですけど 全部合わせて1日に13トン出荷してます」
あぐりっ娘「えええっ!!」
森崎 「では1日にどのくらいのエサを食べるでしょうか」
ユキコ「10キロぐらい?」
佐藤場長「1日に50キロです」
ユキコ「ええええ~」
ナナミ「(笑)すごい~ハハハ(笑)」
佐藤場長 「エサやりは1日3回やります」
ユキコ「人間と一緒だ」
森崎 「そこそこで違いますが ここは3回ご飯、搾乳も3回」
佐々木 「1日の仕事の中でエサやりは大きな仕事ですね」
佐藤場長「エサを牛さんが待っているんで!」
森崎 「大きいからエサやりも大変ですよね。 手前のエサはなくなっちゃいますよね」
佐藤場長 「エサ寄せという作業があります。 牛の口元にエサを寄せてあげる作業」
ユキコ「やりたいです!」
藤尾「おっ何でも知りたい2人やもんな」
森崎 「これ…やってみるって言ったけど 意外と大変だぜ」
ユキコ 「えっ?やったことあるんですか?」
森崎 「オレは何でもあるよ!」
なんだかいつもと違うあぐりっ娘のツッコミで 現場も大いに盛り上がります。
これから“エサ寄せ”の作業を体験する あぐり女子高生。 その前に大型機械でエサを 与えるそうなんですが…
藤尾「でかい!あれでエサをやるんだ」
森崎「お家みたいだよ」
あっという間にエサをやりました。
ではそのエサを寄せていきますが…
森崎「みんな雪かきはする?」
ユキコ「します」 ナナミ「しません」
スコップを使ってエサを寄せますが 雪かきをあまりしない…というので スコップ使いがなんだかしっくりこない!
森崎 「あ…あのね… 全然できてない!」
意外と大変な “エサ寄せ”。 スコップをコントロールできずに エサがあっちに行ったり、こっちに行ったり…
そうこして黙々と作業すること30分。
すると…
佐々木 「手つきがすごくよくなってきた! 早くなってきた~」
森崎 「君らエサ寄せ、上手になってきたよ。 ユッコ黙々やってます。 もうちょっと…」
ということで1列完成しました!
キレイにエサが寄ってます。
「食べてる~~」
ユキコ 「雪より重いですね… もう…無理です」
森崎「ユッコ年取った!」
森崎 「ちなみにいつもスコップで押してるの?」
佐藤場長 「スコップで押すことはしていないです!」
ユキコ 「へへへへ(笑) 何でやらせたの??」
森崎 「(笑いつつ) 一般的な酪農家さんはこうやるの」
ユキコ「あ~そっか」
森崎 「2人にはエサ寄せという体験も して欲しかったの」
続いてはいつもの仁成ファームさんの エサ寄せ作業を見せてもらいましょう。
するとトラクターがタイヤを横にした 付属品をつけてバックで入ってきました。 そして一気にタイヤを回転しながら エサを寄せていきました。
あぐりっ娘 「すごい」「早い!」「すごいスピード」
ユキコ 「機械でやるより手作業の方がキレイ♪」
負け惜しみじゃないですよっ! やっぱり自分たちでやったから 誇らしいんだよね♪
続いて一行が向かったのは、 朝・昼・夜の1日3回搾乳が行われている施設。 中へ入ってみると…
「うぎゃっ」「わははは」「不思議!」
藤尾 「不思議ですね。 牛のお尻が並んでいるよ」
ナナミ「ずっと同じ光景♪」
森崎 「こうしたミルカーという機械で絞るのが 主流なんだけど仁成ファームさんは さらに珍しいグルグル回る機械!」
佐藤場長 「これは ロータリーミルキングパーラーです」
ロータリーミルキングパーラーは、 480頭の牛を、わずか3時間半で搾乳できる オートメーションの巨大設備。 作業はわずか4名のスタッフで行われますが、 1日で13トンものミルクを搾ることが できるんです。
佐々木 「すごい!牛が順番を待っている」
森崎 「自動に搾乳するし牛さんも分かっている。 1日3回これに乗って、ぐるっと回りながら クリーンに搾乳が行われている」
さてお次は分娩房にやってきました。
藤尾 「これから産む牛と産んだ後の牛がいるんだ」
出産して間もない牛は 1頭1頭この場所でミルクを搾ります。 前日に出産した牛の搾乳を 体験させてもらいました。
佐藤場長 「先搾りというのをします」
やり方を教えてもらって いざあぐりっ娘もやってみます。
ユキコ 「うわっ出てる!うわこれ楽しい!」
ナナミ 「うわっ!あっ!」
佐藤場長 「出産して5日目以降に検査を受けて 合格したものだけが 牛乳パックの製品になります」
藤尾 「同じミルクでも出る時期によって 成分が違うんですね」
ナナミ 「毎年出産しているとは思わなかったので そんなにしなきゃいけなんだと思った」
森崎 「搾ってくれてスッキリしたねえ」
藤尾 「けど昨日生まれた子牛もいるわけですね?」
あぐり一行 「見たい」「見たい!」
せっかくなので母牛から搾ったミルクを その子牛へ与える体験をさせていただくことに…
ユキコ「ちっちゃい!」 ナナミ「かわいい~」
ミルクをあげようとすると ヨチヨチながらも立ち上がりました。
「立った~!!」 「うわ~カワイイ♪」
チュパチュパチュパ… ミルクを飲む子牛
あぐりっ娘 もうカワイイした言葉が出てきません。
あぐりっ娘もミルクやりを体験しました。 ここでナナミが初めてとは思えないほど 玄人っぷりを見せました。 ぐいっと首を固定して哺乳瓶を口元に当てる。 すると安心してグビグビ飲みだしました。
森崎「首元つかんで…(笑い)」
佐藤場長「上手ですねえ」
佐藤場長 「高校卒業したらウチで 働きませんか?」
藤尾「ヘッドハンティング?」
森崎「スカウトされたよ!」
あぐり一行が訪れる前日に産まれた 子牛ということで、 リーダーからシリーズで お世話になる佐藤場長へ、 あるお願いごとが…
森崎 「来るたびにですね… この子の面倒を2人に見させてあげたい… この子の成長を見届けてもらいたいんだよな」
佐藤場長「大丈夫です!」
ユキコ「え~っ!」 ナナミ「ヤッタ♪」
森崎 「だって次来た時に気になるもんね。 どれくらい大きくなったか」
森崎「呼び名を付けても大丈夫?」
ユキコ「難しい~」 ナナミ 「ユナにしよう! ユキコの“ユ”とナナミの“ナ” !」
佐々木「すごい良いかも~」
藤尾「出産とか立ち会いたいなあ」
森崎「そうだねえ」
藤尾 「ユナの初乳は取り合いですよ~」
続いては仁成ファームを離れて マルシェ山花にやって来ました。
佐藤場長 「夏場にとれた野菜や自家産の牛乳を使った アイスなどを売っているお店です」
「マルシェ山花」では、 地元はもちろん北海道産の食材にこだわった 様々な加工品を販売。 自家栽培するホウレンソウを使った 人気商品の「シフォンケーキ」と 搾りたて牛乳を飲みながら1日を振り返ります。
■マルシェ山花 住所:釧路市山花14線141-2 電話:0154-56-2755
では牛乳でカンパーイ♪
森崎「さわやか~!」
ナナミ 「牛乳のにおいがダメだったんですけど 全然気にならないです!」
ユキコ 「甘くてすっごく美味しい!」
佐々木 「フワフワのシフォンケーキに感動ですね」
森崎 「朝から三回も朝早くから牛乳を搾って… それを聞くと牛乳への思いは変わりましたか?」
ナナミ 「変わりました! ただ牛乳は搾られてるだけだと思っていた。 けどそれに至るまでの工程がすごく大変だったり 思いがこもっていたりして 味の感じ方も変わりました! おいしくないモノだって先入観は もうないです!」
ユキコ 「やっぱり乳製品を食べる時や飲むときは 絶対に感謝しなければダメだなって そればっかり思います」
佐藤場長 「今の彼女たちの話を聞いて 自分たちが毎日やっている仕事に対して 誇りを改めて感じました。 普段仕事をしていると見えないんですけど その先にこういう子たちがいるって事で 毎日の仕事を頑張っていけるかなと思います」
森崎 「良かったね~ それでは場長、これから1年 よろしくお願いいたします!」
「みなさんと居れる時間はあと少しですね。 今日の6年生を送る会で1つでも 多くの思い出を作りましょう」
清里町立光岳(こうがく)小学校。 全校児童18名ととっても小さな学校です。 そんな光岳小学校では6年生を送る会が 開かれていました。 在校生の気持ちがこもった出し物は 今年唯一の卒業生、本庄梨和ちゃんへ 向けられたもの。
服部乙成くん(2年生) 「これはリワちゃんとサッカーをしている所」
長廻歩美ちゃん(2年生) 「図書室で本を読んでくれた時の絵です。 色々な本を読んでくれて嬉しかったです」
佐藤芽依ちゃん(2年生) 「リワちゃんとバレーをやっている時の絵。 バレーのことを教えてくれて嬉しかったです」
在校生が力を合わせ作り上げた 「6年生を送る会」は 新たな旅立ちへの希望が溢れていました。 そしてまたみんなで食べた、この日の給食も 清里町の希望が詰まったものだったのです。
森崎「おはようございます!」
佐々木 「全校生徒に集まってもらいました」
森崎「全校児童で何人ですか?」
子どもたち「18人!」
みんなそれぞれに 「こっちは1年生」「2年生は5人だよ」 「4年生3人!5年生は7人!」
本庄さん「(私は)6年生です!」
森崎「ずっと一人。寂しかった?」
本庄さん「そんなこともない(笑)」
佐々木 「今からみんなどこかに行くの?」
本庄さん「近くの畑に行きます」 どうやら畑に行って雪の下に埋まっている 作物について勉強するということ。 それならば!と、 あぐりメンバーも参加させてもらう事に…
遮るものが何もない大雪原!
森崎 「うわ~広い! ちょっといい景色だああ。 畑の向こうのあの山は何ですか?」
子どもたち「斜里岳~~!」
森崎「めっちゃ元気」
藤尾「みんなにとっては当たり前の景色」
森崎「いいなあ~」
佐々木 「今年は雪が多いので一面、 銀世界ですが 雪の下に作物があるということで 掘ってみましょう!」
さあ子供たち力強く掘りますよ。
森崎「気をつけてよ~」
佐々木 「この雪の下には何があると思う?」
子ども「土か堆肥!」
さあ見た目と違って意外に深いぞ~
すると
「つかんでポイッ!」 「つかんでポイッ!」
歌いながら地面に寝そべって作業してます。
さあ地面から何か出てきましたよ。
森崎 「さあこれは何でしょうか?」
子ども「麦!」「ネギ!」
みんなが掘り終わったところで、 生産者さんが登場! 一体、何の作物なのか聞いてみると…
佐々木「麦とネギなんじゃないかって」
三上博由さん 「今の段階では麦とネギは似ているよね~。 麦が正解です!」
森崎 「小麦は雪の下で埋まっている。 どんな気持ちだろう?」
子ども 「窮屈?」「温かい?」 「気持ちいい~?」 「冷凍されて寒い!」
森崎 「けっこう過酷な状況だ。 大変な中で育って小麦はどうなる?」
「強い!」「おいしい」 「うま味が詰まっている?」
三上さん 「さっき誰か気持ちいいって言ってたね。 寒いって人もいたけど ひょっとすると小麦には 気持ちいい!というのが正解かもしれないね」
森崎「冬と言う行程が必要なんですね」
清里町では昔から小麦の生産に力を入れていて、 その栽培面積は2500ヘクタール。 なんと 札幌ドーム およそ454個分。 年間 約1万7000トンもの生産量があるんです。 みんなが見たこの芽は そのほんの一部だったんです…
三上さん 「今の穴も埋めといてもらわないと ダメなんです! もう1回寝かせてあげないと… 今出てくるのは早いんで」
森崎 「そうか… じゃあみんな穴掘りに続いて穴埋めだ!」
全校児童 18名の光岳 小学校。 1・2時間目は雪を掘り起こし、 清里町で取れる小麦について学びました。 3・4時間目は、ただ一人の卒業生 本庄梨和ちゃんを送る会。 学年によって様々な出し物をして 思い出作りをしています。
全校みんなが仲の良い光岳小学校ですが 実は生産者を初め、 町民の夢を形にした舞台の 一つでもあるんです。
ということで小麦生産者の三上さんに 清里町の小麦について教えていただきました。 実はこの三上さん、すごい人だったんです!
佐々木 「秋小麦の栽培で2006年に農林水産大臣賞 2007年には内閣総理大臣賞を受賞! 麦のスペシャリストなんです」
そうなんです! 農林水産大臣賞に次いで、 翌年の2007年には、 さらに内閣総理大臣賞受賞と 国から認められるほど 質の良い小麦を栽培する生産者なんです。
三上さん 「清里町に限らずこのエリアには 賞を受賞した方が数名います。 清里町の小麦は そういう意識の高い人たちの 集まりで作っているから より良い品質の小麦を 生産できるようになったと思います」
森崎 「それが励みになり次への糧になりますよね」
三上さん 「昔から穀物は1等2等などと分けています。 当てはまらないものは規格外にですが…
藤尾「ではこちらの小麦は…?」
三上さん 「当然2005年度からずっと 1等Aランクで生産しています!」
藤尾「すご~い」
清里町自慢の秋まき小麦の きたほなみですが 実は地元の人たちが 口にすることは滅多に無かったのです。 その理由は…
三上さん 「工場のラインを考えると 最低でも2トンの小麦粉を作る 原料を用意しないと 粉は挽けませんよ…と言われて」 森崎「最少で2トンですか」
三上さん 「その2トンを消化できないような… どうしようどうしたらいいかな?って 悩んだんです」
森崎「供給ができても消費が伴わないと!」
人口約4000人の清里町。 飲食店にも限りがあり 消費の目処が立ちません。 全国に自慢できる小麦を 生産しながらも 自分たちは食べられない というジレンマを ずっと抱えていたんです。
しかし、この状況を一変する声が上がりました。
三上さん 「JA清里町の女性部の方が 子供たちの成長に役立てられないかと 学校給食に使うのは? というアイディアが出た それは一定の消費できる!と」
森崎「大きな一歩ですね」
三上さん 「それでも2トンを消費できないから 残りをどうしようか考えた時に いっそのこと“ご当地グルメ”として うどんを作るってみたらどうだと 商工会やJAなどの町の中の関係機関が 発案してくれたんです」
藤尾 「地元のものを当たり前に食べるってことが こんなに難しいってことだってことが まず驚きだったし その当たり前のことをするのに いろんな力が加わって それが夢を生み出してるってのが良いですね」
三上さん 「一歩踏み出す勇気って必要なんですけど 本当に出すまでが重たい…!」
森崎 「でも踏んでしまえば その一歩が道となる!」
先生 「今日の給食のうどんに使われている小麦は 清里町で作られている“きたほなみ”という 小麦粉を使っています。 雪の中で冬を越した小麦のことを考えながら 味わってほしいと思います」
みんなで「いただきま~す」
光岳小学校のみんなは この日のうどんをどう思っているのか 聞いてみると…
「すごくモチモチしていて とてつもなく美味しいです!」 「コシがあっておいしかった!」
森崎 「今日の給食で美味しかったのは?」
「うどん!」「うどん美味しかった!」
森崎「うどんはどこでとれたもの」
「ここで取れた小麦!」
地元でとれた小麦のうどんに 大満足のみんなでした。
先生 「実は今日の給食はこれだけではありません。 清里町はおいしい長イモも作っている町! その長イモを作っているお母さんたちが 6年生を送る会だから特別に デザートを作ってくれました」
そうなんです。 実はこの日のために特別に 女性部の皆さんがスイーツを 用意してくれていたんです。 そのスイーツは「長いも団子のおしるこ」。
本庄さん「弾力がある!」 「モチモチしてておいしい」
本庄さん 「お汁粉ありがとうございました。 みんなで食べる最後の給食は美味しいし 最後がうどんだったのが良かったです! 今日はありがとうございました」
清里町産秋まき小麦「きたほなみ」を使った 「給食」と「ご当地うどん」の誕生によって 町民の悲願「地産地消」は実現しました! ではそのご当地うどんが どのようなものなのか?
道の駅「パパスランドさっつる」内にある レストラン「パパス」を尋ねました。
パパス料理長 本庄陽介さん 「全部うどんと長イモだけで作りました。 7色あります。 揚げる・焼く・炒める・煮る・和える・ つける・するという7工程で分けました」
『レストラン パパス』 住所:清里町神威1071 (道の駅パパスランドさっつる) 電話:0152-26-2288 定休日:年中無休
一番のオススメは冷たいコンソメベースの ツユでいただく「キムチ」のうどん!
佐々木「すごいコシがありますね」
本庄シェフ 「長イモと絡まる太さがちょうど細麺。 長さは30センチで揃えています。 キムチも辛さを抑えています」
そして暖かいツユで食べると うどんの食感も変わって…
佐々木 「噛んで小麦の味を楽しめる」
本庄シェフ 「改めて地元のものがいかに 研究して作られているかという部分と こんなにおいしい食材であることが 伝わっていたので どこまで表現できるかが 自分の課題になると思います」
清里町自慢の小麦と長いもが 存分に味わえるご当地グルメ! 是非、味わってみてください!
※町内2店舗で販売開始 ■ホテル緑清荘 住所:清里町羽衣町31 ■レストランパパス 住所:清里町神威1071