先月、仲間と遊びに行った道南函館。 今回の旅で、個人的に訪ねてみたい場所があった。
観光スポット金森倉庫の片隅。 実は、ここが! こここそが、いまではアメダスが自動でやっている気象観測を、1872年、日本で初めて正式に気象観測が行われた場所なのだ。もちろん気温など目視で観測していたわけだが、東京より3年、札幌より4年も早く、函館で日本の気象観測が始まっていたのだ!
しかも、この気象観測スタート直前の、函館を舞台に繰り広げられた箱館戦争(1868年-1869年)では、新政府軍と戦った旧幕府軍側(新撰組側)の海軍奉行・荒井郁之介という男が、降伏後、初代中央気象台長になっている。 函館は、日本の気象業務の、ある意味、礎ともいえる、気象系ロマンあふれる街でもあったのだ。