今日の文化の日を前に、僕は先日、人生における“文化的大転換点”を迎えることになった。いや、正しくは、迎えることになってしまった。
我が大親友曰く、まさに「現在のライフライン」という「LINE」への登録だ。
スマホに変えて約10か月。この間、テレビ「金曜ブランチ」では「春頃までにはやりますか…」と言わされ、ことあるごとに周りからは「まだやってないの?」と急かされ、それでもその必要性がよく分からないため、先日まで“LINEバージン”でいたのだ。そのボクがついに禁断の世界へと足を踏み入れてしまった…。
お酒というのはコワイと思う。つくづく思う。
そう、久々に幹事をかってでた飲み会でのこと。いいだけ食べて飲んで、店員さんから「お会計を…」と促されたところで、誰からともなく「写真撮りましょう!」と一言。よくある話だ。
すると当然(ボクの中では“当然”でもなんでもないが…)、「LINEで送りますね」となる(らしい)。
すると当然(ここは文字通り当然だが)、「加藤さん、まだLINEやってないんですか?」となる。
すると当然、「お前もいい加減始めろよ」となる。「そうだ!そうだ!」となる。
すると当然、「申し訳ないけど、ボクはイイっす。だいたいここにいるみんなとの写真なんて大して欲しくもないですし…」なんて言ってしまったら場の空気が恐ろしいことになってしまう。
…なので結果、始めることになってしまった…。
というのが顛末です。
これがその“問題の1枚”です(問題ではないか…)。
いや、スミマセン。“場の空気”のせいにしてしまいましたが、本当は楽しい仲間と美味しいお酒をたっぷり飲んでボクの気が大きくなっていたからです。「いつかはやらなくちゃ…」と思いつつ踏み切れなかった(踏み切らなかった)ボクの背中を最終的に押してくれてどうもありがとうございます、我が仲間たち。
“お酒&仲間”のチカラを借りて、ごくごく自然に、始める流れに乗ることができたのです。
さてその後ですが、登録したのが、とある火曜日。その2日後に自宅で半日1人でお留守番をしなければならなかったので、その時間を使って基本を学び、写真を共有したグループのメンバーにいざ初メッセージを発信!
平日の午前中にもかかわらず次々と届く返信。
「なるほど!このやりとりが多くの人達を虜にしてるわけか!」との実感を得ることが出来ました。
ただ同時に、「へ、平日だけど、皆さん、そんなに返信してくれて、お仕事大丈夫…!?」と不安にもなっちゃうボク。
しかし、そんな心優しいボクの心配をよそに、今度は、やれ「スタンプ送って〜」とか、やれ「写真も添付してみな〜」とか、仲間たちから催促(リクエスト!?)の嵐!
スタンプはすぐに送ってみせました!
でも、震える指で意図せぬものをタッチしてしまい、それまでの文脈とは何の関係もないような図柄を送るハメになってしまいました(汗…)。
写真に関しても“送りつけて”やろうと思いましたが、特段送りつけるほど興味深いものがなかったので、いまだ誰にも送ってはいません。
きっと当分送ることはないでしょう。
というのも、なんだかんだでボクの“LINEデビュー戦”に付き合ってくれた仲間とのやりとりもその日1日だけで終了。それ以降、ボクのLINEのメッセージ機能はピクリとも動いていません。
その後は結局、今まで通りの日常…。
“文化的大転換点”と思ったものは、実は単なる“自然的極小通過点”でしかなかったのかもしれません。