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2017年11月06日(月) |  札幌ディープ 92 かるいち
 
鎌田 強
 鍋物の季節になった。どこかへ行きたい。魚か肉か、洋風か和風か迷うところだ。そういえば、先月東京に行って人形町の鳥料理の老舗玉ひででランチの親子丼を食べながら、今度は水炊きを食べたいねと家人と話したことを思い出した。 

 残念ながらわたしは札幌で水炊きを食べたことがない。もっぱら関西や九州だった。迷った末に決めたのは以前醤油だしの軍鶏鍋を食べたことのある「かるいち」だった。

 「かるいち」はすすきのから近代美術館近くに移ってから7年目になるという。残念ながらススキノ時代は知らないけれど古民家をリノベーションしたその佇まいは否が応にも興味をそそられる。
 「かるいち」の水炊きはわたしの想像とは違った。水炊きは骨付き肉のぶつ切りが一般的なのだがここのは切り身だ。軍鶏はとても弾力があるのでもしかしたらこの方が食べやすいのかもしれない。
 目の前でお店の方が手間をかけてくれる。軍鶏肉は煮すぎると硬くなるからとはじめ四切れだけ入れてくれた。この辺がいい。あとは自分勝手にしていいけれど煮すぎないことだ。水炊きにはポン酢がよく合う。だから老舗はみな自家製ポン酢にこだわっている。しかし「かるいち」の水炊きは柚子胡椒がよく似合っていた。
この日もよく食べた。レバー焼きたれ、ハツ塩
シーザーサラダ
たまご焼き
こんな日本酒も飲んだ
 ちなみにこんなお通しが出る。結構なボリュームだ。そして靴を脱いで上がるテーブル席はゆったりさせてくれる。
本格焼酎 軍鶏鍋 焼鳥 かるいち
札幌市中央区北2条西17丁目1−20
 

2017年09月20日(水) |  札幌ディープ 90 座忘庵
 
鎌田 強
 閑静な住宅街にあるこの店にいつもたくさんの人が訪れる。特にランチタイムのにぎやかさは格別だ。たしかに居心地のいい店内にお値打ちのランチセットとくれば人気が出ないはずはないが、わたしはどちらかというと店内に柔らかい灯りがともり、落ち着きをとりもどした夜のほうが好きだ。
 座忘庵。わたくしのようなものにはなかなか座忘の神髄には至ることができないけれど、この店で飲んでいると座っていることさえ忘れてしまうぐらい時間の経過がはやく楽しい。
 大通西24丁目にあったころはうどん店としてながらく有名だった。10年前に今の場所に移転したのをきっかけに中国料理を始めた。もともとご主人の渡辺さんは中国料理出身なのだ。それがどうしてうどん店を始めたのかは説明を省略するがいまではうどんと中国料理の名店として人気が高い。 
 季節の素材を取り入れたうどんもおいしいけれど座忘庵の中国料理には渡辺さんの作る喜びがあふれていると思う。根菜の酢漬けたまご焼き巻がアクセントになっている前菜の盛り合わせ。
 ふくふくした春巻きと少し甘めの牛肉とピーマン炒め
 もっちりとしたエビチリソース
 れんこんとしいたけがはいった酢豚。ビールも紹興酒もすすむなあ。

 座忘庵には三つのエリアがある。入ってすぐの明るい禁煙席。奥の小上り、厨房の脇を通って照明をぐっと落とした一番奥の部屋。たしかこの部屋を渡辺さんは酔夢孤堂といっていたはず。いろんなシーンに安心して使える円山の店だ。

座忘庵
札幌市中央区南2条西24丁目1−8
電話 011-615-9989


2017年08月04日(金) |  札幌ディープ 88 まねき屋はなれ
 
鎌田 強
昼ベロという言葉を知った。昼間から酒を飲んでべろべろになることをいうらしい。ちょっと前なら不謹慎きわまりない自堕落なダメ人間のレッテルを貼られそうな酔っぱらいのイメージだが今や昼ベロは文化ともいえる。昼のみする人がそれほど増えたのだろう。
明るいうちから一杯飲むのは格別な感がある。いい酒場であればさらに幸福感が増すというものだ。
まねき屋はなれは午後3時に開店する。すすきのビルの地下一階にあるカウンターだけの居酒屋だ。じつは地下鉄すすきの駅から直結の地下二階に本店もあるのだけれど、なぜかそこには行ったことがない。地下一階のまねき屋の方が少し明るくて、大阪でよく行っていた居酒屋に似た雰囲気があるからかもしれない。
たしかにまねき屋はなれは串揚げがさくさくして美味い。しかも本場と同じでソースは二度づけ禁止。ソース入れにも書いてある。そして寒い季節には大鍋のおでんがおいしい。
大きな飲食チェーンの別形態の店だがこんな大衆酒場を作ってくれてありがとうといいたい。
ある日の午後4時。お客の90パーセントが女性だった。男も女もそれなりの年齢になればこんな雰囲気を求めている。ホッピーを飲みながら貧乏学生時代を思い出した。
まねき屋はなれ
札幌市中央区南5条西3丁目すすきのビルB1

2017年06月21日(水) |  札幌ディープ 86 かふぇばるゆう
 
鎌田 強
 かつてこの辺りで仕事をもっていた友人は「ここはギョーザが食べられる喫茶店だったはず」と言った。それは何年前のことかわからないけれど確かにかふぇばるゆうのギョウーザは美味しい。しかも居心地がいい。
 
 たぶんそれはオーナーのゆりこさん(写真中央)やりえちゃんの雰囲気が醸し出しているのだと思う。昼どきともなれば女性客95%の店内はせわしなく感じるはずなのだけれど、ゆりこさんだって慌ただしく料理をつくり接客したりもしているのだけれど、なんだかわたしには時間がゆっくりと流れているように感じてしまう。
 かふぇばるゆうがオープンしたのは3年前。ゆりこさんがOLから一転オーナーになった。その前ここはやっぱりギョーザランチが美味しいといわれていた喫茶店だったようだ。そのレシピを受け継いでいるという。友人の記憶は正しかった。 
 昼飲みもいいけれど、となりでランチしているOLさんの横でぐいぐい日本酒をあおるのもちぃと気がひけるのでやっぱりわたしは夕方からにしよう。日本酒も充実しているし。
 お酒のあてはいっぱいあって、まずはギョーザ。甘めの皮に餡がたっぷりと詰まってジューシーだ。
 ムール貝ハーブ煮
 野菜サラダはドレッシングが別だからうれしい。
 そういえばランチに食べた野菜チャンポン。あっさり味で美味しかったなあ。だから酒のしめにいいんじゃない。夜は酒のあとの炭水化物を食べないようにしているわたしだけど・・・。そうだやっぱり昼飲みにしよう。この際となりのOLさんには申し訳ないけど日本酒をぐいぐいやってチャンポン食べて帰ろう。昼ならいいんじゃない。
かふぇばる ゆう
札幌市中央区大通西11丁目大通り藤井ビルB1
電話011-272-3123

2017年05月29日(月) |  札幌ディープ 85 クレープリー月
 
鎌田 強
 バブル期の後半、わたしは時々締めガレット&シードルをした。今は締めパフェが女子の間で流行っているようだけれど、この年になるとさすがに締め〇〇は無理かと思う。脳は欲してもその後の身体への仕打ちが恐ろしい。とはいえガレットとシードルは懐かしい思い出。もしすすきのの帰りにそんなサイン看板を見たらふらふらと入ってしまうに違いない。
   南三条通りに美味しいガレットとシードルが中心の店を見つけた。クレープリー月。駐車場の向こうに小さく見えるサイン看板がわたしを呼んだ。クレープリーとは聞きなじみのないネーミングだけれど最近はこんなカフェが全国あちこちにできているという。古民家をリノベーションしたクレープリー月は今年4月にオープンしたばかりという。
 蕎麦粉のガレットはまだまだ一般的ではないけれど、シードルとの相性は抜群だ。昼飲みもいい。わたしは必ずガレットを折りたたんだ角のあまり具が入っていないところから食べ始める。こうすると蕎麦生地の焼き具合や塩加減がわかるし、二つの味がミックスされた時のほんのりとしたブルーチーズのような香りが好きだからだ。
 それにしてもここのスモークサーモンはおいしい。いちどマリネしてスモークしているという。いくらの香りがする。昼下がり、しばらくこんなにリッチな気持ちになったことがなかったなあ。
 スープやサラダ、それに甘いクレープのランチセットもある。この日は大人っぽいビターなチョコレートがかかった大きなクレープだった。
二階からは女性グループの楽しそうな声が聞こえる。
クレープリー月
札幌市中央区南4条西20丁目1-43
電話 011-839-4489

2017年05月06日(土) |  札幌ディープ 83 札幌焼肉 網の雫
 
鎌田 強
 今シーズンはいい花見ができた。函館五稜郭、柏木町桜通り、札幌円山公園と天候に恵まれ満開の桜に出会えた。花見の風景は平和の象徴だと思う。いつまでものんびりと花見ができる日本であってほしい。
 さて、今回のディープは焼き肉ですよ。わたしは「焼き方」です。「焼き方」というのは「鍋奉行」と同じように焼肉を取り仕切りたがる人たちだ。しかし自分勝手ではいけない。周りの信頼があってこそ「焼き方」といえる。そんな「焼き方」にとって焼きがいのある肉に出会うことは大きな喜びである。琴似に5月中旬オープン予定の網の雫はそんな焼き方を満足させてくれる店だ。先月プレオープンにお邪魔させていただいた。
 まずこの牛タン。タン先、タン中 タン元の三種類の牛タン盛り合わせ。味も違えば厚さも違う。それぞれをどのくらい火を通すか「焼き方」の腕が鳴る。
 さらにサガリとカルビ。脂が多いけれど少しでも焦げ目がつかないように焼きたい。しかも中まで熱が通るように…。味はもう写真をみていただいたらわかるだろう。
 オリジナリティあふれる、冷麺や石焼ピビンバもそろっている。
 焼き方」も「食べ方」も、お腹も懐も十分満足させてくれる焼き肉屋さんの誕生だ。しかも店内が明るくおしゃれだ。きっと琴似に飲み行く機会が増える。オープンが待たれる。
札幌焼肉 網乃雫(5月中旬オープン予定)
札幌市西区琴似1条5丁目3−18
電話 011-590-1229

2017年04月12日(水) |  札幌ディープ 83 板東珈琲
 
鎌田 強
 展示スペースの問題や機材運搬、採算がとれるかなど、さまざまな理由で北海道では開催できない美術展は多々ある。これもその一つだと思う。東京茅場町で開催されているスーパー浮世絵 江戸の秘密展。デジタル化された浮世絵の絵が動き、片岡愛之助氏がナレーションで江戸の暮らしぶりを解説するというイベントだ。江戸好き、浮世絵好きならきっと行きたくなる。
 江戸を覗くと面白い。底が見えないぐらいに興味深いけれど、EZOもなかなかなもので、札幌ディープも83回目になる。今回はパフェにスポットをあてたい。最近は締めパフェという言葉もあるくらい人気のようだけれど、わたしには無縁だ。しかしジンギスカンやスープカレー、スイーツなどど肩を並べるぐらい発信力を得ているのを見聞きすると誇らしい。だけど、この年にもなると締めラーメン、締めカレー、締めジンギスカンのたれ番茶割と同じように締めパフェは危険因子だ。だいたい普段からパフェは食べない。でもここのはふと食べたくなってしまう魅力がある。
 板東珈琲は大通公園にほど近い南北の通り沿いにある。ここは珈琲もいいがフードも美味しい。ここではぜひセットメニューを注文していただきたい。なかでも珈琲ゼリーが底に隠れたパフェがいい。ほら、なんという気品だろう。ふりふりルックのパフェはあまたあるけれど、大人のお嬢さんを思わせるファッションを身にまとったパフェはなかなかではないか。
 じつはあんみつも美味しいのだという。わたしは食べたことがない。連れが注文したので写真だけは撮った。わたしはパフェひとすじだ。
板東珈琲
札幌市中央区大通西11-4-190 橋本ビル1F
電話 011-251-3355

2017年02月22日(水) |  札幌ディープ 81 炭火焼肉かみふらの
 
鎌田 強
 わたしは小路が好きだ。たぶん男性は皆が好きだと思う。前回紹介した居酒屋くっちゃんも小路にある。冬の小路は美しい。雪に映るサイン看板がいかにも暖かく思える。しかし、小路はビルの中にも出現する。ビル内小路は見た目には季節の移り変わりが無いように思えるがやはり空気感が違う。わたしはこの季節のビル内小路が好きだ。さあ、すすきの第3グリーンビル地下小路にある炭火焼肉かみふらのの暖簾をくぐろう。
 この店は北見出身の友人に紹介してもらった。北見はいわずと知れた焼肉の街。市内の店の90%は七輪で焼肉を提供する。北見の人は焼肉の味を知り尽くしているといっていい。しかも彼とは名物となった北見厳寒の焼肉まつりを立ち上げた仲だ。そんな友人が紹介してくれる店だから間違いないのだがわたしは暖簾をみてさらにシンパシーを感じたのだ。「豚さがりとふらのワインの店」とある。豚さがりとふらのワインの組み合わせがなんともいいではないか。豚さがりがメインですという店も初めてだし、ふらのわいんがメインボトルですという店も札幌にはなかなかないだろう。なんだかウキウキして来ないだろうか。
肉が出てきて、さらにウキウキが増してくる。これがかみふらの地養豚との初めての出会いだ。肉の厚みがいい。しかも全部生でしょう!。さあ召し上げれと云わんばかりに行儀よく並んでいる。いとしさがつのってくる。
 タレは二種類。塩は肉の味を確かなものし、醤油は肉の味と絡まりあい新しい味を創造する
 道産野菜にもウキウキが増す。ここまで肉や野菜をフォトジェニックに魅せられるのは料理人の素材にたいする深い愛情のあらわれと思う。たんなるテクニックとはちがう温かみを感じる。
 さて、ワインだ。わたしはシャトーふらのやツヴァイゲルトレーベを試したかったが残念ながら入荷待ちだという。醸造元でも売り切れというものもあるらしいので楽しみは来シーズンまでとっておこう。しかし、嬉しいことに豚さがりにはレギュラーのふらのワインがよく似合う。これでいいのだ。
 わたしは久しぶりに焼肉を堪能した気分になった。上着にはしばらくいいにおいが残ったが・・・
炭火焼肉かみふらの
札幌市中央区南4条西3丁目 第3グリーンビル地下1階
電話 011-596-6757

2017年01月05日(木) |  札幌ディープ 79 秘密の和食屋
 
鎌田 強
明けましておめでとうございます。
今年も札幌ディープをよろしくお願いいたします。さて、今年最初のディープは読者の皆さんの探求心を刺激する和食店をご紹介しよう。
というのも、その店の店主からは決して店名
を載せてくれるなと厳命されているからだ。
確かにカウンター8席のみで店主一人で仕入れから仕込み接客までこなすとなると大変な労力を使うことは間違いない。いわば大谷翔平選手と同じく、それは見事な二刀流といえまいか。さらに店主には「自分の腕はまだまだ」という遠慮も感じられる。そのキャリアを持ってして奥ゆかしくあり続ける店主のファンは多い。
この店のメニューは4000円のお任せのみ。酒は瓶ビールと日本酒一種だけ。ワインが飲みたければ持ち込むしかないが、持ち込みを乞うにはそれなりの信頼関係を築かなくてはならないだろう。けっこうハードルは高いかもしれない。当然サワーなんて飲み物は無いのでご注意願いたい。
わたしはこの店で初めての食材、懐かしい食材に出会った。その一部をご紹介しよう。秋には、松茸よりも高価といわれる黒皮茸をさっ炙って。アイヌ語でベカンベと呼ばれる菱の実。湯がいたい部分は栗のようだ。かつて釧路放送局勤務時代何度か食べたことがありなつかしい。
北海道ではあまり食べないマトウダイ。きのうの
造りは天然鯛、鰊、からすみを振ったかじかだった。
冬には、あん肝にあんこうの白子。丸いのはなんだと思ったらすっぽんの卵。ぷちっとした触感はイクラどころではない。そしてあんこうの肝の唐揚げはとても濃厚だった。
あちこちの四季を舌で感じることのできるこの店のヒントは地下鉄西28丁目駅界隈。この階段の先。

2016年12月12日(月) |  札幌ディープ 78 家庭料理 大助
 
鎌田 強
 駅前通り南8条あたりは鴨々川が
東西に流れ、京都河原町の高瀬川
沿いに似た風情がある。鴨々川も高
瀬川も運河だし、春には桜が美しい。
願わくば鴨々川沿いにはもっと桜並
木が欲しいところだ。
 
 この橋のたもとに家庭料理大助が
ある。大助といえばすすきのの名店
で著名人がたびたび訪れることでも
有名な店である。その大助が家庭料
理の店をだした。来年の一月でまる
二年になるという。
 以前は蕎麦屋だったがその蕎麦屋
も大助の系列だった。なぜ蕎麦屋が
家庭料理になったかはいろいろ事情
もあるらしいが、わたしにとってはいま
のほうが入りやすい。

 まず、しいちゃんがいい。いらっ
しゃいの声が明るい。自然な腹式
呼吸から発せられるその声は高く
もなく、低くも無く、家庭料理屋とし
て酔客を受け入れる矜持をも感じ
させる。

 そして、もう一人のお姉さんが
こうして料理を盛り付けている姿は
まさに家庭料理屋の原風景といえ
まいか。
 目の前の美味しそうな料理に危う
く箸をつける衝動をこらえて、お姉
さんに頼もう。ホテルのビュッフェ
とは違いお姉さんが「はい」といっ
てとってくれるのだ。女性の給仕っ
っていいよね。年齢なんて関係ない。
すなわち従順な面持ちで客のニーズ
によりそう気持ちがわたしには必要
なのだ。それがわが家庭に不足して
いるとうことはこの際関係ない。
 島義武判官は京都に似せて札幌
を造った。しかし札幌は札幌だ。その
良さがたんまりと息づいている。
 京都河原町高瀬川界隈にやや似た
鴨々川のほとりでしみじみこの街に
住んでよかったと思う。
 ただし大雪の時はその気持ちも簡
単に変わるけれど・・。
家庭料理 大助(おおすけ)
札幌市中央区南8条西3丁目
電話 011-531-7497

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