まず、しいちゃんがいい。いらっ しゃいの声が明るい。自然な腹式 呼吸から発せられるその声は高く もなく、低くも無く、家庭料理屋とし て酔客を受け入れる矜持をも感じ させる。
さて、今回も札幌ディープいってみよう!!
レバニラもいい。チンジャオロースもいい。しかし、わたしは野菜炒めが好きだ。あちこちの中国料理店でおいしい野菜炒めを食べてきたが、ふとラーメン屋の野菜炒めが食べたいと思った。 わたしの学生時代はラーメン屋といっても専門店は少なくラーメン屋でレバニラ炒めや野菜炒めを食べさせてくれた。モヤシが野菜の中心で、ざく切りのキャベツ、少々の人参と玉ねぎのバランスが利いたラードの香りがぷ〜と漂う逸品。スープ(つゆ)は決して多くなく、しっとり仕上がっているのがいい。
ノスタルジーを感じる店内、そして野菜炒めの有様とも なかなか腑に落ちる風景だ。 そして、その味は・・・ムムッ・・・近い 記憶の中の野菜炒めに最接近した東京五十番なのだ。
中華料理 東京五十番 大通り本店 札幌市中央区南二条西3-8 ドンキホーテ B1F
このところ資生館小学校近くにある白い バールが気になっていた。夜、その前を通 ると硝子戸の向こうに電球の明かりに照ら された店内がくっきりと浮かびあがる。 ずっと店前にいて観察していたわけでは ないがキビキビと動く料理人の姿に「ここ は良い」と直感させられた。しかし何しろ 一人飲みができないわたしなので諦めてい た。なぜかこのバールの前を通るときは一 人なのだ。ところが最近急速に仲良くなっ た友人がその店の常連とわかり同行しても らうことができた。
じつはもう一つこの店に行きたい理由 があるのだ。「きょうも行列だね、ご苦 労さん」と呟きながら超人気のジンギス カン屋の手前のビルに躊躇せずに入って いく自分が好きだからだ。わたしは根っ からの皮肉屋なのだ。
呑みくい処 喜蔵(よしくら) 札幌市中央区南5条西4丁目寿ビル2階 電話011-512-2566
わたしが選んだのは東屋本店だ。 たまに友人と昼飲みしたり、近く の映画館に行った時には立ち寄る 蕎麦屋だ。
大ぶりのホタテ天ぷらが二個入った ホタテ天ぷら
揚げたてごぼう天そば