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2016年12月20日(火) |  Thank you so much!
 
宮地 麻理子(39)
正直黙っていたかった気もするのですが…

 ええ、わたくし先日39歳になりまして。

お祝いの言葉や贈り物を下さった皆さん、
友人も家族も、サンキュウでした。

いい加減年齢相応の仕事ができるよう、研鑽して参りたく存じます。
はぁー…(この時期は後悔や反省から毎度このテンション)

さて、今回はまず、サンキュウになったとたん起きた小さな事件の話をします。
こちらは、私たちアナウンサーがショートニュースを読むニューススタジオです。記者一人とアナウンサー一人でも(最悪どちらか一人がいれば)番組を出せる、一番シンプルなスタジオで、マイク、カメラ、モニター(テレビ)、照明などが一通りそろった2畳ほどの城なのですが…

ある日、朝1番のニュースを読んでいた私は、
本番中にハッと気づきました。

このライト…もしや切れそうなのでは…??!!

問題のライトがこちら。
正式名称は知りませんが、私はアナ1年生の時に先輩から「モナリザライト」と教わりました。

スタジオのメインライトは正面上方にある全体を明るく照らす照明。
これだけだと、前髪や頬の下などに深い影ができてしまうので、正面下方からもライトを当てるのです。




なくても放送自体に支障はありませんので、いうなればアナウンサーの自意識のためにある照明です(そのせいかアナ用ライト、とか美人ライトと呼ぶ人も…)。
好みで使わない人もいますが、肌を綺麗に見せてくれますから、早朝のサンキュウにとっては是非活用したい明かりです。
ちなみにあまり近すぎたり強すぎたりすると顔が真っ白に飛ぶので、やりすぎ寄せすぎ厳禁。

早朝の「朝チャン」の中では、6時過ぎ、7時35分過ぎ、と二回ニュースが入ります。
一度目のニュースの後、「あのう…」と状況を説明したら
「よりによって宮地の日に途中で切れたらまずい」と集まってきてくれた技術系おにいさんたち。
最初は「きょうはゴルゴ線我慢かもなぁ…」と覚悟したのですが(笑)
優しい報道カメラマンのTさんが、ロケ用のLEDライトをつけてくれて事なきを得たのでした。

アラフォーの勇気あるアオリ。
でもLEDのおかげで肌がとても明るく見えます。

あ、その日の午前中には、ライト交換がすみました。

さて、この12月、私は気温差40度の大移動をしました。








はじめに訪れたのは沖縄。
沖縄にしても季節外れに暖かく、滞在中の気温は25、6度もありました。

アラフォーの大人げないポーズ写真。
照明不要の日差しでした。
宮古島の夕日。
空も海も砂浜もバラ色です。
この取材のもようは1月の初めごろに金曜ブランチで放送されます。
近くなったらfacebookでまたご連絡しますね。
そして先週末は、標津、別海、根室にいました。
日露首脳会談の最重要議題である北方領土。
4島の元島民の方たちが最も多く住むこの一帯で取材させていただくためでした。
夜明けの直前、野付半島から撮影したパノラマ写真です。

できたら、拡大してご覧ください。
カメラマンとディレクターの視線の先にあるのが国後島です。
15日早朝、水平線は曇り気味でしたが、それでも雪をかぶった泊山の山肌が肉眼でもはっきりと見えます。

帰れない故郷が目の前にある辛さ。
それでも離れがたい気持ち。

数年前、自分が子どもの頃住んでいた家がなくなっていることに気付いた時、ぽっかり穴が開いたような寂しい気持ちになったことを思い出しました。それでも私は、変わっていく故郷のようすを、その気になればいつでも知ることができるし、帰ることができる。
頻繁に思い返すこともないのは、だからこそなのでしょう。

元島民の皆さんは、休みとなれば募金活動やパレードや講演に参加し、何かあれば私たちの取材に応じて下さり、そして日露に大きな動きがある度に期待しては、それが叶わないということを繰り返していらっしゃる。
人生には、何もなくとも苦しいことや辛いことはいくらでもあるのに、70年、このことから離れずに生きているのです。

本当に僭越ではあるのですが他に言葉が見つからずに
「大変な人生ですね」、と申し上げたら、
元島民のおひとりは、じっと考えた後、「宿命だよ」と仰いました。

日露首脳の共同会見直後に行われた千島連盟(全国唯一の島民団体)の会見では、代表の皆さんがこんなことを仰いました。

「領土の問題は元島民の問題ではありません。
日本の国民の問題です。」

「この二日間で終わりではない、これからをこそ見てほしい」
二日間、私たちスタッフはインタビューさせていただいた皆さんと「寒い寒い」と言い合い、強い風の中、目の前に見える四島を指さし、背を擦りあって過ごしました。

会見やインタビューをみると毅然としてとても強い人たちに見えますが、感じた体温はふつうの70代80代のおじいちゃんのものでした。
平均年齢81.3歳。
10歳だった子どもが、自由にふるさとに帰れないまま81歳になったという、そういう意味です。
決して無関心であったつもりはありませんが、私の知識には体温がなかった。とても恥ずかしく思いました。

この言葉が相応しいかどうかわかりませんが、現地に行くことができてよかった。
めぐりあわせに感謝しています。

今回の会談の「成果」が確かに実るのかどうか、しっかり見続けていきたいと思います。
https://www.facebook.com/miyajimariko

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