世の中には、「記録に残る人」と「記憶に残る人」がいる。
僕自身をいずれかに分類するならば、間違いなく後者であろう。
なにせ、視聴率や聴取率で輝かしい記録を残したことはとは、ない(涙…)。一方で、限られた人たちの間ではあるが、その記憶の中に僕の存在を残している自負は、ある。
「砂漠に雨を降らせた」、「4日程の沖縄滞在で2つの台風を呼び寄せた」、「大雪で2日連続空港がクローズされ、旅行を断念せざるを得なかった」などなど…。
「HBCで最も悪天候の似合う男」として、確固たる地位を築いているものと自負している。この世界では僕は「レジェンド」である。
そんな悪天候男の歴史に新たな1ページが加わったのは、今からおよそ2年前のことだ。左の写真を見ると、「晴れすぎ!」という自身の肩書きとは全くもって相反するプレートを掲げている。血迷ったのか、加藤!? いや、この日、僕は人生で初めて、「晴れ」も過ぎれば「悪天候」になり得ることを知ったのだ。要はTPOである。
普段はまるで影のようにつきまとってくる、厄介ものの雲。しかし、「雲海」を見に行った日に限って雲がない。雲がなければ雲海が眼下に広がるわけはない。
「雲ひとつない青空」は時として「悪天候」になってしまうのだ。
この度、レジェンドはリベンジへと向かった。場所はもちろんトマム。
その日の朝、カーテンを開けてみる。朝陽が眩しい。 前日に子供と作った「雲海でろでろ坊主」が首をかしげ、申し訳なさそうにしているように見えるのは気のせいか…。
そしていざ、ゴンドラに乗って雲海テラスへ。 今回、我が眼下に広がったのは…
前回以上に美しい青空だった(涙)。「晴れすぎ!」、再びである。
前回はたしか、遠くの山の間に雲があったと記憶しているが、今回はそれすらない。まさにパーフェクト・ウェザー!いや、雲海を見に行ったのだから、超サ〜イ〜ア〜ク〜の天気だ。
とはいっても、遥か彼方まで見通せる景色は目のご馳走だったし、朝の山の空気はやはりウマイ!そして、前回はまだオープン直前だった、山肌から空へせり出すように作られた空中回廊「クラウドウォーク」も、本来の「雲の上を歩く」ような形にこそならなかったものの、存分に楽しめた。
ホテルの人曰く、雲海に遭遇できるのは年間30%くらいとのこと。ここまで2回ハズした僕は、確率的には次回、雲海を見られる可能性が高い!?
レジェンドの今後に注目である。