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2015年11月24日(火) | 
2014年11月24日12時57分27秒更新
ろくろにセットした木材に鉋をあてる。
スルスル、でもキュルキュル、でもない、とにかく何とも小気味いい音がして、見る見るうちに、はじめからその形をしていたみたいに小さな器が姿を現す。

オケクラフトの一番新しく、一番若い職人・佐々木寛之さん。
置戸町出身。大学では応用物理学を学び、就職は札幌。
オケクラフトは知っていたが、「贈り物として誰かからもらうもの」だと思っていた。

「まちがオケクラフトの職人候補を募集しているらしい」
人づてにそう聞いたとき、最初はふーんと思っただけだったそうだ。
ところが、翌日の仕事中、そのことが頭を離れなかった。

火がついた、と佐々木さんは表現した。
淡々とした口調でそんなことをおっしゃるので、すこしびっくりした。

職人採用試験の話が面白かった。
二次試験の課題はバターナイフを作ること。

受験者は3人いたが、佐々木さんだけ、バターナイフを仕上げることが出来なかった。
木材に刃を入れるその角度一つとっても、当時は滅茶苦茶だったのだという。

「ものすごく納得がいかないような顔をしていましたよ」と
当時から佐々木さんを見守ってきた置戸町森林工芸館の北山雅俊前館長。

二年間の研修を終え、佐々木さんは今年の春、オケクラフト職人としてデビューした。

いま主に手掛けているのは白樺の幹を刳りぬいて、底をつけた物入れ。
ワインクーラーにもなるし、花入れにもなるし、
光源を入れたら間接照明にだってなるかもしれない。
商品名は「白樺の詩」。
命名は佐々木さん本人ではなく北山前館長だ。

「シラカバフリーボックスとかいう名前で最初は出してたので…あまりにそっけないからつけたんです」
佐々木さんって、職人としてどんなタイプだと思いますか、と訊いたら
「理系っぽいというか、数学っぽいというか、彼と話したら何だかわかったでしょ?」と笑われた。

佐々木さんは刳りぬいた幹の部分も使って小さなお皿を作る。
これまでの職人はしなかったことだという。
そうなんですってね、と言っても、そうですね、とおっしゃるだけで、
自然のものを無駄にしない、だとかそういうことは本人は特に口にしない。
理系だからなのか、性格なのか…そういうところが佐々木さん流。
5LDKロフト付の工房を町から借りて、ひとり黙々と作業する。
暖房はこのだるまストーブ。
器にならない部分が燃料になる。
木端や木くずで、室内にはすこしツンとするような、爽やかな木の香りが漂う。
学校の技術工芸室を思い出す、懐かしいにおい。
佐々木さんから直に購入した、”わたしの”オケクラフト。
いくつも並んでいたものの中から、縁の曲線が特に気に入ったものを選んだ。
職人が丁寧に作ったものには、手に入れること、所有することのよろこびがある。

2014年10月31日(金) |  空に花を咲かせる
2014年10月31日14時32分02秒更新

「朝刊さくらい」の中で毎朝お送りしている「歌のない歌謡曲」。

来週は「北海道でつくる」をテーマに
道内の職人さんを毎日お一人ずつご紹介する。

初日11月3日は
花火職人、越前大介さん。
創業は大正2年に遡る老舗、
ヤマニ小原煙火株式会社の工場長だ。
ひと夏におよそ100か所。
ほぼ毎晩道内のどこかで、越前さんたちが作る「ヤマニ式花火」が打ち上げられている計算になる。実際には一晩に複数の場所で打ち上げることもあるので、OBやアルバイトスタッフの助けがあっても手が足りない。

花火玉の断面はこんな風になっている。

ピンクや黄色に塗られているのは「星」と呼ばれる火薬玉。
実際には地味な黒い色をしているそうだが、
打ち上げられれば鮮やかに輝く花火の花弁になる。
色や光り方はさまざま。
花のかたちは並べ方で変わるそうだ。

黒いものは花火を割り、「星」を咲かせるための「割り火薬」。

半分ずつ作り、二つ合わせると花火玉になる。
この球体自体もクラフト紙を立体的に貼り合わせて作られていて、
歪みがあれば花火を綺麗に咲かせることが出来ない。

「花火玉の中での1ミリは、空では1メートルに広がるんです」

繊細な作業を玉の数だけ繰り返す。

夏を終えれば余裕が出来るのかと思いきや、
花火師たちの正念場はむしろ秋冬にあるのだとか。
北海道ならではの苦労についてもうかがった。

火薬は職人の手のひらの中で、今はじっとしている。
出番となれば激しく明るく輝いて、北海道の空を驚かせるだろう。
いつも人をアッといわせたいと考えているという越前さん。
花火のような生き方をしているのだ。




コーナーはHBCラジオで午前7時から。
フェイスブック「号外みやじ」では取材裏話を更新する予定です。
ヤマニ小原煙火株式会社 http://www.obara-shop.com/hanabi/


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