漬け物名人の大川さんに、 漬け物の作り方を教えていただきます。
まずは『白菜のニシン漬け』です。
<材料> にしん(身欠きにしん)…13本、 塩(身欠きにしん用)…身欠きにしんの重さの3% 塩…漬ける全体の重さの3%(全体重さg×0.03)
白菜…5kg(約2個)、ニンジン…1本 生姜 5個(お好みで)、唐辛子…3本 甘酒(麹から作った甘酒)500g (甘酒がない場合…こうじ250g )
※甘酒の作り方は後半にのってます。 【事前準備】 1)身欠きにしんは一昼夜、米のとぎ汁につけ ウロコを取る。 2)その後、一晩(10時間程度)3%の塩で漬ける。
ここでポイントが手作りの甘酒です。
森崎「甘酒?」
大川さん「こうじの代わりに!」
森崎「甘酒作ったの?」
大川さん「はい!」
森崎 「もうじを甘酒に代えたら何が違うの?」
大川さん 「すぐ出来て甘みが違う! 3日から1週間以内で食べられる!」
森崎 「(漬ける)期間が半減しましたね」
3)上記の工程を繰り返し、重ねて漬けていく。
※名人大川さんは均等に漬かるように 少量ずつ漬けていきます。 ※食材を入れてはかき混ぜる… という作業を繰り返す!
4)その上に押し蓋と漬けた重量に対して およそ2倍の重石を乗せます。
※水が上がったら半分の重石にする。
大川さん特製のニシン漬け!
暖かいうちに漬けると酸っぱくなりやすい。 雪がちらつく頃が良いかも…とのことですよ。
大川さんお手製の甘酒の作り方。
『甘酒』
<材料> ごはん…250g、水…250g、こうじ…300g
お次は『たくあん』
<材料 2人分> 大根…6kg(干した状態で葉付きのもの約12本) 中ザラ糖…360g、米ぬか…900g、塩…180g ウコン…少々、唐辛子…少々
寒こうじ … 300g (寒こうじを入れない場合…塩240g)
※寒こうじの作り方は後半にのせてます。
【事前準備】 大根は10日間くらい干す。
さてここで大川さんポイントが…
河野「これは何ですか?」
大川さん「寒(かん)こうじです」
河野「カンコウジ??」
大川さん 「1月〜2月の寒(かん)の間に作っておく こうじのこと!ご飯とこうじと塩と砂糖! これがポイントです」
後半に寒こうじの作り方をのせています。
寒こうじがない場合は、 塩の分量を増やして作ることもできますよ。
寒こうじ有る場合→塩180g 寒こうじ無い場合→塩240g
3)大根と混ぜぬかを重ねてすき間なく押す。
※大根は少々の塩水で濡らすと、 大根とぬかがよりよく絡む。
河野「なぜ隙間なく大根を詰めるの?」
大川さん 「きちんと詰めないと 大根のツユの上がり方が遅くなる!」
河野 「隙間があると大根の水分が出るのが 遅くなるんだ〜」
※大根はすき間ができるだけできないように 押し込むようにして樽に入れる。
【寒こうじの作り方】 <材料> 白米…5合、塩…600g こうじ…800g、中ザラ糖…500g
<作り方> 1)ご飯を炊き、人肌くらいに冷ます。 2)ビニール袋に材料を全部入れる。 3)1日1〜2回ほど、3日間かき混ぜる。 ポイント ・1月ごろの寒の間に作ることで 悪くなりにくくなる。 ・物置などで発泡スチロールなどに 入れて置いておく。 ・白米と発芽玄米をハーフ&ハーフでも。
5)しっかりと袋の空気を抜く。 6)均一に漬かるよう時々ひっくり返しつつ、 涼しい部屋で一晩置いたら食べられる。
ポイント ・生の大根でも良いが2〜3日干した 大根のほうが水が出ない。 ・酢が入っているため長持ちする。 (酢が苦手の場合は少なくする。) ・保存は冷蔵庫へ。