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2016年11月26日(土) |  いのちと触れあい五感を研ぎ澄ます

園児「いた!」「かわいい♪」

片桐さん
「白いのもいるしょ。
 ここにいるのはミルクを飲んでいない牛

園児「そうなの~?」

園児「こっちのほうがでかい!」

この牛舎にいる牛は、
生後10ヶ月から15ヶ月ほど。
園児たちをはるかに超える大きさですが、
ここでも…

片桐さん「そーっと撫でてあげて」

園児
怖いよ。大きいの触ったことないから」

すると一人で勇気を出して頭をなでなで♪

どんどん近づいていきます。
あっというまにお友達になったよう。

憧れ「先生どうですか?」

尾木ママ「距離を置いていたのに…」

片桐さん「そーっとです」

でもやっぱり怖いんです。

尾木ママ「うわ~っ!」

憧れ
「先生ぜんぜん触れてないです(笑)」

森崎
「先ほどはほ乳体験でしたけど
 今はエサやり体験になっていますね」

尾木ママ
「子どもたちがイキイキしている!」

森崎
「遊びを見つけていますよね。次々と」

憧れ
「積極的にエサをあげたり
 牛に近づいたりしていますね」

森崎
「僕らが見ている牛より
 もっと大きい牛に見えるでしょうね」

すると-

園児
「おしっこしてる」
「うわっおしっこ!!」

一気にざわつく子どもたち。

森崎
「ん?おしっこしてるねえ~
 本当に子どもたちは…」

森崎・憧れ
「おしっこが大好き!」

尾木ママ「あ~ら(笑)」

地元酪農家で行う園児たちの食育授業。
最後は、北見地方で搾られた、
「きたみらい牛乳」を全員で味わいます。

■きたみらい牛乳 1本160円(税込)
販売先)Aコープおとふけ店・おんねゆ店など

森崎「せ~のっ!」

園児「カンパーイ♪」

森崎「乾杯って言うんだ」

園児「うまいっ!」「おいしいよ」

森崎「さわやかだ」

憧れ「甘いですね」

尾木ママ
「甘いねえ~やっぱり味が全然違う。
 濃いですね。おいしいね」

憧れ
「こういう環境で飲めるって幸せですね」

ここで尾木ママからお話が…


2016年11月26日(土) |  子どもの笑顔が生産者さんに自信を!
尾木ママ
「あのね~これは原体験って言われてて
 ものすごく注目されているの。
 こういった草原の中で香りとか嗅ぎながら
 牛さんの匂いとか感じておくってことが
 小学3年生以降ぐーっと力を出し始めるの。
 だから焦らなくていいのよ。置戸の子は!
 必ず伸びますね」

森崎
「今体験していることが
 将来の学びに繋がっていく…」

尾木ママ
「この先の学びは抽象的になっていくるから
 原体験の多さが学びの土台になるんです。
 それがなくて部分的に鍛えた脳は
 ほとんど意味をなさないの。
 どんどん衰えるだけで…」

森崎
「こういった子ども達の受け入れは
 いつから始まったんですか?」

片桐さん
6年程前からです。
 地元の酪農畑作など主幹産業で
 触れあえたことがない子もいるので
 地元ならではのことだと思うので…
 都会の子にはなかなか体験できない事なので」

森崎「そうですよね」

片桐さん
「子ども達って演技しないじゃないですか。
 素直ですよね!
 喜んでいる顔を見るとすごく嬉しいですし
 なんかちょっと嫌な顔をしているのを見ると
 もう少し頑張らないとと思うので
 僕らも励みになるので!」
じゃじゃん。もんすけです!
「置戸町子どもセンター どんぐり」では、
JA青年部が中心となって行う、
園外での食育授業のほか、
クッキング体験や手作りおやつ体験など、
園児たちに食と農の大切さを伝えているんだよ。

置戸町こどもセンターどんぐり理事長
佐久間光昭さん
「食育としては子どもの時から
 食べる楽しさを感じてほしい!
 そして生産者と触れ合う事によって
 命への感謝を感じてほしい…
 ということを大切にしています。
 それは地域の農業を身近に感じてほしい
 という思いや、
 地域で生産するものが安全でおいしい
 ということを子どもの時から知って欲しい。
 やはり幼児期から感じたり見に付けることが
 子どもの成長にとっても大事と思うので
 子供なりに感じてもらいたい…
 そういうねらいでやっております」

地域の子どもたちが、地域の農業や食に
関心を持ってもらうことは、
子どもたちの未来だけではなく、
置戸町の未来にとっても、
すごく大切なことだよね。

あぐり一行は園外授業を終え、
給食を食べる園児たちの教室に
お邪魔しました。

森崎「使っていますね~」

尾木ママ「あら!オケクラフトだ」

森崎
「ところで今日のメニューは何ですか?」

太田さん
「シカ肉のカツですね!」

森崎・憧れ・尾木ママ
「シカのカツ??」

森崎「子ども達はシカ肉食べてるの?」

この日の給食は、“ご飯”、
“玉ねぎの味噌汁”、“白花豆の甘煮”
“ふきの炒め煮”、
そして、鹿肉を使ったカツ。
地元産の食材をふんだんに取り入れた献立です。

尾木ママ
「食べたことも聞いたこともない!」

太田さん
「肉は鶏肉と豚肉が多いと思うんですけど
 様々な種類の肉があるということを
 小さい頃から知ってもらいたい!
 かみ応えがあるので
 “そしゃく”するのにとてもいい!」

森崎
「食感もあるし高たんぱく低カロリー!」

太田さん
「鉄分も多いので素晴らしい食材です」

憧れ
「どうしてシカ肉を出すようになった?」

太田さん
「置戸町の“おけと”はアイヌ語で
 “シカの皮を乾かすところ”という意味で 
 大昔から食文化として食べられていた!
 伝統的なものを子どもにも知ってもらいたい
 そして栄養面でも合致したので
 食べてもらっています!」

尾木ママ「なるほどねえ」


2016年11月26日(土) |  子どもを刺激する給食を目指して
栄養価に優れた伝統的な食文化を給食に。
改めて園児たちへ鹿肉の感想を聞いてみると…

森崎
「シカ肉どうですか?」

園児
「おいしい~」
「シカの味がする~~!」

森崎「シカの味がするんだ(笑)」

なるべく地元産を使っているという給食の食材は、
農作業の合間をぬって、
生産者自らが届けてくれます。

太田さん「こんにちは~今日は大きいですね」

生産者 中川隆さん
「こうやって自分が作ったものを
 置戸の子供たちが食べてくれるのが嬉しい!
 農家の仕事は疲れる事や大変なこともあるが
 “おいしい”と言われたら
 言うことないです!」

地元の食材を使ったこだわりの給食を、
3人も食べさせていただきました!

尾木ママ
おいしい!食感は豚肉と変わらない」

森崎
「ちょっとたんぱく気味な感じ。おいしい。
 すごい食べやすいですねえ」

憧れ「やわらかい!」

森崎
「柔らかいけど、しっかり歯ごたえはあって
 かなりそしゃく力がつくよね」

尾木ママ
「この白いお豆もここで取れるんですか?」

森崎「はい!白花豆」

尾木ママ
「めちゃ美味しい!」

憧れ「子ども達から給食の感想は?」

太田さん
「何が食べたいとかリクエストが多いですね。
 お味噌汁が好きみたいで… 
 カツオと昆布で出汁をとっているので
 布苔(ふのり)の味噌汁
 とか人気ですね!」

森崎・憧れ「へえええ~」

地域食材で作る本物の味を、
幼児期から伝えることで育まれる確かな味覚。
栄養士として、太田さんが園児たちに伝えたい
一番の思いとは…

太田さん
脳と神経系ができあがる5~6歳までに
 できるだけ(食を通して)刺激を与えたい!
 どこの刺激で子供たちがどう変わっていくのか
 才能を発揮していくか分からないし
 無限だと思っています」

太田さん
「色々な経験をしてらって
 刺激を与えたいと思い実践しています」
太田さん
「できるだけ食育の取り組みを
 右肩上がりで発展させるのは大変ですが…
 本当に…間違えてなかったんだあ~って…」
 
尾木ママ
「僕の立場から言うと、
 ぜひこの情報この実績を
 全国に発信してほしいと思います!」

森崎
「これからの置戸町を注目して
 楽しみにしてます」

太田さん「ありがとうございます」

尾木ママ「がんばってね!」


2016年11月26日(土) |  尾木先生が感じたコト…

森崎
「ざっくばらんに置戸町いかがでしたか?」

尾木ママ
「これまでも食育の熱心な場所に行ってますが
 食育スケールの大きさが違う!
 町ぐるみで取り組んでいて、
 子供たちが真ん中にいて
 大人たちはその周りで手をつないでいる…」

尾木ママ
「子供のためにやっていることが
 自分のためにもなっていて、
 みなさん自分の喜びになっているような…
 本当にお釣りがくるほどぜいたく町ですよね」

憧れ
「尾木先生にとって何が新しい景色でした?」

尾木ママ
「無理が無くて自分の意思で
 繋がっている感じで
 リビングに子供たちが集っている!
 食育の概念が広がっちゃった!
 人づくりだし
 町づくりに繋がっている!」

尾木ママ
「ゼミの学生をここには連れて来たいですね」

森崎
「ぜひいらしてください」

尾木ママ
「法政大学のゼミ生がここに
 どんどん住み込んだりしたら
 面白いわよ~」

森崎「素敵ですよ」

憧れ
「そしてお子さんが生まれたら
 オケクラフトがもらえる!」

尾木ママ
「僕それまで生きるぞ!!」

食育を通した人づくりは
町づくりにも繋がっていました。
オケクラフトのように温もりある
素敵な町・置戸町。
梶原さん・太田さんありがとうございました。

そして尾木ママ!
また北海道にきてください。
ありがとうございました。

お・ま・

最後のまとめの話をしている時…

太田さん
「栄養士だけのつながりもあるのも
 置戸町の魅力ですね。
 職場で一人ひとりの職種なので…」

森崎
「先週ご出演いただいた
 梶原先生とも連携をとっている?」

太田さん
「取っています」

太田さん
「この後、打ち上げしようって
 話してます」

森崎
「打ち上げ??
打ち上げですか?」

憧れ「番組の??」

太田さん「そう言ってました…」

憧れ
「番組の取材の打ち上げ
 するんですね(笑)」

森崎
「それ我々は抜きで…(笑)」

梶原さんも太田さんも面白い♪

11月19日のクイズ
「置戸町が食育に取り組むきっかけとなった
 工芸品は、なんという名前だったかな?」

正解は「オケクラフト」でした


2016年11月19日(土) |  ♯407 尾木先生が置戸町の食育に触れる 前編

憧れ「JR北見駅にやってきました」

森崎
「あぐり王国NEXTになって駅から始まる時は
 必ずゲストがいる時です!」

憧れ「ピンポーン♪正解です」

ということで、様々なゲストが、
北海道の農業や農産物の魅力に触れる
ゲスト企画、第4弾!
果たして、今回のゲストとは…

森崎
チャオから始まって(今井寿シェフ)
 いろんなゲストの方に来て頂きました」

憧れ
「今日もですね…かなり豪華なゲストを
 お呼びしています。早速呼んでみましょう」

森崎「何と呼べばいいの?」

憧れ「…先生!」

森崎・憧れ

ゲスト「はーい♪」

森崎「すげー本物だあ」

ゲスト「尾木ママよ~♪」

森崎
「尾木ママじゃないですか!
 めっちゃ豪華じゃないですか!」

憧れ「本物だあ」

法政大学の教授であり、
教育評論家としても活躍する
尾木直樹(おぎ・なおき)さん。

東京都内で22年間、
中学校の教員を勤め、
子供を主役としたユニークで
創造性豊かな実践教育を展開。

現在は、その豊富な教育実績と経験をもとに、
法政大学で教員を目指す学生の育成や
全国各地の講演会などで、
独自の教育論を伝えています。

尾木ママ
「本物見たの僕も初めてですけども
 大きいわね!

森崎「ありがとうございます」

尾木ママ「健康そう!」

森崎「(大笑い)」

尾木ママ
「あぐり王国を担当されているから
 2人とも元気そう!」

森崎
「今日は一緒に北海道農業の体験を?」

尾木ママ「農業体験大好き!」

憧れ
「今回は尾木ママと一緒に
 日本一の給食として
  有名な置戸町に行きます!」

尾木ママ
「なんか聞いたことある。
 名前がいいじゃない?」

森崎
ホーホケキョ!みたいなね」

????

憧れ「どういう意味ですか?」

森崎
「オケトチョウっていうのが
 ホーホケキョみたいですね…」

憧れ「どう思いますか?」

尾木ママ
「なんかイメージ…
面白い人ね♪」

ということで一行は北見駅を離れ、
日本一の給食を含め、
様々な食育に取り組んでいるという置戸町へ-

2016年11月19日(土) |  食にこだわるキッカケとなった工芸品?

礼文島以外はくまなく歩いている尾木先生。
宗谷周辺は一週間ほど滞在して
地元の小中学校に行ったそうです。

森崎「教育の専門家ですもんね?」

尾木ママ
お笑いの専門家じゃないでしょ!」

バスの中は大盛り上がり…

憧れ
「北海道の食育はどんなイメージですか?」

尾木ママ
「おそらく一番進んでいると思う。
 先駆的な取り組みが多いような気がする」

憧れ
「今回お邪魔する置戸町は
 教育機関を含む町一体となって
 食育活動を進めている町なんですが…」

憧れ
「食にこだわるきっかけとなった
 工芸品があるそうなんです」

森崎「何だと思いますか?」

尾木ママ
「それ食べちゃうんじゃない?」

森崎「工芸品を食べちゃう??」

尾木ママ
「なんだろう…


なめる!」


もうバスの中は大爆笑。

北見から車でおよそ30分。
人口およそ3千人が住む緑豊かなまち・置戸町。
一行はさっそく食育に取り組むきっかけとなった
工芸品があるという町内の施設へ-

≪オケクラフトセンター 森林工芸館≫
住所:置戸町置戸439-4

憧れ
「木のいい香りがしますね~」

尾木ママ
「頭までスキッとしてきたよ!」

お世話になるのは…
オケクラフトセンター森林工芸館で、
館長を務める五十嵐勝昭さん。
この施設について教えていただきます。

憧れ「改めてこの工芸品は何というもの?」

五十嵐さん
「これは置戸町“オケ”、
 ハンドメイド“クラフト”を繋げて
 総称で【オケクラフト】と言います」

オケクラフトは地元にある
豊富な木材資源を使って、
およそ30年前から作り続けている
置戸町のブランド工芸品。
お椀やスプーンなど、
400点以上にも及ぶ様々な食器は、
祝い事などの贈答品としても、
高い人気を集めています。

尾木ママ
「この木目っていうの。
 このオケクラフトでご飯を食べたら
 おいしくなりそう!」

五十嵐さん
香り・ぬくもり・温かさ・柔らかさ
 感じてほしい!」

憧れ
「たしかになめらかな曲線がキレイですね」

尾木ママ
「だってね。最後まで食べたくなるよ」

木の温もりを感じながら料理が味わえる
オケクラフトは、
職人の手で一つ一つ丁寧に仕上げられます。
館内に併設された工房を覗いてみると…

2016年11月19日(土) |  置戸小学校に給食を見にいこう

森崎
「うわー削ってる!そうか!
 ろくろを横にして削っていくんだ」

憧れ
「木によって硬さとか違いますもんね」

五十嵐さん
「しかも10枚同じサイズにするのが難しい」

天然木材ならではの風合いを活かしながら、
熟練の技で作り上げるオケクラフト。
この伝統工芸品が、置戸町が取り組む
食育の礎となっているのです。
いったいどういうことなのか、
館長がある展示品を見せてくれました。

尾木ママ
「給食のセット??」

森崎
「置戸町立小学校で使用されている
 給食用のオケクラフト!いつから?」

五十嵐さん
30年経ちますね。
 町全体で器と食にこだわって
 取り組んできております」

器と食にこだわりたいという思いのもと、
およそ30年前に、
町内の小学校の給食用食器として、
オケクラフトを取り入たのが
食育の原点だったんです。

その取り組みも、今では…

五十嵐さん
認定こども園・小中学校・高校などで
 オケクラフトが使われていますね。 
 ですからオギャーと生まれた時から
 高校生まではオケクラフトに触れている」

地元の工芸品で味わう地域ぐるみの学校給食。
一行は“日本一の給食を提供する小学校”として
今や全国的に注目されている、
地元の小学校を訪ねることに…

尾木ママ
「(学校を見て)
 柔らかい感じで温かみがありますね」

森崎
「畑の授業かな?こんにちは~
 今は何を掘っているの?」

児童「イモッ!」

森崎「あとでね~♪」

さて学校の中に入ってみると-

憧れ「校舎内が明るいですよね」
 
尾木ママ
「これはすごいわ。
 運動会できるぐらい広い!」

森崎
「木がいっぱい!天井高い!すごい解放感」

憧れ
「今日お世話になる菅教頭先生です」

果たして置戸町が誇る日本一の給食とは?
これからまさに、
給食の時間が始まるということで、
教頭先生に教室まで案内していただきました。

森崎
「今まさに日本一の給食の時間なんですね」

菅済教頭
「そうです。給食の時間です!」

あぐり一行「おじゃましまーす」

憧れ「給食はおいしい?」

児童「おいしい~!」

森崎
「実際にオケクラフトのお椀を
 使っていますね」

森崎
「あれ?明らかに小学生の生徒じゃない方が
 いらっしゃいますよ」

児童「栄養士の先生!」

置戸小学校の栄養教諭、梶原成美さん。
給食のレシピ考案や調理、
そして児童と一緒に給食を共にしながら、
栄養指導なども行っています。


2016年11月19日(土) |  毎日違うこだわりのメニュー!

梶原さん
「学校に配属される栄養士が栄養教諭
 栄養士さんとはまた仕事内容が違います」

尾木ママ
「“教諭”がつくと教えてもいい立場になる!
 だからこうして一緒に食事をとりながら
 食育などを語る資格があるの」

梶原さん
基本的なマナー献立の説明をしてます」

そんな置戸小学校の給食がコチラ!

訪れた日の献立は、山菜ピラフ、コロッケ、
マカロニのカレー炒め、
ごぼうのスープ、そして牛乳。
一見、普通の給食にも思えますが…

梶原さん
「山菜ピラフなんですけど
 置戸町の食材のフキを取りに行って
 それを食材にしているんですけど、
 フキが苦手な子が多いので
 ご飯に混ぜて食べやすくしています」

森崎
「フキ単品ではなく、ご飯に混ぜる」

梶原さん
「こちら“給食のコロッケ”と言って
 ジャガイモと玉ネギ・小麦粉・パン粉、塩、
 全部オホーツクで作られた食材です」

森崎「地域のものしか使ってない!」

梶原さん
「ほとんどが手作りで
 産地や調味料にもこだわって
 子どもたちの健康を思って作っています」

コチラは1ヶ月間の給食献立表。
地元食材や手作りにこだわるのはもちろん、
同じ献立にならないよう、
1年間毎日違うメニュー
考案しているんです!
さらには、地元農家から提供される
食材についての紹介カードを作り、
どのような野菜が使われているのかも
児童に伝えています。

憧れ「一年間で何食?」

梶原さん「約200日あります。学校が」

憧れ
約200通りの献立があるということ?」

梶原さん「そうですね!」

あぐり一行「へえええええ」

梶原さん
「給食を楽しみにしてもらいたいですし
 楽しむことで興味を持ってもらえるので!」
梶原さん
「長年やってきた土台があったので
 私もそれに乗っからせてもらって
 引き継がせてもらいました」

じゃじゃん! もんすけです。

開校して105年目を迎える、
全校児童115名の置戸小学校。

食材と調理法にこだわった手作り給食は、
今や全国から注目を集めるほどに
なっているんだけど…
そのパイオニアと言える方が佐々木十美さん
梶原さんが赴任するまでのおよそ40年間、
こだわりの給食を作り続けていたんだよ。

置戸町 食のアドバイザー
佐々木 十美さん
「私が最初に仕事を始めた時には
 もう1500食ほど献立があったので
 食べておいしいか?というよりか
 栄養管理、自己満足の仕事をしていた…
 と自分では思っています」

佐々木さん
「この子たちに給食を通して
 何を教えたらいいのかなって
 少しずつ思うようになってきたんです。
 それで少しずつ少しずつ調味料の吟味をしたり
 食材はどんなものがいいんだろうかって
 地元のものにも目を向け出したし…
 食べる子どもたちが
 楽しくとか美味しく食べないと
 何も意味が無いのではないかと
 考えるようになっていったんですね」

給食は美味しい!
食べることは楽しい! 

料理に興味を持って欲しい!
そんな思いから、できるだけ地元産の食材や
無添加の調味料にこだわった、
毎日違うレシピが味わえる、
手作り給食が始まったんだよ。


2016年11月19日(土) |  おいしい給食…羨ましい!

森崎
「それでは置戸小学校で
 日本一の給食をいただきます!」

いただきま~す♪

尾木ママ
「ようやく!ここまでどれだけの
 時間がかかったか…」

憧れ
「具だくさんですね。野菜いっぱい」

尾木ママ
「ん!!スープの味が違う」

森崎
君たちが羨ましい。
 おいしい給食だねえ」

梶原さん
鶏ガラスープでダシをとっています」

森崎「普段のお味噌汁は?」

梶原さん
「ふだんは煮干しでダシをとってます」

森崎
「オホーツク食材のコロッケです」

尾木ママ
「あっおいしいわ。これコロッケだ。
 純粋なコロッケよ」

森崎「味わい深い美味しさがありますよね」

尾木ママ
「いつも僕食べてるのは…
 油がネトネトしている。どうしよう…」

森崎
「奥さんが見ないと思って
 好き勝手言ってるでしょう!?
 北海道しか放送されないと思って」

尾木ママ「そう!安心よ♪」

森崎
「残念ながらね…
 これBSで全国放送
 されますからね!」

尾木ママ
ヤバイ。
 うちの女房BS好きなんですよ」

※BS12で毎週日曜午後1時30から放送中です!

お腹いっぱいになったところで、
小学校に併設された給食センター
やってきました。

梶原さん
「置戸町の小・中・高校の給食を
 この給食センターで作っています」

森崎
ピカピカですね。
 ここで今日も給食を作って
 私たちがいただいた!」

憧れ
「給食後は、どんなお仕事をなさるのですか」

梶原さん
次の週の給食の準備をしたり
 次の月の献立を考えたりしています」

憧れ「毎日違う献立なんですもんね」

1年間すべて違う献立という
置戸町の学校給食。
前任者から受け継いだという
膨大な数のレシピを参考に、
梶原さんが日々、考えているそうです。

梶原さん
「先代から引き取ったものから
 私が作ったものから…レシピです」

尾木ママ「一番悩むポイントは?」

梶原さん
「いつも同じ味付けになってしまったり
 そういうバランスを整えるのが大変です」

森崎
「色んな素材・野菜たちが
 町から集まることもあるんですよね。
 それはどうやって?」

梶原さん
生産者と連絡を取り合って
 納品してもらったり取りにいったりします」

森崎
「農家さんの畑から産地直送でくるんだ」

梶原さんは給食の献立作りや調理だけではなく、
町内3軒の農家が育ててくれる
給食用食材の調達までも行います。
その仕事に同行させていただきました。

2016年11月19日(土) |  自ら生産者を訪れ収穫へ―

梶原さん
「今日は育ててもらったトマトを収穫に来ました」

尾木ママ「すごい量が多いね!」

森崎
「こうやって自ら来てらっしゃるんだ」

トマトは様々な料理に使う
ピューレ用として収穫。
真っ赤に完熟するまで育ててくれた
生産者に感謝を込めながら、
ひとつひとつ丁寧にカゴへ入れていきます。
せっかくなので、
尾木先生も収穫させていただくことに-

尾木ママ
「おーこれどう?すごいなあ。
 ちょっと持ってくれる?」

森崎「はい!!」

森崎
「キレイ。真っ赤ですねえ」

尾木ママ
「見て!小粒ながらも光っている。
 ルビーみたい」

憧れ「美しいですね」

森崎
「1個1個素晴らしい感想。
 これまでのあぐり王国で聞いたことない!」

尾木先生も大興奮の完熟トマト。
その採れたての美味しさを確かめるべく、
特別に試食もさせていただきました!

尾木ママ
「うわっこの味…
 これは東京には売ってないね。
 違う!」

森崎
うまい。味が濃いですね~」

森崎
「これを子どもたちに食べさせてあげようって
 どんな気持ちなんですか?」

梶原さん
本物の味を覚えてもらいたい
 という思いから続けています」

森崎
「学校の取り組み、どうですか?」

生産者 安達京子さん
自然の食材をいっぱい使って
 子どもたちに色んなものを
 食べさせているので素晴らしいと思う」

安達さん
「ご飯でもなんでも作って
 すごいと思います!その努力が!!」



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