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[+10] >>

2014年03月15日(土) |  ♯281 地元に愛されるお店Aコープ編

週末になると大勢の人だかり…
こちらはJAグループのスーパーAコープ。

お客様の声
「新鮮さがあると思う」
「チラシをみて1円でも安い方に行く」
「鮮度がいい!生鮮が強いと思います」

地域の台所に欠かせない存在のAコープ。
全道に200店舗もあるんですが
中でも画期的な取り組みで
売上げ上昇中の注目のお店があるんです!

それは
「JA南るもいAコープるもいルピナス店」。
一体、その秘密は何なのか?
今日は、地元で大人気!
Aコープの秘密を探ります!

佐々木
「今日はAコープについて学びます!」

藤尾
「道内いろいろ移動していますけど
 よく見かけますよね!Aコープは!」

佐々木「大きな看板が目印!」

森崎
「地域密着ってイメージがあります!
 地域の物を売って地域の人が
 そこで買い物を楽しんでいると思います」

では一緒に学んでくれるあぐりっこです。
笑顔と体力に自信あり!合田捷人君(小6)
大人びたコメントに注目・本間海斗君(小6)
好奇心旺盛!松浦愛実ちゃん(小4)に
元気いっぱい藤戸陽花ちゃん(小4)です。

佐々木
「Aコープって名前、聞いたことある人?」

カイト
旅行とかに行ったときに車で走ってると
 Aコープって書かれているスーパーがある」

佐々木
「Aコープはこういう意味があるんです。
 gricultural Cooperative
 農業協同組合が中心に行っているお店」

藤尾
「AgriculturalのAだったの??
 じゃあ、あぐり王国のAだ」

佐々木
「あぐり王国の“あぐり”も
 Agriculture(農業)という意味から
 来ているんだけど、それと同じ!」

JAグループのスーパー「Aコープ」は
北海道内に200店舗。
野菜や肉など生鮮食料品は
国産中心の販売を心掛けています。

佐々木
「Aコープは全道に200店舗ある!」

森崎
「あるね!町の数だけAコープがある感じ!」

佐々木
「179市町村が北海道にありますけど
 店舗数は200店舗」

藤尾
「全道まわっているとAコープよく見かける。
 だいたい道を尋ねると
 『あのAコープを右』とか言われる!」

200店のなかでも唯一と言えるほど
画期的な取り組みを行っているのが
JA南るもいAコープるもい ルピナス店。

一見どこのスーパーと
あまり変わりないようにみえますが、
商品に貼られた値段のシールに注目!

シールには生産者の名前が書かれています。
あっちにもこっちにも…
スーパーというよりは直売所のよう。
実はココにルピナス店の
最大の特徴があったんです!

詳しい話はAコープの革命児 
林秀己さんに伺います。

JA南るもいAコープるもい ルピナス店
住所:留萌市高砂町3丁目
電話:0164-42-2104
営業時間:平日 10時~20時
     日曜  9時~20時

林さん
「シールに書いてあるんですけど
 留萌の“留”から始まる
 『留々菜(るるな)』という名前は
 生産者の部会の名前なんです」

森崎
「『留々菜(るるな)』はブランド名の
 ようなものですかね?」

林さん
「全道ではAコープチェーンでは
 “もぎたて市”をやっているんですけど
 当店も元々もぎたて市から始めたんですが
 途中から部会を大きくして
 『留々菜(るるな)』に変えて
 産直売り場にしました」

Aコープで人気なのが「もぎたて市」。
全道106店舗のAコープで取り組んでおり、
旬の時期に地元で採れた
新鮮な野菜を提供しています。

中でもルピナス店では
野菜・果物売り場を大きくとり、
取扱品目は地元で生産したものに
こだわっています。
特に夏場になると「直売所」の中に
スーパーがあるようなもの。

これは道内のAコープの中でも
あまり例がない
新しいスタイルの店舗なのです。


2014年03月15日(土) |  地域色がハッキリ出ている!
JA南るもいエリアの50品目50名の生産者は
『留々菜(るるな)』という部会を作り、
その皆さんがそれぞれの時期に採れた作物を
ルピナス店に出荷しています。

森崎
「お客さんにも『留々菜』は
 浸透されていますか?」

林さん「はい。もう4年も経つので!」

藤尾「4年も!」

森崎
「『留々菜』って書いてあったら
 産直で新鮮であり
 生産者が間違いなくオススメしている
 おいしいものだっていう
 ネームバリューになっていますよね」

佐々木
「でも野菜や果物だけじゃなくて
 加工品などの他のものも『留々菜』では
 取り扱っているんですよね」

林さん
地元のものを使った加工品
 ある程度そろえています」

ということで店内散策スタート!

森崎
「あ~これ1年前に取材しました!
 RURUROSSO(ルルロッソ)
 超強力粉!それにパスタ!」

藤尾「リンゴの羊羹だったり…」

森崎
「留萌って地域色が豊かだよね」

■フタバ製麺RURU ROSSO(小麦)500g350円 
■フタバ製麺RURU ROSSO(干しパスタ)
              200g 380円    
■中村屋製菓 
 果樹園の林檎ようかん・酒蔵ようかん
              1個 500円 

林さん
「こちらに出来立てホヤホヤ…
 地元の和牛をつかったカレー!」

藤尾
あずま牛というのが地元の牛なんですか?」

林さん
「そうなんです。
 食べたら甘くてあっさりしていて
 何杯でも食べてしまう」

森崎
「でも~林さん!
 誤解を恐れずに言いますが
 レトルトカレーですよね?
 このお値段は強気じゃないですか?」

実はこのレトルトカレー
1個680円なんです…

林さん
「実はレトルトカレーに入っている
 あずま牛の量が半端ないんです。
 通常のレトルトカレーは
 30gの肉の量で限界なんですけど
 私のところは50g入れてますんで!」

さらに地場産にこだわった取り組みは
農産物だけではなく…
森崎
「あっ鮮魚だ!
 タコ生きてる~」

森崎「これはいつとれたタコ?」

林さん「今朝、入りました!」

森崎「今朝だよ~」

藤尾「留萌であがったタコですか?」

林さん「はい!」

タコに触ってみるアミ。

指をギューっと吸い付かれます。

アミああ~(笑)」


2014年03月15日(土) |  漁師さんとタッグを組んで…

こんなに活きがいいタコが
お店に並ぶ理由は?

林さん
“新星マリン漁協”協力って書いてますが
漁協さんと協力してまして!
このシールを張ってあるのは
漁協さんから入った商品です。
なので留萌のものばかりです」

佐々木
「一般的には市場でセリをして
 その後、店頭に並ぶイメージがありますが
 ここは違う!」

林さん
「(商品に)漁師さんの名前が入っている
 『漁師のお魚』と言うもの。
 直接漁師さんが持ち込んで並べていく!
 さっきの『留々菜』と同じシステム!」

じゃ~ん もんすけです!
ルピナス店で朝とれた魚介類の販売を
始めたのは210年から。
Aコープとしては異例の話に
漁師さんはどう思ったのかな?

漁師 濱谷克徳さん
「こういうことをやってみないかって
 (ルピナス店とタッグを組む事)
 みんなで集まって話をしたが
 誰も乗る気がしなくて(笑)!
 俺も最初『いや~魚かあ』って…
 けどやってみたら『あれっ』て思って!
 とって自分のものをパック詰めして
 店頭に並べて売れるようになったら
 奥さんもジジもババも
 『よしやるべ!やるべ!』ってなって。
 多少のシケでも『網さしてこい!』って!
 コソコソとお店に行って
 あ~売れてる売れてるってわかると
 やっぱ嬉しいわ。
 だからね、これから本格的になるから
 がんばろうかな~って思って
 今は漁にむけての支度をしています」

地元の人は幸せだね!僕も買い物した~い!

では特別にとれたてのタコを試食!

森崎
「うわ~動いてる!
 ありがとうございます。いただきます。
 (パクリ)張り付いた!張り付いた!」

藤尾
「口の中にくっついてる!
 朝まで海の中にいたわけでしょ~」

さてあぐりっこも大きなお口でパクリ♪

森崎「口の中にくっついてない?」

アミ「っふんふふ~(くっついてる♪)」
ハルカ「あっ動いた動いた!」
カイト「あ~うまいっ!」
ハヤト「新鮮だ~」

画期的な取り組みは他にも-

例えばこの時期だとJA比布町のネギや
JA上川中央のキノコ類など
ほかのJAと直接提携して
地域の特産品を販売したり、
地元で採れた米を玄米で保存し、
注文を受けてから精米する
サービスを行うなど、
鮮度にこだわった商品の数々は
お客さんに大評判です!

森崎
「Aコープの持つけん引力はすごい!
 隣に住みたくなるもん!」

続いてはルピナス店に作物を出荷している
山口加代子さんにお話を聞いてみよう!

今時期人気の作物を作っている!
というのですが…その作物は「リンゴ」

リンゴ倉庫に入ってみると…

藤尾
「この部屋…いい!
 リンゴってこんなにたくさんあると
 こんなにいいにおいするんだ~」

今ルピナス店で人気の商品は「リンゴ」。
山口さんはリンゴやさくらんぼなど
8種類の果物を作っていて
旬の果物をルピナス店に出荷したり、
直売をしています。

2014年03月15日(土) |  ジュースみたいなリンゴにウットリ♪

佐々木
「さてたくさんのリンゴが
倉庫の中にあります」

森崎「ときめきが止まりません…」

山口さん
「ここには5~6種類あります」

佐々木「収穫されたのはいつですか?」

山口さん「10月下旬から11月です」
 
森崎「そんなに日持ちするんですか?」

山口さん
「倉庫に入れておくと結構日持ちします。
 5月ぐらいまでは!」

森崎「えっすげ~」

藤尾「温度計を用意しました」

現在の気温は3度です。

森崎「冷蔵庫よりも寒いくらい」

山口さん
「外の気温がマイナス14度になった時は
 倉庫もマイナスになっちゃうんですよ。
 そういう時はストーブをたいて
 ちょっと温かくしています」

森崎
「もぎたてと同じ美味しさなんですか?」

山口さん「そうです!」

森崎「すごいね~」

ということで早速リンゴをいただくことに!

山口さん
“ハックナイン”“ふじ”です」

ではハックナインをいただきま~す。

カイト「ジュース!」

藤尾「ジューシーじゃなくてジュース」

カイト「ジュースなんですよ!」

さてお次はふじ。

アミ「ジューシー!」

ハヤト
「食感がよくてシャキシャキしている」

森崎
「リンゴがなかったら冬場に果物が
 食べたくなっても
 (他の果物が)そんなにないもんね」

昨年の秋に収穫したとは思えない
ジューシーさ!お店で人気なわけです。

佐々木
「Aコープルピナス店にリンゴを
 出荷しているということですが
 お客さんの評判はどうなんでしょうか?」

山口さん
「やっぱり今は高齢化になっていますので
 うちに買いに来られない方も
 ルピナス店で買えるのが良いって
 お客さんから聞きました。
 冬場は車を運転しないといけないので
 その点ルピナス店で買っていますからと
 おっしゃって下さっています!」

あぐりっこのお手伝いコーナー!
山口さんのリンゴをパック詰めして
ルピナスに出荷しよう~

作業は分担制!傷がないかチェックしてから
パックにリンゴを入れる
カイト君とアユちゃん。

コツがいる袋を閉じる作業はハヤト君が担当
そして大事な名前や値段のシールを貼る
ハルカちゃん。

なかなか手際がいいあぐりっこ。
このように『留々菜』に出荷している作物は
生産者が自らパック詰めし
値段も決めているんです。
鮮度がよくて、さらにお手頃価格の商品が
揃う理由はここにあったのです!

佐々木「完成~(パチパチパチ)」


2014年03月15日(土) |  あずま牛カレーをいただきます♪
納品を任されたあぐりっこ。
山口さんの棚に並べます。

森崎
「このように商品が並ぶんです」

佐々木
「いつもは生産者である山口さんが
 持ってきているんです」

ハヤト
「今までは買う側ウキウキしてたけど
 今は商品を置いてみて
 生産者側ウキウキした」

森崎「生産者側でウキウキした」

ハルカ「買ってくれればと思う(笑)」

森崎「買ってほしいね」

さてここからは試食コーナー!

林さん
「さきほどお店で見てもらった
 『あずま牛(ぎゅう)カレー』を
 食べていただきたいと思います」

このカレー留萌の人気店のレシピをもとに
地元の高級和牛をたっぷり使った
JA南るもいオリジナルカレーなんです。

林さん
「私もここに携わっているんですけど
 マスターと東さんの写真があって
 私どこにもないんです。
 ただバーコードを自分で作れるんで…
 最後の三ケタを
 『884…ハヤシ』にしました」

藤尾「なんて遊び心!」

≪JA南るもい あずま牛カレー≫
 ■1人前200g 680円
 ■問い合わせ:0164-42-2104

そんなJA南るもい自慢のレトルトカレー!
さっそく袋を開けてみると…

森崎「すっげ~いい香り」

レトルトパウチを開けると
藤尾「お肉がすごい!ゴロゴロ」

森崎
「いただきます…(一口食べて)
 めっちゃ本格的!
 レストランで食べてるみたい!
 お肉の繊維が口の中で
 ホロホロホロってほぐれていく」

あぐりっこもいただきま~す。

みんな大きなお口を開けてパクパク…

藤尾「いいですね、ピリッとくるの」

森崎「辛いね。ハルカつらい?辛いな」

ハルカ「うんうん(けど笑顔!)」

リーダーカイトを見て
森崎「最後にお肉とっとくタイプ?」

カイト「はい」そして一言…

カイト
お肉って…
やっぱいいですね!」

みんな大爆笑!

続いては週末だけ
ルピナス店で販売している
人気のスイーツ「アップルパイ」を
一久庵の高田英雄さんに
持ってきて頂きました。

≪りんごのスイーツ≫
1個 500円(Aコープるもいルピナス店)

 

増毛産のリンゴ「ふじをたっぷり使った
りんこパイをいただきます!

ハヤト
「リンゴは甘いしパイはサクサクだし
 おいしすぎてたまんないって感じです」

佐々木
「リンゴを丸かじりしている感じ」

森崎「本当に美味しい!」

森崎
「高田さん自身にとって地域に
 ルピナス店というスーパーがあることを
 どう思いますか?」

高田さん
「昔はあんまり産直とか
 やっていなかったんですが
 ここ何年かはずいぶん力を入れて
 地元の物をPRしているので
 大変すばらしいと思います」

森崎
「お店をやっている人同士のつながりで
 相乗効果で地域を盛り上げて
 元気にしていくって素晴らしいことだね」

2010年から産直重視型に転換したルピナス店。
今のような地域密着型のお店になったのには
ある理由があったのです。

林さん
「10年程前に近くに大型のスーパーが出来て
対決してくわけですけど
どんどん負けていく…
真っ向から同じ勝負をしてはダメだと
農協らしい店舗にしたいということで
産直をやっていくと私が提案したんですが
実行するには協力してくれる方々が
いないと出来ないので
周りに恵まれてやってこれました

森崎
「ピンチで喰いしばったから
チャンスに変えられたんですよ。
 すごいことですよ」

産直にこだわったルピナス店。
ここでしか食べられないものもあるので
ドライブがてら寄ってみてはいかがですか?


2014年03月08日(土) |  ♯280 生乳の安定供給を守る牛群検定に注目編

ザブーン ザブーン 
ヒュー ヒュー


森崎
「見てごらん!流氷が来てるよ!」

藤尾「すごい所に来ましたね!」

佐々木
「そうなんです!
ここに広がるのがオホーツク海です」

森崎「うわ~」

佐々木
「来たのは猿払村です!」

藤尾
「猿払ってもう少し行ったら稚内でしょ」

森崎「すぐそこ稚内です」

藤尾「来ましたね」

森崎「札幌から6時間かけてきました」

藤尾「(寒さが)顔に刺さりますね

森崎
「寒いね!でもここにも農業はあるんだ!
 寒くったって農業はへこたれない!」

佐々木
「猿払村は年間で約4万トンの
 生乳生産を行っている酪農の村なんです」

森崎・藤尾
「うわ~4万トン!」

佐々木
「ミルクを飲む私たちにとって
 大切な取り組みが行われているんです。
 それが…こちらです!」

牛群検定

藤尾
「うわうわうわ…全然聞いたことないね」

森崎
「ぎゅうぐんけんてい??」

佐々木
「牛さんの仕事に関わる方は知っている!」

森崎
「何回も何回も酪農を取材しているけど
 まだまだ知らない言葉があるんだね~」

ということで今回のあぐり王国は
生産者と消費者を支える大切な取り組み
『牛群検定』に注目していきます!

さっそくあぐりっこを紹介!
猿払村のお隣、浜頓別町から参加の
小学5年生の高橋飛翔(カケル)君と、
札幌から参加の小学6年生
旗町望未(ノゾミ)ちゃん、
伊藤なつみちゃんの3名です。

藤尾
「あぐりっこ後ろみて~
 氷が浮いてるの何かわかる?」

なつみ「流氷?」

藤尾「そう!なつみは流氷見たことある?」

なつみ「ないです!」

森崎「そしてどうだ。この冬の海は?」

なつみ「寒いです!」

では牛群検定についてあぐりっこを
聞いてみましょう。

藤尾「カケルは近くに住んでるけど?」

カケル「聞いたことないです」

藤尾「地元の人でも聞いたことない」

森崎
「以前この地域で共進会(きょうしんかい)
 というものを取材しました。
 審査員がいてどの牛が
 一番きれいなのかを決める、ミス牛!
 しかしその共進会だけでなく
 また新しい用語・牛群検定です」

佐々木
「この牛群検定は猿払村では
 JAさんが中心となって行っている!
 では牧場に行ってどんなものなのか
 今日一日学びたいと思います」

一行はさっそく、
この日『牛群検定』が行われるという
佐藤牧場にやってきました。

佐々木
「さてここでは牛群検定を行っている
 JAの石黒さんにお話しを伺いますよ」

牛群検定について、
JAひがし宗谷の石黒敦さんに
詳しく教えて頂きます。

2014年03月08日(土) |  1頭1頭、細かく検査!

森崎
「番組でも初めて耳にするんですが
牛群検定はいったい何ですか?」

石黒さん
「牛群検定は食卓に届けられる生乳を
 安全でおいしく届けるために
調べることが“牛群検定”の根底です」

森崎「調べる対象は牛ですか?」

石黒さん
牛乳です。
 牛たちが快適に過ごしているか?や
 こういう所に不満を持っているなどが
 データとしてわかる…」

リーダーかぶり気味に
森崎「そんなことがわかっちゃうんですか?」

石黒さん「わかっちゃうんです!」

森崎「すごい!!」

では牛群検定を行う牛舎に入ります。

森崎「すごいキレイ!」

石黒さん
「牛舎に入ったら牛の毛づやだとか
 どういうをしているのかとか
 お腹の張り具合などを見ます」

森崎「そんなのもみるの?」

石黒さん
「ハイ。どんな臭いをしているか?
 うんちの臭いですね。
 特異的な臭いがあったりしますよね」

石黒さん
「我々検定員は牛を飼うプロではありません。
 酪農家が牛を飼う100%プロです。
 ただ毎日毎日牛を見ていると
 変化に気づきにくいんです。
 僕たちは毎日来るわけではないので…
 そういう気づけないところに
 気づいてあげるのが検定員の仕事!」
そのほか清潔な水やエサが
摂取できているかなど、
まずは牛舎内の環境を細かく分析します。

藤尾
「牛の様子をみた後はどういう検査が?」

石黒さん
「搾乳の時に立ち会ったり
 サンプリングをするなど
 そのあとも4項目ぐらいに分けて
 検査を行っていきます」

こちらが基本の流れです。

石黒さん
「搾乳の時に乳量測定、
 それと同時にちょっとサンプルを採って
 それを専門機関に送って
 牛乳の中の成分を測定します。
 そのデータと乳量をもとに
 酪農家さんに検査結果をフィードバックして
 酪農家さんとともに相談をしていきます」

藤尾
「成分のサンプリングなどは
 1頭1頭すべての牛から取るんですか?」

石黒さん「そうです!」

森崎
「はっ?1頭1頭やってんの??
 大変じゃ~~ん」

藤尾
「全部の牛の健康診断みたいなことを
 定期的にやっている!」

猿払村では毎月JA職員を含めた
9名の検定員で牛群検定を実施。
乳成分の検査を通じて、
しぼったままの牛乳、
いわゆる生乳の現状や問題点など、
一頭一頭のデータを確認します。

2014年03月08日(土) |  ハイテク技術で全面サポート!

石黒さん
「こういうタブレットを使って
データを入力するんですが
そのデータが酪農検定検査協会に
インターネットで送られていきます」

森崎「へえ~ハイテク!」

石黒さん
「その検査のデータが
 こういう形で見られるです」

佐々木
「みんな数字がいっぱいだね~」

藤尾
「これでそれぞれの酪農家さんで
 自分の牛の健康状態などがわかる!」

じゃーん もんすけです。
安全安心な生乳生産に大切な牛群検定。
この取り組みは全国でおよそ9000戸、
北海道はその半数以上を占める
およそ5000戸もの酪農家が実施。
酪農経営のサポートを行っています。

北海道酪農検定検査協会
荒井 義久さん
「酪農検定検査協会は毎月の個体情報を
 集計・分析した結果を
 時系列・グループ化をして 
 検定成績表として作成しています。
 検定農家さんのみなさんには
 飼養管理や繁殖管理、乳質管理など
 各項目から現状を的確に把握し活用して
 効率的な酪農経営に役立てていければと
 思います、なおかつそれが製品になって
 消費者のもとに届く!
 一番最初の入口のところを
 牛群検定でしっかりと管理していることが
 非常に大事なことだと思います」

牛群検定は僕たち消費者にとっても
大切な役割を果たしてくれる取り組みなんだね

さて再び牛舎に戻って…
見た目を判断する検査もありました!

佐々木
「こちら牛のコンディションチェックの
 ポイントですが…」

石黒さん
「牛がどれだけご飯をたくさん
 食べられているかという指標があります」

森崎「面白いねえ~」

牛の健康な体型を判断する
ボディコンディションチェック。
痩せ過ぎている牛や太り過ぎている牛など
お腹のふくらみの状態から診断するのも
牛群検定の大切な要素です。
さらに牛の体温に異常がないかを
触診でも判断します。

石黒さん
「ここが十字部といってここが一番
 体温の変化が出やすいところなんです」

リーダーも触ってみますが…
森崎
「あ~気持ちいい!なんかホッとする
 人の体温みたいな感じ…」

藤尾
「牛の体温は人間と比べてどうですか?」

石黒さん「牛のほうが高いです!」

さてあぐりっこも触ってみましょう。

ナツミ「温かい…」

森崎「カケル触ったことある?」

カケル「触ったことはあります…」

さあ手を伸ばして十字部へ…
すると!

カケル「かたい…」

石黒さん「じゃあこのへん触ってみる?」

カケル「あっやわらかい…」

ハハハハハ

素直なカケルの感想に大人たちから笑いが―

するとペシペシお腹をさわるカケルに

パシッ

牛さんが尻尾をムチのようにして
カケル君の背中を叩きました。

動作が止まるカケル

クスクス笑いだすあぐり一行

藤尾
「あれ?カケルどうした?
 今ペシッって音したけど?」

カケル茫然として「叩かれた…」

牛舎の中で大爆笑のあぐり一行!

健康で優良な乳牛管理と
安全安心な生乳生産を
サポートする牛群検定。
生産者はどのように感じているのでしょうか?

生産者 佐藤友佳さん
「毎月(体調など)おかしな牛が
 いそうだなと思う時に来てくれる!
(不安に思っていた)タイミングが合うと
 数字として見られるので
 『この子、おかしい』とわかって
 獣医さんに診てもらったり
 他の農業指導の方に相談できるので
 (牛の病気などを)未然に防げるので
 とても助かりますね」

森崎
「酪農家さんに安心を届けつつ
 消費者にも安心を届けている!」


2014年03月08日(土) |  絞る道具も徹底的にこだわる!

さて移動してきました。

石黒さん
「これは牛乳を搾る機械を
ミルカーといいますが
これは模擬的に出来る装置です」

生乳を効率良く搾る
『ミルカー』と呼ばれる機械。
その仕組みに良質な生乳生産の秘密が
隠されているそうなんです。

森崎
「これまで見たこともあるし
 ミルクが吸われるのはわかっていましたが、
 果たしてどんな仕組みなのか
 考えたことあありませんでした」

石黒さん
「これがスケルトン状態になってます。
 動きが見えるようになってます」

スイッチを入れるとスーッと吸い込む音が
してきました。

リーダーが吸い口に指を入れると…

森崎
「あっあっあっあ~~すごい勢いだあ!」

さてノゾミもやってみますが…

ノゾミ
「あっこわい…
 あっあっあ~吸われている!痛い!」

手のひらを見てみると
吸われて真っ赤になっています。

お次は藤尾くん

藤尾
「あ!あ!!あ!!見て指が!」

ミルカーの吸い口に入れた指が
握ったり離したりを繰り返しながら
吸われています。

石黒さん
「これは掃除機と同じで陰圧がかかってます。
 血液だとかリンパ球がものすごい勢いで
 寄ってきたから今赤くなった!
 こういうマッサージをするんです!」

藤尾
「あの手で絞るときって、こう…
(人さし指からゆっくり小指にかけて
 力を入れて絞ってゆく動作をまねて)
 順番にやっていきますけど、あの動き?」

石黒さん「近い動きをやるんですね」

ミルカーは真空状態を断続的に作ることで、
スムーズな搾乳が可能に…
さらには乳頭のマッサージも
同時に行っているんです。

これを人工のお乳に取り付けていくと
ミルクが絞られる様子を
よく見る事ができます。

ではあぐりっこも取り付け挑戦!

ノゾミ
「ビックリした…
 すごい引っ張られた!グッて急に!」

藤尾「めちゃ興奮してる!」


2014年03月08日(土) |  酪農家さんを支える人もプロだった!
石黒さん
「(ミルカ―の搾乳能力は)
1回に30キロ~40キロぐらい。

その量をミルカーが処理できないと

牛はストレスを感じてしまう」

石黒さん
「なのでどんどんこの機械も
 進化していってる…
 せっかく牛も健康で環境も保っていても
 ここが最後ですよね?
 ここが失敗すると全てが台無しになるので
 非常に大事な機械です」

森崎
「安全安心な牛乳を消費者に届けるために
 どんな思いで酪農家の皆さんを
 サポートされていますか?」

石黒さん
「牛を飼っている酪農家さんはプロですから
 その人たちを超えるということは
 ないと思っていますが、
 ただプロの技をサポートする
 牛群検定を行って色々な取り組みをして
 消費者に牛乳を届けることが
 使命だと思っています。
 組合員(生産者)は家族と思っているので
 そういう中で日々努力をしながら
 対話をしていきたいと思っています。
 その中で信頼関係が出来て
 いろんなことが前に進んでいけるのかな
 と思います」

森崎
「誰かが誰かを支えているんだ。
 そこで出来上がったものを
 私たち消費者はありがたく
 当たり前のようにいただいている。
 でもそれを探っていくと
 こういう方々や工夫に出会える。
 素晴らしいものを見せてもらった」

カケル
「いつも牛をお世話してお休みがないけど
 この人がいるから
 牛乳が飲めているんだって分かった…」

森崎「どの人?」

振り返って…

カケル
「(石黒さんを指さして)この人…」

みんな大爆笑!

藤尾「石黒さんね!」

JAひがし宗谷女性部 猿払支部の
みなさんが作ってくれたミルク料理を
いただきましょう!
作ってくれたのは
片桐紀子さんと高橋美恵子さん。
さるふつ牛乳をたっぷり使った
シチューにバターロール、プリン!

詳しい作り方はレシピコーナーを
ご覧くださいね。

森崎
「安全安心の裏に検査があって
 酪農家への思いやり、
 消費者への思いやりがある。
 牛群検定という字は
 本当に優しい言葉だと思います」

佐々木
「今日勉強して牛乳への思いは変わった?」

ノゾミ
「牛乳が作られるまでには
 色んな人が携わったりしていて 
 いろんな思いが全部
 込められているんじゃないかと思うと
 (いつもと)味が違っておいしかった!」

藤尾
「酪農家のみなさんを自分の家族のように
 一軒一軒回らせてもらってるって話して
 いましたけど、受け入れる酪農家さんも
 同じような気持ちなんでしょうか」

紀子さん
「毎月来るので親近感はありますし
 作業しながらいろいろ話たりしますから」

森崎
「けど最初はね“この若造が!”
 思われるんじゃないかと…」

紀子さん
「石黒さんがそういう風に言ってました?
 最初から生意気でした!」

大爆笑

森崎「最初からって…」




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