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2020年05月09日(土) | 生産者さんとテレビ電話!
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[+10] >>

2013年11月09日(土) |  頭首工に行ってみた~!

佐々木
「新篠津村のお隣・月形町にやって来ました。
 ここからは篠津運河についてお勉強します」


篠津運河について運河の管理などを行っている
北海道開発局・中野利尚さんに詳しく
教えて頂きます。

まずはその篠津運河を見学!!

中野さん
「これが篠津運河です。
 ぱっと見ると川か?と思います」

森崎「みんな何に見える?」

あぐりっこ「川!」

中野さん
「ベチャベチャだった原野の水を
 流している運河です。
 そして最終的には石狩川に通じて行く。
 全長23.4キロほどあります」

全長およそ23.4キロの篠津運河は、
月形町をスタートに新篠津村、当別町、
そして江別市を通り石狩川へと繋がっています。

中野さん
「この川の先(上流)に
“頭首工(とうしゅこう)”という施設があり
 石狩川から田んぼに引くための水
 取ってます」

藤尾「とう…とうしゅこう…??」

中野さん
「さきほどこれは排水路という話もしましたが
 結局、田んぼを作るためにはが必要です。
 その水を供給するための施設のひとつです。
 川にせき止めるような施設を作って
 石狩川からこの篠津運河に水を引いてくる…
 田んぼに水は必要ですから
 そのための水も供給しなければならない。
 その排水と供給の両方の役割
 篠津運河にはあるんです!」

では石狩川に設置された
その“頭首工(とうしゅこう)”を見学!

目の前に巨大な建造物が見えてきました…

藤尾「あんなスケールでかい?」

森崎「もう巨大マンションじゃん!」

中野さん
「石狩川が非常に大きな川なので
 そこから水を引くにはそれなりの規模になる」

石狩川に設置される
『石狩川頭首工(いしかりがわとうしゅこう)』は、
月形町や新篠津村など7460ヘクタール、
札幌ドームおよそ1350個分の水田へ水を供給する
国内最大級の施設なんです。
そして今回特別にその中を案内して頂きました。

 

足元の網目の鉄格子から
悠々と流れる石狩川を見下ろせます。

藤尾「うわあ~高い!」

佐々木「ちょっと下、すごい…」

中野さん
「ここで20メートルあると思います」

あぐり一行「ひえ~~」

森崎「たけ~~」

ハヤト「下みたらダメだ!」

森崎
「足元がちょっとこわいね…」

タクヤ「下みたら怖くなる」

藤尾「だろっだろっ」

さて石狩川を正面に見てみましょう。

森崎
「いや~すごい景色だね。あれは?」

中野さん
「篠津運河とあわせて作った(旧)頭首工です。
 古くなって新しい頭首工を作り直したんです」

石狩川頭首工から見る雄大な景色と
そのスケールを体感したところで、
一行は続いての場所へ…


2013年11月09日(土) |  暗きょ工事潜入!貯水・排水を管理する!

さてここからは実際に暗きょ工事を
見学させてもらいましょう。
ご説明していただくのは北海道石狩振興局の
井上秀治さんです。

藤尾
「奥のほうもずっと…すごい広い範囲だ」

森崎「この敷地、全部やるんですか?

井上さん「全部やります」

井上さん
「今動いているのは
 暗きょ排水の溝を掘る機械です」

森崎「あのホースは?」

井上さん
「あれが暗きょ管です。
 排水の溝を掘った後に
 暗きょ管を埋めているんです」

藤尾
「ってことは掘り出されている
 黒い物体は?」

井上さん「泥炭(でいたん)です」

トレンチャーと呼ばれる機械で埋めているのは、
合成樹脂で作られた長さ4メートルのパイプ。
無数に空いた小さな穴から
を浸透させて排出します。

溝をのぞいてみると…

森崎「もうパイプが入ってる~~」

佐々木「結構、深い!」

藤尾「ホントだ!綺麗に掘れてますね」

さてこの暗渠溝はどの位なのか
高さを測ってみると…

森崎
15センチしか幅がないのに
 90センチも掘ってる!」

パイプをひいたあとは排水性に優れた
火山礫(かざんれき)と呼ばれる
特殊な土を溝に流して埋めていきます。
こうして地中に埋めたパイプの中を
水が流れて排水されます。
いったいその水がどのように流れるのか
実際に見せて頂きました!

さてここで井上さんがあるものを
引っ張り上げました。

藤尾
「井上さんが何かを引っこ抜いたら
 出てきた~~

大量の水がドパーっと出てきました。

井上さん
「これはなんです。
 お米を作るときは水を張りますよね。
 その時に水が抜けていくと困りますよね。
 その時にはこれで弁を止めるんです。
 畑の時には水が溜まると困るので
 弁を開けておくんです」

森崎
「弁を開けるとこんなに一気に出るんだ~
 排水おもしれ~」

この水田では暗きょ排水工事のほか、
いくつかの水田を一つにして、
大きな区画に広げる工事も行い、
生産性の向上を計っています。

明治時代から現在に至るまで
土地の改良工事は続けられているんです。

森崎
「先人からずっと取り組み続けている
 ことじゃないですか~」

井上さん
「そうですね。歴史の一部を私たちが
 やらせてもらっている…」

森崎
「研究・設備そして農家さんのみなさんの
 たゆまぬ努力で私たちがいただくお米が
 おいしくなっていく!
 すごいことを今日は学んだね!」


2013年11月09日(土) |  美味しい作物ができる秘密を知った…

さて新篠津村一帯でとれた
農産物を使った絶品料理を頂きましょう。

一行がお邪魔しているのは、
温泉施設『たっぷの湯』を併設する
『道の駅しんしのつ』。

■しんしのつ温泉たっぷの湯/道の駅しんしのつ
住所)新篠津村第45線北2
℡)0126-58-3166
営業時間)10時~23時
定休日)毎月第3月曜日(7・8・9月無休)
料金)日帰り入浴大人600円/子供300円

今回はレストランの料理長・小岩靖志さんが
腕をふるう地元産食材を取り入れた
絶品料理を頂きます!

まずは、地元産の『ゆめぴりか』と
カボチャやニンジンなどの野菜を一緒に炊いた、
炊き込みご飯から…

タクヤ「おいしい!」

森崎「カボチャめちゃめちゃ甘いね」

佐々木
「これだけの豊かな作物が取れるのは
 農地がしっかりしているからこそ!
 じゃないですか~」

藤尾
「そうか~そう考えるとすべてに
 奥行きがでてくるなあ~」

続いて春菊やゴボウ・タマネギなどの野菜を
サックサクの衣で包んだかき揚げ。

藤尾
「こんな縦長にどうやって揚げるんですか?」

小岩さん
「そうです!これにはコツがありまして
 缶詰の空き缶を使っています」

小岩さん
「油の中に立ててもらって具材を入れる。
 そうするとサクサクにプロなみに揚がる!」

≪揚げ方≫
①底を抜いた缶を縦にして具材を流し込む
②約30秒で缶を抜いて
 全体がきつね色になるまで揚げる

藤尾
「これはシーチキンの缶ですか?
 桃缶?パイナップル?どれが良いですか」

小岩さん
「ハイ!パイナップルの缶が一番いいです!」

藤尾
「ホンマですか?冗談で聞いたのに!」

さてお味は?

ハヤト「香ばしくって美味しい!」

藤尾「タマネギ甘いっ!」

佐々木「音が良いですよね」

最後はプッチーニと呼ばれるカボチャを器にして
作るプリンのデザートです。

ミスズ
「プリンもプルプルしておいしいけど
 カボチャもすっごく美味しい!」

佐々木
「さて地中の秘密を探った1日はどうだった?」

タクヤ
「暗きょ排水をすることによって
 お米が美味しくなるってことがビックリ!
 だから北海道は米どころになったんだと思った」

森崎
「まだ見ていない北海道の魅力があるでしょう。
 これからも一緒に見ていきましょう」

こんにちは週刊あぐりニュースの時間です。
農業に興味があるけど
なにから始めたらいいのかわからない…

そんな方におススメのイベント!
「新・農業人フェア」のお知らせです!

今月23日に札幌コンベンションセンターで
行われるこのイベントは「働く」「暮らす」
「学ぶ」「食べる」の4つをキーワードに、
農業を仕事にするということを
理解して頂くためのイベントです。

就農するにあたっての疑問や不安を
相談できる市町村の窓口や、
農業法人就職や農業に関する学校への
進学相談コーナーなど、 
様々な情報を聞く事が出来ます。
また農業高校などの物販もあります。
森林のガイダンスも同時開催されます。
会場は入場無料・予約不要で、
どなたでもお気軽にご相談頂けます。
詳しくは北海道農業担い手育成センターまで
お問い合わせください。

このイベントをきっかけに、
あなたの農業への関心を
深めてみてはいかがでしょうか?
以上、週刊あぐりニュースでした。

≪新・農業人フェア≫
日時:11月23日(土)10:30~16:30
   (受付は16時まで)

場所:札幌コンベンションセンター
   住所:札幌市白石区東札幌6-1

お問い合わせ
北海道農業担い手センター
TEL 011-271-2255


2013年11月02日(土) |  ♯265 十勝の畑作が支える日本の食 浦幌町編

雄大な自然環境で行われる、
北海道の大規模農業。
日本の食料自給率39%に対して、
北海道の食料自給率は191%。(カロリーベース)

なかでも1000%を超える
驚異的な食料自給率を誇るのが、
日本の食料基地である『十勝エリア』。

番組では日本の食を支える
十勝の農業を改めて知るため、
今年の春からシリーズで学んできました。

4月27日OA 幕別町:テーマ『輪作』
「輪作とは植えるものを毎年変えていく技術!
 特定の作物をずっと植え続けると
 好きな栄養分ばかりどんどん減ってしまう!」

第1回は幕別町を訪れ十勝の作物に大切な
農業技術『輪作』を学習。
その輪作作物のひとつである
馬鈴薯の種芋切りを体験しました。

7月27日OA 
更別町:テーマ「国際トラクターBAMBA」

第2回は農家一戸当たりのトラクターの
所有台数が国内トップクラスの更別村で、
トラクターの祭典
『トラクターBAMBA』を見学!
十勝農業における機械化農業の歴史と
その進化を体感しました。

そして今回シリーズ企画も
いよいよ最終章!
一行が最後に学ぶのは、
良質な作物の生産に欠かすことの出来ない
十勝を代表する輪作作物
『豆』に注目します!

佐々木
「十勝の畑作第3弾ということで
 浦幌町にやってきました!」

河野
「季節ごとに十勝に来れるって最高!
 絶景を楽しめてね」

では一緒に十勝で勉強してきた
あぐりっこをご紹介。全員小学6年生です。
幕別町の久保穂ノ花(ホノカ)ちゃん、
音更町の加藤あまねアマネちゃん、
札幌からは白石拓也(タクヤ)君と、
大澤結唄(ユウタ)君です。

森崎
「色々とこの十勝で学んできたね!
 さて“輪作”と言えば何だ?」

即答するあぐりっこ
「小麦、てん菜(ビート)、豆類!馬鈴薯」

森崎「天才じゃない!?」

佐々木
「今回は浦幌町はもとより十勝全体で
 たくさん栽培されているを取材!」
 
森崎
「十勝はスイーツが有名じゃないか!
 スイーツと言えば豆ですよ。
 それはみんな結びつく?」

考え込むあぐりっこ…

あまね「あっわかった!アズキだ」

森崎「アズキが何になる?」

あまね「あんこ!」

佐々木
「今回はスイーツではないですけど
 豆を深く勉強していきたいと思います」

ということで一行は
十勝を代表する作物『豆』について学ぶため、
浦幌町内の生産者のもとへ―

浦幌町上浦幌地区で豆類や小麦、
てん菜・馬鈴薯といった
畑作4品を生産している林常行さんに
詳しいお話を伺いましょう。

あぐり一行「はやしさ~ん!」

林さんの傍らにはあぐりっこの身長ほど
豆が積んでありました。

森崎「さてこの豆は何の豆だ?」

あぐりっこ「サヤエンドウ?」

林さん「これは小豆(しょうず)です」

森崎 「“しょうず”ってことは…??」

佐々木「さいと書いて…」

森崎「あっ」

ホノカ「あっアズキ!」

森崎「そうそうそう正解!」

林さんが栽培しているのは
「エリモショウズ」という品種で、
寒さに強く品質の優れたブランド小豆です。

2013年11月02日(土) |  Mrコンバイン…小豆に敗れる?

森崎
「小豆(あずき)をこうやって
 積んでる所ですよね。
 これ何積みって言うかわかる?」

あぐりっこ全員が
この○○積みを初めて見たそうで
全く答えの見当が付きません…

そこでリーダーから大ヒントが!

森崎「に~に~に~」

ホノカ“に”づくり!」

森崎「引っ越しだ!それは!(笑)」

森崎「に~お~づ~み~!正解!

河野「言っちゃった!言っちゃった」

『にお積み』は豆全体をむらなく
自然乾燥させる昔ながらの収穫方法です。
十勝の秋の風物詩でしたが、
最近は機械化によって少なくなりました。

河野「これ手でやってらっしゃる?」

林さん
「機械作業をするための前段階。
 準備をしているんです。
 この後の残った畑は全部
 大型の機械で収穫しますよ。
 機械が旋回できるように
 スペースを確保しています」

さっそく豆刈りとにお積みに挑戦です。
まずは収穫する道具をみてみましょう。

森崎
「このカマ、格好いいです。
 キラキラしてますね。
 稲刈りのカマとは違いますか?」

林さん
「小豆はすごく切りづらい作物なので
 出来るだけ刃が新しくないと
 うまく切れないんです」

森崎
「それは…
 Mr.(ミスター)コンバインでも?」

林さん「そうです!」

まずはリーダーが挑戦です。
稲刈りの要領でカマをクキに当てますが…

林さん
土をさらうぐらいの気持ちで!
 (もっと深くカマを茎に当てる)」

森崎「もう土ですよ!」

さていざ力を入れようとすると…
スルスルッ根ごと抜けてしまいました。

河野「根っこごと抜いたみたいですけど…」

林さん「そうなんですんです小豆は」

河野「こうやりやすい!素人は

林さん「はい!」

河野「素人素人素人!」

森崎
「Mr.コンバインに刈れないものがあるとは…」

ユウタも挑戦しますが…

ユウタ「うわっ(茎が)硬い!」

ホノカもチャレンジしますが
茎が硬く先に根っこが抜けてしまいます。

意外と難しい豆刈り。
そこでプロの技を拝見!

林さん
「茎を押さえたら引っ張らないで
 カマのほうをギュッと…
(と言って一気にカマを引いて根を切る)」

森崎・河野
「カ

河野
「ちょっと~
 小豆は切られたことに
 気付いてないんちゃいます?達人の技で!」

林さん
「こうやって…
 (と言って連続で切っていく)
 こんな感じで刈っていきます(笑顔)」

河野
「あなたが
 Mr.コンバインですね!」

森崎「くそ~~~っ」


2013年11月02日(土) |  巨大マシン登場!豆は地域に欠かせない!

このあと林さんに教わりながら、
全員で豆刈りを少しだけお手伝い。
リーダーもコツをつかんできた様子ですが…

森崎「腰痛て~稲刈りより大変…」

刈りとった豆は空気を通す為の煙突を中心に
らせん状に重ねて『にお積み』します。
最後に雨よけのブルーシートをかけて
作業完了です。

森崎「あぐりっこが作ったにお積み完成です」

佐々木「どっか痛くない?」

ホノカ「腰が…ちょっと痛い…」

河野「小学生が腰痛になります」

林さん
「けど10年ぐらい前まで
 この畑一面にお積みしていたんですよ」

森崎
「それが十勝の秋の風景みたいに
 なっていましたよね」

林さん
「最近ではほとんどみられなくなりました。
 現在は大型収穫機で収穫するように
 なってます。今から収穫の作業を
 コンバインでやってもらいます!」

すると丘の向こうから大きな音が…

河野「うおおおおお~」
森崎「でけ~!」

巨大コンバインの登場に一同ビックリ!

佐々木「アズキ畑の中に入りますよ」

いよいよ収穫していきます。

林さん
機械の中で脱穀して
 殻だけ後ろに吐き出していますよ」

森崎「え~一瞬で!はやい!」

豆の収穫作業は大型コンバインを使って
JAが行います。
この畑の広さはおよそ2ヘクタール。
かつて「にお積み」での収穫に
4日間費やしていたのが、
今では半日という驚きの速さで収穫されます。

※このコンバインがどれほど大きいか…
ギャラリーコーナーではあぐりっこと
コンバインの写真が掲載されていますよ

収穫したコンバインがトラックに
近づいてきました。
車体からなが~い円筒のホースが出し
トラックの荷台の上に来ました。

さて林さんも荷台に上がると…

ザア~~~~

森崎
「うわ~出た出た出た!」

円筒ホースの中から大量のアズキが
放出されています!

河野「アズキだアズキだ!」

森崎
「めちゃくちゃいっぱい降ってきた!すごい」

佐々木
「2013年の小豆の出来ばえはどうですか?」

林さん「今年の小豆は最高です!」

森崎
「豆というのは十勝の畑作4品の中でも 
 大事な存在ですか?」

林さん
「そうですね…
 おそらく開拓された方々から
 今日に至るまで昔から
 この土地の気候風土
 適している作物と言われていて、
 その風味や品質
 とても良いと評価されています。
 それぞれの農家さんにとっては
 やっぱりというのは欠かせない
 1品だとおもいます」


2013年11月02日(土) |  目が充血?細かい選別作業に挑戦!

じゃ~ん、もんすけです!
十勝の畑作にとって重要な役割を担う豆。
その歴史について帯広百年記念館の方に
伺ってみました。

帯広百年記念館 持田誠学芸調査員
「十勝の豆は明治16年に
 晩成社(ばんせいしゃ)の
 依田勉三(よだべんぞう)達が入植して以来、
 作られている代表的な作物。
 大正時代に入って第一次世界大戦が始まると
 ヨーロッパで主にエンドウ豆が不足した為に
 大幅に輸出されるようになって
 十勝は空前の豆景気「赤いダイヤ」など
 言われて持てはやされる時代を迎えます。
 こうしたことから本州の製菓業界などを
 中心として使われるようになってきてます。
 そうしたことからも重要な作物と言えます。
 豆と十勝というのは単に農業だけではなく
 人々の暮らしの色々な部分で密接に関わってきた
 特別に思い入れのある作物といえます」
  
100年以上の歴史がある十勝の豆!
こうした歴史があるからこそ、
豆は十勝の代表的な作物として
大切に作られているんだね~

さて続いてはあぐり一行は出荷前に行われる
豆の選別作業を見学します。
教えてくれるのJAうらほろの舟橋敏行さん。

さて選果場に入っていきましたよ。

森崎
「お邪魔します。こんにちは…
 誰もこっちを見てくれません
 (みなさん)目と手がすごい動いてますね」

 

舟橋さん
「こちらは“大正金時”という豆です」

手作業で選別しているのは、
煮豆などの惣菜で主に使われる
「大正金時」という豆。
傷や変形など人の手と目で
入念に選別を行います。

森崎
「こういうふうに割れているものとかを
 目で見て判断して取り除いてるんだ」

河野「大変ですねえ」

ここで、あぐりっこが豆の選別に挑戦!
上手にできるかな~

河野「アマネが良い速さで手を動かしてる」

佐々木「まんべんなく見てよ~」

森崎「これは忙しい忙しい」

レーンにどんどん流れてくる
豆…

目と手で豆の割れなどを確認し
素早く手元の廃棄用の箱に入れます。

一瞬でも気を抜くと
豆は流れて行ってしまいます…
集中力と根気が必要な大変な作業です。

森崎「見てるこっちが…目が痛い!

佐々木「目が痛い!」

森崎
「みんな本当に大丈夫?大丈夫」

森崎「アマネ大丈夫?」

アマネ「最初はすごい大変だったけど…」

森崎
「ちょっと…目が充血してる!
 まばたきしてるか?」

アマネ「してない…」

森崎
「これアズキもやるの!?
 アズキは小さいから大変だねえ~」

JAうらほろでは手作業以外に機械でも
豆の大きさや重さ色合いもチェックしています。
このような作業を通じて安全安心な豆を
提供する為の品質管理を行っています。

さてお次は色んなお豆の勉強です。

佐々木
「浦幌町内で栽培されている
 少し変わった豆を用意して頂きました」

ということである豆の種類について学習!

佐々木
「お豆は3種類に大きく分類できます」

森崎「菜豆ってなんだ?」

ホノカ「なず?」

舟橋さん「これは“サイトウ”と言います」

菜豆(さいとう)は一般的に知られる
インゲン豆の総称で様々な色と模様が
特徴的な豆の種類なんです。

一体どんな色をしているのか?

サヤから取り出して確認してみよう。
まずはこの豆から!


2013年11月02日(土) |  改めて知る十勝の偉大さ…

サヤから出すと真っ白な豆が!

森崎「真珠みたいだね」

河野「光り輝いてる!」

森崎「白真珠豆?」

舟橋さん
「おしい!福白金時といいます」

「福白金時(ふくじろきんとき)」は、
主に和菓子の原料などに用いられる
生産量が少ない希少な豆です。

続いてはコチラの豆!

ホノカ「なんか茶色っぽい!

森崎「なんかカワイイな」

舟橋さん
「こちらの豆は“とら豆”です」

「とら豆」はその名の通りトラ模様が特徴で
主に煮豆や惣菜に用いられる珍しい豆。
そのほか紫色が特徴の
「紫花豆(むらさきはなまめ)」
ウズラ模様が特徴の
「中長(ちゅうなが)うずら豆」など、
菜豆と呼ばれる豆には
様々な種類があるんです。

舟橋さん
「浦幌町ではアズキより
 菜豆(サイトウ)の方が面積が多いんです

森崎「へえ~」

ユウタ
「トラ豆とか見たことがないから
 珍しいと思った」

森崎
「豆にもこんなに柄があるんだもんね」

さてここからは十勝シリーズで学んだ
輪作作物の小麦・じゃがいも・てん菜・
豆類で作った生産者直伝の
お手軽料理を頂きます。

1品目はビーンズクラブ代表
佐藤とも子さん。
千切りにした地元産のじゃがいも
「きたあかり」の生地に
チーズをたっぷりのせた『いもピザ』。

2品目は十字(じゅうじ)満さん。
地元産小麦と豆の煮汁を
合わせて作るパンで大正金時・福白金時・
とら豆などの煮豆をサンドした『煮豆のサンド』。
生クリームにはてん菜が原料のグラニュー糖を
使っています。

※レシピコーナーに『いもピザ』の作り方が
 アップされています!

ではみんなでいただきま~す。

もう豪快にかぶりつきます。

アマネ
「チーズがキレイで
 焼き加減がすごいいい感じ!

森崎「うめ~イモ甘いっ」
河野「美味しい!」

ホノカ
「パンとあってて豆の甘さが
 引き出されていて美味しい!」

河野「豆の味がしっかり出てる!」

十字さん
「生クリームは甘さ控え目で作ってます」

森崎
「いや~豆うまいわっ
 うちの隣にパン屋さん出してほしい」

さてこの半年間
あぐりっこは十勝の畑作を学んできました。

森崎
「取材を3回やって十勝への想いって変った?」

タクヤ
「札幌では畑とか見ないから
 農家さんが作った作物をJAさんに送って
 お店に並ぶだけだと簡単に思ってたけど
 このシリーズで農家さんの大変さが
 良くわかりました」
 
森崎「十勝に住んでてどう思う?」

アマネ
「今までは(十勝は)作物を作っている量が
 多いだけでちょっとあっちやこっち(全国)に
 行ってる(出荷されてる)ぐらいだと思ってたけど 
 ここまで色んな人たちが作ったりしていて…
 改めてスケールが大きいなって思った」

森崎
「これまでも道路走ってて目にしていたこと
 だと思うんだよね。
 けど知らないと通り過ぎちゃう。
 勉強したことで豆を食べる時…
 小麦を食べる時、馬鈴薯を食べる時に
 考えることが出来る。
 そういう事を大切にしてもらいたいですね」

食糧基地十勝の生産者としての想いは?

佐藤とも子さん
消費者に安心な作物を届けたい!
 そういう気持ちをずっと忘れないで
 農業を続けていきたいです」

十字満さん
「四季が春夏秋冬ってあって
 この十勝の中で四季を感じながら
 仕事を出来るのはとても楽しいんです。
 楽しみを感じながら美味しいものを作る…
 というのをいつも心がけてやってます」

佐々木
「頑張っている皆さんのお話を聞けたのは
 本当に大きいですね」

河野
「本当にアレですよね…
 ありが十勝ですよね」

森崎
「ありが十勝…
 言うならもうちょっと
 自信を持って言ってくれないかな!」

私たちの食を支える十勝。
そのスケールの大きさを学んだだけでなく
生産者さんみなさんの熱い想いも
学ぶことができました。
これからますます重要になり
パワーアップしていく十勝農業!
これからも感謝していただきます!


2013年10月26日(土) |  ♯264 北海道米の新品種 きたくりん編

佐々木
「天高く馬肥ゆる秋!秋晴れですよ~

森崎
「気持ち良い!北海道大好きだ。
 青い空、緑の山。
 そして…黄金色の稲穂!
 きれいだ~
 ………あれ?あれ?」

森崎
「アレアレ?あれひょっとして…
 なんか黄金色の中に
 黒っぽい丸4つある
 あれは……
 あぐりっこ~(呼ぶ) 」


あぐりっこ「……」

微動だにせず隠れ続けるあぐりっこ。

森崎
出てこない!出てこない」

藤尾
「ばれてないと思っているんでしょうね」

森崎
「いやあれバレバレだろう~」

今回やって来たのは道南の米どころ北斗市。
さてどんな事をお勉強するのかな?
まずはあぐりっこをご紹介。

食べることが大好きな柴田康之介くん。
料理をしてみたい渋谷恒太朗くん。
去年のふっくりんこのシリーズに
参加していた佐藤愛優ちゃんと、
同じく中川瑠璃ちゃんです。

去年厚沢部町でお米作りを体験した
アユちゃんとルリちゃんとは久々の再会。

森崎「元気だった?お米食べてる?」

アユ・ルリ「ハイ!」

藤尾
「俺の顔見た瞬間に『あっ違った!』って」

森崎「河野君に会いたかったか…」

藤尾
「あの顔はねえ~
 おじさん一生忘れないと思う!」

一同大笑い。

実は今回あぐり一行は
ビッグニュースがあると聞いて
北斗市にやってきました。
JA新はこだて三浦治さんにお話を伺うと-

三浦さん
新しい品種が今年から
 デビューすることになりました!」

森崎
「今ボクらが見ている稲穂は新品種ですか?」

三浦さん
「そうです!新しいお米です」

森崎「道南と言えばさあ、あの有名な…」

アユ・ルリ「ふっくりんこ!」

森崎「ですよ~」

冷害に強くふっくらとした柔らかい
「ふっくりんこ」。
道南では広く栽培されているお米です。
そのふっくりんこに次ぐ米として期待される
ニューフェイスとは?

三浦さん
「ジャジャーン!きたくりん!

森崎
ふっくりんこの子供って書いてある?」

三浦さん
「そうです!お父さんんがふっくりんこ
 その血を引いているきたくりん
 今年デビューします」

森崎
「(ポスターを読んで)
 力強いふっくりんこの子供…
 病気に強い道南のニューフェース!」

佐々木
「またまた新しい品種が出たと言うことです」

三浦さん
「特徴は非常に病気に強くて
 尚且つ食味も良い!ということで
 ふっくりんこを継いでいるだけあって
 おいしいお米で生産者の方も
 きたくりんに期待しています!」

待望の新品種きたくりん!
もっと詳しく知りたい~

三浦さん
「道南農業試験場という所があります。
 色んな試験もやっていますので
 勉強してきてください!」

森崎「わかりました~」


2013年10月26日(土) |  いもち病に強い!きたくりん
ということで、あぐり一行がやってきたのは
北斗市の「道南農業試験場」。
こちらでは道南の稲作や園芸作物の
試験研究に取り組んでいて、
道南で栽培しているお米についても
詳しい施設です。
実は北海道にはこちらのような試験場が
9か所あり各地域に適した作物や栽培技術の開発、
家畜の育成や飼育技術の開発など、
日々、様々な研究を行っているんです。

今回は「きたくりん」の品種改良に
携わっていた菅原彰さんにお話を聞きます。

菅原さん
「この大きな木なんですけど
 ユリノキと言います。
 田園の幸福という花言葉がありまして、
 ちょうど試験場が出来た時というのは
 水田があったり畑があったり…
 田園風景そのものだったんですね。
 そこの一帯が幸福になるように…
 そういう願いがユリノキに込められてます」
 
森崎「ステキ!」
佐々木「今日のテーマにピッタリ♪」

きたくりん!見てみましょう!

森崎
「僕らの後ろにあるのが…
 “きたくりん”乾燥中」

菅原さん
「きたくりんの“くりん”
 クリーン農業に活用されるように…
 という願いが込められています。
 実はこのきたくりんは
 この地方で広く栽培されている
 “ふっくりんこ”の子供なので
 その“くりん”をとってもいます」

森崎「くりん一族なのね」

名前の秘密を知ったところで、
どんな特徴のあるお米なのか聞いていこう!
実はとっても画期的なお米だったです。

菅原さん
「このきたくりんの特徴なんですが
 いもち病に強い

森崎「いもち病、知ってる?」

ルリ「黄色い斑点がつく!」

菅原さん「当たってますね」

菅原さん「これがいもち病にかかった稲ですね」

森崎「実はついてる?」

コウタロウ「ついてる…けど少ない!」

菅原さん
「いもち病は7月上中旬に葉っぱにつきます。
 それを放っておくとどんどん広がって
 穂が出てあとに黒くなる…
 こうなると稲の穂が実らなくなり
 栄養が行き渡らなくなり
 上手に実らなくなります」

森崎
日本の稲作にいもち病は天敵
 ずっといもち病をどう克服するかが
 必要だったんですけど、
 その病気に強く耐性のある品種!」

病気に強いということは?




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