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2013年05月04日(土) |  雪のエネルギーでお米を貯蔵

森崎
「でっかいなあ~!
 『雪蔵工房』は雪のエネルギーを使って
 お米を貯蔵する場所なんだって~」

小山さん
「こちらには4つの倉庫が入っていて
 各倉庫に雪にちなんだ名前がついています。
 白銀の蔵、樹氷の蔵、大雪の蔵…」

藤尾「本当に大きな施設なんですね」

小山さん
「今回は粉雪の蔵に入ってみますね」

では蔵の扉をオープン!!

あぐり一同「うわ~広い」

森崎
「小学校のグラウンドぐらい
 あるんじゃない?」


そんなひろ~い蔵の中に
お米が山のように積まれていました。

森崎「これ1つはどのくらいの重さ?」

小山さん
「この袋には約1トンの米が入っています。
 今この部屋に1000個、
 約1000トンが入っています」

藤尾「米1000トンだってよ!」

森崎
「今年の米が出来るまでは
 去年収穫したお米を食べる必要があるもんね」

小山さん
「今年の収穫までには空になっていますよ!」

森崎「そうか~!」

袋に入った米を見せてもらいましたよ。

森崎
「いつも食べているお米と違うかな?」

コウキ「茶色っぽい!」
ミスズ「色が違う!」

森崎「どうしてだ?」

コウキ「精米されていないから?」

森崎「そう!すごいねえ~」

小山さん
「白い状態を“精米”と言うんですが
 精米のまま倉庫に保管してしまうと
 どうしても鮮度が落ちてしまいます。
 なのでこの倉庫で一年中玄米で貯蔵して
 鮮度とおいしさを保っています!」

袋の中にはお米の温度“穀温”を計る
温度計まで設置されていました。

森崎
「やっぱり貯蔵っていうのは
 欠かせないものなんですかね?」

小山さん
絶対、欠かせないものだと思います。
 一定の温度(5度)と湿度(70%)
 保管しています。
 この環境が整っていなければ
 お米も美味しいものは提供できない…」

「貯蔵の大切さ」について学んだところで
リーダー、あることに気がついた!

森崎
「みんな大変だ!雪蔵工房なのに
 雪がないぞ!探して探して…」

ウロチョロ探してみると
冷たい風が吹き出ている通気口を発見。
ここにはどんな秘密が…?

ミスズ
「冷たい風がきている!」

カイト
「涼しくて快適になる!」

森崎「夏もこんなに涼しいの?」

小山さん「夏は寒いくらいです」

森崎
「この壁の中に雪が入っている?」

小山さん
「雪は別の場所にあります」

森崎
「別の部屋に雪があって
 そこから空気を送り込んでいる?」

「冷気を送り込んでいる」とは
一体どういうことなのか?

雪が入っているという別の倉庫に
案内してもらいました。

森崎「すっかり防寒対策しました」

小山さん「この中は真冬状態です」

では貯雪室の扉をオープン!すると-


2013年05月04日(土) |  米どころ・美唄市の歴史とは…

あぐり一行の目の前に巨大な雪山が出現!

森崎
「うわ~すごいな~こんなにあるんだ。
 あっちまでずっとだよ!」

藤尾「体の芯まで冷えるんちゃう?」

一歩踏み入れると-

森崎「うわ~うわ~中は冬です!」

藤尾「空気冷たい!」

カイト
「なんかロッククライミングするべえ~
 みたいな感じになる!」

森崎
「ロッククライミングするべえ~」

森崎
「(蔵では)冷風が出てましたよね。
 ってことは風を送っているってこと?」

小山さん
「そうです。お米が貯蔵されていた倉庫に
 冷気が送られているんです」

小山さん
「空気を常に流している状態なんです。
 なので向こう(倉庫)の温かい空気が
 こちら(雪室)で冷やされて、
 それが吸い取られて回っているんです」

小山さん
「雪をみて何か気がつくことないかな?
 あぐりっこさん!」

カイト「茶色っぽい!黒っぽい!」

ミスズ
「土が付いたみたいになっている」

森崎「そうだねえ」

小山さん
「空気を循環させているので
 その空気中の不純物
 雪に付着するようになっています!」

佐々木「雪はとけないんですか?」

小山さん
とけないです!
 少しずつ解けてしまうんですけど
 倉庫を囲っておりますので
 低温で雪が保管されます」

森崎
「もしこの雪が北海道に無い!とします。
 でもお米は貯蔵しなちゃなりません。
 雪が無かったらどうなりますか?

ミスズ「米の鮮度が保たれない」

森崎
「そうだね。じゃあ鮮度を保つためには
 どうすればいい?」

カイト「北極とかから持ってくる!」

森崎
「それは凄いお金がかかるよね!
 これは天然の冷蔵庫です!凄いな~」

今年一年間、米作りを学ぶ美唄市には
農業スピリッツを感じさせる
逸話が残されていました…

佐々木
中村豊次郎という人の名前知ってる?」

びばいっこ2人「知りません…」

佐々木
「中村豊次郎(とよじろう)さん。
 1871年10月に三重県に生まれた方。
 若くしてアメリカに行き、
 戻ってきて仏教の道へ…
 なんとも型破りな青年だったんです」

中村豊次郎が今の美唄市に入植したのは
23歳の時、1894年。故郷の農家24世帯と共に
先発隊としてだったといいます。

翌年には「みなさん、よく来てくれました。 
今日からここが故郷です」と、
600人の農民を迎え入れたそうです。

ここに大規模な中村農場が誕生!

しかし…

森崎
「あの人達の周りは全部“水”ですか?」

佐々木
「この地域は石狩川の氾濫が非常に多くて
 何年も水害に悩まされてきた地域でも
 あったんです…そんな災害を、
 豊次郎さんは逆手に取ります!」

イギリスからマシンを取り寄せて、
石狩川から組み上げた水を水田に引き入れよう

当時としては
とても大胆な計画を発表した豊次郎。

前例のない取り組みに周囲の人たちは大反対。
できるわけないという意見が圧倒的でした。

森崎「100年以上も前のことですか
 簡単なことではなかったとおもいますよ」

1912年、豊次郎の計画は大成功を収めました。
そして全道に中村の名前を轟かせたのです。

美唄市内でも「西」に位置するこの地域。
地名を「中村」と言います。
豊次郎の功績を称え、
名前を残したということなんです。

佐々木
熱い想い私達あぐり王国も一緒ですから!
 その想いを胸に、この土地で今シーズン
 米作りをしていきませんか?

あぐりっこ「はい!」

森崎「頑張るぞ~おー!」


2013年05月04日(土) |  中村地区で米作り~♪

では早速、お世話になる
中村地区のお米生産者さんのみなさんに
挨拶にいきましょう!

森崎
「大勢、お集まりくださり
 ありがとうございます!」

佐々木「中村地区のみなさんです!」

森崎「すごいハウス群ですね」

伊藤範明さん「全部で20棟あります」

森崎
「どなたのハウスなんですか?」

伊藤さん
中村地区の農家が10軒集まって
 みんなで共同で苗を作ってます」

ここ中村地区では10戸の米生産者が集まり
【ハウスの設営・苗作り・苗植え】までを
共同で作業しています。
この地域ではおよそ40年前から行っている
農業スタイルなんです。
伊藤さん
「一時期しか使わない田植え機にしても、
 いろんな機械をみんなで共同で使うことで
 経費の節減になります!」
これは稲作の栽培スケジュール。
田植えの前にお邪魔したあぐり一行ですが
すでに米作りは始まっていました。

これは育苗のハウスの環境作り。
苗を育てるには土の温度
上げなければいけません。

今はまだ温度が低く湿っているので
荒く掘り起こし土を乾燥させます。
こうすることで苗が育ちやすくなるのです。

掘り起こした土をみてみると-
森崎
「ちょっとシットリしているわ。
 こういうのを乾かす必要があるんだ」

伊藤さん
「簡単に土がポロポロッとなるまで
 乾かしたいんです」

続いては「お米の種の準備」です。
田植えでは、この状態の苗を使います。
今時期は、この苗を作るための
大事なひと仕事があったんです。
ということで移動してきたのは
五右衛門風呂のほうな物が
並んだハウスの中です。

蓋を開けてみると水が循環しています。

森崎「なんだなんだ?これ」

この中に大切なアレが入っているんです。
探してみると…


2013年05月04日(土) |  寒い中から苗作りはスタート!

伊藤さん
「種がいっぱい入っています」

あぐり一同「うわ~~!」

伊藤さん
「袋に入れてこぼれないようにしてます。
 この作業を【芽出し】と言います。
 12度ぐらいの水に10日間浸けて、
 その後32度ぐらいの水で20時間
 そうすると良い根が出てくるんです」

森崎「そうなんだ~」

芽を出しやすくするための芽出し作業。
温度管理だけではなく、
水の鮮度にもこだわっています。

伊藤さん
「“種もみ”も空気が必要!
 古い水だとだめなので定期的に水を
 入れ替えなければなりません。
 そのためにいったん水を抜いて
 入れ替える作業をします」
 
藤尾「すごい量の袋入ってますよね?」

伊藤さん「40袋ほど入ってます」

早速あぐりっこに袋を運ぶお手伝いを
お願いしました。

もみ種袋は1つ8キロ。
大人でもなかなかの力作業です。
この時期になると伊藤さんたちは
3日に1回、この作業をしています。

育苗ハウスの環境整備から、
芽を出しやすくするための芽出し作業など、
米作りには苗を作る前から
様々な仕事があるんです。

5月中旬には、いよいよ田植え。
おいしいお米が収穫できるように
お手伝い頑張って~

一生懸命がんばったあぐりっこ。
全部完了しました!

カイト
「疲れちゃったけど楽しくて
 まだまだやりたいくらい!!」

森崎「まだあるよ袋!」

カイト「ええ~~」

お手伝いを頑張ったあぐりっこにご褒美!
美唄市中村地区の郷土料理をいただきます。

佐々木
「設立して16年になる【えぷろん倶楽部】
 みなさんが腕を振るってくれました」

えぷろん倶楽部 伊藤 裕美子
「郷土料理“中村のとりめし”です。
 この地域では100年以上前から
 食べられているというか受け継がれています」

釜のフタを開けると…
モワッと煙の中から黄金色に輝く
「とりめし」が登場!

あぐり一同「うわ~~」

伊藤さん
「鶏のコクを大事にしています。
 若鶏ではなく親鶏を使うとコクがでます」

※鶏のコクを引き出すために
 内臓とお米を一緒に炊いているんです。

卵の黄味のようなものは?

伊藤さん
「鶏のお腹の中にある卵の“卵”」

良い香りが部屋中プンプン…♪
ではみんなで「いただきま~す」

ユズ「(ニッコリ)♪」
コウキ「メッチャおいしい」 
カイトも箸が止まりません。

佐々木「味付けがちょうど良い!」

あぐり一同をとりこにする
「中村のとりめし」
誕生のきっかけは諸説ありますが、
当時の貧しい農家の人たちが
遠方からやってくるお客さんに
「美味しいものを振る舞いたい!」
ということから知恵を絞り
考えついたものと言われています。

そんな“おもてなしの心”は
今も受け継がれていています。

今回料理を作っていただいた
「えぷろん倶楽部」の皆さんは
実は中村地区の農家のお母さん達!
毎朝、交代でとりめしを作り
市内のお店で販売しているんだって~

こちらのお料理は「鶏モツ」。

伊藤さん
「こちらは出汁を取り出すために
 一緒に炊き込んで、(取り上げて)
 刻んで塩コショウしたものです」

コウキ
「なんか食べたことなかったから
 とても美味しいです!」

あまりの美味しさに
なんと美唄っこはあっという間に完食!

森崎
「さすが美唄っ子はとりめし食べるの早い!

最後に伊藤さんからこんな食べ方が…

伊藤さん
「我が家ではおじいちゃんとかが
 生卵をかけて食べたりだとか…」

森崎
卵かけとりめし??」

やってみると…これが激ウマッ

ということで、
あぐりっこもさらにとりめしをおかわり!
お箸が止まりません…
--------------------------------------------------
さて、いよいよスタートする米作り。
今年も美味しいお米ができるかな~


2013年04月27日(土) |  ♯240 十勝の畑作が支える日本の食編

日本国内の食料自給率39%。

それに対して北海道は173%!
日本の食料基地とも言われる我らが北海道。
中でも1,000%を超える
驚異的な食料自給率を誇っているのが
十勝エリア!

耕地総面積25万ヘクタールにも及ぶ
広大な大地で行われる大規模農業。

あぐり王国では、
そんな北海道農業の中心とも言える
十勝の「畑作」に注目して
ルーツや特色、
さらには春から秋にかけての農作業を
シリーズで追いかけます!
その第一弾の地とは…

森崎「やって来たぞっ幕別~~

十勝を代表する農業地帯・幕別町。
今回は畑作を支える重要な仕組みと
春の農作業を学びます。

森崎「いや~十勝は最高だな!」

河野「何回来てもいいですね」

佐々木
「さてこちらで一緒に学んでくれる
 あぐりっこを呼びましょう」

みんなで「せ~のっ!あぐりっこ~~」

あぐりっこ「は~~い!」

森崎「また眺めの良い所だねえ~」

※取材場所は「明野ヶ丘公園」。
あぐりっこが登っているのは
平成8年に開基100周年を記念して
作られた展望施設『ピラ・リ』。
展望塔からは幕別町や広い農地、
大雪の山並などのパノラマが一望できます。

今回は全員小学6年生。
地元幕別町から初参加の
久保穂ノ花(ホノカ)ちゃん、
お隣の音更町在住の加藤あまねちゃん
そして札幌から参加の二人、
白石拓也君と大澤結唄君、以上の4名です。

佐々木
「今回は十勝の畑作を学ぶという
 第1弾です!」
 
森崎
「幕別と言えば…パークゴルフですか?」

河野
「今言ったばっかりでしょ畑作って!
 だけど十勝は小豆とか
 有名なものいっぱいありますからね!」

森崎
「何でもあるってイメージだなあ」

佐々木
「北海道の“食を支えている”
 土地でもあるわけですけど…
 ではみなさん、
 この言葉を知っているでしょうか?」

あまね「…ゆさく??」

森崎「輸入の“ゆ”ではないなあ~」

タクヤ・ほのか「りんさく?」

森崎
「そう“輪作(りんさく)”!
 あぐり王国ではこの言葉が何回か
 出てきていますね。意味わかるかな?」

ホノカ「わかんない…」

森崎「輪作のイメージは?」

あまね
「肥料とかを(畑に)まく物の貸し借り?」

森崎「貸し借りね」

タクヤ
「外国から種とかをもらって日本で作って、
 その作った物をまた戻す!」

森崎「なるほど!」

森崎
加工貿易的な! 
  それも“まわって作る”
 イメージが確かにあるよね」

佐々木
「“輪作”は十勝の畑作ひいては
 北海道の畑作において、
 とっても重要な役割を示すものなんです!
 その意味をみんなでシッカリと
 お勉強していきたいと思います」


2013年04月27日(土) |  輪作は畑にも地域にも重要な仕組みだ

十勝の畑作を語る上で欠かせない
「輪作」とは一体どんなものなのか?
JA幕別町の森晃さんに詳しく教えて頂きます。

森さん
「“輪作”とは農業技術のひとつです。
 みんな小学校で毎日同じ勉強を
 ずーっとしてたら嫌でしょ。
 作物も一緒なんです。
 畑に植える物を毎年変えていく技術。
 それが輪作なんですね」

森崎
「同じ畑に次の年も同じ作物を植えない!」

森さん
「作物によって好きな栄養分が違うんです。
 特定の作物を植え続けると、
 好きな栄養分ばかり無くなってしまう!

ひとつの畑で同じ作物を作り続けると、
畑の栄養分のバランスが崩れて
しまうだけではなく、
雑草や病原菌などが増えやすい状態に
なってしまいます。
また「輪作」は作物を健康に育てる
農業技術
であると同時に、
消費者へ品質の良いものを安定して
供給できる役割も担っているんです。

タクヤ
「画期的でスゴイなあと思いました」

森崎「加工貿易ではなかったんだね」

森崎「何品種でやるんですか?」

森さん
「基本の畑作4品ですね。
 小麦豆類ビート馬鈴薯。
 これがおなじみです」

森崎「みんなビートわかるかな?」

森さん「何の原料かわかるかな?」

タクヤ「砂糖?」

森崎「そう正解!」

森さん
「さてここで問題があります。
 この4品は(順番に)決まりがあるんですが
 わかるかな?」

輪作の基本となるこれらの作物。
例えば小麦を今年植えたとすると、
次の年はビート、その次は豆類、そして馬鈴薯。
と言うように、ある法則のもと
順番が決められているそうなんです。
みなさんは、その法則が何かわかりますか?

佐々木
「実はこの順番である必要があるんです」

森崎
「ヒントを出しましょう。
 地面があったとします。
 どこにできるでしょうか??」

大人チームはピンときましたよ。

森崎「小麦はどこになる?」

あぐりっこ「土の
森崎「ビートは?」…「
森崎「豆は?」  …「
森崎「馬鈴薯は?」…「

森さん
「正解です!これが1つの理想の形です」

森さん
小麦は地面の上にできます。
 根は下に張りますけど、
 ビートができる部分よりも
(小麦の)根っこは浅いです。
 ビートを作ることによって収穫時に
 土を深く掘り起こして
 深く耕すことが出来ますね。
 土の入れ替えになります。
 は空気中の栄養分を土に取り込む
 働きをしています。
 そうなると次の年に馬鈴薯が沢山取れる!」

森崎「はああああ~(すごい納得!)」
 
輪作は生産者達の経験から生まれた
農業技術と言われ、
地域ごとに様々な作物を組み合わせて、
全道各地で行われています。
畑作4品と呼ばれる作物を基本に
輪作を行っている十勝。
そこには大きな理由があるんです!

佐々木
「続いては輪作の主要作物の収穫量を
 みていきたいと思います」

十勝が占める量は
小麦が29%、ビート46%、馬鈴薯36%、豆類17%。

河野「すごいなあ」

佐々木
「日本の食を支える十勝と言われる所以が
 このグラフからも分かると思います」

森崎
「みんなの所には小麦とかビートとか
 そのまま目の前には出て来ないと思います。
 これは《原料作物》と言います。
 そして原料を加工する工場には
 たくさんの人が働いていますね。
 そういった人が地元で働くことによって
 地元経済の活性化にも貢献してるんですね」

河野
「それだけたくさんの物を作ってる訳だから
 作る上で色んな機械とか大変じゃないです?」

森さん
「やはり経営面積が日本の平均の
 10倍以上の面積があるので
 機械化はものスゴクされています

ということで大規模農業を支える
機械を見に行きましょう!


2013年04月27日(土) |  大規模農業を支えるビックリ機械!

佐々木
「さて大きな建物がたくさんある
 場所にやってきました!」

森さん
「ここはJA幕別町の経済センターです。
 野菜や小麦の集出荷施設や
 組合員の収穫等を手伝う
 大型機械が置いてある格納庫です」

すると-

ゴゴゴゴゴゴ…

森崎「音がする!何か来るんでないの?」

ゴゴゴゴゴ…

ホノカ「なんか来た!」

森崎「出た~カッチョイ~!」

続々と機械が登場してきました。

河野「ブルーにレッドそして…」

あぐりっこ「でっか~~い!」

河野「グリーン!」

森崎「合体してほしい~!」

一同の前に登場した3台の収穫機。
それぞれの機械ついての詳しいお話を
佐藤将明さんに教えて頂きます。
佐藤さん
「一番小さく青いコンバインが小豆・大豆のみ。
 あとは小豆も大豆もそば・小麦も
 刈れることのできるコンバインです」
森さん
「トラクターなど基本の機材は農家さんで
 持っているんですけども、
 効率よく大規模に収穫するために
 JAで機械を用意しているものもあります。 
 作業に適した時期に収穫するのが大切です。
 その時期を逃してしまうと品質が落ちますので
 消費者の形に良い物を届けることが出来ません」

森崎「タクヤ、3台見て、どうだ?」

タクヤ
「なんかカッコイイです!」

収穫機のほかにトラクターなども
JAが所有して、広大な畑を持つ生産者の
コストや労働力の軽減を図っています。

こうした仕組みはコントラクターと
言われますが畑作分野での導入、
かつJAが機械を所有するのは
珍しい取り組みなんです。

森崎
「こういうのは個人の農家さんで持つのは
 ちょっとムリですよね」

森さん
「これが動くのは、ある程度限られた時期なので
 個人で持つとしたら効率が悪い!
 なので同じ(作物を作る)農家さんで
 集まったり、JAという組織が持って
 みんなで使った方が効率が良いですよね」

じゃ~ん、もんすけです!
現代の農業には欠かすことのできない機械。
十勝におけるその歴史は、
今から50年以上にもさかのぼります。
昭和30年代以降から
トラクターの普及がはじまり、
耕地の規模拡大が進められました。
輪作で生産する原料作物や
さまざまな作物の大量生産は、
こうした農業機械も大きな役割を
担っているんだよ~

あれれ…ホノカがタイヤに座ってる!?

普段なかなか見ることの出来ない
巨大な農業機械にあぐりっこも大興奮!

運転席に座らせてもらったり、
どのように機械が動くのか裏を覗いたり…
その迫力とスケールを体感できました。

そして一行は続いての場所へ-


2013年04月27日(土) |  春の農作業を見てみよう♪

やってきたのは広~~い畑…

森崎「広い…」

あぐりっこ「すごい広い!」

佐々木
「次は、この時期に畑作農家さんは
 どんな作業をしているのか?
 聞きに行きたいと思いますよ」

お話を伺うのは幕別町駒畠(こまはた)地区で
農業を営む堀内直哉さん。輪作の基本となる
畑作4品を中心に生産しています。

大きなハウスには緑が見えています。

さて近づいてみると…緑の廊下のようです。

森崎「この苗なあ~んだ?」

あぐりっこ「ビート!」

堀内さん「正解です!」

佐々木「ビッシリですね」

手で表面を触ってみます。

タクヤ「チクチクしているよう」

森崎「張りを感じるよね」

河野「すごいシッカリしてますよね」

ビートはペーパーポットと呼ばれる
紙製の苗床に種を植えて、
ハウスの温度や湿度に気を配りながら
45日ほどかけて大切に育てます。

そのあと特殊な機械で根を切る
「苗ずらし」という作業を数回行って
苗を丈夫にしてから畑に移植するんです。

森崎
「根っこって大事にしなきゃって思ってた。
 それをブチブチって切ることによって
 ビートのパワーを得ているわけだよね」

※苗床の重さはなんと60kgにも…
 これを2~3回するそうです

さらに、この時期は馬鈴薯の大切な作業も
行われているということで作業を
見させてもらいました。

森崎「カゴいっぱいに馬鈴薯が入ってる!」

佐々木「これは何の作業ですか?」

堀内さん
「この春に植えるイモを切断してます」

森崎「種に使うイモなんですか?」

堀内さん「そうです!」

河野「種イモだ」

畑へ植える前に行われる種芋を切る作業。
種芋には大きくて芽の数が多いものや
小さくて少ないものもあります。
その数を均一にしてあげることで、
栄養分をバランス良く吸収できる
良質な馬鈴薯が育つんです。

2013年04月27日(土) |  収穫の季節まで追っかけるぞ~!

この種イモを切断する作業ですが
みなさんは手にイモを取った瞬間、
一瞬で「切断するか、しないか」
「どの面を切断するか」
判断しているのです。

森崎「そんなこと一瞬で見て切って??」

堀内さん(父)
「(一瞬で)わかります!」

森崎「すごい」

森崎「河野君、お手伝いしたら?」

河野
「えってだってこれ見てたらすごくない?
 包丁、手の平に向っているよね?」

堀内さん
「それだけ肉厚であれば切れないです!」

河野「ちょっと!切れる切れる!」

では河野君が挑戦。

おっかなびっくり…
ゆっくりカットしていきます。

河野
「僕これぐらいゆっくりしか出来ない!」

2つにカットしましたが
少々大きさ違いがありますが…

森崎「大きさ全然違うよ!」

堀内さん
「大丈夫!ダメでも植えるしかないので!

河野
「えっっ!ドS??」

あぐりっこもお手伝い!

なるべく芽の数がそろうように
切断面を見極めてカット!

集中力と忍耐力が必要な作業です。

森崎
「ユウタ、種イモ作りの感想は?」

ユウタ
楽しいというか…
 楽しくないというか…

輪作作物のこの時期に行われる
大切な農作業を学んだ一行。
馬鈴薯とビートは5月上旬に畑へ移植され、
豆類は6月中旬に種蒔きが行われます。

そして昨年の秋に種を撒いた小麦は
現在青々と成長。

もうすぐ茶色の広大な大地が
作物で鮮やかに色づきます。

森崎
「十勝の大規模農業の担い手として
 どんな思いでしょうか?」

堀内さん
「消費者にみなさんに我々のことを
 伝えていかなくてはならない。
 安全安心でやっているつもりなので…
 大地に根付いたしっかりとした
 農業経営をやっていきたいと思っています

森崎
「馬鈴薯を半分にカットしたり
 普段は想像もできないよね?
 でもこうやって作ってくれることによって
 “北海道”そして“十勝”が
 日本の食料基地だと言われるように
 なっているんだよね。
 ご飯を食べるときにどんな気になる?」

ホノカ
「作っている人が頑張っているから
 ありがたみを持って食べる!

森崎
「この広大な農地、
 守って頂きたいなって想いがあります!
 子供たちにも安全な北海道の野菜を
 食べてほしいなって想いがあります!」

堀内さん
「それを守っていけるように努力します!」

森崎
「腹の底から力いっぱい応援させて頂きます」

堀内農場の若奥さま・英代(はなよ)さんに、
生産者ならではの料理
『長いもパンケーキ』を教えて頂きます。

輪作で学んだ原料作物も使われますよ~

※詳しい内容はレシピコーナーを
ご覧くださいね。


2013年04月27日(土) |  お・ま・け

コーナー。

堀内英代さんから畑作4品が入っている
お料理「長いもパンケーキ」を
教わった後の1コマ…

「あんこ」や「ポテトサラダ」など
好きな具材を巻くパンケーキを食べて
河野君があぐりっこに一言。

河野
「(他に)何、巻いてみたい?」

河野


言い切る河野君

ところが…

キョトンとする
あまねちゃん…

あまね「へっ???」

森崎
「アヤカ?誰それ?」

今回のあぐりっこに「アヤカ」はいません。
あまねちゃんはいますが…

佐々木「どっから…?」

森崎
昔の恋人??かっこ良かったけど…

 何、巻いてみたい?アヤカ 」

森崎「いねえよ!」

かなり格好良く決めたつもりの河野君。
最後の最後で大失態!
大爆笑でした…




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