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2018年04月07日(土) |  見た事あるよね!オシキリ食品
納豆はどのようにつくられているのか…。
やって来たのは、納豆を中心に、
大豆の加工品を製造している、
老舗食品メーカーの「オシキリ食品」です。

森「オシキリ食品の菅原さんです」

リーダー
「色んなことを知ってそうな方ですね」

納豆製造に携わって30年以上!
工場長の菅原康之さんに、
オシキリ食品の納豆を見せていただきます。

リーダー「うわ~」

菅原さん
約30種類の納豆を製造しています」

菅原さん
「この納豆は食べた事あるかな?」

シュウト「あります」

リオ「見たことある!」

菅原さん
十勝納豆のオシキリ食品って言われる!」

リーダー「代表する商品ですね」

菅原さん
「出荷量も一番弊社では多いです。
 1日約1万5千パックを出荷してます!」

リーダー「うわああ」

「えっ1日??」

菅原さん「1日です!」

茫然とするあぐり一行。

創業70年以上になるオシキリ食品は、
道産大豆を中心に、納豆や豆腐などを製造。

産地や品種の違いや、
そしてタレにもこだわり、
全国納豆鑑評会で、何度も優秀賞を受賞する
高品質の納豆をつくり続けているんです。

森「たくさんの大豆が並んでいます」

リーダー
「これが納豆の素の豆だよ」

リオ
“ひきわり”っていうのが…
 納豆になるのが信じられません…」

なぜか茫然としているリオちゃん。

森「茫然としてますよ(笑)」

菅原さん
「“ひきわり”は粒のものを
 機械で割るんですよね」

リーダー
「割るったって大豆硬いですよ!」

菅原さん
ガンッ! (って割る)」

ものすごいアバウトな説明です(笑)


2018年04月07日(土) |  雪の夢なっとうをいただきます

大豆の品種も色々…

菅原さん
「北海道の特徴ある大豆の品種を使っています」

菅原さん
「豆とタレの相性も大事です!
 もっとしょっぱくして…甘くして…」

リーダー
「豆の品種によってタレを変えているってこと?
 うわ~。ら~ららららら…」

なぜかビックリして歌っちゃうリーダー。

リーダー「そうなの~」

最後はオネエになっちゃうリーダー。

それぞれの大豆が持つ特性に合わせ、
タレも変えているという納豆づくり。
すでに30種類ほどを製造する中で、
新たに誕生した、
こだわりの納豆があるそうなんです!

菅原さん
「実はこの納豆が昨年4月に発売された
 【雪の夢なっとう】といいます」

こちらが、ホクレンとの共同開発でできた
【雪の夢なっとう】。
まずはタレをつけずに、
豆そのものの味を確かめてみると…?

シュウト
「いただきま~す。
 普通の納豆より香りが強い気がする。
 大豆の味が濃い感じがする!」

リーダー
「豆そのものの、あま味。
 この粘り、こしって言うんでしょうか。
 強い納豆だ!炊きたてのご飯ないですか?」

中粒でイソフラボンが豊富な
道産大豆ゆきぴりかに、
道産米ゆめぴりかの稲わらから
採取した納豆菌をかけ、
道産の醤油と魚醤を合わせたタレで、
とことん北海道にこだわった「雪の夢なっとう」。

納豆には珍しい、魚醤入りのタレをかけ、
再び食べてみると…?

リーダー
「うま~い!合う~!!」

リオ
「さっきよりしょうゆの味が出てて
 とってもおいしいです!」


「そもそも他の納豆も道産産に
 こだわっているんじゃないですか?」

菅原さん
「原料全部を道産にするのは結構難しい」

リーダー「というのは?」

菅原さん
「納豆菌を北海道で作っている所は無いので。
 日本全国でも3か所くらいしかないんですね」

大豆を納豆にするために欠かせない「納豆菌」。
実は納豆菌の製造メーカーは、
全国にも数軒しかなく、
原料すべてを道産にするのは、
非常に難しいことなんです。

しかし、この「雪の夢なっとう」は、
道産米のゆめぴりかの稲わらから
独自に納豆菌を採取し、
3年近くの歳月をかけて
開発されたものなんです!

リーダー
「【雪の夢なっとう】については
 道産の納豆菌が可能になったんですか?」

菅原さん
「そうなんです」

リーダー
「すごいことじゃないですかっっ!!
 菅原さ~~ん!やったねー」

リーダーはぐ♪

じゃじゃん!もんすけです!
日本人の国民食「納豆」。

実は身近に広まった背景には
北海道が関係していたんだよ。

大正時代、北海道大学で、
納豆菌を研究していた半澤教授が、
衛生的でおいしい納豆を、
安定してつくる方法を確立。

納豆の雑誌を刊行して、レシピを紹介したり、
家庭で気軽に食べてもらえるよう、
普及活動に尽力したんだよ~!

今の納豆づくりにも繋がるルーツが、
北海道にあったなんて知らなかったね。


2018年04月07日(土) |  納豆製造をみてみよう!

大豆がどのように納豆になるのか、
工場の中を見せていただきます!

リーダー「袋にいっぱい豆があるよ!」

菅原さん
「ここは約2日分の豆がストックされてます。
 この機械に投入して
 豆を洗う機械に運ばれます」


「1日でどのくらいの大豆を使ってますか?」

菅原さん「約3トンです」

リーダー「すげー」

1日およそ3トン!
12万パック分もの大豆を使うオシキリ食品。

まずは大豆を水で洗い、
丸1日タンクの水に漬けておきます。
こうして豆をやわらかくして、
加工しやすい状態にしておくんです。

菅原さん
「この釜の中に入れて蒸します」

リーダー「大きい釜だねえ」

菅原さん
「蒸された大豆を今から取り出します!」

リーダー「開いた~」

森「うわ~すご~い!」

リーダー
「たっぷり入ってるわあ~食べたい!」

菅原さん「じゃあ食べてみますか」

リーダー「やったあ」

大きな圧力釜で、1時間ほど蒸しあげる大豆。
特別に、できたてを食べさせていただくことに!

リーダー
甘いっ!!なめらかで美味しい」

リオ
すごい美味しい!やわらかい!」

シュウト「うまいっ!」

みんな一気に笑顔になりました。

菅原さん
「この豆の持っている本来の美味しさです」

リーダー「こんなに甘みがあるんだ」

こうして蒸しあがったばかりの大豆に、
いよいよ、納豆菌をかけるのですが…?

リーダー
「どこから納豆菌をかけるの?」

菅原さん「ご覧くださ~い」

森「えっ?どこどこ?」

すると…


2018年04月07日(土) |  納豆の出来は職人の手作業から!

プシュウウウウウウ

リーダー
「うわ~あんなにかけるの?」

あぐりっこ「えっ?えっ?」

状況が理解できないあぐり一行。

森「えっ?えっ?」

リーダー
「作業している人にも納豆菌かかってるよ」

菅原さん
「粘り強い人間になりますよ」

オシキリ食品では、水に溶かし、
液体にした納豆菌を霧吹き状にすることで、
大豆にまんべんなくかかるようにしているんです。

ちなみに納豆菌がかかったばかりの大豆の味は?

リオ「さっきと似ている味」

リーダー
味変わってないよね。
 つまり納豆菌自体に味はないんですか?」

菅原さん「そうですね」

納豆菌は、ここから発酵していく過程で、
独特の風味を生み出します。
大豆によって蒸す時間や納豆菌の量も
細かく設定され、
納豆の出来を左右するこの工程は、
昔ながらの手作業で行われているんです。
そして…?

納豆がパックに入っていきます。

リーダー
早くない?コレ!
 すごいスピードで入っていくよ」


「面白いですね。
 上からずら~って大豆が流れている」

リーダー「パチンコ玉に見えてきた(笑)」

ここから普段見慣れているパックに
収められる納豆。
乾燥防止のフィルムをかぶせタレを入れます。

実はこのパックとフィルムには、
小さな穴が開いていて、
発酵に欠かせない酸素を通す役割も
果たしているんです。


「いよいよ発酵ということですが
 周りには部屋がたくさんありますね」

リーダー「昔のカラオケボックスみたい…」

扉を開けてみると…

リーダー「パックが入ってる」

あぐりっこが入ってみると…
シュート「暑い…」

リオのメガネが曇っちゃいました(笑)

納豆によっても異なりますが、
中の室温は40℃前後に保たれています。
この部屋に1日置くことで、納豆菌が活発に働き、
独特の粘りと香りを醸し出すんです。

さらに翌日、冷蔵室で再び1日寝かせ、
熟成させます。
こうして納豆は、水に漬け、発酵・熟成と、
全部で3日間かけて製造されているんです。

菅原さん
「ちょうど雪の夢なっとうが流れてきます」

リーダー
「納豆というのは、
 豆をそんなに
 あーだこーださせない純粋なものなんだ」

菅原さん
「そうですね。
 素材をちゃんと活かす“ものづくり”
 納豆には大事かなと思いますね」
リオ
「機械だけじゃなくて
 人の手でやるものもあって
 それがすごいと思いました」

リーダー
「一番ビックリしたことは?」

リオ
「豆がすごい美味しかったこと!」

リーダー
「蒸かした豆、美味しかったよね~」


2018年04月07日(土) |  納豆の栄養を損なわないレシピ!

さてここからは納豆料理を学びましょう。

納豆レシピを教えてくれるのは
栄養学に関する本も出している
管理栄養士の望月理恵子さん。

東京を中心に食材の栄養を上手に
取り入れるための情報を、
セミナーや雑誌などを通して、
広く発信しているんです!

望月さん
「納豆のネバネバ成分というのは
 ナットウキナーゼというもので
 血液の流れを良くしてくれる…
 血栓溶解作用ともいうんですけども
 そういった働きが期待できますね。
 またビタミンEが入ってまして、
 女性に多い冷え症など
 末梢血管を広げてくれて
 体を温めるという効果を期待できます。
 今日は5分以内でできる簡単レシピを!」

リーダー
「本当ですか?
 じゃあ今日すぐにロケ終わりますね(笑)」

納豆ならではのネバネバ成分ナットウキナーゼ。
実は、70℃以上になるとその力が弱まるため、
今回は、栄養を損なわない、
加熱いらずの簡単レシピを教えていただきます!

※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください。http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180407&selectmonthforcal=201804

また定番の食べ合わせを教えてくれました。

ご飯は、タンパク質の吸収を良くし、
キムチは、乳酸菌との相乗効果で便秘改善。
そばは、ルチンとの相乗効果で、
血液の巡りが良くなるのだとか。

おいしいだけじゃなく、
栄養的にも理にかなっていたんです!

「ユッケ風納豆鶏ささみ」や
「コールスローサラダ」「鮭納豆ご飯」が完成♪

栄養価を最大限に引き出す、
加熱しない納豆レシピ。
早速、食べてみることに!

リオ
「納豆と鮭の相性がとてもいいです!
めっちゃくちゃ美味しいです!」

リーダー
「そうなんだ~
 先生!泣いてるよ~」

菅原さん
「しっかりした食感の納豆と鮭のコラボ!
ほのかに地中海を感じるような…」

リーダー
「おっしゃる事がオシャレですね」

さてユッケ風納豆鶏ささみは?

シュウト
「思った以上にさっぱりしていて
 とても相性がよくておいしいです」

リーダー
なまら旨い!大好き!
 鶏のささみですら淡泊なほうですよね。
 そこに納豆の粘りとごま油の油分で
 ささみが楽しくなってます」

望月さん
「植物性と動物性のタンパク質が
 効率よく体に吸収されます!」

最後に、納豆のコールスローサラダを-

菅原さん
納豆感が少し抑えられた感じですね」

望月さん
「そうですね。納豆嫌いの方でも
 おいしく食べられると思います。
 お酢が入っているので
 少し匂いが抑えられている感じです」

リーダー
「こんなにサッパリと
 納豆レシピを楽しんでことがない!
 すんごいうまいわ!」

望月さん
「納豆は小さいお子さんから年配の方まで
 本当に食べて頂きたい食品の1つなので
 ぜひ色んな食べ方で召し上がって頂きたい」

リーダー
「そうですよね。
 1日12万パックでは
 足りないかもしれませんよ!?」

リーダー
「ヒット商品をたくさん
 持ってるにも関わらず
 さらに新しい挑戦をなさっていて
 頭が下がる思いでした」
菅原さん
「本当に北海道の大豆は美味しいです!
 その大豆に負けない作りをして
 北海道だけではなく本州や海外でも
 色んな食べ方ができるような…」
菅原さん
「そんな納豆作りをしていきたと思います」

リーダー
「素晴らしいなあ。
 歌合戦のトリみたいな
 コメントをいただきました!」

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3月31日のクイズ
「大野ファームが取得しているのは、
なんという認証だったかなー」

正解は「JGAP」でした。


2018年03月31日(土) |  ♯469 肉牛飼育で国内発JGAP取得!大野ファーム編

2020年に開催予定の東京オリンピック。
日本中が待望する自国開催を2年後に控え、
実は競技以外の分野で、
注目されていることがあるんです!
それは「食」!

オリンピック開催時に提供される食事では、
厳しい認証基準をクリアする
食材を使った料理に限定されるんです。
その認証基準というのがコチラ!GAP!?

それぞれの存在を、皆さんはご存知ですか?

街頭インタビュー
「2つとも分からないです」
「なんだろう…分からないです」
「GAPってメーカーのGAPでないの?
 (アパレルメーカーではありません…)」
「自分とその人の間にギャップがある
 違いがある・差があるという意味?」
「ジェイギャップ?
 ジャイアント・アジア・ペイシェント?
 (巨大・アジア・患者)??ははは(笑)」

ほとんどの方が知らなかった二つの言葉、
JGAP(ジェイギャップ)
グローバルGAP
GAPとは「良い農業のやり方」を意味する、
“Good Agricultural Plactice”
頭文字からとったもので、
農畜産物の生産に対する安全基準の認証なんです。

日本独自の基準であるJGAPは、
120項目ほどある様々な基準に合格しなければ
与えられない認証で、現在国内では、
およそ4000の農場が取得しています。

そのなかで、北海道の“ある農畜産物 ”が、
国内で初となるJGAP認証を取得したんです!

ということで今回のあぐり王国ネクストは、
国内初のJGAP認証を取得した肉牛生産に注目!
飼育環境! 生産工程! 
すべてにこだわる農場にお邪魔しました。

森結有花アナウンサー
「十勝の芽室町にやってきました。
 今回はこだわりの飼育環境で育てられている
 肉牛について学んでいきます」

森崎リーダー
「いいですね~最近は北海道の肉牛が
 みなさんの技術によって
 とっても美味しくなっているんです!
 食べに行きましょう!」

森アナウンサー
「食べにもいきますが勉強も!!」

今回参加してくれたあぐりっこは5年生。
農業のことを勉強したい!
齊藤帆風(ホカゼ)ちゃんと、
なんでもチャレンジしたい!
鎌田佳樹(ヨシキ)君です。

リーダー「今日は肉牛です!」

ヨシキ「よしっ!!」

リーダー
「肉牛と漢字で書いて逆さまから読むと…」

ヨシキ「牛肉!」

リーダー「牛肉だぞおおおおお」

ヨシキ「肉は大好き!」


「今回は肉牛について学ぶんですが
 ただの肉牛ではなく…
 こちらのフリップをご覧ください」


ギャップと読みます。
 下がジェイギャップと、
 グローバルギャップというものですが…」

リーダー
「しまった…これは勉強の中でも
 かなり難しい勉強だぞ!」


「そういう時のために
リーダーがいますから!
 ご説明をお願いします」
リーダー
すうううううう…
 すごいっすね、あなた!!
 ド直球ですね!」
リーダー
「すっごいかみ砕いて言うよ。
 例えばスコップで土を掘る。
 終ったら、そのスコップをちゃんと洗って
 キレイにして置いておかなきゃいけないとか、
 そしてそれを『ちゃんとやりました』って
 チェックする!そしてそれを保存しておく。
 みんながいつでも見られるようにする…
 そういったことをシッカリやるってことがね
 このギャップというものなんです」

リーダー
「まだなじみのない言葉なんですけども
 オリンピックイヤーが近づくにつれて
 こういう取り組みがどんどん増えていく」

あぐりっこ「うん!」


「今回はJGAPを肉牛の生産としては
 国内で初めて認証を受けた
 大野ファーム飼育環境
 見せてもらいます」


2018年03月31日(土) |  大野ファームのこだわりとは?
ということで一行は、肉牛の生産では、
国内初となるJGAP認証
取得した大野ファームへ。


「さあ大野ファームさんにやってきましたが
 こちら側はもちろんそうですし、
 あっちに見える牛舎ですとか
ぜ~んぶ!大野ファームの敷地!」

リーダー「すっごい広いっっ!!」

今回お世話になる生産者の大野泰裕さん。
大野ファームの肉牛について、
詳しく教えていただきます。

リーダー
「とにかくメッチャ広い」

大野さん「札幌ドーム6個分」

リーダー
「えええ~牛は何頭いるんですか?」

大野さん
「全部で4000頭います!」


「牛って牛がですか?」

リーダー「おい何言ってんの?」

「信じられなくないですか?」

リーダー
どうして信じてあげないんだよ。
 大野さんがそうおっしゃってるんだから」

牧場面積は、30ヘクタール。
札幌ドームおよそ6個分の広さで、
4千頭を超える肉牛を育てている大野ファーム。
子牛から肥育をして、肉牛を出荷まで
大野さんを含めた22名のスタッフ
行なっています。


「4000頭もいるにしては
 (牛の)香りが全然しない!

リーダー
「しませんね…
 牧場入ってきた感じがしませんね!」

大野さん
衛生的な環境に心がけて
 管理をしています」


「国内で肉牛の生産としては初めて
 JGAPの認証をうけたということですから
 それも関係しているんですか?」
大野さん
「そうですね。
 生産工程をきちんとやっていかないと
 認証が取れないので
 こだわりの飼育をしています」
果たして大野さんがこだわる
肉牛の飼育方法とは、
いったい、どんなものなのでしょうか…

2018年03月31日(土) |  子牛牛舎でみた徹底した管理!

まずは、子牛を育てている牛舎から、
見学させていただくことに!

大野さん「子牛がいる牛舎です」

あぐりっこ
「かわいい~♪」
「おもったより大きいかも~」

リーダー「あどけないね」

あぐりっこ
「ちょっと色が違う」「真っ黒!」

大野さん
「これは和牛ホルスタインの交雑種」

生後2週間から3週間の子牛、
36頭がいるほ育舎。
大野ファームでは主に、
白黒模様のホルスタイン種と、
和牛を掛け合わせた交雑(こうざつ)種
育てているのですが、
このほ育舎では、
ミルクを与えて1ヶ月ほど育てます。

あぐりっこが初のほ乳体験!

ホカゼ
「吸い付くチカラが強くて引っ張られそう

リーダー
「ミルクが青みがかってます?」

大野さん
「ミルクの中に
 抗生物質を添加してないんです。
 なので人用に流用されたら困るということで
 わざと色を付けています」

大野さん
「うちは基本的にミルクもエサの中にも
 抗生物質を入れ続けることを
 一切やってないんですよ。治療はしますよ」
子牛への配慮は、ミルクだけではありません。
子牛たちそれぞれが生活するゲージの管理にも、
大野さんのこだわりが…

大野さん
「一回使ったら、必ず洗って、消毒して
 石灰を塗布するってやってます」

リーダー「たしかに外にあります」

大野さん
「月に1回くらいですかね。
 ここ10棟あるんで」

森&あぐりっこ「えっ???」

大野さん
「この建物10棟あるんです!」


2018年03月31日(土) |  体調管理もパーフェクト!
徹底した衛生管理のほ育舎で育てられたあとは、
別の牛舎に移され、10頭程度の群れで
飼育されるのですが、
いままさにJGAP認証に関わる
重要な作業が行われているということで、
のぞかせていただくことに。

ここからはスタッフの秋山壮(たけし)さんの
作業を見させていただきます。

森「それは…注射ではないですか?」

大野さん「治療とかもするんです」

リーダー「風邪の症状とかですか?」


「じゃあ風邪をひいてる牛に
 秋山さんが注射を打つってことですね」

風邪をひいた子牛へ、栄養を補給するための
注射を打つとのことですが、
どのように行うのでしょうか…

秋山さん
「昨日からちょっと打ってたんですけど
 今日も継続で…」

リーダー
「昨日も打ったからより分かるんですね…


 …あれ?

 注射まだしてないですよね?」


秋山さん「今、打ちました!」

えっ!はっ??(出演者&スタッフ一同)

リーダー
ブラックジャックだ!
 打ってたんだ…」

スローモーションで確認してみると
一瞬の隙を狙って注射を打ってました!


「こういう器具とにも気を使って
 いることはあるんですか?」

大野さん
注射針の管理ですね。
 使ったものをキチンと廃棄しているか
 全部チェックしています。
 例えば折れてしまったのに忘れてね、
 肉の時に初めて発見するっていうのが…」

リーダー「あったら大変ですね」

大野さん
「それを全て今はこの端末で
 どの牛に何をしたかを
 全部システムで管理しています」

そもそも肉牛や乳牛は、
耳標(じひょう)と呼ばれる
個体識別番号を付けて飼育されます。

その耳標をもとに、
治療で使った薬剤や治療履歴など、
1頭1頭の情報をデータに残して管理することが、
JGAP認証には必要不可欠なんです。

しかも、大野ファームではさらに…

大野さん
「どういう治療をしたかだとか
 ホームページで全て公開しています」

リーダー「すげええええ」

リーダー
「何かあった時の為にデータを残してるが
 それを前もって開示してるって
 すごいなって思いました」

森「素晴らしい取り組みですね」

リーダー
「これギャップ関係ないでしょ?」

大野さん
「関係ないかもしれないね」

リーダー「大野GAP!!」

大野さん「いやいやいや…」

リーダー
「大野GAP。世界で一番厳しいかも」 


2018年03月31日(土) |  乳酸菌がにおいを抑え込む!
続いては、育成牛と呼ばれる
牛舎を見学させていただきます。
 
大野さん
「ここは生後約8か月の牛です。 
 けっこう大きくなっています!」

リーダー
うおおおお~大きくなってるううう」

森「さっきとは全然違いますね」

ホカゼ
「すっごい大きくて迫力がすごい!」

リーダー
僕らより大きいですよね」

大野さん
300キロは超えています」

あははは♪


「最初も言いましたけど
 香りがあまりしないのは何でですか?」

大野さん
「これはですね…
 エサの中に乳酸菌を入れています!」

大野さん
「要するに排出物の中に乳酸菌が入ってる。
 その乳酸菌が動いてアンモニア臭
 抑え込んでいます!
 それによって牛のストレスをかけない!
 匂わないように努力してます」

乳酸菌を加えているというエサは、
北海道産の小麦や米、
そしてトウモロコシなどを原料に
牧場内の巨大な施設で独自配合しています。

栄養バランスの良いエサを与え、
クリーンな飼育環境を作り上げることで、
高品質な肉牛が生産できるのです。

そして、さらに…

大野さん
「下のベットは若干ウエット
 少し濡れているんです。
 これ乾かしてしまうと、
 乳酸菌が動かなくなってしまうんです。
 若干ウエットにすることで
 乳酸菌の動きをよくして匂いを抑える!」

リーダー「へ~ほ~」

乳酸菌を活発に働かせることによって、
良質な堆肥もつくられます。
大野ファームのクリーンな飼育環境は、
こうした循環型農業を可能にする役割も
担っているのです。
育成牛の飼育を学んだ一行は、
いよいよ、最後の見学場所へ-



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