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2018年02月24日(土) |  ♯464 トウモロコシを手軽な粉で味わう!コーングリッツに注目編

国内生産量のおよそ半分を占める、
北海道を代表する農作物トウモロコシ。

年間、10万トンを超える生産量を誇る
一大産地の北海道ですが、、
コチラのグラフをご覧ください。
国内で、およそ24万トンが生産されているほか、
主に家畜のエサなどに使われるトウモロコシも、
大量に輸入されているんです。

そんな世界トップクラスの
トウモロコシ消費国である日本に、
今、新たな可能性を秘めた、
トウモロコシの加工品が誕生したんです!

今回のあぐり王国ネクストは、
日本ではまだ馴染みの薄い、
トウモロコシの加工品に注目です。

森結有花アナウンサー
「札幌から車で1時間ほどの栗山町
 やってきました!」

森崎リーダー
「栗山町はこれまで何回も来てますし
 色んな作物を取材させてもらいました。
 が…!!!」

リーダー
「トウモロコシっていうと
 道北や道東の広大な畑っていう
 イメージがありますよ??」


「ここ栗山町では全国的にも珍しい
 トウモロコシの加工品を作っていて
 その原料の生産から行っているんです」

リーダー
「トウモロコシで珍しい加工品ってある?」

さて今回参加してくれたあぐりっこは、
初参加の笑顔が素敵な小澤萌桃(モモ)ちゃんと、
農業をたくさん勉強したい!という、
池田友里(ユウリ)君です!

リーダー
「トウモロコシどうやって食べますか?」

ユウリ「コーンスープ!」

モモ「ポップコーン!」

リーダー
「加工品ポップコーンかな?って僕も思いました」

森「違います!!」


「では今日注目するトウモロコシの加工品…
 実はコレ!」

ユウリ「みたい」


トウモロコシを粉にしたものなんですけど…」

「ちょっと食べてみますか?」

リーダー「食べれるの!?」

ということで、
粉末状に加工されたトウモロコシを
少しだけ味見してみることに!

ユウリ「なにこれ?」

モモ「味しない!」

リーダー
「トウモロコシだよ…だって…」

ユウリ「不思議な味!」

リーダーも食べてみますが

リーダー
なんっも味しねえ!!
 甘くないよ!全然」

森「トウモロコシっていうと甘いイメージ

リーダー
これトウモロコシじゃないよ!
 だって甘くないもん!」


「何で番組冒頭からウソつかなきゃ
 ならないんですか(笑)」


「この甘くないのにも秘密があるんです」

リーダー「なんで甘くないんだろう」


「これを使ったお菓子ファストフード
 みんな普通に食べているんですよ」

リーダー「えええ本当ですか?」

このトウモロコシの粉は一体何なのか?
一行は、その加工品が製造されているという、
JAそらち南加工センターへ- 


2018年02月24日(土) |  初めて聞いたコーングリッツ!一体なんだ?

リーダー
「あちらの方…
 映画のボス感がハンパない!」

森「佇まいがね…」

「ボスっ!ボスっ!」

あぐりっこ「よろしくお願いします!」

トウモロコシの加工品について、
商品の製造に携わる、
JAそらち南 農業技術アドバイザーの
尾崎政春さんに詳しく教えていただきます!

リーダー
「さきほど謎の粉を試食しまして…」
 
森「トウモロコシの粉です」

リーダー
「本当にトウモロコシなんですか?
 甘くないんです!!」

尾崎さん
「それはね甘くない種類だからです」

森「何なんですか?」

尾崎さん
「耳慣れないと思うんですが
 コーングリッツと言います」

リーダー
「コーングリッツ?聞いたこと…」

あぐりっこ「ない!」

リーダー「ないよなあ」


「何に使われているものですか?」

尾崎さん
「一番多く使われているのは
 パンとかケーキとか!」

欧米では一般的な食品であるコーングリッツ

 

コーンブレッドや
イングリッシュマフィンといった洋菓子類のほか、
コーンフレーク、冷凍食品…などなど、
私たちが普段食べている、
様々な食品の原料に使われているものなんです。

リーダー
「あれ違うんですか?
 スーパーやコンビニでもどこでも売ってる
 とんがった形のお菓子
 コーングリッツを使っている?」

尾崎さん
そう!同じものです。
 ただ同じトウモロコシでも
 スイートコーンではないっていうこと」

スイートコーンではないトウモロコシとは…
一行は、施設内の倉庫に保管されている、
原料を見せていただくことに!

リーダー
「うわっ!なんだなんだコレ」

森「沢山積まれてますね」

大きな袋に詰められた原料のトウモロコシ。
およそ150トンが倉庫に保管されています。
袋の中を覗いてみると?


2018年02月24日(土) |  動物も人間にも!そして大地にも役立つ!

さて袋の中を覗いてみると…

リーダー
「うわああ~出た!トウモロコシだ!」

あぐりっこ「すごーい」

リーダー「触っても?」

尾崎さん「どうぞ!」

ということで触ってみると…

ユウリ「硬い!」

尾崎さん
「水分が14%くらいなんですね」

尾崎さん
「これはマルチコーンという
 愛称をつけてますが
 家畜のエサにも…人も食べられる
 ということでマルチとなっています」

リーダー「へえええ」

そもそもトウモロコシには、4つの種類があり、
収穫時の成熟状態によって分類されます。

マルチコーンは、
家畜のエサに使われるデントコーンが
代表的な「デント種」と、
主に加工用に使われる「フリント種」を
かけ合わせた品種で、
完熟状態のものを乾燥させることにより、
食用はもちろん、家畜のエサなどの
様々な用途に利用できるのです。

尾崎さん
「もうひとつ大事な役割は
 収穫後に畑に残る茎や葉を細かく刻んで
 土に入れて栄養にすること」

リーダー「緑肥というものですね」

尾崎さん
「そういうことをやろうと始まったんです」

JAそらち南では、2008年から、
畑の生産性を高める土作りを目的として、
マルチコーンの栽培をはじめました。
2014年からは、
北海道立総合研究機構との共同研究により、
マルチコーンを原料につくる国産初となる…
「コーングリッツ」の開発を進め、
2016年11月に、
その製造と販売をスタートさせたのです。

尾崎さん
「なじみがないのは
 全部外国から輸入しているから…
 一方では輸入してきているものに対して
 最近では遺伝子組み換えになったり
 ポストハーベストと言って
 収穫後の農薬処理をして持ってくる訳です。
 国産で安全安心なものを使いたいという
 主婦の方のご意見もあったんです」

リーダー
「北海道産の飼料用にもなるトウモロコシで
 安全安心に作られているのは嬉しい!!」


2018年02月24日(土) |  秘密がいっぱい!加工施設を見学!

続いて実際にコーングリッツを
製造している加工施設に、
お邪魔させていただきました。

リーダー
「先ほどの袋の中に入っていた
 乾燥したトウモロコシです。
 これが機械の中に入るんですね」

尾崎さん
「音がしてうるさいんですけど
 我慢して下さい」

リーダー「うるさいんだ」

尾崎さん
「そのくらいの音がでるようじゃないと
 この粒、割れませんから!!」
 
リーダー
「ガリガリ粉砕するんだ」

原料のマルチコーンはまず、
比重選別機で粒の大きさを整えます。
そして企業秘密の機械と
特殊な手法で表面の皮をむいて…

黄色い部分の胚乳と、
胚芽と呼ばれる芽の部分を分けます。

コーングリッツは、
その胚乳部分のみを使うのです。

ザラザラザラ…

リーダー「出てきた~!」

森「細かくなってる~」

リーダー
「あんなに硬いものが
 よくこんなに細かくなりますね」

粒を細かく砕き、胚芽部分を取り除いたら、
石臼の原理を用いた
「粉砕機」と呼ばれる機械で粉末状に-
すると…

森「出てきましたね」

尾崎さん
「これがコーングリッツです!」

リーダー「細かいよ~ツブ!!」

尾崎さん
「粒の大きさが1~0、5ミリ。
 こちらは色が白いでしょ。
 ツブがもっと小さい
 粒の大きさが0、5~0、25ミリ!」

リーダー
「2種類の粒子に分かれるんだ」

コーングリッツは、粒子の大きさを変え、
細粒(さいりゅう)タイプと
中粒(ちゅうりゅう)タイプの2種類を作ります。
ちなみにコーンミールやコーンフラワーと
呼ばれる食品も、
このような製法で作られる加工品の仲間です。

尾崎さん
「家庭で使われてるのが細粒タイプ。
 中粒タイプはイングリッシュマフィンとか」


「業務用で使う事が多いのが中粒。
 家で作る時に使ったりしないですか?」

尾崎さん
天ぷらの衣に使うと油をあまり吸わない、
 小麦粉に比べて。
 ですからヘルシーでカラッと仕上がる!」

リーダー
「これをどう使うのか?
 どんだけ美味しいのか?
 はやく知りたい!!」

じゃじゃん もんすけです!
マルチコーンを粉砕した加工品コーングリッツ
様々な食品の原料に使われているものだけど、
いったい、どんな栄養があるのか、
札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ。

荒川義人教授
「コーングリッツの主成分はデンプンなので
 小麦粉によく似ている。
 例えばビタミンB群・ビタミンE、食物繊維、
 カリウムなどが多かったりします。
 小麦粉のアレルギーを持っている方には
 その代用品になり得るわけですね。
 油と一緒に調理した時に、
 油の吸い方が比較的弱いということで、
 油をたくさんとらなくて済むヘルシーな
 素材としても特徴があると思いますね。
 海外では昔から独特の食感や風味をいかして
 色んな料理やお菓子作りに活用してきたんです。
 残念ながら我が国ではこういう利用が無いので
 トウモロコシの生産量で全国シェアの4割以上を
 占める北海道で、今後コーングリッツを
 有効に活用していくことが大事ですね」

安全安心な北海道産のコーングリッツ!
いろんな料理に使って、楽しみたいよねー。

■コーングリッツ・コーンフラワー(粗目)
 200g 各280円(税込)
■問い合わせ 0120-900-130(平日のみ受付)
 「北海道のめぐみ コーングリッツ」で検索を! 


2018年02月24日(土) |  コーングリッツ料理を教えてもらおう!


「コーングリッツを使った料理を教えてもらいます。
栗山町の農家さんで料理研究家でもあります。
井澤さんです。宜しくお願いします」

リーダー
「宜しくお願いします~
 分かる?赤ちゃんいるんだって!」

栗山町でコーングリッツの活用レシピを
研究している井澤綾華さんに、
家庭で簡単にできるアイデアレシピを
教えていただきます!

リーダー
「今まで私たちコーングリッツが
 おいしいのか?おいしくないのか?さえ
 ここまで分かってないんです!」

井澤さん
「そう思って用意しておきました!
 フリットなんですけど
 カボチャをコーングリッツと卵の衣で揚げてます」

ということで、調理を始める前に、
コーングリッツの実力を
カボチャの天ぷらでチェック!

モモ「おいしい!」

リーダー
「カボチャの天ぷらでしょ?何か違いある?」

モモ「いつもと味が違う!」

ユウリ「サクサクしてる!」

リーダー「軽い!」

森「ザックリ!カボチャの味がシッカリ!」

井澤さん
素材の味を引き立たせてくれて
 邪魔をしない衣になっています」

リーダー
「このコーングリッツで何を作りますか?」

井澤さん
ポレンタというイタリアの主食になる
 トウモロコシのペーストがあるんですけども、
 それを揚げ焼きしたものを作ります」

イタリアの伝統料理であるポレンタをアレンジした、
“おやつ”や“おつまみ”にピッタリの
「焼きポレンタ」!

まずは、鍋に水・牛乳・コーングリッツを加え、
中火で練っていきます。
 
ある程度、トロトロになったところで、
砂糖などを加え、さらに練り続けると…

リーダー「固まってきた!」

井澤さん
「これがイタリアの主食のポレンタです。
 このくらいマッシュポテトのように 
 ドロッとしてきたら完成!
 火を消して冷やし固めます」

固まったら2cm程度のスティック状にカット。

油を熱したフライパンであげ焼きにする。

リーダー
「見た事ないわ!まだ全貌が分からない」

井澤さん
「温めるとトロッと溶けていく食感になる!」

■詳しいレシピはこちら-
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180224&selectmonthforcal=201802

井澤さん
「2品目はパンケーキです」

2品目は、主食として楽しめる、
トロフワ食感が絶妙な「お食事パンケーキ」です。

まずボールにコーングリッツと熱湯を注ぎ入れ、
軽く混ぜ合わせます。

これを電子レンジで1分加熱すると…

ユウリ「硬そう!ねちょねちょしてる」

森「熱を加えると馴染んでいくんですね」

井澤さん
「そうです!熱を加えないと粉と水のまま」

30秒ほどかき混ぜながら粗熱をとったら、
溶いた卵と薄力粉などの材料を加えていきます。

井澤さん
「これに砂糖をいれたら甘いパンケーキ。
 今日はお食事パンケーキなので長ネギを
 加えていきます」

全ての材料を混ぜ合わせたら、
あとはフライパンで焼いていきます。
リーダー
「はいできました!完成です!」

2018年02月24日(土) |  手軽に楽しめるコーングリッツ!

コーングリッツのお料理が完成!

リーダー
「なんかステキ♪おしゃれ」

森「優雅な朝ごはんって感じ!」

井澤さん
「もう一品。スープです!」

コーングリッツと地元産タマネギを
じっくり煮込んだ、
独特の風味と食感が楽しめるスープです。

モモ「おいしい!」

■レシピコーナーに作り方が出てます

井澤さん
「コーンスープと聞くと
 甘いイメージがするんですけど
 コンソメベースのスープです」

リーダー
「タマネギのシャリシャリ感が終ったあとの
 ちょっと残るツブツブ感!
 これですね!コーングリッツ!!」

井澤さん
「その食感が具が増えたように感じる」

主食としても楽しめる「お食事パンケーキ」!
果たして、その美味しさとは?

ユウリ「なんか食べた事ない味!」

ユウリ「フワフワ!」

リーダー
「フワフワするの?
 こうして完成品食べてどうだい?」

ユウリ
「前の味もしない粉より
 全然おいしい!」

香ばしく揚げ焼きした焼きポレンタ!


おいしい!食感がすごくいいです。
 外側はカリッとして香ばしいけど
 中はトロッと柔らかい!
 トウモロコシって優しく主張してくる感じ」

リーダー「これみんな好きじゃない?」

井澤さん
「ケチャップなんてつけて!

リーダー
「すごく食べやすい食材だということが
 料理になってやっと分かった!」

井澤さん
「コーングリッツだけで小麦粉を使わずに
 クッキーもできるんです」

井澤さん
「料理の仕方やおいしさを伝えないと
 手に取りにくい食材だと思うので
 頑張って広めたいです」

リーダー
「油切れがとてもよくて
 胃にもたれない食材なんだってことが
 素晴らしいと思いました」

森「ユウリは何が一番驚きましたか?」

ユウリ
「あの粉がまずかったこと…」

みんな大爆笑!
ユウリ素直でよろしい!
その後のお料理はおいしかったよね♪

みなさん、こんにちは!
今日は、北海道の酪農を全国にPRする、
ショップのお知らせだよー!

来月25日・日曜まで、
東京の吉祥寺で開催されている期間限定ショップ
「MILKLAND HOKKAIDO →TOTYO」!
道産牛乳や乳製品の販売のほか、
クイズラリーなどのイベントもあるんだよ。
いろんな地域の人に、
北海道の魅力を知ってもらえたら嬉しいよね!

以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!

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2月17日のクイズ
「今回訪れたシイタケの菌床栽培を
 行っている町は、どこだったかな?」

正解は「新十津川町」でした。


2018年02月17日(土) |  ♯463 新十津川町のシイタケ栽培に注目編

厳しい寒さが続く冬の北海道。
そんな時に食べたくなる鍋料理!
寄せ鍋、水炊き、すき焼き、ちゃんこ…。

鍋によって様々な具材が使われますが、
どんな鍋にも欠かせないのがシイタケ!

北海道は全国2位の生産量を誇り、
各地で様々なシイタケが栽培されています。
中でも、本州の市場から
「肉厚で うま味がある!」と、
高い評価を得ているシイタケが…!

ということで今週のあぐり王国ネクストは、
空知エリアにあるシイタケ産地に注目です。

森結有花アナウンサー
「空知エリアの新十津川町にきました!」

森崎リーダー
「やっぱり新十津川町と言えば稲です。
 の産地ですね」


「ただ今は時期ではないので…
 今日はシイタケに注目します!」

森崎リーダー「いいですね」

リーダー
「今シイタケは好きだけど
 小さい頃はちょっと苦手だったんだよ。
 ずっと苦手だったけど
 北海道の美味しい大きいシイタケを
 炭焼きでいただいたことがあって。
 それからシイタケって
 すごいジュワジュワでうまい!
 ってなって大好きになりました」


「あら、まあ~よかったですねえ」

すっごいサラッとだね。
他人事?

リーダー
気持ちがこもってないって
 こういうことを言うんですね」

ではあぐりっこはどうかな?
今日は3年生あぐりっこ。
野菜にもっと詳しくなりたい!
がんばり屋さんの松宮一加(イチカ)ちゃんと
収穫体験がしてみたい!
マイペースな都圭祐(ケイスケ)くんです!

リーダー「シイタケどうですか?」

イチカ・ケイスケ
「大好きです!!」

リーダー
「良かった~。どうやって食べるかな?」

ケイスケ「バター炒めとか」

イチカ「お鍋に入れたりとか…」

リーダー
「煮ても焼いても美味しい食材ですね」


「みんなはどんな風にシイタケが
 なってるか、見た事あるかな?」

イチカ・ケイスケ「ないです!」

リーダー「なかなかないよね」


「今回あぐりっこに
 どんな風にシイタケがなってるか?
 想像して書いてきてもらいました」

ケイスケ君の予想図
「ノコギリで切った所から生えてると思った」

リーダー
「なるほど!おじさんが脚立に上って切ってる。
 切り株…木から生えてくると予想」

イチカちゃんの予想図
「木を切って、上が一番大きいシイタケで
 横が同じ大きさのシイタケ!」

リーダー
「上と横では大きさが違うんじゃないか…と。
 ひとつの木からはどれくらいなると思う?」

ケイスケ「5~6個」

イチカ「50個くらい!」

リーダー
「ここで10倍の差があるぞ~
 どんな風にシイタケが栽培されているのか
 しっかりと勉強しましょう」


2018年02月17日(土) |  木じゃない!菌床栽培ってなんだ?

ということで、
新十津川町でシイタケ栽培が行われている、
こちらのハウスへお邪魔してみます!

「こんにちは~お邪魔します」

シイタケ生産者の仲西直樹さん。
お米の収穫が終わった秋から、
シイタケの栽培が始まるそうなんです!

リーダー
「お米も作ってシイタケも作ってるの?」

仲西さん
晩秋から翌年のにかけて
 シイタケ栽培をしています」

リーダー
「は~晩秋ですよ…詩人!!


「確かに秋から冬じゃない…晩秋!」

ではハウスの中をのぞいてみましょう。

オープン!

あぐりっこ「うわああああ」

リーダー「いっぱいある!」

イチカ「すごい」

リーダー「びっしりあるじゃん!」

森「いたる所にシイタケがなってますね」

仲西さん
「これがだいたい2.5キロぐらいで
 これ全体にシイタケが出るんですよ」

リーダー「あっちこちから?」

仲西さん「六面全部から出ます!」

新十津川町では、4人の生産者で、
年間およそ18トンのシイタケを生産しています。
ハウス内は、
高さ1.7m・奥行き20mのラックが組まれ、
シイタケが生えた土台のようなものが、
所狭しと並んでいます。

リーダー
「自分の画と違いがあったかな?」

イチカ
「切り株から生えててなかったから 
 ビックリしました!」

リーダー
「そうだね。切り株から生えている…と
 2人は予想したんです。
 ですから栽培法の違いですね」

仲西さん
「そうですね。もともと
 原木栽培菌床栽培があります。
 原木栽培というのはナラの木を切って
 それに菌を植え付けて栽培する方法です。
 我々がやってきるのは菌床栽培で
 “おが粉(こ)”を使って形を作るんですよね」
リーダー
「へえええ~
 こんなにズラリと並んで
 シイタケの集合住宅みたいな…
 シイタケ団地ですよ!!」

 一般的に、
より自然に近い形で育てる原木栽培は、
風味がいいと言われる反面、
収穫量は安定しない傾向にあります。

それに対し“おが粉”に栄養分を混ぜて
固めた菌床栽培は、ハウスで生育管理され、
効率的かつ安定した収穫量が見込めます。
現在、全国のおよそ9割が、
この菌床栽培で生産しているのですが、
新十津川町のシイタケには、ある特徴が…。


2018年02月17日(土) |  こだわりの栽培方法

その特徴とは…

仲西さん
「我々はナラ材100%で作っています」

リーダー
「そもそもナラの木に生えるのがシイタケ。
 原木栽培でもナラ材を使いますよね」

仲西さん
「菌床栽培でも原木栽培に
 味を近づけようと努力しています」

リーダー
「それだと両者のメリットがとれますよね。
 管理も比較的ラクで
 たくさん収穫できる!
 全部ナラ材だから風味も良し!」

仲西さん
「ほかのシイタケと比較して
 うま味成分が約3.5倍!とかもっと…」

リーダー「最高じゃないですか…」

リーダー
「仲西さん…やったねえ!

原木栽培にも使われる、最高級木材のナラ
一般的な菌床栽培は、白樺などと混ぜて
使われることが多いのですが、
新十津川町では、十勝産のナラ材だけで
菌床をつくります。

さらに、シイタケを生育させる環境づくりにも
気を使っているんです。

仲西さん
「だいたい20℃くらいになるよう管理してます」

リーダー「湿度はどれくらいですか?」

仲西さん
80%以上はあります!!」

リーダー「ありゃあああ」

仲西さん
「湿度計を持ちこむと壊れてしまうので…」

「えっ!?そんなに?」

仲西さん
「だから実際は実際は90%ちかく
 湿度になるようになってる…」
 
リーダー
「でもそれがシイタケにとっては
 最適な環境なんですね」

仲西さん
「ボイラーでお湯を沸かして…」

リーダー
「このパイプにお湯が通ってる!」

仲西さん
「そうです。このお湯でハウスを温めながら
 上の管からミスト状の水が噴水される!」

リーダー「乾いてくるとミスト…」

仲西さん「ミストで撒くようにしてます」

リーダー
「ミスト浴びてえ…」

森「リーダーはキノコじゃないからダメ!」

リーダー
「なんか生えてくるかもしんね~」

2018年02月17日(土) |  触らないで収穫する!?

では早速、収穫体験しようとしたところ、
生産者の仲西さんからアドバイスが…

仲西さん
「シイタケに触ると色がついてしまうので
 商品価値が下がるんです」

リーダー
「えっ!?触れないじゃん?」

仲西さん
「上にうちているリンピも大切で…」

リーダー
「コレすごいな~って、さっきから思ってたの」

仲西さん
「これも触ると取れちゃう…」

リーダー
「どこ触ればいいんだよっ!」

仲西さん
「だから最低限しかさわらない!」

森「ベタベタやらないでワンタッチ!」

シイタケの傘には、リンピと呼ばれる、
白い産毛のようなものが生えていて、
新鮮さの証なんです。

手で触れると変色してしまうため、
収穫には丁寧さが求められます。

さらに、通常のハサミで切った場合も、
鉄に反応し変色するので、
ステンレス製ハサミを使います。

この繊細な収穫作業、
まずはあぐりっこが挑戦してみます!

リーダー
「ケイスケ大きいの探して…」

するとケイスケ君が選んだのは…

リーダー「でけええ~~」

森「大きい!立派!」

収穫しようとしますが…

リーダー
「ハサミで切って落ちないようにするには
 どう持てばいい…」

パチンッ!

リーダー「切れました。どうだった?」

ケイスケ
結構、なかり、ちょっと重かった」

どっちかな?(笑)

リーダー
「さあシイタケ団地の中に
 イチカが一人行きましたよ~
 さあ見つけました。
 菌床重いかい?」

イチカ「すごい重い!!」

さあカットしますが
軸が太くてハサミが入らない!!

「うふふ」イチカ笑っちゃいます。

リーダー
「そういってる間に、
 イチカ!指がずぶずぶと入ってる!」

何度もチャレンジして取れました!

イチカ「ふう…」

さてリーダーもチャレンジ!

「ヤッター!やさしい~♪」

普段は1日およそ20キロ。
個数にして600~800個ほどを収穫します。
ハウス内にある7000個以上の菌床を見周り、
シイタケの成長を確かめながら
収穫していくんです。
さらに仲西さんから驚きの事実が…!?



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