さて今回のあぐり王国はなぜか ホタテの試食からスタート!
森崎「もういいんじゃないか?」
河野「いいと思います」
焼きたてを一口パクリッ♪
森崎・河野「(んぐんぐ)…」
森崎「うまいぞ~!」
河野「ぞ~」
雄たけびをあげる二人
佐々木 「みなさん!今、食べている その美味しい美味しいホタテと 我々が立っているこの牧草地に 深い関係があるんです!」
河野 「牧草地?この広いの全部、牧草地?」
佐々木 「そうなんです!この牧草地の中には ホタテの貝殻が含まれた 《たい肥》が使われているんです!」
河野「この中にすでにホタテの貝殻が…?」
佐々木 「さて我々は枝幸町公共育成牧場に やってきました。 こちらでホタテの貝殻入りの 《たい肥》が見られるんです」
森崎 「《たい肥》というコトは 言葉を選ばずに言ってしまいますが… 牛のふん尿ですね?」
佐々木「そうです!」
するとリーダーと河野君が深呼吸…
森崎 「いやいや… 普通は深呼吸できるぐらいじゃないですよ」
河野「前、行きましたけどね!」
森崎 「前は呼吸を少なくしましたから!」
※2011年5月7日放送 (更別村で輪作体系を学ぶ!)
《たい肥》ってどんなニオイなんでしょう。 ではあぐりっこ登場です!
今回はみんな札幌からやって来ました。 アヤリ(小4)、ナツミ(小5)、 コウタ(小6)、タクト(小6)です。
森崎 「みんな、今の話、聞いていたね~ 今日の取材は《たい肥》! 土に混ぜる肥料です。 主な成分は牛のうんちとおしっこで~す」
では《たい肥》についての詳しいお話を 宗谷南農業協同組合の寺前孝義さんに 教えて頂きます。
寺前さんについて行った先は 《たい肥》置き場ですが…
河野「全然、ニオイしない!」
森崎 「近づいている感じもしませんが…」
と目の前に現われたのが-
寺前さん 「これが《たい肥》です」
森崎 「うそーん!前見たのと量も違うけど… 牛さんのうんこ・おしっこに見える?」
あぐりっこ「いや~見えない」
森崎「ニオイはどう?」
あぐりっこ 「全然におわない!」
森崎「しないよね~」
さてなぜ臭わないのでしょうか?
森崎 「触っても大丈夫?」
寺前さん「触ってください!」
河野 「触って大丈夫ってどんな基準なんですか?」
寺前さん 「ベタベタしません。サラサラしてます」
と言う事で… 本当にサラサラしているのかを確かめる為、 河野が素手で触ってみることに!
河野 「じゃあ行きます! (たい肥に手をズボッと入れる) あっヒンヤリしている! あっホントだ!サラサラしている!」
森崎「へえ~~」
すると河野君、振り返って 河野「ほらっ!」 素手で持ったたい肥をみんなに近づけます。
あぐりっこ「ひゃあ~」 森崎「ちょっと待ってチョットまって!」
みんな一斉に後ずさりしていきます。
河野 「なんで寺前さんも嫌がっているんですか!」
さてこの《たい肥》、 河野君いわく、全く臭いがしないそう。 ではあぐりっこも勇気を出して触ってみると-
コウタ「におわない!」
アヤリ 「フンとか入っているような臭いがしない」
タクト 「まさかフンが入っているなんて思わない!」
河野 「牧草地だけじゃなくて 畑とかにも使っているんですか?」
寺前さん 「今は実験段階で牧草地にしか まいていないんですけど 将来的には野菜畑とかに 活用できれば…と思っています」
じゃ~ん、もんすけです! 枝幸町で試験的に作られている この堆肥。これは町内にある 様々な組織が協力して開発しました。 ここでその堆肥製造の仕組みを詳しく解説!
まずは組織の説明です。 佐々木「農業協同組合とは?」 寺前さん 「組合員ができないことを 手助けするような組合ですね」
佐々木 「漁業協同組合は海の仕事に携わる人たちが 助け合っていく組織」
寺前さん 「森林組合は森の管理などの仕事をする組合」
森崎 「つまりそれぞれの協同組合で 産業物で無い物を集めて 《たい肥》を作っている!」
寺前さん 「こういう事で地域の活性化を図っていくという ことも重要なことではないかなと思います!」
堆肥の製造方法は、 枝幸町の役場職員の方々によって行われます。
まず細かくしたホタテの貝殻、木材のチップ、 そして家畜の糞尿の順に大きな機械に積み込み!
※ホタテ貝殻は1㎝ほど粉砕。 木材のチップは大小さまざま。 大きさを変えることで空気の隙間を作り、 微生物が酸素を吸って呼吸できるように しています。
かき混ぜた後、もう一度、 機械に積み込んでまたかき混ぜる… この作業を3回繰り返して熟成させると完成!
農業・漁業・林業、そして役場といった 町全体の協力で作られるこの《たい肥》は 実用化に向けた研究が 今も行われているんだって!
さてお次にあぐり一行がやって来たのは 一面真っ白な雪原??
森崎 「もう雪?雪?アレ雪じゃないの? これ何ですか~」
寺前さん 「これは町内から集められたホタテの貝殻を 一時的に保管している場所なんです」
森崎「コレ全部?え~~~スゴイ!」
この真っ白い山の正体はホタテの貝殻! どこもかしこもホタテ・ホタテ・ホタテ もうあぐりっこも大はしゃぎです。
森崎 「コウタ!端っこまで走って!」
貝殻山をかき分けて 駆け出すサッカー少年コウタ。
貝殻のザクザクザクッという 小気味良い音を立てながら 一気にダッシュ!
画面の一番奥で実は手を振ってくれています!
河野「これ…何枚あります?」
寺前さん 「10000トンです。しかも1年間です」
森崎 「1年間でこの量!?スゴイ!」
河野 「そんなに獲れてるの…? 枝幸のホタテ漁のすごさ! みたいなのがありますよね…」
森崎「スゴイわ」
続いて一行がやって来たのは枝幸港。 たい肥の原料にもなっている 大量のホタテが水揚げされています。
ではホタテに関する詳しいお話を伺いましょう。 教えてくださるのは枝幸漁業協同組合の 佐藤敬輔さんです。
森崎 「ホタテの大量の貝殻を見てきました。 あれだけあるってことは ホタテの水揚げ量もスゴイんでしょうね」
佐藤さん 「そうですね。一隻年間約1800トン」 森崎 「枝幸の船、全部だとどのくらい?」
佐藤さん 「17隻で30000トン以上はとっています!」
森崎 「そりゃ~貝殻が1万トンになるわなあ~」
森崎 「毎年、成長したホタテを収穫するんですね! なんか収穫って言葉を海でも使いましたね~」
佐藤さん 「私達も『畑』とは言いますね! ホタテの漁場のことを。 なのでホタテの稚貝をまく前には 漁場造成といって、ホタテの天敵のヒトデ、 そういうのを駆除しています」
あぐり一行「へえ~~」
農作物と同じで漁師さんもホタテを しっかり育てているんですね。
さてここ枝幸のホタテの特徴は? 佐藤さん 「オホーツク海は流氷がきますので、 その流氷の下で育ったホタテは美味しいです」
森崎 「ミネラルがどんどん運ばれてくる海だから! いや~いつ船きますか?」
佐藤さん 「実は…今日はしけていて 出ていないんですよ」
森崎 「あれっ獲れたてのホタテ…」
佐藤さん「ありません…」
森崎 「ありません…ほら~あぐり王国で 珍しく海に来るとこうだ!」
残念ながら、この日は悪天候でホタテ漁が中止。 しかし町内では 「少しだけ加工作業が行われている」 とのことで、一行はホタテの加工場へ!
森崎 「ジャーン漁業スタイル! さてここは何をしている場所でしょうか?」
佐藤さん 「ここはホタテをむいている場所です」
森崎 「はあ~夢の場所だね!」
では早速貝殻から貝柱を取り出す作業を拝見!
河野「開いて…えっ早い!」
あぐりっこ「早い!」
河野「開いてからがスゴイ早いよ」
あぐりっこ「え~わかんない!」
あぐりっこも見入ってます…
森崎 「今まで色んな加工場を見てきたけど 全然、今までと違うね」
まず平べったいほうを下にして手に持ち、 専用のヘラを貝の中にズボッと刺します。
ここからお母さんの説明を受けますが… 森崎「サッパリわからん!」
佐々木 「あれだけいっぱいの貝殻が出るということで これまでは使い道に困っていた物ですよね」
佐藤さん 「そうですね…廃棄物なんで…」
佐々木 「それが《たい肥》に変わる…どうですか?」
佐藤さん 「非常にありがたいですね」
森崎 「貝殻から抽出されるカルシウムを 与えることによって、 牛さんが喜んで食べて美味しい牛乳を出す! いいサイクルが出来上がって いるんじゃないですか~! 町の中みんなで助け合って支えあって どんどんそれぞれが上がっていく!」
河野「協力が無いと出来ないことですよね」
農協や漁協などの「協同組合」って 聞いたことあるよね? この協同組合は加盟している 組合員みんなの「共通の願い」や「ニーズ」を 満たすために、お互いに助け合う 「相互扶助」を目的としている組織。
生協と言われる生活協同組合もそうなんだよ。
国連は今年を「国際協同組合年」と 定めているんだけど 国内でもその活動や役割が 改めて注目されています。
さらに東日本大震災では、 いろんな協同組合がいち早く 支援物資を提供し、 医師や看護師の派遣も行いました。
絆の大切さが見直されている今こそ、 『お互いに助け合う気持ち』を 大切にしていかなければいけないよね~
枝幸町の山と海の幸を使ったお料理を いただきましょう!
今回は番組史上初! 農協と漁協女性部のコラボで、 生産者直伝のお手軽料理を教えて頂きます。
※詳しい内容はレシピコーナーをご覧ください! またホタテの貝のむき方も伝授しますよ。
さてお料理をいただいた感想は… ナツミ「美味しい」 タクト 「ホタテの味がご飯が 染み込んで美味しい!」
佐々木 「今回あぐり王国でも 初めて農協さんと漁協さんの コラボ料理をご紹介したんです!」
奥出さん(宗谷南農協女性部) 「いいですね~また何かの機会に やりたいですね! 消費者を交えた… そうした交流もしてみたいですね」
協力しあうことで町の新たな魅力が 創造されているんですね~