佐々木 「私たちの生活に必要なのが…電気」
森崎 「絶対電気使っているよね。 ないと音楽も聞けないパソコンもつかない。 電気は大切ですね」
佐々木 「ここでクイズです。 ここの牧場では電気を作っていますが どのような方法で作っているのでしょうか?」
森崎 「電気を作る? 牧場で電気を作るって想像できる?」
あぐりっこ「できな~い!」
佐々木 「三択です。 ①牛が歩くことで電気を作る ②牛乳を使って電気を作る ③ふん尿を使って電気を作る」
さあ、みなさんも分かりますか? あぐりっこの意見は- ②の牛乳がマオちゃん。 残りの三人が③のふん尿を選択しました。
森崎 「うんちとおしっこで 電気ができますか~~???」
アイカ 「お父さんから聞いたんですけど… ふんや尿は野菜とかで肥料にも 使われていると聞いたことがあるんで!」
コウシ 「(ふん尿に)いっぱい栄養があると思うから 電気も作れるとと思う!」
佐々木 「それでは正解は…あちらです!」
…ちょっと離れたところから…
「呼んだかい?」
森崎「あれ何だ?」
佐々木「あれ~藤尾さん??」
森崎 「なんかヤバイなんかヤバイ!」
変な歩き方をしながら近寄ってきたのは… 「そうです!私がふんじおです!」
森崎「あぐり王国出演者のふんじお仁志?」
ふんじおさん「そうです!ふんじおです」
佐々木「改めまして藤尾さん。正解は?」
ふんじお「3番!」
佐々木 「正解は3番のふん尿を使って電気を作る!」
森崎 「ふん尿を使って電気を作ってるんですか? ふんじおさん??」
ふんじお 「そうです!わたしがふんじおです!」
森崎 「もうちょっと考えて来い! その1ネタだけで 乗り切ろうとするな!」
うんちで電気が!? とってもエコな発電システムの仕組みを ふんじお先生(?)と学んでいきましょう!
早速、山岸牧場の牛舎にやってきました。 実はソウイチロウ君は牛を見たことが無い…
ソウイチロウ「見たことないです…」
森崎「初めてか~」
佐々木 「さあ、牛さんも見てますよ~」
佐々木「近づいてみましょう」
ソウイチロウ 「ちょっとだけ怖いです… 顔がガチガチしている…」
森崎 「そうか!けど牛さんも ソウイチロウに興味を持ってきたよ。 さて女の子ふたりは?」
マオ「いっつも触っている」
森崎「そうなんだよね。おうちが…」
マオ「酪農!」
佐々木 「以前 私と藤尾さんもお邪魔したんですが」
藤尾 「マオ姉さんと呼ばせてもらいました。 とにかく牧場の仕事をさせるとね 上手に姉さん、しはるんです!」
2012年6月30日のスペシャル放送に マオちゃんとアイカちゃんには出演して もらいましたよ。
2人とも牛さんには慣れっこ! 山岸牧場の牛さんも、なでなでなで…
森崎「なんの問題なく…懐いてます!」
山岸牧場で搾乳している牛はおよそ140頭。 その牛たちの世話をしている山岸利明さんに いろいろ聞いていこう!
森崎 「牛がみんな穏やかで好奇心旺盛ですね」
山岸さん 「私と同じですね~! この牛舎はフリーストール牛舎といって 牛が自由に食べたり水を飲んだり寝たり 出来るということで 牛もリラックスできるんじゃないか と思います」
佐々木 「ではここで牛さんについて もっと詳しくなっていきましょう。 まず牛さんの体重、何キロだろう?」
アイカ「200キロ?」 マオ「500キロとか…行き過ぎかな?」 森崎「どうだろう?」
佐々木 「牛の体重は…700キロ! もっと多かった! では1日にどのくらいエサを食べる?」
ソウイチロウ 「じゃあ思い切って5キロ!」
森崎「思いきったねえ~」
佐々木「正解は…30キロ!」
ソウイチロウ「えええ~!」
森崎「予想をはるかに上回ったな」
佐々木 「700キロの牛さんが30キロのエサを食べて 出すミルクの量は…30キロ! 」
山岸さん 「食べる牛は50キロぐらい食べてます。 そしてたくさん出る牛は60キロ以上 搾乳しています」
30キロものミルクを出すために 牛は乾燥した牧草や デントコーンを発酵させたサイレージ、 それに大豆粕(カス)やビートパルプなど 濃厚飼料(のうこうしりょう)を食べています。
さてここで再びふんじお登場! ふんじおさん 「牛は1日にどれぐらいの ふんとおしっこをしますか?」
あぐりっこ「10キロ」「20キロ」 「6キロか5キロぐらい」「25キロぐらい」
ふんじおさん 「じゃあ正解から1番遠かったやつに つけっからな!」
森崎「ひで~罰ゲームだ!つけるって何だ」
ふんじお 「牛さんは1日にうんちを45キロします! アイカ一番とおい~とおい~」
逃げるアイカに近づくふんじおさん!
森崎「戻ってこ~い!」
さて.ふんの量を知って… アイカ「ビックリしました!」
さておしっこの量は…1日に14キロ。 あぐりっこ「うわ~」「キャ~」
山岸さん 「年間では…3800トンくらいかな」
森崎 「3800トンのふん尿?わ~トキメク!」
ふんじお「パラダイスだ」
さてどのようにふん尿から電気ができるのか その仕組みを学んでいきましょう。 まずはある場所にやって来ましたよ。
森崎 「あの…ここ臭いです!みんなどう?」
ソウイチロウ「すごいにおう!」
マオ「慣れてるから大丈夫!」
森崎「えっ!」
森崎「かっこいい~コウシは?」
コウシ「慣れてないから…(苦笑)」
そうだよね!みんな大笑い!
牛の排泄物を使って 電気を作っている山岸牧場。 毎日出るおよそ10トンものふん尿は ショベルカーを使い ダーっと原料槽(げんりょうそう)に 集められます。
その原料槽の前にみんながいるんです。
森崎 「ここに(ふん尿を)どれぐらいの量を 貯めておけるんですか?」
山岸さん 「85トンぐらいは溜まるようになってます」
森崎 「ここに?ひょっとしてすごい深い?」
山岸さん 「4メートルぐらい!」
森崎 「こん中、入ったら大変ですね」
運ばれたふん尿はタンクへ―
そしてタンクを35℃に温めます。
するとふん尿にもともといる 「メタン菌」という微生物が活発に動き出し 「発酵」が始まるんです。
どんな様子かというと―
タンクの中身が見える小窓を覗くリーダー
森崎 「えっ!えっ!えっ! 何これ?うわ~すげ~~」
森崎「ポッコポコ!」 そうなんです。 発酵が始まってポッコポコ!
さてあぐりっこも覗いてみると-
アイカ「すご~い!」
藤尾 「なんか宝石屋で宝石を見たような リアクションしましたよ」
普段はなかなか見られない光景に あぐりっこもテンションアップ!
森崎 「ずいぶん首を突っ込んだけど…」
ソウイチロウ君もビックリ!
佐々木「すごいね…」
チラ見するソウイチロウ。
佐々木「何度も見返してる」
森崎「何度見しているんだよ!」
さてここからどうやって電気になるのかな?
そのメタンガスがあるマシンを通ると バイオガスに変わります。
このバイオガスが発電機を動かして 電気を作るという流れなのです。
そのガスが集まったガスパックを 見てみましょう。
藤尾「開けますよ~オープン!」
部屋の中にはオレンジの大きな フワフワドームのようなものが ありました。
藤尾「なんかにおう!」
森崎「ガスっぽいにおいですね」
山岸さん 「ここ(ガスパック)に溜まって 発電機のエンジンの所まで行きます」
佐々木 「このオレンジ色の袋の中に バイオガスが 溜まっているということ!」
一連の流れをおさらいすると、 牛の「ふん尿」を温め発酵させると 「メタンガス」ができます。
それを専用のマシンで 「バイオガス」に変え、 電気を作る発電機を動かす 燃料にするんです。
このように「牛のふん尿」は 形を変えて電気になっています。
それではバイオガスから生まれた 電気を使って温めた ホットミルクをいただきま~す!
佐々木 「けさ山岸牧場の牛さんから絞った牛乳!」
いただきま~す!
森崎 「う~ん!超ハッピー! こうやって実際に電気エネルギーにして 加熱することが出来ると ようやくエネルギーが出来ているという 実感が生まれました」
じゃ~ん もんすけです! 士幌町では2003年から家畜ふん尿を使った バイオガスの事業が始まりました。
2013年にはJA士幌町を中心に、 7戸の酪農家が取り組んでいます。
さらに町内のJA士幌町食品工場では、 残りカスなどをバイオガスにして 工場を動かすための蒸気や温水に 使っているんだって!すごいね~
多くの酪農家は牛の「ふん尿」を発酵させ 「堆肥」として使っています。
しかし山岸さんの牧場のように フリーストール牛舎の場合、 発酵に必要な藁(ワラ)を使わないので 堆肥になりにくいという問題がありました。
しかしこのシステムを取り入れると、 電気だけじゃなく、なんと… とっても良い肥料もできてしまうんです!
佐々木 「こちらなんです。 コウシ君、匂い嗅いでくれる_」
コウシ 「ああ~~においはするけど… 来た時よりも臭くない!」
これはメタンガスを発生させた後に残る 「液体」。実はとっても即効性がある 有能な肥料なのです。
山岸さん 「肥料代が抑えられるということで 経費が軽減される!」
森崎 「牛のうんちはこれまでは 畑にまく肥料にしかならなかったものが そこを守りつつ 貴重なエネルギーを生成する」
山岸さん 「電気が無かったら何も出来ない… 人間が必要とするものを 牛が生み出せるということは それは素晴らしいこと! 要らないものは何もない!ということは この職業(酪農)をやっていて より誇りに思えるかなって!」
森崎「そうですよね」
森崎 「安心でエコでクリーンなエネルギー。 そして未来にずっと残していける エネルギーというものを みんなこれから考えてなければならない。 本気でちゃんと見つめ直さなきゃいけない 時代だと思います。 君たちのものなんだこれは! 君たちが将来生活していく上で そういうエネルギーで生活していきたいか という課題なんだよ!」
牛さんから生まれる優しいエネルギー。 未来への期待も高まりますね。
さてここからはクッキングコーナー!
いつもお世話になっている 道の駅ピア21しほろの式見貴光シェフに カレーの作り方を教えてもらいました。
式見シェフ 「ヨーグルトを使ったカレーです!」
佐々木 「ポイントがヨーグルト! どんなヨーグルトかというと… このヨーグルトです」
『生乳100%ヨーグルト』!
先ほどお邪魔した山岸牧場の奥さんの 厚子さんと娘の愛さんは 自分の家で絞った生乳を使って ヨーグルトを販売しているんです!
これが町の特産品として大人気!
こちらを使って調理していきます。 ≪生乳100%ヨーグルト 450g 580円≫ 詳しい内容はコチラまで http://www.sakura-koubou.jp/
※カレーの作り方はレシピコーナーを ご覧くださいね。
さてヨーグルトたっぷりの モロモロカレーが完成しました。 そのお味は??
アイカ 「美味しい!普通のカレーより甘い!」
森崎 「発酵から生まれる酸味が生きてますよ」
ソウイチロウ「んん~♪」
森崎 「ソウイチロウは風格が出てきたね」
マオ 「いつも食べてるのと違って美味しい」
藤尾 「玉ねぎのこのシャキシャキした感じ。 すごくいいですね」
※このほかにも厚子さんと愛さんから ヨーグルトラテも作ってもらいました。 レシピコーナーにアップしてますよ。
こんにちは 週刊あぐりNEWSの時間です。 道産小麦の未来を話し合うイベント 「麦チェン!北海道フェスタ」が 今月3日(月)札幌で開催されました。
「麦チェン」とは北海道で使われる小麦を 輸入小麦から道産小麦に変えていこう! という取り組みで2009年から 様々な活動が行われています。
今年度の「麦チェン!北海道フェスタ」では、 全国の先進的な取り組みについて 勉強しようということで、 ラーメン向けの小麦「ラー麦(むぎ)」、 香川県から讃岐うどんに適した小麦 「さぬきの夢」の取り組みが それぞれ紹介されました。 このほか北海道からは道産小麦を主原料とした ご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」や 札幌味噌ラーメン・パンや お菓子などの試食があり、 参加者は興味深く味わっていました。
これからも北海道産の小麦から 目が離せないですね~
以上、週刊あぐりニュースでした!! --------------------------------------- 来週は都合により、お休みさせていただきます。 次回放送は 3月1日17時からです。 お間違いなく~!