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2014年03月01日(土) | ♯279 家庭から見直す和食と北海道食材編
>>

2014年03月01日(土) |  ♯279 家庭から見直す和食と北海道食材編

2013年、和食ユネスコ世界無形文化遺産
登録され、日本の食文化が世界各国から
注目されました。そんな和食ブームの波に乗り、
世界で日本食を提供しているお店は、
アメリカでおよそ1万4000軒、
フランスやイギリスでは2000軒以上にまで増加。
外国人にとって和食は
魅力溢れる食文化となっています。

街頭インタビュー
オーストラリア出身男性「日本食はヘルシー

イラン出身男性
「きれいなアレンジをしていて
 日本の和食は見た目も美しい!

ポーランド出身男性
「スパイスを使わないので
 食べ物(本来)の味が感じられる

皆さんは、和食の魅力を感じていますか?
今こそ食材の宝庫「北海道」から
和食を見直すとき!
その歴史や調理法…
さらにはダシを使ったレシピなど、
和食の魅力に迫ります!

今回はあぐりっこ親子と学ぶ、
知っているようで知らない和食の心!

佐々木
「家庭から和食を見直してみようと
2組のあぐりファミリーにお越し頂きました」

初参加の小学5年生の中村絢千(アヤセ)ちゃんと
お母さんの加陽(カヨ)さん。
そして小学6年生の高木颯太(ソウタ)君と、
お母さんの晶恵(アキエ)さんです。

森崎
「ご家庭で和食の割合って
 どれぐらいありますか?」

カヨさん
「週に…半分あるかないかですね

森崎「もう半分はフレンチですか?」

カヨさん
「あの…洋食というか
 オムライスやスパゲティが多いです」

森崎「和食はどうですか?」

カヨさん
「(和食は)子どもたちの
箸が進まない感じ…」

森崎「そうか…」

佐々木
「アヤセちゃんはお母さんが作ってくれる
 料理で好きなものは何ですか?」

アヤセ「オムライスです!」

森崎「あ~オムライスねえ」

では高木家はどうでしょうか?

アキエさん
「朝はだいたい和食なんですね。 
 夜は…半々ぐらいですね」

森崎
「じゃあソウタは家で食べる料理の中で
 一番好きなものは何?」

ソウタ「目玉焼き!」

森崎「目玉焼き!ほお~~」

佐々木
「和食というとわからない部分も
 多いかなと思います」

森崎
「正直言って子供たちで和食が好きって
 めずらしいと思うよ」

佐々木
「ということで和食を知り尽くした
 スペシャリストをお呼びしています!」

去年5月、箸の使い方など
「食事のマナー」について教えて頂いた
料理研究家の東海林明子先生から
和食の素晴らしさを学びます。

2014年03月01日(土) |  和食ってどんなものかな?

まず和食とはいったいどんな意味を持つ
食文化なのでしょうか。

【和食とは】
『季節や食材、調理方、見た目の美しさ、
 もてなしの心と感謝の気持ちなど
 すべてがバランスよく調和した食文化』

東海林先生
春夏秋冬、それぞれの季節感を出すことと
 それをバランスよく食べることで
 体にも心にもいい!ステキですね、これ。
 体にも心にもいい!

森崎
「自分で言ったことに
 いちいち感動しないでください!」

和食はその季節ならではの
恵みをいただくのはもちろん、
生産者や料理人への感謝の心
持つことも大切な要素。

さらに和食には、
ひとつの数字が関連しているそうなんです。

佐々木
「実は和食には“五”の数字を持つ
 いろんな意味があるんですが、
 今日は代表的なものをご紹介します。
 『五法(ごほう)』 『五味(ごみ)』
 『五色(ごしょく)』 です」

『五法』は調理法の基本のこと。
切る・煮る・焼く・蒸す・揚げる

『五味』は酸味・苦味・甘味・辛味・塩味

『五色』は白(清潔感)、黒(引き締め)
黄・赤(食欲増進)、青もしくは緑(安心感)

森崎
「野菜を切ってサラダですって出すのは
 どこの国でもあるでしょうけど
 魚を切っただけで食べ物になるって
 和食文化ですよね」

東海林先生
「そうですよね~
 こういったものがバランスよく
 ひとつのお膳にあればいいってことですね」

森崎
「なかなか難しいことをおっしゃってますが
 これが我々日本人が大事にしている
 和食なんですよね」

そのほか視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚の
五覚を活用して、料理をじっくり味わうのも、
和食の大切な要素と言われています。

そしてさらに和食の基本とされる
料理の組合せが
『一汁三菜(いちじゅうさんさい)』。

森崎
「一汁三菜、お母さん方、出来てます?」

カヨさん「それがなかなか…」

森崎
「ねえ~出来ないですよね。
 お味噌汁とあと一品作ったら
 手いっぱいですよ。あと二皿は難しい」

東海林先生
「ごはんは私たちの体の素になるんですが
 粒で食べるので消化吸収が緩やかです。
 ですから腹持ちが良いって言いますよね」
東海林先生
主菜お魚お肉。
 ちょうどみんなが元気になるための
 筋肉や骨を作ってくれるタンパク質や
 ビタミンなどをしっかり取ってほしい!」
藤尾
「昔はタンパク質やビタミンなどの
 栄養成分は分からないですよね。
 でも日本人はこういう感覚で
 バランスよくしていたんですね~

二品が目安の副菜
簡単な野菜料理果物で、
不足しやすい栄養分を摂取します。

そして汁物野菜などの具材を沢山入れて、
主菜や副菜で足りない栄養素を補います。

『和食』は栄養面においても
非常に優れた食事なんです。


2014年03月01日(土) |  北海道産食材で和食を作ろう♪
東海林先生
「意外に言葉では普通に言ってるけど
 原点を知らないことがあるんです。
 たとえば…『おひたし』

佐々木
「お家ではどんな風に食べていますか?」

カヨさん
「しょう油をかけたりカツオ節や
 白ゴマをかけたり…」

アキエさん
「絞って切って(調味料)かけて食べる」

東海林先生
「本当は“おひたし”ですから
 冷ましたダシ汁茹でた野菜を入れて
 浸したもの『おひたし』と言います」

森崎
「これは“ダシに浸す”という工程を
 省略したものも『おひたし』と
 呼んでいるということらしいですね。
 でも大事な『おひたし』の
 名前の由来のところを省略しちゃってる!
 これは意外ですよね~」

じゃ~ん もんすけです。
日本が世界に誇る食文化・和食。
ダシの美味しさを表現するのに使われる
『旨味』という言葉、
実は世界共通の味覚なんだって~!

今からおよそ100年前、
東京帝国大学、現在の東京大学の
池田 菊苗(きくなえ)教授が、
古くから和食に使われていた
昆布ダシの美味しさに着目して、
その成分の研究を始めました。

そして昆布からグルタミン酸
取り出すことに成功。美味しさの主成分が
グルタミン酸であることを発見した教授は
その独特の味覚を『旨味』と名付けました。

それまで世界共通の味覚とされていた
甘味・塩味(しおあじ)・酸味・苦味に加えて
『旨味』も国際的に認められる味覚と
なったんだよ!和食って偉大だな~

では北海道食材を使った一汁三菜に挑戦!

作る料理は主菜となる豚肉と味噌を合わせた
『豚肉の味噌漬け焼き』。
そして副菜は、和食の基本!
『だし巻き玉子』と『小松菜のおひたし』。
全て北海道の新鮮で安全安心な食材を使います。

佐々木
「今日の食材は北海道中から集めました。
 豚肉は北海道産。卵は鹿追町“純卵”

森崎
「あぐり王国で鹿追町で学びました。
 卵を割ると黄身がぷっくら!
 その下の白身もぷっくらしていて
 ひし餅みたいな卵なの。
 爪楊枝で刺して実験したら立つの!
 鹿追町ではなるべく地場のものを使って
 カキ殻とかをいれた飼料でミネラルとかを
 摂取させて素晴らしい卵を作っている!」

佐々木
「小松菜はJA新はこだてエリアから
 届いています」

佐々木
「さて作っていく中で大事になるのは…」

東海林先生「ダシでしょっ!」

佐々木
「お母さんたちはダシからお料理を
 されていますか?」

カヨさん「やっていません!」

アキエさん
「普段はダシパックとか
 使っちゃってますね」

森崎
「なかなか難しいわよ~」

東海林先生
「意外とそんなんでも、ないんですよ!」

森崎「そうなの~?」

東海林先生「そうよ~!」

森崎「あら~」

ではダシをとってみましょうね。


2014年03月01日(土) |  だしをとってみよう!

今回は北海道産の真昆布とサケ節
ダシをとりますよ!

≪材料≫
水…4カップ
北海道産真昆布…7~8センチ×1枚
サケ節…5g

東海林先生
「まずは昆布です。
 昔は“切りこみを入れる”と言ったんですが
 たいして変わらないみたいなんです。
 なのでこのまま入れます!」

水を入れた鍋に昆布を入れました。

東海林先生
「入れたらすぐに火にかけるのではなく
 30分くらい置いといてほしいの」

佐々木
「じゃあいろんな料理をする前に
 入れておけばいいですね」

昆布を水に30分浸したものがコチラ!

森崎「ちょっとふやけた感じありますね」

アヤセ「濁った感じ…」

東海林先生
「ちょっと黄色っぽいよね。
 これだけで違うの!」

森崎「昆布エキスが出ているんだ」

東海林先生
「では火にかけます。
 最初はやや強火でいいです。
 そのうちふつふつが出てきます」

この時、沸騰する直前
昆布を取り出すのがポイント!

しばらく火にかけて沸騰し始めたところで、
サケ節を加えます。

そして弱火で1分ほど煮たら火を止めます。

東海林先生
「ここで火を止めます!
 サケ節がまだ浮いていますよね。
 これが申し越し下に沈むのを
 待ってほしいんですよ」

佐々木「いい香りがしてきましたよ」

サケ節が沈んできたら静かに濾します。

東海林先生
「ここでのポイントは
ケチって絞らない!」

森崎「ダメ?」

東海林先生「ダメ~!」

東海林先生
「静かに落ちるのを待ちます!
 さあ、これで完成です」

森崎「うわ~~!」

東海林先生
「あとは(ダシを)とった後の
 サケ節と昆布を細かく切って
 ふりかけとかにも出来るんですよ」

※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください!

もんすけです!
ダシをとったあとの昆布とサケ節。
まだまだ活用できるんだよ~

まずダシをとった昆布は
2ミリ程度の細切りにします。
そして鍋に砂糖・みりん・しょう油を
合わせて少し煮立たせたら、
ダシをとったあとのサケ節と
細切りにした昆布を加えて
中火で焦がさないように煮詰めていきます。

やがて汁気がなくなったところで火を止めて、
白ゴマを加えたら…
『昆布とサケ節のふりかけ』が完成!
炊きたてのご飯にかけたり、
毎日のお弁当に使ったり、
ヘルシーで旨味たっぷりのふりかけ! 
みんなも試してみてね


2014年03月01日(土) |  日本人だもん和食大事にしたいね♪

佐々木
「では主菜チームと副菜チームに分かれて
 調理をしていきたいと思います」

主菜はリーダーと高木ファミリー、
副菜は藤尾くんと中村ファミリーで作ります。
まずは副菜の『だし巻き玉子』から。

東海林先生
「アヤセちゃん。どうやって卵を割る?
 卵と卵をぶつけてみたら?」

えええ~ぶつけて大丈夫?
半信半疑でぶつけると…

ヒビが入ったのは片一方の卵。

東海林先生
「実は必ずどちらしか割れないの!」

みんな「ええ~~」

佐々木
「何でですか?」

東海林先生「卵に聞いてみて!」

※さて詳しいお料理の作り方は
レシピコーナーをご覧ください。
だし巻玉子だけでなくおひたしや
ブタ肉のみそ漬け焼、すまし汁など
いろいろUPされていますよ~

さあみんなが作った北海道食材を使った
一汁三菜が完成しました。
みんなでいただきましょう!

藤尾「おいしそう~」

東海林先生
「みなさん頑張りましたもんね」

東海林先生
「一番最初に取ったお出汁で作った
 おすましです」

森崎「ぜいたく~桜がのってる」

ではいただきま~す

カヨさん
ダシの香りがすごくよくて
 すごく美味しいです!」

お次はおひたし。

森崎
「しょう油のかかっていないおひたし。
 物足りないかい?」

ソウタ「別に!」

アキエさん
「塩分控えめですごく美味しいです。 
 ダシの香りがたっぷりで!」

ブタ肉のみそ漬け焼きは?

アヤセ
「味付けとお肉が合っていて美味しい!」

森崎
「自分で作ってみてどうだい?」

ソウタ
「ちょっと食べるのもったいない!」

東海林先生「でも嬉しいですね」

佐々木
「アキエさん、これからの食生活は
 かわりそうですか?」

アキエさん
「そうですね…
 ダシはちゃんと取ろうと思います!」

アヤセ
「和食っていうのは
 日本人しか知らないことだから
 もっと大事にしていきたいと思いました」

東海林先生
「そうですね。これからも北海道は
 いろんな食材がでてくるので
 いろんな料理ができる事が楽しみ!
 今日みたくちょっと手をかけるとか
 ダシをきかせるとかひと手間を
 かけてみてほしいなと思いますね」
 
森崎
「最初の一歩から少しずつ
 広げていきたいですね!」

こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。

北海道の農業高校を舞台に
酪農と青春を描いた大ヒットマンガ、
「銀の匙Silver Spoon」が映画化され、
まもなく公開されます。

札幌の進学校で挫折した、
主人公の八軒勇吾(はちけん・ゆうご)は、
「寮があるから」という理由だけで、
逃げるように十勝の農業高校に入学。

将来の目標も夢もないまま、
実習や部活、寮生活に悪戦苦闘しますが、
ブタ・牛・馬・個性豊かな仲間たちと
関わる生活の中で、悩み戸惑いながらも、
次第に自分なりの答えを見つけ始めます。

そんな八軒に新たな難題が立ちはだかり、
物語は急展開…。

八軒を演じるのは
「Sexy Zone (セクシーゾーン」の
中島健人(なかじま・けんと)さん。
ヒロインの同級生・御影(みかげ)アキ役は、
広瀬(ひろせ)アリスさんです。

映画は全て十勝で撮影され、
北海道の自然と動物たち、
そして酪農の現場を丁寧に
映し撮った作品です。
映画「銀の匙 Silver Spoon」は、
今月7日公開です。

=映画「銀の匙 Silver Spoon」=
3月7日(金)全国ロードショー
(札幌シネマフロンティア、
 ユナイテッドシネマ札幌ほか)

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来週(3月8日)は特別番組放送のため、
16時30分からの
放送となります!お間違いなく~!




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