突然ですが皆さん 食生活の中で「油」避けていませんか?
料理研究家・栄養士 坂下美樹先生 「油というのは生命活動を維持するために 必要なエネルギー源だけではなくて 細胞膜やホルモンなどを作るために重要! また脂溶性ビタミンということで ビタミンAやビタミンEなどを 効率よく体に取り入れるためにも必要です。 良質な油をバランスよく取ることが大切です」
デメリットばかりが目につく‘油’ですが、 体に必要な栄養の1つ。
数あるなかで、 今回あぐり王国が 注目する油の特徴はというと…
坂下先生 「揚げ物がカラッと揚がるのが 本当にビックリした正直な感想です。 あと酸化が遅いので 冷めても美味しく頂けますし 使った油も何回も繰り返し使えますし、 素材そのもののおいしさを引き出す うま味のエッセンスということで 皆様にもオススメしたいなと思っています」
その油、一体どんな油なのか…
今回一緒にお勉強するのは 6年生の女の子。 樫見育(ハグム)ちゃんと高野かおりちゃん。
さてあぐり一行が訪れたのは… 藤尾「独特な香りがしますよ」 森崎「香ばしいというか芳醇な香りがします」
お邪魔したのは 深川油脂工業株式会社。 一体どんな油を作っているのか?
津田恭史社長からからクイズの出題。 みなさんも考えてみてください! こちらで作っているという 植物油の原料はどれでしょう?
①ウロコ団子②ヨーグルト③コメ
森崎 「ウロコ団子知ってるか? 深川銘菓だよ!100年前からあるお菓子!」
さてあぐりっこの答えは?
ハグム 「外から来た時にお米を研いでるときの お米の香りがしたから お米から油が取れてるんじゃないかなあ」
森崎 「お米から油が取れたら 飛び上がるほどビックリするよね」
佐々木 「ということで答えを教えて頂きましょう」
津田さん 「正解は…米です!」
正解は3番! こちらの会社では 「コメ油」を作っているのです。
ハグム 「私たちは毎朝学校に行く前に 油を食している?」
森崎 「そうか…ご飯を食べるから 毎日油を食べているのか?」
ではその疑問を解決していきましょう! テーブルの上には4つのお皿が用意されました。
これは何かな?
ハグム 「これ(もみ)は殻に入った状態のお米で こっちは玄米の状態。 そしてこっちは白米で… これが…きなこ?」
森崎 「なぜかきなこ来ちゃった。 きなこは大豆から出来てるんだね」
さてこのサラサラしてものは… 津田さん 「白米にするときに出るのがヌカです」
ハグム「ヌカ?」
森崎「米ヌカだね」
森崎 「米を磨いて 振り落とされる表面のものがヌカです」
津田さん 「このヌカから油を絞っています」
森崎「米ヌカから油が出来る!」
そこで製油し商品になるのです!
佐々木 「米ヌカから油ができるって 知られていないかも」
藤尾 「僕は全く知らなかったです。 米油って初めて知りました」
さてお次は別な場所に移動してきました。
津田さん 「精米工場からヌカを運んできて タンクに収めているところです」
森崎 「太いまつげに米ヌカが…! 我々米ヌカまみれです」
藤尾 「米ヌカってこんなに空気の中に舞うんですね」
津田さん 「そうですね!軽いですね」
続いて案内してもらったのはこちら!
佐々木 「今私たちの目の前にタンクのようなものが 見えているんですが」
森崎「煙が出てきましたよ」
津田さん 「湯気ですね。蒸気をかけて押していきます」
森崎「中は高温なんですね」
津田さん「約180度になっています」
津田さんから話しを聞いていた そのとき…
あぐり一行 「うわああああ」
津田さん 「いま(タンクの中から)ヌカを落とした!」
ハグム「ボウ!ボウ!」
藤尾「もう言葉出てこないよね」
それでは油の違いを比べてみよう。 一般的な油とコメ油で違いがよく分かる ポテトを揚げてみます。
ハグム「色が全然違う」
それでは実験開始! ほぼ同じ条件でポテトを揚げてみました。
食べ比べてみるとコメ油で揚げたポテトは…
カオリ 「サクサクしている!」
ハグム 「全然違う! カリッとしているのと ホロッとしているので境目が出来てる」
藤尾「音が違う!」
森崎 「ジャガイモ感が違う! イモを食べたあとのあと口!」
津田さん 「そうですね。 うま味を非常に引き立たせる 油なんです」
森崎「うわ~~スゲ~」
藤尾「こんなに種類を作っているの??」
なんと20種類以上ものポテトチップスを 敷地内の工場で製造し販売しているんです。
北海道らしい味も人気のヒミツということで…
森崎 「どれにする?俺はねえ…」
リーダーが手にしたのはコチラ!
森崎 「北海道馬鈴薯と米油とオホーツクの塩だけ!」
藤尾 「それだけと聞くとジャンクなイメージなく メインディッシュで頂きたくなる 高級感すら感じますね」
シャリ!パクパクパク…
森崎 「止まんない… 中もオイリーじゃない! 全然べたつかない」
カオリちゃんが選んだのは毛がに味。
カオリ「カニの味がする」
ハグム「(ビックリ)う~ん!」
藤尾くんはこんぶ味。
津田さん 「昆布を使っているので食べた時に 粘りがでませんか?」
森崎「粘りでますわ!」
ポットチップの取り扱い店 ■ライスランドふかがわ(道の駅) 住所:深川市音江町字広里59-7
■商品の問い合わせは 深川油脂工業株式会社 ℡0164-25-2178
深川油脂でポテトチップスの製造を始めて43年。 大手の菓子メーカーよりも 長くポテトチップスに携わっています。
素材の旨さを引き出す そして、うま味をプラスするというコメ油の特徴が とっても現れている伝統の商品なんです。
佐々木「長年の夢が叶ったと…」
津田さん 「叶いそうなんですね。 北海道のお米だけで コメ油を作ろうという プロジェクトをやっていまして ようやく春に実現しそうです」
森崎 「今までは北海道産100%ではなかった?」
津田さん 「そうですね。北海道の中でも本州のお米を 食べている方がいらっしゃいますので 副産物のヌカは選別できない状況でした」
津田さん 「今回、協力を頂きまして 北海道産100%のヌカを 手に入れることが出来ました!」
森崎 「それが夢だったんだ。 国産コメ油から 北海道産コメ油になる!」
津田さん「それが夢ですね!」
森崎 「素晴らしいですね。 それは北海道民としても 叶ってほしい夢だと思います」
津田さん「頑張ります!」
コメ油を使った料理を作ろう♪
深川油脂の大西勝子さんに コメ油の特徴を生かした料理を 教えて頂きましょう。 今回教えてもらうメニューは、 ‘コメ油’が隠し味の炊き込みご飯です。
森崎 「炊き込みご飯に油を入れるんですか?」
大西さん「はい!そうです」
森崎「脂っこいよ…」
大西さん 「そう思われると思うんですが ところがこれは魔法の油でして 炊き込みご飯とすごく相性が良いんです」
森崎 「まあ米から作ったコメ油だから 元サヤに戻る…みたいなもんだよね」
大西さん「間違いはないと思います」
※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい。
さて完成しましたよ!
ハグム 「油っぽくない! あれぐらいで丁度良い感じ!」
森崎「うんまいっ!」
大西さん 「油と具材を炒めることがポイントです」
森崎 「ご飯の一粒一粒がきちんと感じられて やわらかいまんまですから」
佐々木 「口の中に入ったときのサラッとした 感じはコメ油だからこそ!」
じゃ~ん もんすけです。 コメ油は加熱するものだけではなく、 そのままでも美味しく食べられます。 素材の味を引き出すので ドレッシングなどにもおススメです! そんなコメ油の成分的なメリットについて 伺ってみると…
坂下先生 「リノール酸とオレイン酸がバランスよく 含まれているので コレステロール値を下げたり 坑酸化作用があるので 肌の老化を抑えることで 特に女性には嬉しい効果があると思います。 手に馴染ませて家事をしていただくと 手荒れ防止にもなるかなと思います」 国産の原料を使っているから安全安心! コメ油ってすご~い!
■取扱店 ・ホクレン くるるの杜 ・ライスランドふかがわ(道の駅)など 商品の問い合わせは深川油脂工業 ℡0164-25-2178
カオリ 「(油は)女子にとっては敵!」
藤尾 「我々にしたらオッサンの敵でもあった。 油を抑えてくださいって血液検査で言われる」
森崎 「油とかお砂糖とか認識を間違えているものって 非常に多いんだよ。 本当はとっても良いもんなんだ! 間違えないで使っていこうぜ」
大西さん 「コメ油は体に良くて こんなに美味しく色んな料理に使えるって いうことを1つでも分かっていただけたら 嬉しいかなと思います!」
ちなみに大西さんの 一番のオススメの食べ方は ほっかほかの炊き立てのご飯に コメ油をたらんとかけ、 小銭のある方はそこに生卵…♪
ぜひやってみてくださいね!