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2016年03月26日(土) | ♯377 農業理解
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2016年03月26日(土) |  ♯377 農業理解
森崎
「こんにちは!あぐり王国です。
今日は広尾町にやってきました。
それでは今日のあぐりっこを紹介します。
あぐりっこおおおお」

「はあああああ~い

???声が太い?

しかも見慣れた黄色と緑のツナギ…

そう今回のあぐりっこは、
入社10年目
佐々木ゆうかアナウンサー。
好きな肉は豚のバラ肉
オクラホマの河野くんと
一番の年上
3歳児のお父さん、藤尾君。

今回、この3人が体験するのが…

森崎
酪農教育ファームというものです」

佐々木・河野・藤尾
「酪農教育ファーム??」

酪農教育ファームとは
酪農体験を通して
食と命について学ぶことを目的に
はじまった活動で、
認証をうけた酪農家が
主に学校や教育と連携をして
行っています。

そこで今回3人には特別に
一泊二日で酪農教育ファームを
体験してもらいます!

佐々木
「2日間、酪農教育ファームで頑張るぞ!
 おおおお お~!!」
今回お邪魔したのは広尾町。
海の幸が豊富な漁業のマチなのですが、
酪農に情熱を燃やし牧場を
営んでいる方もいます。
菊地亮太さん。
81頭の牛を管理し酪農を営んでいます。
2015年から酪農教育ファーム認定牧場として
高校生を中心に受け入れを行っているんです。
菊地さん
「一泊二日の短い時間ですが
 同じ家族として受け入れて
 時間を共に過ごしているんで
 強い絆になるのかなと思います」

ということでリーダーとはココでお別れ。
まずは今夜泊まる部屋を案内して頂きました。

菊地さん
「2つの家に分かれてもらいます」

河野
「僕らこっちなんだ!いいですねえ~」

菊地さん
「もう搾乳の時間なんで行きましょうか…」

佐々木「行きましょう!」

それではオクラホマと佐々木アナ
一泊二日の酪農研修ドキュメント
スタートです!

2016年03月26日(土) |  酪農体験スタート♪エサやり

菊地さん
「ミルクの集荷の車が来るまでにやらないと…
普段の作業が5時からだとすると
その2時間前にやらないと…」

4人で会話しながら牛舎に向かうと
奥様の亜希さんがすでに作業されてました。

河野
「ちょっと…待ってくださいよ。
菊地さんから想像した奥さんよりキレイ!」

こらこらこら…と突っ込まれつつ
作業の流れをお聞きします。

菊地さん
「エサやりのお手伝いをしてもらいたいな…」

藤尾「分かりました!」

菊地さん「よろしくお願いします」

スコップでエサをすくいとって
牛の口元に置いて行きます。

菊地さん
「牛が早くしてって雰囲気が…」

藤尾
「早くあげないと隣の牛がとってくね」

菊地さん
「そうなんですよ!
 そういうのに気づくってとても大事ですよ」

もうドタバタの三人です。

河野
「汗かいてきた…
 いつもの取材ってあぐりっこの事も考えて
 自分のペースでいいよって言ってるけど
 今やってるけど
 牛さんのペースに合わせなきゃいけない。
 だからペースが尋常じゃない!」

牛がえさを食べている間、
菊地さんが体験者に必ずする話があります。

菊地さん
「牛乳って何から作られてるって聞いたら
 たいてい牛って答えますよね。
 牛はいつになったら牛乳を出すんでしょう?」

河野「子供を産んだら」

菊地さん
「そうですよね。
 人間と同じように赤ちゃんを産んでから
 1年くらいしたら自然と牛乳が出なくなります」

菊地さん
「だからその間にもう一度妊娠をして出産をして
 牛乳を搾るって作業をずっと繰り返していく。
 この子たちは人間に牛乳を飲ませようと思って
 お乳をだしてるわけじゃなくて
 人間のお母さんと同じように
 自分の子供を育てるために牛乳を出してる。
 なかなかスーパーに行って牛乳パックを見て
 そこまで想像しろっていうのは難しいです。
 ぜひここに来て牛がエサを食べてる姿、
 乳を搾ってミルクがでる姿を
 そういうのを感じてもらえれば
 嬉しいなって思います」

午後4時。搾乳の時間です。

搾乳ブースに牛さんたちが移動します。

菊地さん
「では搾乳体験をしてもらいます。
 うちでやるのは観光牧場でやってるような
 手で絞って出たでた!というのと違います」

菊地さん
「搾った牛乳は菊地牧場の牛乳として
 必ず誰かのお口に入るものなので
 そういうのを意識しながらやって頂けたら…」

河野「お願いします!」

責任感を持って搾乳をしてほしいと考える
菊地さんは作業のレクチャーはもちろん、
その作業がどれほど大事なのか、
なぜ行うのかの理由をしっかり伝えます。
頭と心の準備ができたところで
搾乳作業スタートです。

2016年03月26日(土) |  牛の個性に合わせて…

まずは手搾りでお乳を出します。

佐々木「5回くらいですよね」

菊地さん「10回くらいでもいいですよ」

佐々木「私の握力もつかなあ~」

ミルカーをお乳にセット中の河野君も
悪戦苦闘。

河野
「いやあ~外れた!!!
 ごめんね急ぐね…思ったより難しい」

河野「待ってまって!」

亜希さん「待ってくれないんですよ~」

菊地さん達は一連のやり方を教えたら
出来る限り手を出しません。
体験者自ら考え作業をすることで
色々な事を感じてほしいと
思っているからなんです。

佐々木
手がいた~い!足がいた~い」

藤尾
「ふううう…
 時間かけやがってって顔ですよね。
 いや申し訳ない…」

牛によって違う体と性格。
搾乳は1頭1頭に向きあわなければ
出来ない作業です。

自分が搾っている牛乳は
‘必ず誰かが口にする’
いう責任が3人を作業に没頭させます。

気が付けば最後の1頭になっていました。

河野
「待って!ヒザ笑ってる…」

外に出てみると…
佐々木「星出てる~」

ほっとしたのか三人は
一気に話出しました。

河野「ほんまにヒザ笑ってるのさ、やばいよ」

佐々木
「私なにより握力!重たいんです。」

河野「ミルカーね」

藤尾
「(お乳が)ついてる場所も牛によって違う!
 後ろのほうにあるのもある」

河野「そうしたら手がこう…」

藤尾「それぞれの牛にそれぞれの搾乳あり」

搾乳の後はお風呂で汗や汚れを落とします。
キレイなったところでみんなで夕食の準備。
6時半。なんだかみんなで楽しそう…

午後8時20分いよいよ夕食です。

菊地さん
「ようこそ広尾町へ。
そして作業お疲れ様でした。
(牛乳で)カンパーイ!」

3人「うわーうまいね…」

お食事は野菜のホットプレートで焼いて
トロトロのチーズをかけて頂きます。

佐々木「豪華ですねえ」

河野
「体験される方のお食事ってこんなんですか?」

菊地さん「そうですよ!」

さあチーズをかけますよ…

藤尾「すごーい」

佐々木「ハンバーグとチーズの相性バッチリ」

亜希さん
「これはうちの牛で作ったハンバーグ」

菊地さん
「搾乳牛としてのお役目を終えて
 お肉になった牛なんですけど
 こういう時にみなさんに食べてもらってます」

藤尾
「なんかのどにね…
 美味しいんだけど、
 それだけじゃないよね。
 なんか色々考えちゃうよね」

菊地さん
「そう思っていただけたら本当に嬉しい。
 やってもらった甲斐があります」

千葉県出身の菊地さんが
新規就農の夢を叶えたのは27歳のとき。
それから6年後には、
酪農教育ファームの認定を受けました。

菊地さん
「受け入れされている農家さんの集まりに行って
 受け入れた時の映像を見せてもらった。
 農家さんと修学旅行生が対面するときは
 ダルそうな…
 ところが次の日の退村式になったら
 帰りたくないって…
 そんなふうに変ってくれるパワーが
 酪農家にはあるのかなって思って…」

藤尾
「他人を我が家にいれて…
 そういうことをやろうってスゴイな…」

菊地さん夫婦と3人は同世代。
酪農についての熱い話に花を咲かせつつ
酪農研修 1日目が終了。

2016年03月26日(土) |  早朝から仕事スタート…
酪農教育ファーム 二日目

佐々木アナウンサーが
オクラホマの寝起きを襲撃!!

佐々木
おはよーございまーす!
 朝ですよ~~♪」

藤尾「●△■…」

佐々木
「顔を洗ってツナギをきて
 働く準備をしましょう」

さて急いで牛舎へと向かう三人。

菊地さん
「今日もよろしくお願いします。
 エサやりとベットのお掃除を
 やってもらいたいと思います」

牛舎のウンコをスコップで捨てますよ。

藤尾「重たい!!!よいしょ…」

河野「もう汗だく…」

午前8時エサやりです。

牛さんの口もとに牧草を寄せ集めます。

藤尾「これ一番しんどいかも!」

河野「軽そうにみえてメチャ重いですから」

菊地さんが作業するとあっという間…

三人は息も絶えだえ…

藤尾「これは大変ですね!あつい…」

汗だくの河野君

河野
「ビックリした…朝からご飯を食べずに
 こんなに動いたことないと思う」

午前9時半 三人の朝食です。

「いただきまーす」

コーンスープはこちらの牛乳です。

佐々木「クリーミ!あったまる」
藤尾「めっちゃおいしい」

佐々木「お皿持てない…ピキピキしてる」

藤尾「いやー飯が上手い!最高だなあ」

一仕事を終えて食べる朝ごはんは格別。
いつもより美味しく感じるのは
やりきった充実感があるから。
ごはんを食べ終わったらいよいよ…

菊地さん
「これで一泊二日の酪農体験は
 すべて終了となります。お疲れ様でした。
 上手い下手は関係なく、とにかく消費者の方に
 必ず届くものだって感じたうえで
 一生懸命やっていただけば、それで十分!」

亜希さん
「知ってるってのと、
 体験して感じるってのが
 また別だってことを実感してくれたかなって
 思うので、良かったなって思います」
 
藤尾
「ずっと続けてほしいなって思いました。
 ずっと続けて続けて…
 うちの息子もつれてきたいな」

最後は握手で-

佐々木
「もっと居たいんですけど…
 うわーこの手だ。働く手だ!」

これで酪農教育ファーム体験は終了。

一泊二日、貴重な時間を過ごした3人でした。

「お元気で~」
「また牛に会いたいで~す」
「ありがとうございました」


2016年03月26日(土) |  あぐり卒業…今までありがとう!

酪農教育ファームを体験した3人は
リーダーと合流!

河野
「今まで1頭だけじゃないですか。
それが45頭を一気にお世話するのに
責任を持って実際に出荷する牛乳を
絞るということで…
責任を負って体験ができるのは貴重!」

森崎
「身を持って三人には
 一泊2日の体験をしてもらいました。
 お疲れ様でした。
 実は今回この体験をしてもらったのには
 理由がありまして…
森崎
「今回が…え~その…
 一緒に築き上げてもらったんだけども
 3人が今回の放送で番組を卒業です」
道内各地を飛びまわり
北海道農業の魅力を伝えてきた
オクラホマ佐々木アナ。
今回の放送をもって卒業になります。
佐々木
「ちょっと最後まで言えるか
 自信がないんですけど…
 私の仕事のほとんどがあぐり王国で
 農作業をして汗を流し
 マイナス20℃の極寒の冬から
 40度のハウスの中までみんなで行って
 まあ…なんでしょう…
 大変だったけどすごく
楽しかったです!」
藤尾
「本当に色んな事を体験させてもらったんで
 心の底から感謝の気持ちしかないです!」
河野
「ボクは…北海道が大好きで
 北海道に来てるんで………
 ごめんなさい………………
 北海道が大好きで来てて
 で北海道の魅力の大きな1つである
 農業に携われて、
 すごく幸せやなと思ってます。
 ありがとうございました」

オクラホマは番組開始から
佐々木アナは2年目から
視聴者の皆さんと一緒に
北海道農業を学んできました。

最後にリーダーからメッセージが。

森崎
「あぐり王国は毎回毎回
 農業を体験したことのない小学生たちと
 テレビカメラの前に立つなんて
 緊張してたまらないっていう生産者さんと
 一緒に作ってきた番組です。
 みんなで盛り上げてきた
 おれたちは1つのチームでした。
 本当に長い期間、お疲れ様でした」

佐々木・河野・藤尾
「ありがとうございました」

来週から番組は
「あぐり王国北海道NEXT」
名前を変えパワーアップ!

今後も北海道農業の素晴らしさを
伝えていきます。

最後はリーダーとみんなで熱い抱擁…

次回からは佐々木アナウンサーにかわり
金井憧れアナウンサーが新パートナーとして
大地の誇りをお届けします!

森崎
金井憧れさんとこれを機に
 私改名いたしまして
 森崎トキメキ…と」

河野「それは面白い!」

最後は憧れアナウンサーから
みなさんに花束が-

出演者さんもスタッフもぼろぼろと
大粒の涙を流しながらの最後のロケ。
オクラホマの河野さん、藤尾さん、
佐々木アナウンサー
本当にご苦労さまでした。
番組を卒業しても
あぐり王国北海道のレジェンドとして
北海道農業を応援してくださいね。
ありがとうございました。

佐々木アナウンサーのブログはこちら
ご挨拶が掲載されています
→http://www4.hbc.co.jp/yuuka/list.php

3月19日のクイズ
「生産者の東井さんが切っていた
 枝に実る果樹は何だったかな?」

正解は
「リンゴ」でした!




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