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2016年04月16日(土) | ♯379 地産地消に取り組む福山醸造の道民のしょう油に注目編
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2016年04月16日(土) |  ♯379 地産地消に取り組む福山醸造の道民のしょう油に注目編

私たちがほぼ毎日、口にしているであろう
和食には欠かせない、
日本の伝統的な調味料「醤油」。

醤油はおよそ1300年前に
中国から伝わったと言われ、
地域によってその作り方や味わい、
そして種類も様々なものがあります。

街頭インタビュー
【北海道民】
「日高の昆布醤油!
 ずっと食べやすい感じですね」
「北海道の醤油はコクがある!」
【関西出身】
「薄味ですかね!ダシの効いた」
【九州出身】
「九州の醤油は甘いかもしれない」
【愛知出身】
「たまりという醤油があります。
 刺身用に使っていて濃い目でトロンとしてる」

多種多様な地域性を持ち、
私たちの食卓に欠かせない、
身近な調味料である醤油ですが、
北海道産の主原料
そして道民の好みを考え、
こだわり抜いた醤油が製造されているのは、
皆さんご存知でしたか?

今回は地産地消に取り組む
札幌の老舗醸造メーカーを訪れ、
意外と知られていない
醤油製造の秘密に迫ります。

金井
「今日は北海道の醤油に注目!
 明治24年創業の老舗醸造メーカー
 トモエでおなじみの福山醸造にきました」

森崎「明治24年??」

金井「操業125年になります!」


■福山醸造
 札幌市東区苗穂2丁目4-1
 HP:http://www.tomoechan.jp/ 

金井
「醤油はどの家庭にもある調味料!」

森崎
「醤油のない家庭はないでしょう…
 ベーシックなものから揚げ物・焼き物
 何にでも醤油は必要ですね」

金井
「ではあぐりっこ…初めて呼びます」

森崎
「リニューアルして初めてのあぐりっこです。
 せーのっ!」

あぐりっこおおおおおお~

はあああい

あぐり王国NEXTもあぐりっこに学んでもらいます!
今回は小学6年の北條晴令奈(セレナ)ちゃんと
同じく小学6年の吉村摩耶(マヤ)ちゃん。
まずは醤油についても質問!

森崎「醤油は何からできているか?」

マヤ・セレナ「大豆!」

金井
「正解!でもほかにも北海道が生産量NO1
 ある作物が醤油の原料なんです!」

マヤ「ジャガイモ?」

セレナ「玉ネギ?」

森崎
「ジャガイモも玉ネギも北海道生産NO1です!」

セレナ「あっ!?」

森崎「さっ…」

金井「魚?」

森崎「この農業番組で魚!?」

その作物とはいったい何なのか?
さっそく一行はその原料を使った醤油を
販売しているという福山醸造の直売所へ―

「お邪魔します~♪」
「たくさん醤油が並んでる~♪」

あら?我々より先に先客がいるようです。

女性「これって…」

森崎「お客さんがいますね」

森崎
「あの~すみませ~~ん」

女性
「うなああ~うるさいなあ~

森崎「あの~撮影中なんですけど…」

さて振り返ったこの女性は…

「今日からお世話になります…
 あぐり◎△×…」

あれ緊張してる?口まわってない!

「あぐりっこのみんなよろしくお願いします」

北川久仁子
「リーダーと同じ事務所の
北川久仁子です。
 どうぞよろしくお願いします!」

森崎「新メンバーだあ」

北川
主婦の目線でお話できればと
 思っています」

森崎「そうだよね。醤油とか興味あるでしょ」

北川「もちろんです!」

一児の母である主婦タレントの
北川久仁子さんが新メンバーとして登場♪
育ちざかりの10代、
北海道農業新人の20代、
子どもの健康や家庭を守る母さん40代。
いろんな世代が入り混じって
北海道農業をこれから学んでいきますよ。


2016年04月16日(土) |  北海道産にこだわった醤油造りとは
札幌で醤油を作り続けて125年!
北海道を代表する老舗、福山醸造。
トモエ印でお馴染みの
“日高昆布しょうゆ“”田舎味噌“など、
道民には馴染みの深い醸造メーカー。
今回は、その福山醸造で
道産原料をもとに作られる醤油について、
製造担当の斎藤勝章さんに詳しく教えて頂きます。

森崎
「あぐり王国は醤油の取材は初めてなんです!
 すごく楽しみにしているんですけど
 北海道の醤油があると伺いました」

斎藤さん
「これが北海道の札幌で作られてる醤油です」

あぐりっこ「道民の醤油!」

斎藤さん
「北海道の方々に喜んでもらえるように
 作った醤油です」

金井
「その醤油の製造過程を見せて頂ける!」

森崎
「でも醤油って30分番組の取材時間では
 出来上がらないですよね?」

斎藤さん
「そうですよね…
 通常は半年から1年かかります。
 それをギュッと…」

森崎
「大丈夫?みんな半年くらい時間もらっても?」

北川「年…とっちゃいますね」

“北海道丸大豆”と“日高昆布”の
2種類を販売している「道民の醤油」。

■道民の醤油 北海道丸大豆
 直売所価格 440円(税込)

■道民の醤油 日高昆布
 直売所価格 440円(税込)

今回は濃口醤油の“北海道丸大豆”の製造を
見学させていただくことに。
まずは、その原料を加工する施設へ。

森崎
「醤油は大豆から出来ているのは
 子供たちも分かっているんです。
 でも大豆の他にもうひとつ
 北海道が生産量NO.1の作物
 入っている」

斎藤さん
「そうなんですね…
 今ここにくるまでに匂いがしたと思います」

森崎「香ばしいような…」

金井「きな粉のような香ばしさがあります」

斎藤「いまからそれを紹介したいと思います」

北海道が生産量日本一の
香ばしい香りを漂わせる、
その正体とは…

セレナ「麦??」

斎藤さん
正解です!
 麦の中でも小麦ですね」

森崎「みなさん分かりましたか?」

北川「分かりませんでした」

金井「初めて見ました!」

北川
「普段は製粉されている小麦粉の状態でしか
 見たことない!」

斎藤さん
「ここでは小麦を煎っています。
 300℃ぐらいで煎っています

醤油は大豆と小麦を主原料に
作られているんです。

原料の加工施設では、
道産大豆を蒸す作業と、
道産小麦を炒る作業が行われます。

2016年04月16日(土) |  大豆と小麦からできる醤油

斎藤さん
「どうぞ食べてみてください」

森崎「これが小麦です」

マヤ「コーヒー豆みたい…」

食べてみると-
マヤ「固い!」

セレナ「ナッツ(みたい)」

マヤ「似てる似てる!」

リーダーも食べると…

森崎「パリパリだな!おいしい」

北川
「香ばしくてドン菓子みたいな…」

すると金井アナとあぐりっこ
「ドン???」

森崎「ドンが分かんない?!」

金井アナとあぐりっこ
「分かんない!分かんない!」

森崎
「北川!ここに壁があるぞ!」

昭和と平成の壁を乗り越えて
次いきましょう!

 

金井
「いったい小麦がどうやって醤油になるのか
 想像ができないん!」

斎藤さん
「実は麹(こうじ)というものを造ります」

蒸した大豆と炒った小麦は、
たね麹と呼ばれる麹菌と混ぜ、
麹を作ります。

さて頑丈な扉の前にやってきました。

斎藤さん
「ここが麹室(こうじむろ)という所です」

森崎「この中に麹があるんだ」

斎藤さん
「ちょっとだけ部屋の中をお見せします。
 ここは他の菌が入ると大変なことになるので
 ちょっとだけ…」

ガチャッ

扉を開けるとモアモアモアモア

森崎
「あちあちあち…閉めて!閉めて」

ものすごい熱気が押し寄せてきました。

金井「すごい熱気」

セレナ「熱い!」

高温多湿の麹室(こうじむろ)で、
およそ3日間じっくり菌を育てて麹を作ったら、
食塩や水を加え、
およそ6ヶ月かけて発酵させます。
こうして出来上がったのが、
醤油のもとになる“もろみ”となるのです。
そしていよいよ醤油を搾る工程へ-

階段を上って醤油を搾る場所に
やってきました。

森崎「香りが強い。醤油の香りすごい」

斎藤さん「ここが醤油を搾る所です」

森崎「うわっ!見て」

リーダーの指さした方をみてみんなビックリ!
一体なにがあったのか?


2016年04月16日(土) |  搾りたての醤油のお味は?

醤油を搾る場所でみんなが見たのは?

マヤ「チョコレートみたい!」

斎藤さん
「布にもろみを広げて折りたたんで
 何枚も重ねている作業なんですね」

斎藤さん
「そうすると下から醤油
 重みで落ちてくるんです」

北川さん「濾されてるかんじですね」

金井
「何枚くらい重なっているんですか?」

斎藤さん
「だいた130枚くらい」

もろみを敷き詰めた布を人の手で幾重にも重ねる、
創業以来変わらない熟練の伝統製法。

3メートルにも及ぶ高さに積み上げられたもろみは、
自然の圧力でじっくり搾り、
“きあげ”と呼ばれる生の醤油ができます。

「出てます~~」

斎藤さん
「これが搾りたての醤油です」

斎藤さん「ちょっとだけ舐めてみますか?」

リーダー味見をすると…

森崎
「うあああああ~強い!」

斎藤さん
「非常に濃厚な醤油だと思いますね」

マヤ
「辛いだけじゃなくて、
 じわじわ~と広がる」

金井
「色々な味が凝縮された感じがしますね」

セレナ
「ごはんが欲しくなる!」

森崎「たしかにたしかに~!」


2016年04月16日(土) |  無駄なく使い切る!醤油レシピ
醤油を搾る作業は自然の圧力だけではなく、
機械でも布をプレスして、さらに搾ります。
その際、搾り切った布の中に残るものが
醤油粕(しょうゆかす)なんです。

マヤ
「カレー粉みたい。甘い感じの臭いする」

北川「甘いね」

食べてみると…

森崎「うん…ふつうに全部食べられる!」

斎藤さん
「これは牛さんのエサにしています」

北川
「醤油造りって無駄がないんですね」
醸造した醤油は、味や色など、
品質に問題がないか厳重な検査が
行われたあとボトルに詰めて出荷。
現在、道民の醤油は
ひと月におよそ8000本が製造され、
消費者のもとへ届けられています。

森崎
「北海道の醤油を今後どうして
 いきたいですか?」

斎藤さん
「醤油の消費量は確かに
 どんどん落ちているのは確か…
 その中で北海道のメーカーとして
 地元の原料や水にこだわり
 古い設備を最大限活かして
 醤油造りを守っていきたいと思っています」

じゃじゃん!もんすけです。
北海道のおいしい大豆と小麦で作る
道民の醤油。
明治24年創業の福山醸造は
歴史ある建物や伝統の製法を大切にしながら、
醤油作りを行っているんだよ。

福山醸造 工場長 澤田明夫さん
「北海道の醤油というのは
 昔は本州から運んできただけで
 回船問屋をやっていたときは
 その一役を担っていたわけですが
 北海道で作りたいという想いが
 明治24年の操業に繋がったと思います。
 それからはずっと絶やさず
 北海道で作った醤油を道民に供給したいという
 熱い思いで作ってきたんだと思います。
 その中で醤油の原料である大豆も小麦も
 北海道でもいっぱい作ってますよね。
 なのでせっかく道民の方が作ってくれた農産物を
 僕らも少しお手伝いさせて頂いて
 北海道ならではのもっと新しい商品を
 作っていけたらいいなって思ってます」

道民の醤油が全国にもっともっと
広まってくれたら僕たちもうれしいよね。

和食の伝統調味料、醤油。
その栄養価と塩分の摂取を抑える
上手な取り入れ方を荒川先生に聞いてみたよ。

天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授
「醤油は大豆を原料として発酵させて作ります。
 そうすると大豆成分からアミノ酸や糖分、
 香り成分、有機酸が出てきて
 特に発酵の過程でアミノ酸と糖が反応して
 アミノカロイド反応が起きて
 この過程でできるメラノイジンという物質は
 強い抗酸化性を持っていて
 体内でも酸化が抑えられたり
 そういった働きをもっています。
 素晴らしい調味料なんですけど
 如何せん塩分の過剰摂取に繋がってしまう。
 したがって適量を上手に使う!
 あとは香辛料・食酢・ダシを一緒に使うことで
 少なくした塩分が感じないくらいの
 美味しさを感じることができます。
 したがって調理でもそういう工夫をされるのが
 いいのかなと思います」
 
みんなも醤油のかけすぎには十分注意して
おいしく料理を味わおうね。

では福山酒造の道民の醤油を使った
オリジナル料理を福山醸造の
フードコーディネーター白井敦子さん考案の
道民の醤油を使ったオリジナル料理を
いただきます!

白井さん
「こちらの雨竜にんにく醤油を使って
 フランスパンをトーストします」

さあどんなお料理ができるのでしょうか?
詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください!

4月2日のクイズ
「JA道央の生パスタの原料は、
  何という品種の小麦だったかな?」


正解は「ゆめちから」でした。

みなさんこんにちは。
今日はJAバンクが取り組む
食育教育について紹介するよ。

JAバンクでは子どもたちに農業を
もっとよく知ってもらうための
様々な活動に取り組んでいます。

先月29日には、食と農業のつながりが
分かりやすく解説された教材本とDVDが、
北海道教育委員会に贈呈され、
道内1114校の小学校や特別支援学校の
みんなに渡されるんだって。
この教材本とDVDは、2008年度から、
のべおよそ1万1000校!
41万人以上の子どもたちへ配布されています。
地域や農業に貢献しているJAバンクならではの
取り組みだよね!
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした!




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