森崎「すごい場所だね~」
憧れ「海外にいるのような…」
森崎「素晴らしいね!北海道」
憧れ 「今回は道北の中頓別町にやってきました。 2012年の冬にあぐり王国では こちらで酪農の取材をさせていただきました」
森崎 「忘れもしない新規就農して 町としては大ニュースになった!」
憧れ 「酪農家として第一歩を歩み始めるところを 取材しました」
森崎「その方に4年ぶりに会える!」
ということで今回のあぐり王国ネクストは、 4年前に道北・中頓別町で夢を実現させた ある酪農家のもとへサプライズ訪問!
そして、同行するさらなるメンバーが…
憧れ「あぐりっこを呼んでみましょう」
は~~~い♪
森崎 「あ!!君たちは…高1・高2・高2…」
森崎 「4年前に一緒に中頓別町に来た あぐりっこじゃないかあ!!」
あぐりっこ「そうで~す!」
当時小学生5年生だった篠崎未宇(ミウ)君と、 小学6年生だった津島萌里(モエリ)さん、 そして鎌田夕佳(ユウカ)さんが 参加してくれたんです。
3人とも立派な高校生になりましたね!
森崎 「おいオレ まだやっているんだぞ」
これにはスタッフもみんな大爆笑!
森崎「長寿番組だろおお!!」
リーダーとっても嬉しそうですよ。
憧れ「3人は変わりましたか?」
森崎 「おもかげたっぷりで 昨日のことのように思い出すなあ~ 彼なんか…本当に…なあ! 子供でなあ」
ミウ「こどもです…」
森崎「お前、声変りしたなあ」
ミウ「はい!声変りしました!」
森崎 「声変りしても高めだなあ」
森崎 「覚えているかあ~お世話になった… え~と…あの…ほれ…」
あぐりっこ「村田さんです!」
森崎 「そうそう!じゃあ一緒に行くか! 懐かしの村田さんに会いにいくか!」
あぐりっこ「はい!」
2012年にあぐりメンバーが訪れたのは、 寒さ厳しい真冬の2月。 辺り一面、雪に覆われていた 村田牧場の景色も、 がらりと変わりました。 さっそく一行は4年ぶりに 酪農家の村田さんと再会することに…
森崎 「いたあ~村田さ~ん!久しぶり!」
村田さん「久しぶり~」
村田さんミウ君を見て―
村田さん 「面影あるねえ~… あれ?身長がそんなに変わらないねえ!」
森崎「大きくなったっしょおお」
モエリ・ユウカ「覚えてます~~!」
東京出身の村田 克明さん。 もともと東京で医療事務の仕事をしていましたが、 「家族と一緒に酪農がしたい!」 という思いを実現させるため、 2010年に新規就農者の受け入れを行う 中頓別町へやって来ました。
その後、1年8ヵ月の酪農研修を経て、 2011年11月、晴れて酪農家デビューを 果たしたのです。
森崎 「思い出すなあ~あれやこれ…」
村田さん 「風景は全然違うんですよね!」
森崎「何年目になりますか?」
村田さん 「今年で5年目になりますね!」
森崎 「もうすっかりココの人ですか?」
村田さん 「いやーまだまだ北海道に慣れないですね! けっこう車壊したりしてるんで…」
憧れ「くるま??」
森崎 「まあ…ねえ… この人、いろいろあるんだよ…!」
数々の失敗エピソードを伺った前回。
不慣れな重機で雪降ろしをして、 自宅の屋根を壊してしまったり、 携帯電話を落として牧草ロールの中に 巻き込んでしまったり…
一同、仰天の出来事を教えてくれたのです。 果たして酪農家として5年目を迎えた今は?
村田さん 「お見苦しいんですけど… あそこにある車がちょっとへこんでたり するんですよね…」
憧れ「どこにぶつけたんですか?」
村田さん 「ぶつけたんじゃなくて… ひっくり返ったんですよね…」
村田さん 「ちょうど酪農家さんの近くで 助けていただいて… だから私も近くで車が落ちていたら 助けなければと思いました!」
森崎 「村田さん! その話どーでもいいっっ!!」
離農した酪農家の牛舎を そのまま活用している村田さんは、 およそ60ヘクタールもの広大な牧草地を 管理しながら生乳の生産を行っています。
新規就農して間もない頃、 乳牛の飼育頭数はおよそ40頭でしたが…
村田さん 「約40頭だったのが65頭になりました」
森崎「1.5倍じゃないですか!」
村田さん 「バンバン生まれてバンバン育ててますんで」
森崎 「僕ら来たときも生まれたもんね! あれ忘れられないよなあ~」
前回、偶然にも乳牛の出産に立ち会い、 そのお手伝いもさせていただきました。 小学生だったあぐりっこの心に深く刻まれた、 感動の体験だったのです。
森崎「引っ張ったもーん!」
村田さん 「いやあの時はありがとうございました!」
森崎 「とんでもないこちらこそ貴重な体験を…」
村田さん 「あのときの親牛はまだ牛舎にいます!」
あぐりっこ「へえ~♪」
森崎 「憧れちゃん。ひょっとして酪農は?」
憧れ「初めてです!」
森崎「大きい牛に会うのは?」
森崎 「すごいぞ…気ままにうんちします。 尻尾が上がったら注意だよな?」
笑い出すあぐりっこ。
憧れ「尻尾が上がったら何が起こる?」
森崎「うんこです!」
憧れ「さっそく…」
森崎「見たいね!」
村田さん 「分かりました… でもちょっといいですか? 実は…生まれそうな牛が!」
憧れ&あぐりっこ 「ええええ~~!!!」
森崎「また?」
森崎 「君たち高校生だから引っ張ってくれる?」
モエリ「いいんですか?」
驚きの表情を隠せないあぐりっこ! こんな奇跡があるなんて…
大下「こんなことってあります?!」
村田さん「この子です…」
憧れ「牛おっきいい…」
村田さん 「ちょうど前足がでてます。 まず手を突っ込んで中の状態を 見たいと思います」
出産の際には子牛が逆子に なっていないかを確認するため、 消毒をした手袋を履いて、 酪農家が自ら確認します。
村田さん「大丈夫!正座になってますね」
森崎 「人間だったら産婦人科の先生とか 助産師さんとかいるじゃない? でも牛の場合は全部 酪農家さんが作業する」
様々な酪農の仕事を難なくこなす、 新規就農者の村田さん。 このあと、子牛の足にベルトをかけて、 いよいよ分娩です。
村田さん 「合図をしたら引っ張ってください! おなかがプクーとなったら引っ張る感じ… 行きますよ!引っ張ってくださ~い」
憧れ「どれくらいの力?」
ミウ「もう全力です!」
村田さん「出てきた出てきた」
村田さん 「みんなで力を合わせて引っ張りましょう」
よいしょ~~
森崎 「産まれたああ!お疲れ様~」
大下「すげえ」
森崎「対面だあ」
憧れ「お母さんだよ~」
モエリ 「2回もこんなに貴重な体験は なかなかさせてもらえないし… 前回は見守ることしかできなかったけど 今回は一緒に出産の手助けができて すごくよかったし…すごいな~って… 大切にしなきゃなって…」
乳牛の妊娠と出産があるからこそ、 私たちの食卓へ牛乳が届けられます。 生乳生産の大切な瞬間を 身をもって感じる貴重な体験となりました。 ※過去番組では今回を含め 3回の牛の出産に立ち会いましたが そのうち2回が村田牧場さんでの出産です。 すごい偶然で本当にビックリです♪
大下 「全部の酪農家さんが放牧を 選んでいるわけではない?」
村田さん 「そうですね。中でずっと飼ってる方もいれば 私みたいに外に出してる… 私も夏場だけ。冬は雪に覆われてしまうので」
憧れ「東京にいるときから目指してた?」
村田さん 「そうですね。やっぱりイメージもあったし こういう広いところで 牛に牧草を食べてもらいたい」 森崎「どれくらい広大なんでしたっけ?」
村田さん 「22ヘクタールですね」
森崎 「季節がら放牧は始まっているんですか?」
村田さん 「今年は今日から初めて 外に出そうと思ってます」
森崎 「今年の放牧は今日が初めて!?」
モエリちゃんが牛の鎖を外します。
すると何も言わないのに 牛舎の外へと出て行きました。
モエリ「いってらっしゃーい」
憧れ「すごい!」
森崎「自分で行くんだ」
憧れ「道分かるかな?すごい行くんだあ」
みんながみんな言うことは聞きませんよ…
反対側に行ったり、 駄々をこねて動かなかったり…
憧れ「せーの!よいしょ~ 綱引きみたい!」
作業開始からおよそ30分。 すべての牛を牛舎の外へ出して終了。
モエリ 「大変でした。毎日この作業するのは 疲れると思いました」
森崎 「憧れさんあなたは何をしたの? なんでそんなに汗かいてるの?」
憧れ「わたし…交通整理!(笑)」
さて放牧している牛さんの様子はどうでしょう?
森崎 「すごいキレイだあ~ うしろに雪が残る山があってさあ この緑の中にさあ北海道の乳牛だよなあ」
憧れ「きれいな牧草ですよね」
村田さん 「僕は何もしてないです。 牛たちがうんこをだして 自分たちで踏んで耕して… 牛たちが牧草を作ってくれて それを食べているという 循環がうまれています」
村田牧場では冬の時期を除いた、 5月頃から9月頃までの間、 乳牛の放牧を行っていますが、 その放牧スタイルは、 広大な放牧地を区切らずに放牧させる方法と 細かく区分けをして放牧させる、 2種類に大きく分かれるそうなんです。
村田さん 「放牧するといくつかの牧区(ぼっく)に 分ける場合が多いんです。 牛を入れない牧区は、その間牧草を成長させる。 あまり伸びすぎると牛が 食べなくなっちゃうんで…」
村田さん 「僕はここの農場を引き継ぐことができた時に これだけ広い平らな土地があったんで これをひとつの放牧地にしたい! という思いがあったんで区切らなかった!」
憧れ 「放牧をするとどんな牛が育つ?」
村田さん 「お腹がぷっくりして丈夫な牛。 常に歩いているので 足腰が強くなりますねえ」
森崎 「ユウカこういう景色みてどうですか?」
ユウカ 「この牧草が広がってる所もそうですけど 中頓別町は山が多いから 牛の鳴き声がやまびこになって 返ってきて聞こえてくるのが… なんか… 実はこの場所ならでは なのかなと思いました」
じゃじゃん、もんすけです。 雄大な自然に囲まれた酪農の「中頓別町」では 酪農家の負担を減らす仕組みを取り入れながら、 高品質な生乳生産を行っているんだよ。
JA中頓別町 佐藤文一さん 「中頓別町では牛の給食センターともいえる TMRセンター"デイリーソウル中頓別"が 2011年2月に設立されました。 町内酪農家9戸で構成されており、 安全安心な飼料供給を目的に 牧草の刈り取りから発酵までの餌づくりまで 集約して行うことで栄養価が高く バランスの取れた飼料を作っています。 品質が均一な牧草や濃厚飼料を供給することで 乳量アップやより高品質な生乳生産に 役立っております」
中頓別町の大自然と バランスの良い餌で育てられた 牛さんたちの美味しい牛乳! たくさん、たくさん、飲みたいな…
憧れ 「放牧が終わったところで 村田さんの奥様の華奈子さんに お料理を作っていただきました」
森崎「ご無沙汰してますうううう」
村田さんと同じく4年ぶりの再会となる 奥様の華奈子さん。
さてご用意いただいた料理は?
華奈子さん 「"宗谷ゴーダチーズ"を使った チーズフォンデュです」
「宗谷ゴーダ」は、中頓別町を含めた 宗谷地方で搾られた生乳と、 宗谷の海水から作る塩で作ったブランドチーズ。 そのチーズに野菜を絡めていただきます。
森崎「たまんねえ~うまいっ!」
モエリ 「これは間違いない! 間違いなくチーズです! 本当においしいです!」
憧れ「今まで食べてきたチーズと違う」
■宗谷ゴーダ 200g 1728円(税込) 販売店舗) Aコープ中頓別店・ララック店・歌登店のみ ※現地でしか買えない貴重なチーズ! 中頓別町に足を運んでまで 購入する価値あり!の 本当に美味しいチーズです!!
このあとは村田さんの庭で育てているという、 行者ニンニクと一緒にジンギスカンをいただきます!
憧れ 「最高ですね…よくこんなところ見つけましたね! 東京いいらっしゃって」
村田さん「最高ですね!」
華奈子さん 「子供も喜んでいて自然が好きって 言っているので! 東京から連れてきた長女が 自然が好きと言っているので 嬉しい!」
森崎 「子供に喜んでもらってるって うれしいですよねえ」
中頓別町で放牧酪農の夢を実現し、 充実した生活を送る村田さん一家。 新規就農5年目の村田さんが思う、 酪農の未来とは…
村田さん 「新しい新規就農者が もっともっと増えてほしい! それで北海道の農業を自分と同じように 盛り上げてほしいなあと思います」
憧れ 「念願の夢を叶えた村田さんを見て どう感じたかな?」
モエリ 「かっこいいですね! 自分がやりたいことをできるって すごくいい環境でもあるし、 そう決断をしたのがすごいと思う!」
新規就農者を積極的に受け入れている中頓別町。 就農希望者が安心して酪農経営ができるように 万全のサポート体制を整えているんだよ。
JA中頓別町 佐藤文一さん 「TMRセンターデイリーソウル中頓別では 離農施設を買い取り研修生を受け入れ 新規就農者の育成を行っております。 また昨年12月には町内に 酪農宿泊研修施設を建設して より研修に打ち込める環境を作っています。 また中頓別町では経営安定自立補助金や JAからの貸出資金があるなど 新規就農者へ向けての資金面での支援が 手厚いことも評価を得ています」
北海道の酪農を支えてくれる人が もっともっと増えてくれたらうれしいよね。
森崎 「本当にありがとうございました。 今後は成人した彼らを連れて 遊びに来たいと思います…!」
村田さんありがとう~
そして…
しぼりたての牛乳!
牛さん ありがとう!
正解は「HOKKAIDO株(ホッカイドウ株)」