料理に彩りと独特の風味、 そして豊かな食感を与える食材ネギ!
全国各地で様々な種類のネギが 作られていますが、 雪深い極寒の北海道で、 厳しい気象条件を利用した、 珍しいネギが作られていることを、 みなさんご存知でしたか?
今回のあぐり王国ネクストは、 とある料理家一家からゲストを迎え、 真冬に出荷する名産ネギに注目です!
森結有花アナウンサー 「旭川市のお隣・比布町にやってきました。 あはははははは…」
二人、笑いが止まりません。なぜか?
森崎リーダー 「今日はね…天気予報で言ってましたよ。 できるだけお出かけを避けて下さいって」
森 「こんな天気の中、 ロケできるんですかね…?」
リーダー 「俺たちの番組、農業番組だよな? 農業あるかな?今日???」
森 「今回は比布町のとあるネギを学びます。 ゲストと一緒に学ぶ…あの企画です!」
リーダー 「ゲストの方にこんな寒い北海道に 来てもらって…」
様々なゲストが 北海道農業と食にふれるゲスト企画! 今回お越しいただいたのは…
リーダー 「来た来た来た…」
ゲストさん 「こんにちは~宜しくお願いします」
森「料理研究家の栗原友さんです」
栗原さん「初めまして~」
リーダー「良い時きたねっ!」
栗原さん 「色んな意味でワクワクしてます」
リーダー 「冬の北海道どうですか?」
栗原さん 「初めてです!こんなに真っ白な景色も 顔に雪がビシビシくるのも…」
リーダー 「今日のここで畑のロケしますから!」
栗原さん「楽しみにしてます」
リーダー「畑どうなってると思います?」
栗原さん 「凍っちゃってる… 上とかパリパリになってる…?」
森 「生産者のもとに行くのはどうですか?」
栗原さん 「すごい大好きです! 美味しいとされる食材の根本を 知ることができるので さらに美味しく感じられると思うので」
リーダー 「森さんもここまでの真冬の農業は 初めてでしょう?」
森「真冬の農業は初めてです!」
リーダー「どう予想しますか?ネギ」
森 「予想ができないですよ。 だって…雪なんだもん!!」
森 「こんな雪の中でネギでも野菜でも 育つわけないって思っちゃいますけどね。 だって人間だって厳しいんだから!」
ゲストの方には、 ちょっと厳しい環境ですが、 ここは北海道のリアルな冬を 体感していただきましょう!
森 「実際にネギが生産されている現場に お邪魔しましょう」
リーダー 「すごい滑りますよ!!大丈夫ですか?」
栗原さん「大丈夫です」
リーダー 「面白い映像いらないですよ(笑)」
「こんにちは~」
農業を営んで50年というベテラン生産者、 橋本 四郎さん、77歳。 どんな名産ネギを育てているのでしょうか?
リーダー 「今みせてもらうのはハウス?畑?」
橋本さん「畑です!」
リーダー「畑にネギありますか?」
橋本さん「あります!」
あたり一面は、白銀の世界。 とりあえず、橋本さんのあとを追い、 ネギがあるという場所へ向かいます。
森「すごい雪しかないですよ」
橋本さん「ここなんです!」
リーダー「いや橋本さん…また…」
橋本さん「本当なんです」
栗原さん 「えー掘ったら普通にネギがあるんですか?」
森「そうとう雪が乗っかってますよ」
リーダー 「膝くらいまで雪がありますよね」
栗原さん。一歩を踏み込んだところ
ズボッ!(ハマる)
栗原さん 「ぐわっ!!ウソでしょ!?」
リーダー 「あははは。そうなるそうなる!」
栗原さん 「ぬ…ぬわああ~」
全員で、重たい雪を掘り起こし続け、 60センチ程度の深さまで進めると…
森「見えてきました!」
リーダー「どうでしょう?」
リーダー 「でてきたよおおお」
森「雪の下にネギありましたね!」
コチラは比布町名産の 「千本ネギ」! …なんですが、普段見慣れているネギとは、 かなり様子が…違う???
橋本さん 「冬眠しているかんじでね」
リーダー 「冬眠してる!ネギが!なるほど 雪にやられている訳ではないんですね」
森 「ダメにならないんですか?雪の下でも…」
橋本さん 「これであま味を蓄えているというか…」
森 「じゃあこれはこのまま雪の下で 育っていくものなんですか?」
橋本さん 「(雪の下では)育ちはしないんだよね。 このネギをハウスに運んで育てるんです」
ちなみに、雪が降る前の状態がコチラ。 千本ネギは、5月に畑へ苗を植え、 このように生育させるのですが、 一度雪の中で休眠させ、 再びハウスに移して栽培するそうなんです。
リーダー「今、掘ってもいいですか?」
橋本さん「どうぞ」
ということで、千本ネギを土の中から 掘り出してみることに!すると…
森「長い状態のネギじゃない!」
栗原さん「なるほど!すごーい」
リーダー「こんもり茎の部分!」
森 「あま味はここに ぎっしり詰まっている訳ですからね… それで、これが再び育っていくんですか?」
橋本さん 「そうです!」
リーダー 「これがハウスの中でどう育っているのか 気になりませんか?」
栗原さん 「気になります! 早く行きたいです!!」
森「それ寒いからじゃないですか?」
あははは
雪の下で一度休眠させたネギを ハウスに移して再び生育させるということで、 その様子を見せていただくことに!
栗原さん 「うわっあったか~い! あああ良い香り~~♪」
リーダー「なってる~」
森「尖がってますね~」
リーダー「ピュンピュンきてる!」
栗原さん 「良い香りです~!深呼吸しちゃいます」
森 「これがさっきまで雪の中にあった 千本ネギですよね? こんなに元気になるんですね~」
栗原さん 「あんなにびしゃびしゃだったのに…」
橋本さん 「土の中には熱線をひいて 20℃の温度で保っているんですよね」
栗原さん「じゃあ土が温かい?」
橋本さん 「そうですね。 そして移植して1か月くらいで 出荷できる状態になるんですよね」
リーダー 「どうして千本ネギというんでしょうか?」
橋本さん 「1本で定植した苗が10~11月には 分けつして15~30本に増えるんです」
森「1本のネギが何本にもなる??」
リーダー「分けつしていくんですね」
森 「ああああ~根本から何本にも分かれる」
リーダー 「どんどん増える…比喩で まるで千本のようだということで 千本ネギというんですね」
出荷には1週間ほど早いそうですが、 特別に収穫させていただけるということで、 ゲストの栗原さんが体験!
栗原さん「叩く叩く…」
栗原さん「取れました!」
森「すご~い!」
リーダー「ネギが詰まってそう」
香りをかぐ栗原さん
栗原さん「良いにおいです!」
リーダー 「あー鼻に刺してほしいっ!!」
さて生で食べたご感想は?
栗原さん 「おーーーーーーー 甘い。そして辛い!!」
栗原さん 「青いところのトロッとしたのが すごく甘いです。 だけど、その後から バシッ!とくる辛味がきます。 どーぞっ!!」
あははははは~
ではやってみますか?
もぐもぐもぐ…
森 「あっ本当だ甘い!!すーごい甘い!」
リーダー「…からの~~」
辛味キターー!!
森「うううううう」
森 「一口目食べた時の甘さは感動しますね。 でも生で食べるものではないですよね」
橋本さん 「そうですね。作業しながらストーブの上で ちょっと焼いて食べてる」
ということで、生産者ならではの味わい方! 根元の薄皮をむいて香ばしく焼いた、 橋本さんオススメの「焼き千本ネギ」を 食べさせていただくことに!
栗原さん 「うううううう~ん!!!! 甘いっ!!」
リーダー「うまいっ!」
栗原さん 「長ネギでもない。万能ネギでもない。 不思議なネギの味!」
森「甘さとネギの味が濃い!」
リーダー 「焼いただけどこんなに甘くなるんだ。 まるでフルーツとみまごうような甘さ」
じゃじゃん、もんすけです! 厳しい寒さに耐えて甘みを蓄えた、 比布町名産の千本ネギ! その栄養価について、 札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ。
札幌保健医療大学 栄養学科 荒川義人教授 「千本ネギはアサツキともよばれている ネギの品種の1つで 例えば体内でビタミンAに代わる カロテン類も豊富ですが、 匂い・辛みの原因である 硫黄化合物アリシンが豊富に含まれているので ビタミンB1と結合して、 体内に吸収されやすくなって 結果的にスタミナアップに繋がる。 アリシンはビタミンB1と結合して 効果を発揮しますから ビタミンB1が豊富な豚肉やレバーと 一緒に調理するといいですね」
豊かな風味と濃厚な甘みだけじゃなく、 栄養価にも優れた千本ネギ! たくさん食べて寒い冬を乗り切りたいね。
森 「千本ネギを使ったアレンジ料理を 料理研究家の栗原さんに作ってもらいます」
栗原さん 「1つはネギ焼きからヒントを頂いた ネギを焼いてマグロと食べるねぎま鍋って あるんですけど、 そのねぎま鍋と焼きネギのアイデアを 合わせた鍋を作っていきます」
生産者からヒントをいただいた焼きネギと、 豚肉などを煮込んで味わう鍋! たったこれだけの材料で、 簡単に作れちゃいますよー!
※詳しい作り方はレシピコーナーへ! http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180203&selectmonthforcal=201802
栗原さん 「魚焼きグリルでネギを焼いていきます」
リーダー 「フライパンとかでもいいのかな?」
栗原さん 「フライパンでも大丈夫です。 ただしっかり焼き色をつけて下さい。 今回はこれを焼いて、そのまま切らずに!」
ネギにしっかりと焼き色が付いたら、 根の部分をカットします。 そして、適度に薄めためんつゆを鍋に入れ、 豚肉と豆腐を敷き詰めて、 先ほど焼いたネギを束ねていれます!
森「いやいやいや…折り曲げてる!!」
栗原さん 「焼いたネギの香ばしさがお鍋に移るので!」
リーダー「あとは煮立ったら完成ですね」
ご飯に千本ネギの餡かけて味わう丼や お手軽おつまみも作って頂きました!
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180203&selectmonthforcal=201802
栗原さん「召し上がってください!」
まずは千本ネギのあんかけご飯。
栗原さん 「大根おろしを崩しながら召し上がって下さい」
すると橋本さん 「いや~こりゃあうまいです! なんていうか… 千本ネギの味もしっかり残っていて 食べやすいです」
お次は千本ネギとチーズのおかか和え。
栗原さん「混ぜて召し上がって下さい」
幸子さん 「おいしいです!辛くないね!」
栗原さん 「チーズのコクがうまく調和するんですよね」
森 「じゃあこれいっていいですか~」
リーダー 「豚がネギしょってやってきたよ~」
森 「間違いないですねえ」
リーダー「しゃくれてる!」
あんかけ丼を食べて…
リーダー 「おいしい~これはおいしい! ご飯には大根おろしだわ」
栗原さん 「さっぱりさせたくって。 体が弱っている時に おネギいいじゃないですか。 大根おろしも体に優しいので…」
森 「真冬で寒い中、作業をされる 千本ネギに触れていかがでしたか?」
栗原さん 「すごい体力を使って掘り上げて、移して そこから大事に一か月間育てて 本当に長い時間をかけられていて こんな素晴らしい食材に出会わせて下さって 本当にありがとうございます」
リーダー 「橋本さん。こうやって新しい千本ネギの おいしい食べ方を知って、 育てる時の気持ちは変りそうですか?」
橋本さん 「ますます元気に頑張れるんでないかな!」
最後は固い握手を!
リーダー 「今後とも宜しくお願いします!」
お・ま・け
ハウスの中で橋本さんおススメの 千本ネギを焼いていると…
撮影中にも関わらず 突然、写真撮影する橋本さん!!
みんな大爆笑!
リーダー 「どうしました?橋本さん! 収録中だから!!」
橋本さん「すいません…」
と言いながら撮影を止めない橋本さん(笑)。
リーダー 「おもむろに記念撮影始めてますけども」
ハイ!チーズ♪
パチリ!
リーダー「いや前代未聞ですよ!」
面白い橋本さんでした♪
---------------------------------- 1月27日のクイズ 「北見駅から特産品を運ぶ貨物列車は、 何列車と呼ばれていたかな?」
正解は「タマネギ列車」でした。 ※来週は特別番組のため放送をお休みです。 次回の放送は2月17日です!