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2020年02月08日(土) | ♯556 11年ぶりに再訪 和寒越冬キャベツ編
>>

2020年02月08日(土) |  ♯556 11年ぶりに再訪 和寒越冬キャベツ編
森結有花アナウンサー
「和寒町にやってきました!」

森崎博之リーダー
「さすが和寒町だなあ~こうですよ!」

森アナ「真っ白ですね!」

リーダー「真っしろおおおおお!!」
森崎リーダー
「和寒町と言えばカボチャ!!
 カボチャですよ~
 そろそろカボチャのポタージュが
 いい感じじゃないでしょうか?
 温かいところに行って…」
森アナ
「準備してないです!
 今回はリーダー!
 暖かいとは無縁かもしれませんね」

リーダー
「今日は着込んでますね~」

森アナ
「というのも今回注目するのは
 和寒町でもう1つ!
 有名なブランド野菜ありますね!」

リーダー「存じております!」

森アナ
「その野菜が今、旬を迎えているということで
 注目してまいりましょう」

リーダー「今言っていいですか?」

森アナ
「あぐりっこはどういういうことか
 分からないかもしれないので
 聞いていきましょう!」
さて今回のあぐりっこは…
のんびりマイペースな工藤海翔(カイト)君と、
貫録たっぷりな門田絢太(アヤタ)君くんです。

リーダー「男らしいねえ」
リーダー
「なんと今が旬なんです。
 今日取材するのは何でしょうか?」

カイト「ネギ!なんか冬でも育ちそう」

アヤタ
「雪の下ダイコンとか…有名!?」

リーダー
「おっ良く知ってるね!
 大根も北海道各地で雪の下に置きますけど
 和寒町でも雪の下に寝かしている野菜がある!」
リーダー
「でもさ見てよ!何かあるね」

アヤタ「重機!!」

リーダー
「大きなショベルカーだね。
 もう雪像でもつくるか!!」
森アナ
「重機ってそういうイメージありますよね。
 雪まつりの雪像作ったりとか…
 でも今日は寒くなりますし
 体力も使いますから…。
 2人は寒いのとか大丈夫ですか?」

男子あぐりっこ「大丈夫です」

リーダー
「それで今日は6年生男子に来てもらったらしいぞ
 今日は大変なんだ!
 もう女・子供には無理な難題を
 やってもらうからな!」
あぐりっこにはまだ内緒ですが、
雪の下に眠るのはキャベツ。
実はそのキャベツ、
2009年にあぐり王国で取材をしていて、
およそ11年ぶりの再訪となります。
リーダー
「あっ!どうもこんにちは荒井さん!
 11年ぶりの再会です!」
生産者の荒井敏一さん。
11年前に引き続き、お世話になります。

2020年02月08日(土) |  シャキシャキのキャベツが雪の下から登場!
さてまずは、
あぐりっこに野菜の正体を知ってもらいます。

リーダー
「さあ雪の下にどんな野菜があるか掘ってみよう」

今年は雪が少ないとはいえ、
道北の和寒町!そこそこ積もっています。
リーダー「なんか空洞が見えました!なんだ?」

森アナ「穴が開いてますね」

リーダー
「ここからはデリケートに手でいく?」
ということで、掘っている間に、
ほぼほぼ見えてしまいましたが…

リーダー「出ました!さあこれ何?」

アヤタ「キャベツ!!」

荒井さん「越冬キャベツです!」
こちらが和寒町自慢のブランド野菜、
「和寒越冬キャベツ」。
雪の下から現れましたが、
味は大丈夫なのでしょうか?
荒井さん「切ってみますよ」

バキッバリバリ…!!

リーダー「良い音!!」

森アナ「ビッシリですね!」

荒井さん
「ここが成長点なんですけど
 寒さに耐えるということは
 成長点を守るということで
 この部分に外側から栄養が集中してきます」
荒井さん
「ですから成長点付近を
 ちょっとゆっくり噛んでみてください」

リーダー
「じゃあいくよ。
 君たちが雪の中から掘り起こした
 越冬キャベツです。
 感謝をこめていただきま~す」
バリッ(ホントすごい音です)

カイト「あっ!甘い!!」

リーダー「どれくらい甘い?」

カイト「10倍!!」
アヤタ君も…

バリッ

アヤタ
「甘っ!!野菜じゃないフルーツっす!これ。
 それぐらい甘い!!」
森アナ「普段食べるのと違う?」

アヤタ「全然違う!!」

リーダー「どれくらい違う?」

アヤタ「10倍!!」

森アナ「とにかく10倍甘いキャベツだそうです」
リーダーもガブリッ!!

リーダー
「うん!パイナップル(笑)」
リーダー
「めちゃうまい!
 甘いしうま味がありますね!」

森アナ
「うおっ!甘いですね。ビックリしますね」
荒井さん
「想像以上でしょ?
 ちなみに糖度を数値で表すと10度くらい」

リーダー「10度あるの??」

荒井さん
「外側の青い葉っぱで5~7度ぐらい!」
荒井さん
「いま食べてる中心のほうだと
 成長点を守るということで
 糖度を自分で高めているんです」

2020年02月08日(土) |  森アナ作「越冬キャベツの歴史」紙芝居!
驚きの甘さをもつ和寒越冬キャベツ。
さてここで、このブランド野菜が、
どのような歴史を歩んできたのか解説します。

なんと、この人が…
森アナ
「じゃじゃん!
 和寒越冬キャベツができるまで!
 はじまりはじまり~」

ここからは森アナに紙芝居にお付き合いください。
(絵・語り:森結有花)
森アナ
「さかのぼること50年前。
 1968年、秋のことでした」

リーダー「おーすげー」

森アナ
「この年、和寒町ではキャベツが大豊作。
 ただたくさん出来過ぎてしまって
 市場では大幅に値段が下がってしまいました。
 和寒町の生産者は次々に出荷を諦めてしまいました」
森アナ
「(おじさん風)
 『すまんなあ…許してくれ…』と言って
 キャベツを畑に放置することになってしまいました」
森アナ
「そうして和寒町に冬がやってきました。
 見ての通り和寒町の冬は
 一面雪景色…真っ白です。
 キャベツもその下に埋まってしまいました。
 
 …そうして春を迎えて
 キャベ男さんが再び畑に行くと…

 (再びおじさん風)
 『な…なんということじゃあ~』

 畑に置きっぱなしにしていたキャベツが
 なんと姿・形そのまま!
 青々としているではありませんか!」

リーダー「傷んでなかったんだ!」

森アナ「傷んでなかったんです」
森アナ
「そしてキャベ男さんは
 『母さん母さん、こっちに来てくれ!
  食べてみてくれんかの~』と言って
 キャベ子さんにキャベツを食べさせました。

 そうすると…
 (キャベ子さん風)
 『父さん…あ…甘~~い!!』」

もうあぐりっこも我慢できず失笑。
森アナ
「なんと冬を越したキャベツは
 驚くほど甘かったのです!
 それをキャベ男さん
 『ビジネスチャーンス』と思いまして…」
森アナ
「売ってみることに!!
(カワイイ子供風)
 『こんなに甘いキャベツ食べたことない!』
(お父さん風…なのかしら)
 『母さん!このキャベツもう一回買ってきてくれよ』
 と言う風にたちまち大人気になりました」
森アナ
「そして2009年…
 (野太い声で)
 『おーい!お前たち~』
 あぐり王国が取材にやってきました」

リーダー
「僕ですか、それ?
 僕と河野くんと佐々木佑花さん?」

森アナ「松坂さんですね」

森アナ
「リーダーが
 『う…うまい~~~!』と大絶賛です」
リーダー
「あははは(笑)それ必要かな?
 紙芝居のクライマックスですけど…」
森アナ
「さらに人気に拍車がかかって
 2010年ついに『和寒越冬キャベツ』として
 商標登録されたのです」

リーダー
「商標登録の前に我々は取材に来てたんだ」
森アナ
「こうして今に至ります!
 はい!おしまい…」

パチパチパチ

思った以上によく分かったぞ!

2020年02月08日(土) |  大胆だけど繊細な作業!
リーダー
「どうですか?荒井さん。
 本当にこんな感じですか?」

荒井さん
「そうですね。商標を取るのは
 取材の前から取り組んでいたんですけど…」

リーダー
「というのは商標を取ったのと
 あぐり王国の取材は
 なんら関係なかったという…」
荒井さん
「いえいえいえ…そんなことない!
 まあ…あの…
 バックアップがあったんで
 特許庁のほうも速やかに許可をくれた…」
リーダー
「なんか自分たちが大変なことに
 加わったみたいに言ってますけど
 恐れ多いわ!!」

荒井さん
「森アナ!
 だいぶ盛りましたね!!」

森アナ
「ごめんなさい…森だけに…
 失礼いたしました」
森アナ
「ではここで和寒越冬野菜の
 栽培スケジュールを見ていきましょう」

荒井さん「6月にキャベツの種をまきます」

リーダー「ちょっと遅いですね?」
荒井さん
「収穫期に逆算して種をまいてます。
 このキャベツは6月に種をまいて
 芽をださせると
 10月いっぱいの根切りに間に合う!
 種をまいて20日間くらいで定植をします」

リーダー
「定植というはハウスから畑に植えかえる」

荒井さん「1株ずつ植えかえるんだよ」
リーダー「根切りというのは…」

荒井さん
「1株1株、刃物で切って列に寄せる!」

リーダー「手作業で切っちゃうんだ」

森アナ「普通のキャベツと違うことは?」
荒井さん
「特別はないんですけど
 やはり健康なものを育てるには
 元気な土がなければダメなんです!」  
荒井さん
「肥料の中にも有機質肥料というのがありまして
 ちょっと…後ろ…分かんないかな。
 あそこに人が見えるんですけど…」

リーダー「何かまいてますよ」

荒井さん
「あそこにカボチャの“残さ”なんですけど
 有機物ですよね。撹拌してたい肥を作ってます。
 ワラだとか牛のフンとかたくさん混じってます」
荒井さん
「それを機械で撹拌して発酵を促して
 そしてそれを畑に戻す!」

リーダー
「言葉を選ばずにいうと生ごみとうんこ!
 これが土を元気良くしてくれている!
 俺たちは必要ないよな。生ごみとうんこ!」

森アナ「あははは」

リーダー
「でも土にはすごく有効な働きをしてくれる。
 その土で育ったものが美味しくなる!
 ということ!」
大切に育て収穫したあと、
天然の冷蔵庫、雪の下に保存されるキャベツ。
掘り出し作業は、パワーショベルでおおまかに
雪を取り除いてから手作業で拾っていきます。
リーダー
「すごいすごい…表面だけそろっとなでるように
 上の雪をもっていきました」

森アナ「うまいこと表面だけですね」
森アナ「うわ~出てきたあ」

リーダー「上手!!!すごーい!」

2020年02月08日(土) |  バケツリレー形式でキャベツを運ぼう!
リーダー
「ヒーローが降りてきました。
 すごーい!ブラボー」
荒井さん
「こうやって氷を割ると
 あとは手で…出てきますよね」

リーダー
「キレイに取れるわあ。
 この(取り出す)作業を軽減させるためにも
 ちゃんとあのテクニックで
 上の氷をキレイにとる!」
荒井さん
「こうやって下から次から次に出てくる」

そして、この掘り出したキャベツを…

荒井さん
「バケツリレー方式でコンテナに入れます」
荒井さん
「ここである程度の外の葉っぱを落とします。
 黄色い葉っぱだとか…これくらいかな?
 あんまり裸にしちゃうと
 寒いんで風邪ひきますんで…」
荒井さん
「それでこちらの人がキャベツを渡す。
 (受け取った人は)
 端から順番に並べる。
 渡す→積む。渡す→積むの繰り返し」
荒井さん
「それではお願いします。
 森さんは不慣れなんで…
 こういった固い雪を取りますわ」

森アナ
「ありがとうございます。
 でも今ちょっと引っかかりましたけど…
 まあ…いいや…」

リーダー
「間違いないですね。
 森アナだってこれぐらいできますよ」

荒井さん
「じゃあ僕こうやって寄せていきますんで
 リーダーに渡していってください」
カイト&森アナは畑からキャベツを運ぶ係

カイト「よしっ…」
森アナ「重たい!おもた~い」

リーダー「重量野菜なんです」
しっかり受け取るリーダー。

リーダー「はい」
それをアヤタに渡す。

リーダー「はい」
リーダー「俺…いる?」

みんなうすうす感じてました(笑)。

森アナ「確かに!」

もう一度やってみます。

受け取る「はい」。
渡す「はい」

リーダー
「いる?あはははは
 でもバケツリレーってこういう事だよね」

2020年02月08日(土) |  キャベツをもってトライ!?
さあみんなでチカラを合わせてやりますよ。

リーダー
「はい!頑張ろう~!
 はいよっ!カイトキレイだねえ~」

みんなはチカラ作業でどんどん無口に…
荒井さん「結構大変でしょ?」

リーダー「大変ですね…」

森アナ
「リーダー!!!
 リーダーが言わないでくださいよっ!」
森アナ
「葉っぱもしっかりしてるから
 なかなか取れてくれないですね」

荒井さん「取れるだけでいいですよ」

と話していたところ…
バサッ

倒れこむ森アナ

大爆笑のみんな!!

リーダー「森さん今のトライ?」
リーダー
「トライしたの?ナイストライ!大丈夫?」
トライを決めることこそ無いものの、
このように一つ一つ、
手で掘り出しては拾い集めます。
荒井さんの畑だけでも、
およそ8万玉のキャベツがあるそうです。
集めたキャベツは、
生産者が選別・箱詰めしてJAへ出荷。
そこから、全道・全国へと届けられます。
リーダー
「大変な作業のお手伝いでしたけど
 より感謝がこもりましたね。
 もっと美味しく感謝していただきましょう。
 荒井さんありがとうございました。
 冬が楽しみになりました」
荒井さん
「僕らもみなさんに食べてもらうための
 生産の努力を惜しまないように頑張ります!」

2020年02月08日(土) |  最短調理で激うまキャベツ料理!
森アナ
「越冬キャベツを使ったお料理を教わります。
 JA北ひびき青年部の大西さんです!」

リーダー
「あらっ!大西さん宜しくお願いします」

大西純也さん
「料理名としては
 【越冬キャベツのフリフリサラダ】
 僕が勝手につけたんですけど、
 見た目通りかわいい…」

リーダー「見た目はかわいくねえ!!」

あはははは(笑)

※詳しいレシピはこちら
大西さん
「これが簡単そうに見えて
 越冬キャベツの一番おいしい食べ方だと
 僕は思っています!!」

リーダー「本当ですか」

大西さん「これで完成です!」

あぐりっこ「早い!簡単」

リーダー
「これ今日家に帰ったら作れるんじゃない。
 12年やってきたけどね
 こんな早い料理コーナーないわっ!」
森アナ
「では越冬キャベツ料理を頂きましょう。
 ロールキャベツと餃子もご用意いただきました」

大西さん
「ロールキャベツは僕の奥さんが
 餃子は青年部の仲間が男ばかりで作りました」
ではいただきま~す!
まずはフリフリサラダ!

カイト
「美味しいです!
 キャベツとごま油が絡んでて美味しいです」

リーダー
「これはうまい!
 バリバリは外で食べたのと一緒です。
 しっかりとした食感がある!
 風味も良いしサイコウだ!」
リーダー
「ポリ袋1枚で作られたって…
 何かしゃくだね!!
 こんな美味しいものがさあ」
お次は餃子です。

アヤタ
「外はふわっふわなんですけど
 中はキャベツのシャキシャキ感がすごいある!
 美味しいです。これ!」

森アナ
「キャベツめちゃくちゃ存在感ありますね。
 ザックザク!
 ザクッザクッて食感がありまんず(?)」

リーダー「ありまんず??どうしたんず?」
さてお次はロールキャベツ!

リーダー
「う~ん!すごい!
 柔らかく煮込まれているのに
 まだキャベツの食感が残ってますよ。
 キャベツを丸ごと頬張ってる感じになります。
 ふくよかな甘みですね」
大西さん
「作ってる方としては
 美味しいって食べてもらえることは
 すごく作り甲斐もあるし、良い事!
 すごく嬉しいし、作り甲斐もあるし…」

リーダー「うんうん」

大石さん
「2回言いました?今わたし?」

リーダー「同じこと言いました」

大西さん
「そういう声が聴けるのがすごく嬉しいです」
森アナ
「冬の北海道で美味しいキャベツが食べられる事を
 学びました。どうでしたか?」

カイト「たくさん食べたいなあと思った!」
アヤタ
「かがむ中腰の作業とかもあって
 すごく腰とか痛かったですけど
 でもその苦労があって美味しいキャベツが
 生まれるんだなあと思いました」
リーダー
「北海道の雪とかは
 雪害という言葉がある通り不利だった。
 その地形上の不利を
 地の利に変えた!!」
リーダー
「この偶然からできたブランドですが
 今こうやってあること、
 そして今後も続いていくこと。
 これが北海道民として嬉しく思います。
 これからもチカラいっぱい応援します!」
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2月1日のクイズ
「十勝ラクレット・モールウォッシュは、
 ナニ温泉の水で磨いていたかな~?」

正解は「モール温泉」でした。



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