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2020年08月15日(土) | ♯581 富良野市・スイカ編
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2020年08月15日(土) |  ♯581 富良野市・スイカ編
夏の風物詩、スイカ!
キンキンに冷やして、むさぼるように食べたい!

そうですよね、お気持ちは良く解ります。

しかし、スイカを最も甘く感じられる温度は
15℃前後と言われています。
冷やし過ぎると、舌が甘みを感じ取れなくなるそうです。
冷やす時間は、丸ごとなら2~3時間、
半分なら1時間半程度が目安。
以上、スイカ豆知識でした!

という事で今回のあぐり王国ネクストは、
富良野市のスイカに注目します!
森結有花アナウンサー
「富良野市にやってきました」

森崎博之リーダー
「富良野っていうと観光のイメージ強いですよね。
 でも観光だけじゃない!
 ここからみると畑がいーっぱいあって、
 農業が盛んなのが分かりますよね。
 野菜はなんでもありますよ!富良野は」
森アナ
「今回は今が旬のスイカ!!」

森崎リーダー
「はい!やりました!オレね…スイカが一番好き♪」

森アナ
「スイカの選果場が今年リニューアルされたんです」

リーダー
「やった選果場!選果場大好きです!
 テンション上がりまくりですよ。
 僕にとってはテーマパークですから!
 もうルスツ、グリーンランド、選果場です!」
森アナ
「そんなリーダーにはかなり楽しいかもしれません。
 そのリニューアルされた選果場は
 最新設備が導入されて処理能力が各段に上がった!」

リーダー「すげーウキウキします」

森アナ
「真っ先に選果場からお邪魔しましょう」

リーダー
「選果場から行くの?えー何これ。 
 順を踏まないデートみたいで、
 それはそれでわくわくする!!!」
ということで、リニューアルされ
この夏から稼働が始まったという、
富良野市のスイカ選果場へおじゃまします。
尾崎さんにスイカの荷受け場所から、
順に案内して頂きます。
リーダー「うわーすごい」

森アナ「すごい数ですね」

尾崎さん「1レーンで約800玉乗ります」
森アナ「5レーンありますから…」

尾崎さん
「そうですね。(5レーンで)約4000玉乗ってます」

森アナ「1日でどれぐらい処理できるんですか?」
尾崎さん
「1日で約20000玉の処理ができます」

森アナ
「年間だとどれぐらいのスイカが集まるんですか?」

尾崎さん
「年間で約3900トンのスイカが集まります」
富良野市、中富良野町を中心とした、
富良野エリアのスイカを、
一手に選別・出荷する「JAふらの西瓜選果場」。
今年から処理能力が、従来のおよそ1.3倍に向上しています。
ちなみにスイカの重さ3900トンは、
数で言うと60万玉くらいとのことです。

2020年08月15日(土) |  最新選果場に潜入!
森アナ
「スイカが運ばれてきたようです。
 荷受けの様子を見させてもらいましょう」

リーダー
「生産者が自分で軽トラで運んでくるんだ」
森アナ「失礼します…」

リーダー「これは朝採りのスイカですか?」

生産者「そうです!採れたてです!」
リーダー
「キレイなスイカ…
 これ1個1個ツルから採ってきたんですよね?
 今日は朝何時から?」

生産者「今日は4時から」

リーダー「朝4時は寝てたでしょう?」

森アナ「寝てましたよ~」

リーダー「今年のスイカはどうですか?」

生産者「出来は抜群の出来です!ぜひ食べて下さい」
荷受けしたスイカは、選別レーンに運ばれるのですが、
その途中、なにやら気になるモノを発見!

リーダー「なんでバスケットボールがあるの?」

尾崎さん
「これは生産者の荷替わりの時に
 目印として使っています!」

リーダー
「職員さんが昼休憩で遊んでると思ったら」
リーダー
「そうか!スイカの荷受けの終わりを
 バスケットボールで表現してるんだ」
尾崎さん
「そしてこちらでスイカの洗浄を行います。
 洗車場でもあるような洗車機の中のような状態です」
尾崎さん
「中にブラシが入ってまして、それで磨いてます」
スイカを機械で磨いた後、
まずは人の目によって、規格外品を取り除きます。
尾崎さん
「こちらは空洞判定機となります。スイカを叩いて、
 それによって空洞があるかないか?確認をしてます」
森アナ
「叩いてるというか
 吸盤みたいなのが吸い付いてますね」

尾崎さん
「吸盤のところにマイクがついているんです」
尾崎さん
「こっち側の白い棒の方は空気のチカラで叩いてます」

リーダー
「コンコンとかじゃないんだね」

尾崎さん
「そうですね。ポンと一叩きで空洞を判定してます」
 
リーダー
「でも自然のものだから空洞ができるのは仕方ない。
 空洞があるとどうなるんですか?」

尾崎さん
「軽微な空洞であれば良品(一番下の等級)として
 出荷しています。
 大空洞があった場合は、
 外品として廃棄しています」

2020年08月15日(土) |  徹底した品質管理!
空洞の検査を終えた後、
カメラで外観のチェックをします。

尾崎さん
「外観で傷やスイカの形、
 軸ズレと言ってツルとお尻がまっすぐになってるのかを
 カメラで判定しております」

リーダー「へ~なるほど」
尾崎さん
「こちらで重量を計ってます」

リーダー
「これ重さ計ってるの?この一瞬で?」

森アナ
「リーダー!重さ計って、また何か機械ありますよ」

リーダー「もういいでしょう」

尾崎さん
「こちらは光センサーでスイカの中の
 糖度・熟度・うるみなどを判定してます」

リーダー「うるみって何ですか?」
尾崎さん
「スイカの果肉が赤くうるんでしまったこと!」

リーダー
「ちょっとシャリシャリとは違うような…」

尾崎さん
「ちょっとベチャっとなってしまったのを判定します。
 うるみがヒドイ場合も外品として廃棄しています」 
 
尾崎さん
「そして全てのデータがバーコードに入り…」

リーダー
「本当だ!お座布団にバーコードがあるよ!」

尾崎さん
「これによって規格分けのレーンに入っていきます」
 
検査結果の情報が、
それぞれのバーコードに刻み込まれ、
品質で3等級、大きさや重さで9規格、
合計27のグループに仕分けられます。

そして検査が終わったスイカには…?
尾崎さん
「生産者のシールを自動で貼っております」

リーダー
「シールが貼られたことで『ふらのすいか』として
 認められたということですよね!
 で、ここからは?
 まだ機械が続いていますよ!」
尾崎さん
「あちらで自動箱詰め機で箱詰めされます」

森アナ
「運ばれたスイカが持ち上げられて
 箱に入っていきますね」

リーダー
「あれは吸盤ですか。空気のチカラで!!」
 
このように多くの作業を自動化することにより、
大幅な処理能力のアップと人手不足の解消を実現。
かつ安全で安心な品質が、より一層保障されています。
森アナ
「最新施設を見せてもらいました」

リーダー
「ダイナミック!最先端!すごい楽しい場所!」

森アナ「あっという間に箱詰めでしたから」

リーダー
「私達が取材しているスピードより速かった」
森アナ
「鮮度もそのままで出荷されていくんですね」

リーダー
「ここまで手早く私たちに届くのは嬉しいですねえ」

尾崎さん
「さらに作付面積を拡大して
 生産者により多く生産していただき
 全国のみなさんにたくさんのスイカを
 お届けできればと思っております」

リーダー
「いや~楽しかったです。
 年間パスほしいなあ」

2020年08月15日(土) |  スイカ生産者さんは頭脳派だ!
選果場で見たスイカは、どのように育ってきたのか。
続いてはスイカ畑へおじゃまします。
リーダー&森アナ
「こんにちは~お邪魔します」

西出さんはスイカ生産歴35年の大ベテランです。
リーダー
「なってますね。ゴロゴロしてますよ」

森アナ「ありますね~」
森アナ
「西出さんはどれぐらいの面積で
 スイカを作っているんですか?」

西出さん
「スイカは4ヘクタールくらいです」

リーダー
「4ヘクタールって200m×200mですよね」
森アナ「じゃあ採れるスイカの量も相当…」

西出さん「25000~30000玉くらいです!」

リーダー「すごーい」
リーダー
「スイカって本当に手間が多いんですよね」
 
茎や葉が、うっそうと
生い茂っているように見えるスイカ畑。
実は、かなり綿密で複雑な栽培をしています。
森アナ
「ではこのフリップをみていきましょう」

西出さん
「まず苗の親づるの頭を取るんです。
 葉っぱからツルがでてくるんです
 一番いいツル4本を残して、5本目は切る!
 4本2果(にか)どりという方法で 
 スイカを2つつけるんですね」
西出さん 「そしてスイカの花というのは
 2節目にくると、次7節目ぐらいにきて
 その後は13節目と飛んでできるんですね。
 この1つ目2つ目の花だといいスイカがとれないので
 3つ目(もしくは4つ目)の花で実らせると
 いいものがとれるので、
 必ず3番目か4番目を目指して私達は作ってます!」
リーダー「…よく分かりました…あははは」

森アナ「あははは」
リーダー
「僕は分かったですけど、森さん難しいっしょ」

森アナ「チンプンカンプンでした~」

リーダー
「とにかくね設計図がないとスイカは無理です!
 ツル野菜なんでとにかくツルが伸びる!
 そのツルの中に何本伸ばせばいいか?
 でまたツルから伸びようとするのを落として
 最終的にはココとココ!
 とにかく1本から2つだけスイカを実らせる。
 この2個のスイカのためだけにすべてをかける!」

森アナ
「色々考えながら育てていかないといけない…」
リーダー
「しかも露地とハウスで育て方は変わるんですよね?」

西出さん
「ハウスだと3本で1果どりがメインですね!」
リーダー
「これ以上、この子を混乱させないでください。
 もう情報をいれるのやめましょう」
ハウス栽培と露地栽培では、
ツルの残し方と実の付け方が変わります。

また、同じ露地栽培でも、
植えた時期によって方法が変わってきます。
それを全て生産者がコントロールしたうえで、
スイカは育つのです。

2020年08月15日(土) |  収穫適期の見極めは?
森アナ
「とにかく大変!頭も使うってことですよね」

リーダー
「また収穫時期も大変なんですよね。
 実をつけて、いつ収穫すればいいだ?
 大きくなるスイカもあれば、
 そこまで大きくならないスイカもあって
 でも中身は十分赤くなってたり
 大きいなと思って採っても中身が白かったり…
 どうやって見分けているんですか?」

西出さん
「本当に熟したものは分かるんだけど
 うーん…
 適期で同じ状態のものを採ろうと思ったら
 分からない!!」
 それで交配日を記録しておいて
 ソフトボールくらいの大きさの時に
 グループ分けしておくんです!」
西出さん
「赤い曲がった棒がありますよね?
 あれが1番早く収穫するスイカの目印!
 曲がってないのが2番目に収穫するので、
 2日ぐらいズレているんです」
リーダー
「そうか暗号みたいなのがあるんだな」

西出さん
「今は7番くらいまでつけています」

リーダー
「曲がってる曲がってないでも違いをつけてる」
西出さん
「あと触ってみるとガタガタとしている。
 そしてらそろそろ収穫時期なので
 割ってみようかな…と!」

リーダー「そういうのもあるんだ」
リーダー確認してみます!

1週間後とまもなく収穫予定のスイカを
触って違いをみてみます。

リーダー
「はいはいはいはい…ココ違いますね」

西出さん
「頭のシマに沿ってガタガタとしてくるんです」
リーダー
「スイカというかカボチャを触っているような感じ」

西出さん
「シマのところが少し下がって
 緑のところがあがっている感じ」
西出さん
「あとは目印の棒を信じて!」

森アナ「ああ~」
雄花と雌花が交配した日に
ひと玉ずつ付けた目印を基準に
スイカの色、触った感触や叩いた音なども考慮し、
ピンポイントで収穫タイミングを見極めます。
そして、ひと玉ずつ行う作業は、まだあります。
西出さん
「スイカはこう寝てるんですよね。
 それを野球ボールくらいの時に玉を立てます!」
西出さん
「どうしてかというと
 長い間、ずっと置いておくと、
 おしりが黄色くなるんです」

リーダー「しょうがないんだと思ってました」

西出さん
「こうなると規格外か悪い等級になる!」 
西出さん
「(黄色い面を)地面から離してあげる。
 これを収穫の1週間~10日前にやると
 約1週間で色がつくんです。
 収穫前に、全部、玉を返さなきゃなんない!」

リーダー「1玉1玉、全部?」

西出さん「そう!」 
ハウス栽培の場合は、ご覧のようなお皿に
ひと玉ずつ乗せる作業になります。

2020年08月15日(土) |  甘いっ!これが富良野スイカの美味しさだ!
スイカの収穫体験!

ツルをハサミで切って軍手で泥をおとします。

森アナもやってみますが…
「重たい~!重たいです…」

リーダー「15キロ近くあるんですか?」

西出さん「ないですね」

森アナ「これでも?」

西出さん
「6~7キロぐらいじゃないですか?」
森アナ
「相当重いですよ。
 これより大きいスイカもあるってことですよね?」
西出さん
「そうですね。箱に入るのは13キロなんで。
 6Lだったら、1玉で10キロ以上です」
西出さんの畑では、ピーク時は、
1日およそ800玉を収穫しています。
リーダー
「スイカを作っている生産者の労力・時間、
 真夏の太陽との戦い…
 これは本当に感謝しないとダメだね」

森アナ「そうですね」

リーダー
「そして残さず食べなきゃ!」

ということでいただきましょう。

リーダー&森アナ「ありがとうございます!」
スイカに包丁入刀です。

ザクザクザクザク…

リーダー&森アナ「うわあああ」

森アナ「キレイ!!」

リーダー「やったー!」
リーダー
「では今年のもぎたてのスイカいただきます!
 甘いよおおおおおおお~
 ん~~ん…みずみずしい」
リーダー
「歯応えがいいですね!!
 うーん。なんて甘いんだろう」
森アナ
「いただきます。甘いですねえ!美味しい」
リーダー
「西出さん!富良野のスイカうまいね」

西出さん「ありがとうございます」

森アナ
「今年も6月くらいから収穫は始まってると思いますが
 出来はどうですか?」

西出さん「今年は良かったですね」
リーダー「何がよかったんでしょう?」

西出さん
「天気ですかね。いつもより良い!」
リーダー
「今日見てきたんですが
 選果場が新しくなりましたが
 これは生産者にとってはどういうこと?」

西出さん
「前より良い機械が入ったので
 (人間では見分けられない)
 状態の悪いものを抜いてくれるので、
 消費者への安全安心な商品を届けられる!
 叩く濁音機やセンサーによって
 味など一定基準以下のものは落とすし、
 中身が心配なものも落としてくれるので
 全体が安心できる!
 あと美味しいものを作るのは
 生産者の努力なので今以上に頑張ります」
 
リーダー
「選果場の進化は富良野スイカと名のついたものに
 悪いものがないよ!って!
 スイカって本当に人を笑顔にします。
 このスイカのために農家さんはこれだけの汗が
 流してらっしゃるんだ、
 手間のかかる作業をされてるんだって
 それを知って感謝して食べるって
 もっと笑顔になるかもしれません

森アナ
「そうですね。今年の夏もスイカ美味しく食べたいって
 思いますね。ありがとうございました!」
みなさん、こんにちは!もんすけです。
今日は、JAグループ北海道からのお知らせだよ。

JAグループ北海道が一丸となって、
「アグリアクション・北海道」を始めるよ!
日本の食料自給率は、現在38%。
この向上のために、北海道農業から、
食料自給率の理解を深める活動などを
展開していくんだって!
キーワードは「アグリアクション!」
特設サイトもオープンしているから、
今後の活動に注目してみてね!

以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!

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8月8日のクイズ
「ルルロッソを栽培していた、
 留萌市の隣町はなんていったかな~」

正解は「小平町」でした。



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