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2020年09月12日(土) |
♯585 美幌町・玉ねぎ編
>>
2020年09月12日(土) |
♯585 美幌町・玉ねぎ編
国産タマネギの半分以上を生産している、ここ北海道。
そんなタマネギ王国にお住いの皆様へ、豆知識を一つ…
私たちが食べているのは、植物のどの部分でしょう?
根っこ?それとも茎?
答えは葉っぱ!
葉鞘(ようしょう)という、
葉の付け根が太った部分を食べているのでした。
ということで今回のあぐり王国ネクストは、
料理人をゲストに迎え、一大タマネギ産地、美幌町へ!
選果場と畑で驚きの連続です!
森結有花アナウンサー
「美幌町にやってきました」
森崎博之リーダー
「美しい畑のマチ!畑作何でもあります!」
森アナ「今回はタマネギに注目します」
リーダー
「オホーツクエリア…
北見を中心に一大タマネギ産地ですね。
この時期のタマネギは少し早いですよね。
早生(わせ)タマネギと言って
柔らかくて辛味が少ない甘いタマネギが楽しめますよね」
森アナ
「おいしいタマネギをたくさんみなさんに食べて頂くため
ゲストをお呼びしています」
様々なスペシャリストが、
北海道の食や農業の魅力に触れる、ゲスト企画!
今回お招きした、スペシャリストとは?!
森アナ「ゲストさん!どうぞ」
リーダー「あららら!番組でおなじみの!!」
森アナ
「フードプロデューサーの青ちゃんこと
青山さんに来ていただきました」
札幌を拠点に、メニュー開発・レシピ制作、
料理教室の開催など
幅広く食に携わる事業を展開している青山則靖さん。
あぐり王国には何度も出演して頂き、
おいしい料理をたくさん教えてもらっています。
リーダー
「タマネギってどのような食材ですか?」
青山さん
「無くてはならいけど…そんなに目立たない!
バンドで言うとベース!
でも絶対ベースが良くないと音はよくない!みたいな…
料理もタマネギがしっかりしていないと
美味しくない!!!」
森アナ
「ちなみに収穫などの農作業はやったことありますか?」
青山さん「ないです!」
リーダー
「これだけあぐり王国に出ていて
よくもそこまで農作業せずに来ましたね!
料理ばっかりして!!」
森アナ
「してくれてたんですよ!!
畑や選果場に行ってもらって
最後は美味しいお料理も作ってもらいますよ」
リーダー
「今日はタマネギの全てをみてもらおうと思います!」
2020年09月12日(土) |
タマネギ集出荷場に潜入!
ということで、料理人・青山さんの
「あぐり王国的・社会見学」。
まずは、タマネギの選果場へおじゃまします。
森アナ
「美幌広域連玉ねぎ選果場にお邪魔しています。
浅野さんにご案内いただきます」
JAびほろの浅野純一さんに、
畑から集まったタマネギが出荷されるまで、
順を追って見せて頂きます。
リーダー
「後ろにスゴイ数のタマネギ~!!
青ちゃん、この数、どうですか!!」
青山さん「すごい量ですね!」
リーダー
「でもこれほんの一部ですよね。
このコンテナがどれくらい集まりますか?」
浅野さん
「年間5万~6万基くらい集まります」
青山さん「えへへへへ(笑っちゃうんです)」
森アナ「重さだとどれくらい?」
浅野さん
「このコンテナ1つで1300キロくらいあるので…」
リーダー「1300キロ×5万基???」
浅野さん「計算できませんけれど、すぐ…(笑)」
浅野さん
「美幌・津別・女満別・オホーツク網走。
4つのJAからタマネギがここに集まります」
リーダー
「ちょっと前ですけどオホーツクで
大きなタマネギの集出荷場をみましたよ」
浅野さん
「JAきたみらいさんの施設だと思うんですけど、
あれができるまでは日本一の処理能力でした!」
リーダー
「ここがそうだったんだ!
なんかちょっと…悔しいですね」
浅野さん「悔しいですね(笑)」
リーダー
「でも1位と2位を独占するくらい
北海道のこのエリアってすごいタマネギ産地だよね」
この施設では、年間でおよそ7万トンのタマネギを集出荷し、
1日におよそ300トンもの選別処理ができます。
美幌のお隣、北見エリアも含むオホーツク地方が、
日本のタマネギ生産を大いに支えているのです。
2020年09月12日(土) |
最先端の技術と人の目で全国へ!
さて、畑から集まった玉ねぎは、
まず乾燥させたあと選別レーンに乗せられます。
最初に手作業で明らかな規格外品を取り除き、
そのあとは、驚きの自動作業が待っています。
リーダー「すごいすごい!」
浅野さん
「向こうからタマネギの原料が流れてきまして
整列をして皮を吸ったりしてるんです。
よくみてるとファンに吸われてます」
リーダー「(皮を)吸い取ってる!」
浅野さん「次はカメラで撮影してます」
リーダー「何のために?」
浅野さん
「カメラで大きさを見て、規格分けをしてます。
最終的には10規格に分けられます」
浅野さん「規格ごとのレーンに乗ります」
リーダー「たまに落ちてるよ!」
浅野さん
「自動的にカメラで判別して、
そのレーンに来たら勝手に落ちるようになってる!」
リーダー
「すごくない!大きさでレーンから落とされるんだ」
森アナ「あっという間に選別されていくんですね」
リーダー
「落ちても柔らかいクッションになってるから
タマネギは安全に仕分けられてるね」
自動作業により大量のタマネギをスピーディーに規格分け。
そのあと再び、手作業に入ります。
浅野さん
「規格が間違えてないか?
最終的にチェックしているところです」
リーダー
「穴のあいた板にタマネギが通るかどうか?
お母さん方がやってますね」
浅野さん
「あれがタマネギの規格の大きさになっているので
あの穴を通ればその規格になる。
そこで最終チェックしてます」
リーダー「通らないものを上に放ってますね」
浅野さん「これはまた違うレーンにいきます」
浅野さん
「最後は人の目がかかるということです」
リーダー
「でもこれすごい集中力ですよ。
たくさん流れてくるものを、
手が休むことなくすごい動いている!
ずっと動いているもん。
テレビに映ってますよ~
手を振ってもらっていいですか~」
森アナ「邪魔しないでください!」
ところが手を振ってくれました!
リーダー「手を振ってくれた!振ってくれた」
森アナ「ありがとうございま~す」
浅野さん
「さてこちら側ですが、
箱にタマネギを詰める作業です」
リーダー
「箱の角度が変わっていって
ちゃんと上まで上手に入っていく!!」
浅野さん
「(タマネギと箱の)落差をつかないように
箱が迎えに行く感じです」
リーダー
「安全ですね。タマネギが傷ついたりしないね」
森アナ
「ここで箱詰めされて出荷されていくんですか」
浅野さん
「そうです!九州や名古屋・静岡が主として多いですが
日本全国に出荷しています!
当然、札幌にも出荷してます!」
リーダー「遠くまで行くんですねえ」
2020年09月12日(土) |
直接コンテナへ!タマネギ列車は今日も行く!
森アナ
「選果の様子を見せていただきました。
こちらの倉庫には箱詰めされたタマネギが
たくさんありますね」
リーダー
「青ちゃん、ご覧になってどうでしたか?」
青山さん
「箱を開けるといつも同じ大きさのタマネギが
入っているので気にしていなかったのですが
こんなに手間をかけて選別してくれているとは
思わなかったです」
リーダー「そうですよね…」
リーダー
「タマネギが箱に入りました。
さらに箱が部屋に入っているように見えますが…」
浅野さん
「JRコンテナ(通称:タマネギ列車の貨物)です!」
リーダー
「貨物ですよね!線路でどこまで行くんですか?」
浅野さん
「遠くは九州まで行きます!」
リーダー
「そんなに行くの???」
森アナ
「全国に出荷しているとなると
今年は新型コロナウイルスの影響を受けているのでは?」
浅野さん
「外食関係が外出自粛の影響で消費が鈍ってしまった…」
浅野さん
「例年と比較しますと
低い単価での販売となってしまったので
生産者打撃が非常に大きかったです…」
リーダー
「でもずっとこれからも食料を生産して
供給していかなければならないという
責任と義務が北海道にはありますから
ここから何とか取り戻したいですね!」
浅野さん「何とか取り戻したいと思ってます!」
リーダー
「どうですか?令和2年の今年のタマネギは?」
浅野さん
「非常に生育も良かったですし
良い玉ねぎになっています。
丹精込めて育てた今年のタマネギを
たくさんの消費者に食べて頂けたらと思ってます」
リーダー
「農家さんの想い!
集出荷場のみなさんの想いを乗せて
タマネギ列車は今日も行く!!」
浅野さん「今日も行きます!!」
2020年09月12日(土) |
タマネギ畑へ!根切り作業とは?
さて、選果場で見たタマネギは、
どのように育てられているのか。
続いてタマネギ畑におじゃまします。
諏訪智紀さんは、8ヘクタールの畑で、
年間480トンものタマネギを生産しています。
諏訪さん
「今は収穫直前なんですが
雨が降っていなければ収穫できます」
リーダー「雨…降っちゃいましたね…」
諏訪さん「あいにく…」
森アナ「収穫は難しいってことなんですかね」
諏訪さん
「そうですね。
(雨が降ると)汚れなどで物が悪くなるんです」
この日、畑に来る前に雨が降ってしまったため、
残念ながら収穫作業は見学できず。
タマネギの収穫は、機械でタマネギを拾い、
茎を切りながら進められます。
茎が乾燥して切りやすい状態、
土が乾いてタマネギを汚さないことなどが条件で、
このような晴れた日に収穫作業は行われます。
リーダー
「今まだお盆開けた時期ですけど
(収穫時期は)早いですよね?」
諏訪さん
「これは中早生(なかわせ)の品種なので
早生の中で少し遅い品種です」
リーダー
「早生の中にも真ん中があるんですね」
諏訪さん
「そちらの畑はもうないんですけど
早生の早い品種(極早生)があった畑です!」
リーダー「早生早生ですね」
森アナ「早生中のワセ!」
収穫適期のタマネギを見せてもらいましょう。
諏訪さん
「根っこも切っているので弱っていますが…」
リーダー「根切りしている?」
諏訪さん「根切りしています」
森アナ「根切りってどういうものなんですか?」
諏訪さん
「タマネギの生命活動を絶って
色のりと葉の枯れこみを促進する作業です」
収穫のおよそ10日前に根を切ることで、
生長しすぎて形が悪くなってしまうことを防いでいます。
また茎が枯れて切りやすくなり
収穫の効率を上げる効果もあります。
ということで、
根切りをする前の畑を見せて頂くことに…
森アナ
「ここは茶色で…奥の方は緑の畑が広がっています」
諏訪さん
「(緑の方は)まだ根切りをしていないので
根切りしてあげると、こちらのように白くなり
タマネギの色っぽくオレンジになります」
リーダー「色っぽく??」
リーダー
「少し根っこ、切ってあげましょうか?」
森アナ「確かに!色っぽくなるかな?」
2020年09月12日(土) |
収穫体験&タマネギ料理をいただこう!
では根切りをする前の畑を見せていただくことに…
リーダー
「根切りをしていないタマネギです。
拾ってみます。
おっっ…
ブチブチッて…
スッて持ち上げられるものではなく
かなりの抵抗を感じました」
青山さんがやってみると…
青山さん「あっ!」すぐ取れました。
リーダー「どんだけチカラ持ちなんだ」
青山さん「たまたま…ちょうどよかった…」
リーダー
「俺、非力みたいじゃん…
これ根切りしてませんか?」
諏訪さん「してないです!」
リーダー
「これを切るんですね。
根を切って土とタマネギを離してあげる?」
諏訪さん「そうです!」
通常、根切り作業は、このような機械を使って行われます。
リーダー
「うわ~土をスライスするような…
ギリギリを行ってます!」
森アナ「タマネギに当たってないのかな?」
リーダー「もこもこと1列ずつ盛り上がっていますよね」
リーダー
「もう繋がっていない!軽い~!!
まだ白い根っこがしっかりしてますけど
ちゃんとカッターで切られてます」
森アナ
「ちょうどいい所で切ってましたよね。
玉を傷つける事もなく!」
諏訪さん
「(玉を)切ってしまうと商品価値がゼロなので…」
リーダー
「料理人として生産者の苦労や集出荷場の仕事など見て
何か変わりますか?」
青山さん
「変わりますね!やっぱりこのタマネギに
どれだけの人の手がかかっていて
それを最後、口に運ぶ手前が僕の仕事になるので
絶対思いを無駄にしてはいけない!
おいしくしてあげようという気持ちが
さらに強くなりました」
リーダー
「この後はタマネギ料理!期待できますね」
森アナ
「というこでここからは
青山さんにタマネギを使った
簡単料理を教えて頂きます」
青山さん
「タマネギを切る時に涙が出たり
切るのが面倒などがあるので
今回はあまり切らずに涙も出さずに…」
リーダー「そんなのあります???」
青山さん「うふふふ(笑)」
リーダー
「タマネギと言えば涙でしょ。絶対泣きますよ」
青山さん「今日は涙が出ない料理です!」
※詳しいレシピは
こちら
!
さあお料理が完成しました!
リーダー「ではいただきま~す」
まずは生産者の諏訪さんがステーキをパクリ!
諏訪さん
「うわすごいな…すごくおいしいです!
丸ごとうま味が凝縮されて美味しい!」
リーダーはカレーを…
リーダー
「うわ…すっと切れる…
うま~い!!甘い!!」
青山さん
「まるごとタマネギの旨みを閉じ込めた!」
さてステーキのお味は?
リーダー
「うまい!諏訪さん!いいタマネギだね。
うまいよ。あま味がすごい!」
諏訪さん
「やっぱり早生品種なんで甘いですね」
リーダー「すっごく美味しいタマネギですね」
諏訪さん
「ありがとうございます。
その言葉が我々農家は一番嬉しい!」
青山さん
「今まで料理人人生の中でタマネギは
何トン皮をむいてきたか分からないくらい
食材の中で一番使っていると思いますが
知らない事がいっぱいでした」
リーダー
「また他の野菜も勉強しましょう」
諏訪さん
「今日も思ったんですけど…
美味しいって幸せを感じると思うんです。
食べてくれている皆さんが美味しいって
幸せを感じていただけたら…と思います」
リーダー
「最盛期大変だと思いますが
全国で美味しいタマネギ待ってますので
頑張ってください!」
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9月5日のクイズ
「今回取材した、真っ赤っな野菜は、
なんて名前だったかな~?」
正解は「レッドビート」でした。
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