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2021年03月20日(土) | ♯609 三石・花編①
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2021年03月20日(土) |  ♯609 三石・花編①
3月とはいえ、まだまだ寒い北海道。
春と呼ぶには少し早いこの時期ですが、
フラワーショップには、色とりどりの花が並んでいます。
ところで、花も立派な農産物。
生産者たちの努力や、流通の進化があって、
冬の間も花は、私たちの暮らしに、彩りを与えてくれています。

ということで今回のあぐり王国ネクストは、
冬を彩る花に注目します!

森結有花アナウンサー
「札幌市白石区にあります
 【札幌花き地方卸売市場】にやってきました」

森崎博之リーダー
「北海道って実はお花すごいんですよ。
 花の土から実るの農業の一つですけども、
 全国的に見ても夏の間はトップクラス!
 とにかく規模が大きいんです」

森アナ
「あぐり王国でも夏は取材させていただきましたよね?」

リーダー
「はい。でもまだ冬ですよね…?
 冬場の間っていうのは北海道の花きは
 他と比べて相当少ないですよ?」

森アナ
「花店にいくと冬でもキレイな華が並んでいます。
 なので今回はその花たちが
 どこから、どのように来ているのかを
 まずはこの市場から学んでいきます!」

リーダー
「冬から春…
ちょうど卒業とか、新生活またはお別れのシーズンということで、
お花って相当大事なものですよね!
人から人に心を込めて渡す花束…
この時期の花って大事なんだ!!ということを学びたいです」

こういうことで早速市場の中にお邪魔します。
リーダー
「うわすごい人!箱!!
 花が入っている箱がたくさんありますわ!!」

森アナ
「こちらの市場は道内で売買されている花の大体半分…」

リーダー
「うわああああああ~すごい桃の花!!」

(森アナの話、中断中)

森アナ「リーダーちょっといいですか」

リーダー
「うわこれ何?枝もの?枝ものアレンジにいいですよね」

(森アナの話、中断中)
森アナ
「リーダー…あのこちらの市場なんですが…」

リーダー
「何ですか?さっきから!!!!お花が見たいんです」

森アナ「こちらの市場なんですけど…」

リーダー
「ちょっと見て!
 山形でしょ!宮崎…JAきみつってどこなんだろう?
 で、何ですか?」

森アナ
「こちらの市場なんですが大きいじゃないですか?
 道内で売買されている花の半分以上が
 ここで取り扱われているそうで
 その本数なんですが切花と鉢花、
 合わせて年間9000万本!!!!!
 こちらで取り扱われてるんですって!!!」

リーダー
「確かにどんどん全国各地から、ここに来てますもん!
 次々全国からツアーの皆さんが来ているみたい!」

全国各地の産地から、様々な花が集まる、札幌花き地方卸売市場。
3月だと9割方、北海道外の花が入荷されています。

森アナ
「競りが行われているので行ってみましょう!」

リーダー「何も聞こえないよ?」

森アナ
「競りというと色んな叫び声が飛び交っていると思ってた」

リーダー「あ~●×◇にゃらほんにゃら!!!!」

森アナ
「そうそうそう!何万円(叫ぶ)みたいなイメージありますけど…」

さて競りの会場をのぞいてみると…

リーダー「劇場型ですよ!」

森アナ
「人がたくさんいる!!手を挙げて指を曲げて…
 その前をお花が入った箱がベルトコンベアで流れている」

リーダー「静かですねえ」

週に3回・朝の8時から始まる、花の競り。
じっくり見せて頂くことに。

ここからは
札幌花き園芸の吉田信夫さんに
競りを詳しく解説して頂きます。

吉田さん
「いまお花を卸し中ですね。
(左側が)お花屋さんです。
どうやってやってるか?分からないでしょ?」

リーダー&森アナ「分からない」

吉田さん
「指をだしているでしょ。
 指で値段をつけているんですよ」

リーダー「さっとですよ!」

吉田さん
「一瞬のうちですよ。それが分かるんですよ」

吉田さん
「それを(右側の)せり台が一瞬のうちに見て
 一番高い値段をつけた人をわかるんです」

吉田さんに指で表す数字を教えてもらいました!

リーダー
「いや待って…ぜんぜんわからない…
吉田さん、分かるんですか?」

吉田さん「わかります!」

森アナ「瞬時に何人もが挙げても誰が高いか分かるんですか?」

吉田さん
「分かります。それに次、誰が出したかなども!」

リーダー
「色んな人が次々に花を出しているんですけど
 1つの花をみんなで競ってる訳ではなく
 俺にしてみればだよ。
 俳優さんが5~6人いて、
 それぞれが好き勝手にいっぺんにショーをしている感じ!
 お客さんはそれを見て、あーこの役者買った!
 そんなことできます???」

吉田さん
「できるんですよ!!!」
ですから距離を空け、視野を広げて、
その中で自分の欲しい花に目をつけるんですよ。
次どこのレーンにどの花がくるか?見てるんです」

リーダー
「これかなり集中していないと…」

吉田さん
「そりゃあそうですよ。真剣勝負ですから!」

買い手は、競りが始まる前に商品を下見して、
欲しいものをいくらで買うか、目途をつけています。
そのお目当ての花を、神経を研ぎ澄ませて競り落とすのです。

このようにして、競りは、驚きの早さで進んでいきます。
リーダー
「これだけ多種の花が来ているから、
 いっぺんに何人もがやらないと終わらないんだ」

吉田さん
「この今買ったお花を早くお店に持って帰って、
 早く手入れをして早くお店に並べて
 今日のうちにお客さんに売るためにやっています。
 やっぱり鮮度が良い方がいいですから!」

リーダー「だからこんな朝早くから!!」


2021年03月20日(土) |  ♯609 三石・花編②
と、快調なペースで、競りが進む中…

森アナ
「リーダー!三石の花!!
 今だと北海道だとどの地域で花の生産はやっていますか?」

吉田さん
「今は三石・岩見沢・当別など、まだ2~3ありますけど。
 夏場はまだもっとあるんですけど
 今(冬)でてるのは、そんなところです」

リーダー
「コロナウイルスの影響で
 いろんな各業界で打撃を受けていました」

吉田さん
「お花ももちろん(売上は)落ちてますよ。
 昨年度から業務需要(冠婚葬祭など)に関しては、
 減っています」

リーダー
「せめてステイホームで家を綺麗に彩ろうという家庭消費は?」

吉田さん
「家庭消費は底硬い(安定している)ところがあります」

吉田さん
「当然お花ってのは一輪でも飾ると心が癒されますでしょ?」

リーダー「癒されますよ~欲しいもん」

リーダー
「プロの仕事を見せてもらいました。
 生花ということで、野菜同様、鮮度が大事!
 早く消費者である我々のところに届けようという
 思いというものを教わりました!ありがとうございます」

札幌の花き市場で、三石産の花を見つけたあぐり一行。
続いては、その生産現場におじゃまします。

森アナ
「冬も花き生産が行われているという
 新ひだか町三石にやってきました」

リーダー
「こちらの方は雪は少ないですけども、
 寒さ厳しいですよ~。
 こんなところにお花が満開になってるって
 ちょっと思いにくいんですけど…」

森アナ
「生産者の松田さんにお話しを聞きます!」

リーダー
「お花がたくさんあると聞きましたが…
 この寒い中ですか??」

松田さん「そうですね!」

リーダー「だったら早くそこに行きたいです…」

ということで松田純子さんにハウスを案内して頂きます。
リーダー「うわ~春だあ」

森アナ「あったかーい!」

森アナ
「足元には花が咲いてますねえ」

リーダー「これは何という花ですか?」

松田さん「アネモネですね!」

リーダー「キレイ!中身がゴージャス!花びらがキレイよお」

森アナ「けっこう大ぶり!」

松田さん「咲いたら結構大きくなりますよ」

森アナ「あれ?でかい!」

松田さん「咲くとこんな風になります」

リーダー「これが完成形ですか?」

松田さん
「飾る時にこのようになると良いなと思います」

「三石ではアネモネを作ってる方が多いんですか?」

松田さん
「今年は増えたと思います!
 何件かの農家さんが何か前から作っていたんで
 今年から少し軒数が増えて、出荷量も増えてると思います」

松田さんも、今シーズンからアネモネを栽培している生産者の1人。
冬の間、アネモネをどのように栽培しているのでしょう。

松田さん
「暑いのが苦手なんですよね。
 今日みたいな天気の時は、
 涼しくすること(温度管理)に気を使います」

リーダー
「確かにビニルハウス隙間を開けて風を入れています。
 暑いのが苦手ということは冬の北海道に適しているんですね」

松田さん「そうですね」

リーダー
「あっ森さんの大好物がありますよ!」

森アナ「ネズミ捕り?食べられません!!」

リーダー「しかもコレ!中に落花生がついてる!」

森アナ「松田さん、コレ何ですか?」

松田さん
「これはネズミ捕りなんですよね。
 夜になると花を食べにくるんです」

リーダー「ネズミって花を食べるの?」

松田さん
「葉っぱと花も食べます。
 暖房をつけているので夜あたたかいと思うんです。
 なので一度ネズミが入っちゃうと、
 捕まえるまでは食べられ続けます」

リーダー
「野ネズミってことですよね。大変だわあ。
 こういう風に駆除しながら気を張った栽培をしてくださってる」

続いて、そんなアネモネの、収穫について教えて頂きます。

リーダー
「あれなんか開きすぎちゃったんですよね。
 本来はつぼみの状態で出荷ですか?」

松田さん「そうです!」

松田さん
「ここらへんは切れると思います!」

リーダー
「少し先っぽが外側に向いて
 これから開くよって予感がありますよね。
 この状態が適期なんですね」

松田さん
「これがもう次に上がってくる花なんです」

リーダー
「うわ!もう次、控えている花がいる!」

森アナ
「アネモネって次から次へと生えてくるんですか?」

松田さん
「はい!1株から10~15輪くらいです」

ではアネモネを収穫してみましょう!

松田さん「なるべく長く切ります」

松田さんの農場では、アネモネの最盛期は年末頃。
1日に1人で、300本ほど収穫するそうです。

リーダー「ずっと花き生産者なんですか?」

松田さん
「いえ。新規就農で5年目です!」

リーダー
「新規就農さんなんですね。
 なぜ花を育てようと思ったんですか?」

松田さん
「花を育てるのが好きだったので
 一度やってみたいなと思ったら…楽しかった!
 その前の2年間は新ひだか町の
 実験センターという所で研修を受けていました」

リーダー「でも夢が叶った!素晴らしいですね」


2021年03月20日(土) |  ♯609 三石・花編③
森アナ
「新ひだか町農業実験センターにやってきました。
 松田さんはここで研修を受けていました!
 そしてハウスの中に松田さんの師匠の城地さんがいます!」

リーダー
「大丈夫ですか?久々にあったら泣くんじゃないですか?」

松田さん「大丈夫です笑!」

森アナ
「センターの城地さんとJAみついしの木村さんです」

城地(じょうち)さんと木村さんに、
新ひだか町・三石地区の、花き生産について教えて頂きます。

一行が訪れている農業実験センターでは、JAと協力して、
花き生産活性化のため、様々な取り組みを行っています。

木村さん
「町の施設なんですけど実験センターの協力を得て
 新規就農者の育成…」

木村さん
「共同育苗管理…
 ここで管理してもらうことで均一な苗を
 生産者に提供できるっていうことで、
 比較的安心して作れる…という利点があります」

城地さん
「それとこういった色んな花の試験ハウスをやっています!」

城地さん
「北海道の花は6月から秋くらいまでなんですけど
 12月~3月に花が収穫できる…
 そういった冬の栽培試験もやっています」

リーダー
「冬に強い花があれば花き生産をする農家さんは
 夏も冬もお仕事ができるってことになりますもんね」

栽培した花は実際に市場へ出荷。
そこでわかる利益の目安を生産者に公開しています。

施設とJAが生産者を支え、
三石を花のマチにしているのです。

主力品種は、デルフィニウムという花です。

木村さん
「生産戸数が61戸。面積は2156アール」

森アナ
「それは全国的に見ても多い方ですか?」

木村さん
「作付面積でいうと全国1位だと思います」

リーダー&森アナ「うおおおお」

パチパチパチ

木村さん「あとは就農者だけですね」

リーダー
「そういう地盤はしっかりとあるということだ!」

その就農者の育成も、農業実験センターの大切な役割。
就農希望者に対して2年間、花き栽培の研修を実施しています。
こちらは、研修期間を終え、この春から就農する宮越さん。

宮越麻美さん
「これまでは事務職とかをやっていて
普通にフルタイムで働いていた母親だったのですが
こちらに夫の仕事の都合で引っ越してきて
農業をやろうかと思いました!
自分で自分の職場をつくろうと一念発起しました!」

さて続いては、テマリソウの試験栽培をしている
ハウスを案内して頂きました。

城地さん
「このテマリソウをこの時期に作ったのは初めてなんです。
 実際はもっとまんまるとした花なんですけど
 これを見るととがっていますよね」

リーダー「なんか剣山みたいな感じ」

城地さん
「失敗というか試験してみて
 この時期には丸くならなということが分かった!
 丸くなると市場評価も上がるが
 この状態だと評価は下がる」

リーダー
「これをだよ…生産者さんが自分のハウスでやっていたら
 やっぱショックでかいと思うよ」

森アナ
「だってこの量がすべて無になってしまうんですもんね…」

リーダー
「あ~今年ダメだった…ってなちゃうじゃない。
 それをこうやってセンターで請け負って
 これはいける!これはイマイチだったって
 評価してくれるのはありがたいことですね!」

森アナ
「今までに何種類くらいやったんですか?」

城地さん
「4~5種類くらいですかね…
 その中でアネモネはOKと出て広まりました」

リーダー
「実験してみてアネモネは行けるぞ!
 冬の三石でもアネモネを咲かせられる!
 出荷できるぞ!というのがあって今があるんだ」

城地さん「そうです」

リーダー「そうか!すげー」

森アナ
「アネモネのハウスにやってきました」

リーダー
「これが厳しい実験を勝ち残った
新しい三石の花なんだって思うとちょっと感慨深いですね」

松田さん
「うまくいっても失敗しても自分の責任なので
 気が抜けないところはたくさんあるんですけど、
 でも楽しいです!!!

城地さん
「日々進化してく農業情勢なので
 新しい分野がどんどん取り組む!
 そして新しい技術を取り込んでいくことが大事!」

木村さん
「三石の強みは冬は雪が少ない夏が涼しい…
 比較的花き栽培するのに適している!
 この気候条件を生かしていき、
 この実験センターの施設『共同育苗管理』や『試験品目の選定』など
 良い条件がありますので、新規就農者も安心してリスクも少ない、
 そんなに苦労しないで花き栽培に特化できるかなと。
 今、冬場はアネモネが中心ですが
 三石の冬場はアネモネだけじゃないぞと
 別につくれるものがどんどん出て、
 市場の評価をいただければ
 産地としても潤うかなと思っています!!」

リーダー
「三石の花…
 新しい便りが届いたよ…
 アネモネに続いて、
 こんな花もセンターで実験の結果クリアしたんだ…
 また来た三石から!花便りきたよ!
 そんな未来を待ち望んでいます!
 今日はありがとうございました」
みなさん、こんにちは!
今日は、ミルクランド北海道からのお知らせだよ~!

みんなは、
「やりすぎだぞ、北海道。#悪魔のなまら飯」を知っているかな?
チームナックスの5人が、
北海道が誇る生クリーム、チーズ、バターをた~っぷり使った
禁断のレシピを開発したんだって~!
その名も「悪魔のなまら飯」。
5人が実際につくって食べるレシピ動画も公開中。
詳しくは、「悪魔のなまら飯」で検索!
みんなも、おうちでチャレンジしてみてね!


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3月13日のクイズ
「星美先生が教えてくれた時短調理に役立つ家電は、
 何だったかな?」

正解は「電子レンジ」でした。




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