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2018年11月24日(土) | ♯500 放送500回記念スペシャル!協同組合を学ぶ!前編
2018年11月24日(土) | まさかのビッグゲスト登場!
2018年11月24日(土) | みんなが暮らしていける仕組みを作る
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2018年11月24日(土) |  ♯500 放送500回記念スペシャル!協同組合を学ぶ!前編

森結有花アナウンサー
「瀬戸内海のうず潮で有名な
 徳島県鳴門市にやってきました」

森崎博之リーダー
「良い景色だね~
 北海道の次に良い景色だな!」


「なぞ北海道を離れて徳島まで来たかと
 言いますと…ジャジャジャジャー」

森崎リーダー「果たし状ですか?」

森「いやいや、これ開いてみて!」

森崎
“あぐり王国祝500回”
 いやあああああああ」

2008年7月の番組スタートから、
今回の放送で、めでたく500回を迎えたんです!

道内の産地を訪れた数は、
延べ500箇所以上!
総移動距離は何と、
地球およそ4周分となる16万キロ!
これまで、北海道の様々な農畜産物に
ふれてきたあぐり王国が
放送500回という節目に北海道を離れ、
はるばる四国・徳島県にやって来たのには、
大きな理由があるんです!


「実は北海道の農業生産において
 とっても必要不可欠な
 ある存在に注目してこなかったんです」

森崎リーダー
「そんな大事な存在をですか?」


「すっごく大切ですよ。
 私たちがいつもお世話になっているJA!
 農業協同組合(JA)

2016年、ユネスコ無形文化遺産に登録された
「協同組合」。
農林水産業などの第一次産業や
消費者を支えるものなど、
各分野で同じ目的を持った人々が
組合員となって集まり、
互いに助け合いながら
経済活動を行う組織。

現代では必要不可欠であり、
当たり前に存在している協同組合について、
改めて注目しよう!ということなんです!

ということで
今週のあぐり王国ネクストは、
2週にわたってお送りする、
500回スペシャル・前編!
助け合いの精神を世に広めた世界的偉人と、
そのルーツをたどるります!


2018年11月24日(土) |  まさかのビッグゲスト登場!

リーダー「では行こう!」


「リーダー!2人だけじゃないんです。
 あぐり王国放送500回を労いたいという
 ビッグなゲストにお越しいただいています」

森「あちらにいらっしゃる方なんです…」

リーダー
「えっ…うわああああああ。
 あの姿は!」

リーダー
いやウソでしょ!? 
 なになに?なんかいるの?
 渦が渦が巻いてる。
 あれがうず潮~♪しゃべりなさい!」

森「あははは」

リーダー
「あの人ゲストなの?やりにくい…

リーダーと同じ事務所に所属し、
映画監督なども務める、
マルチタレント「鈴井貴之」さん。
現在、故郷である赤平市に住み
広大な原野を自ら開墾して畑を作り、
野菜を栽培しながら生活するなど、
農業や食に高い関心を持つ方なんです。

リーダー「どうも…」

鈴井さん
「こんちはっ!あぐりっこです♪ 」

リーダー
「からみにくやつだ!」

リーダー
「もうなんか恥ずかしい…
 自分の家族見られているような気分で
恥ずかしい!!」

リーダー
「鈴井貴之です…
 よろしくお願いいたします」

鈴井さん
「放送500回おめでとうございます。
 花…花かなんかね。
 本当ならばね。ごめんなさい」

リーダー「私としましてはね…」

鈴井さん「はい!」

リーダー「鈴井会長が…」

鈴井さん「はい!」

リーダー
「いや大きいな声が」

鈴井さん
あなたいつもこんな感じ!
 あなはがゲストの場合はこんな感じなの!」

リーダー「こわいわあ~」


「リーダーがここまでたじたじになってるの 
 全然ないですもんね」

500回スペシャルにふさわしい
大物ゲストの勢いに、
圧倒されるリーダーですが、、
気を取り直して、
森アナから今回のスペシャル企画の本題へ-


「どうして徳島県鳴門市に来たかというと
 協同組合の父と呼ばれる方のゆかりの地が
 徳島県鳴門市だからなんですけども…」


「この方!
 世界三大偉人の一人ともいわれる
 有名な方なんです!」

リーダー「世界三大偉人!」


「この方が誰なのか?何をしたのか?
 協同組合とどういった関わりがあるのか?
 まずは調べに行きましょう!」

ということで一行は、協同組合の父と呼ばれ、
世界三大偉人の1人とも呼ばれた
ある人物を探るため、
徳島県鳴門市のとある施設へ向かうことに…


2018年11月24日(土) |  みんなが暮らしていける仕組みを作る

森「宜しくお願いします!」

館長 岡田健一さん
「遠路はるばる来て頂きまして
 ありがとうございます」

リーダー
「この建物はどういった記念館ですか?」

岡田館長
「賀川豊彦記念館と申します」

訪れたのは、徳島県鳴門市にある
賀川豊彦(かがわ・とよひこ)記念館。

賀川豊彦とは、農民運動や平和運動など、
様々な活動を行った、
大正・昭和初期のキリスト教社会運動家。

彼の功績は世界的に評価され、
日本初となるノーベル文学賞や
ノーベル平和賞の候補にもあがり、
「ガンジー、シュバイツァー」と並ぶ、
世界三大偉人の1人と言われた人物なんです。

さっそく一行は、
館長に記念館を案内してもらうことに…


「資料がたくさん展示されていますね。
 資料をみながら教えてもらいましょう」

リーダー「うわ~美少年!めっちゃ美少年」

1888年、神戸市で生まれた賀川豊彦は、
4歳の時に両親を亡くし、
父親の故郷である徳島県鳴門市へ移り住みます。

旧制徳島中学校を卒業後、
明治学院高等部神学科に入学。
そして彼は21歳の時、自らの病をきっかけに、
“助け合いの精神”の根源となる、
大きな決断をすることになります。
岡田館長
「当時は死の病“結核”に
 かかったもんですから、
 どうせ死ぬんだったら…ということで
 スラムに行って助ける仕事
 する訳です」
1909年、かつて“死の病”と言われた
結核を患ってしまった賀川は、
貧しい人々の救済をすることで、
生きた証を立て、自らの人生を全うしようと、
当時、“西日本最大のスラム”と呼ばれた
神戸の葺合新川(ふきあいしんかわ)地区に
移住しました。
そこで、生活を共にしながら、
無料宿泊所や日曜学校の開設、
さらには歯ブラシ工場もつくるなど、
スラムでの多岐にわたる救済活動を
実践したのです。
鈴井さん
「希望もなく秩序もないような世界ですよね。
 その中でみんなが暮らしていける
 仕組みを整えた…

2018年11月24日(土) |  救貧から防貧へ…
岡田館長
「助けるだけっていうことだけでなく
 病気になっても生きられるような
 保険を考えたり…
 あるいは辞めさせられないような
 組合をつくったり…

 救うだけじゃなくて防ぐ…
 救貧から防貧へ 
 という考えに展開していく訳です」

リーダー「救貧から防貧へ…」

その後賀川は、アメリカの
プリンストン大学・神学校へ留学し、
現地のスラムや労働運動について学びました。
帰国後、“救貧から防貧へ”をスローガンに、
協同組合運動や農民運動など、
先頭に立って指導を広げていきます。
そして、貧しい人々を守る目的とした
日本で先駆けとなる
消費者のための組合を
スラムの救済活動を行なっていた神戸に
設立するのです。

リーダー「これは何ですか?」

岡田館長
「賀川が開いた神戸購買組合
 というものがあって…」

岡田館長
「それからもう1つ神戸には
 灘購買組合があって
 現在はその2つが合併して
 コープこうべ になっている」
リーダー
「コープこうべ!
 神戸の生協も最初は
 賀川さんがひらいたんですか…」


「今はなしにでました
 コープこうべが北海道の産地と
 ある連携した取り組みを行っているんです」

リーダー「神戸と北海道が!?」


2018年11月24日(土) |  コープこうべの取り組みとは?
徳島県の鳴門市で、
協同組合の父と呼ばれる偉人、
賀川豊彦のルーツをたどった一行が、
続いて向かったのは、
関西随一の港町、兵庫県神戸市。

賀川豊彦が設立に関わったとされる、
生活協同組合の先駆けとなった
“コープこうべ”で行われている、
北海道と連携した取り組みとは…

 

森「こんにちは~」

コープこうべ 横山浩昭さん
「宜しくお願いいたします!」

さっそく、横山さんの案内で、
店内を歩いて行くと…

横山さん
「こちらになります!
 北海道産の人参・タマネギ・馬鈴薯です」

リーダー「これ全部北海道産?」

横山さん「そうです!」

リーダー
「すごいすごい。根菜類を中心に…」

鈴井さん
「北海道産って書いてます」

リーダー
「ホントだ。でも僕らが北海道で見るのとは
 パッケージがちょっと違ってますね」

横山さん
「そうなんです!このパッケージは
 コープこうべオリジナルブランド
 フードプランと言いまして、
 安全安心な食べ物が欲しいとの願いを
 形にしたオリジナルブランドです」

コープこうべの
オリジナルブランド「フードプラン」は、
1988年にスタートした
野菜・果物・肉・魚など、
幅広い安全安心な食品を
消費者に届けるための取り組み。

栽培方法や農薬の使い方など、
全国の生産者と定めた独自基準により
品質はもちろん、安定した価格で
長期販売を実現しているのです。

リーダー「地域の方々の反応は?」

横山さん
「やはりフードプランの商品はいい!
 という組合員さんは選ばれて買われてます。
 とても人気の商品になっています」

リーダー
「これは北海道の我々には嬉しいですね」

実際に、消費者の声を聞いてみると…

インタビュー
「味が良いのと新鮮なのが多い!」
「化学肥料とかをあまり使っていないので
 選んでます」
「こればっかりです。
 値段より美味しい方がいい!」

リーダー
「やはり北海道のものをいいですか?」

横山さん
いいですね!
 タマネギは北みらいの訓子府町」

リーダー「日本一の産地です」

横山さん
「非常においしい!甘いというお声を
 頂いておりますので
 うちでもしっかり売らさせて頂いてます」

 

リーダー
嬉しいなあ~
 わが子を褒められているような…」
鈴井さん
「やっぱりこうやって北海道を離れて
 北海道を知ることが多いですね。
 地元にいたら逆に気が付かないことが
 たくさんあるわけですから
 ぜいひとも北海道内でも展開してもらえたら
 我々も安心した食材とか手に入りやすくなる」
フードプランの取り組みには、
消費者だけではなく、
安定した価格と販売によって、
生産者の所得を守る目的もあります。
こうした取り組みの根本にはやはり、
賀川豊彦の“助け合いの精神”があるのです。

2018年11月24日(土) |  ここで500回クイズ~♪


「賀川豊彦さんって知ってるんですか?」

横山さん
「僕らも生協に入ったら賀川豊彦さんの精神を
 勉強させていただくんです!」


「そういった活動もされているんですけど
 ここで500回記念クイズ~♪」

ということで、クイズターイム!
賀川豊彦の精神が受け継がれる、
コープこうべならではの取り組みについて出題!


「コープこうべの組合員が助け合いの精神で行う
 ボランティア活動とは?」

テレビをご覧の皆さんも、
一緒に考えてみてくださいね!
正解は、どれだと思いますか?

リーダーと鈴井さんの回答は…


「リーダーがA。鈴井さんがB。
 では正解を」

横山さん「正解はです!」

まさかのリーダー外れた(笑)。

リーダー
買い物補助ってどういうこと?」

横山さん
「ご高齢な方やお体が不自由な組合員さんの
 お買いものを補助します。
 高い所の商品をとってあげたり
 重いものを持ってレジにいったり
 袋詰め作業のお手伝いとか…
 組合員さん同士で行うことになります」

そのほかコープこうべでは、
賀川豊彦の精神を現代のニーズに合わせ、
自由に買い物に行くことができない
高齢者などに向けた移動販売を
JAと連携して実施するなど、
消費者・生産者・JA・生協それぞれが
助け合いの活動を行なっているのです。

鈴井さん
「そこにも賀川さんの考え方
 協力し合うという精神が反映されて
 生かされてるってことですね」

リーダー
「賀川さんの教えの通り…」

じゃじゃん、もんすけです!
日本では、JAや生協など、
3万6000以上の組織があって、
延べ8000万人もの組合員が加入していると
言われる協同組合!

世界的には、いったいどんな歴史が
あるものなのか、
協同組合について研究している
北海道大学農学部の小林准教授に
聞いてみたよ!

北海道大学農学部 小林国之准教授
「世界の協同組合の源流の1つは
 イギリスで作られた
 ロッチデール公正先駆者組合というものです。
 イギリスのマンチェスター地方で
 1844年に労働者が生活を改善しようと
 作った組織です」

当時、イギリスは産業革命の真っ只中で、
労働者は、長時間にわたって働いても、
安い賃金しかもらえず、
食料品や生活用品など、
良いものが買えない時代だったんだってー!

そこで、労働者同士が
少ないお金を出し合って組合を作り、
確かな商品を仕入れて仲間達に販売する…
という仕組みを考えたんだよ。
これが協同組合の始まりを言われているんだ。

小林准教授
「その時に自分たちで方針を決めようと
 いくつかの規則を作ったんです。
 協同組合原則の源流と言われていて、
 “組合の運営は自分たちでやりますよ”
 “その時は1人1票という形で
  お金持ちとか権力ではなく
  皆平等と言う形で組合を運営しよう”など
 その後、改良されながら引き継がれて
 現在の協同組合原則のベースになっている」

「ではですね…
 あぐり王国北海道ですので
 ここからは北海道に戻ります!」

鈴井さん「えっ!?」

リーダー「すごい移動ですね」


2018年11月24日(土) |  番組初!森林組合登場!

リーダー
「神戸から北海道にやってきました」


「こちらは道北の下川町です」


「こちらでは協同組合といっても
 生活協同組合ではなく
 森林組合について学びます」

リーダー
「森林ですか。
 あぐり王国の長い歴史の中で
 林業は触れてませんからね。
 ちょっと私弱いですけど
 そこをいくと会長は
 林業は強いんじゃないですか?

鈴井さん「何で?」

リーダー&森「ぶふふふ」

鈴井さん
「べつにオレ林業の人じゃないよ」

リーダー
「でもこの人。森を開拓してるから」

鈴井さん
「それは個人的なワークであって
 プロの方々と話を比較するのと
 全然違いますから!」

と言っていましたが…

鈴井さん
「オレの森行くかい?」

リーダー
「いやいやいや…」
 

一行は、協同組合の一つである森林組合が、
いったい、どんな組織なのかを学ぶため、
下川町森林組合へ。
森林組合の組織の目的や仕事内容などを
板橋太郎さんに詳しく伺います。


「そもそも何をやってる組合なんですか?」

板橋さん
「木を植えるところから
 木を育てて木材として
 収穫をして加工して…
 という所までを行っています」

リーダー
「国有林を扱ってる人もいますが
 そことは違うんですよね」

板橋さん
「私達はこの下川町に山を持っている方
 出資をして作った組合なので
 基本的に出資してくれた組合員さんの
 山をやるってことが本分ですね」

リーダー「農家さんもいるんですか?」

板橋さん
「はい。農家さんで山を持っている方も
 いらっしゃるんで」

町内、およそ290名の組合員が加入する
下川町森林組合。
植栽・伐採など、
森林組合が管理する面積は、
なんと8500ヘクタール!
札幌ドーム、およそ1700個分もあるんです!

板橋さん
「組合員さんの山を管理していく。
 それと同時に地域の環境を守っていくのが
 使命だと思います」

リーダー
「みんなでちゃんとそれぞれのものを
 守っていこうという考え方って
 まさに協同組合の礎となった理念!」

森「ちなみに見学してりできますか?」

板橋さん
「いくつかやってますのでできます!」

リーダー
「じゃあいよいよオレたち…
森に行く?」

鈴井さん「うわ~嬉しい~!!」

ということで一行は、下川町の市街地から、
車で40分の場所で行われている作業現場へ。

迫力の仕事現場に、一同、大興奮!
その全貌は、また次週!

----------------------------------
11月17日のクイズ
「モミ殻をとったあと、白いお米になる前、
 何マイっていったかな~?」
 
正解は「玄米」でした。


2018年11月17日(土) |  ♯499 米シリーズ③北海道米の歩み・流通をひも解く編

北海道命名150年。 
その歴史は農業の発展とともにありました。

中でも米は、稲作に不向きとされる
北海道において大きな進化を遂げました。

1873年、北広島で北海道米の原点となる品種
「赤毛」の栽培に成功。

その後、生産者と研究者が、
途方もない努力を重ねることによって、
農業技術が向上し品種改良が進んでいきます。

その努力が実を結び、
2008年、日本を代表する極上米、
「ゆめぴりか」が誕生。

北海道は今や、国内屈指の米どころ。
質・量、ともに、日本の米を支えています。

命名150年の今だからこそ、
北海道米の魅力を、
シリーズで紐解いていきます!

今回のあぐり王国ネクストは
第3弾にして最終章。

新米がおいしいのは当たり前! 
北海道米は、年中おいしい?
その驚きの保存技術を学びます。

森結有花アナウンサー
「鷹栖町にやってきました」

森崎博之リーダー
「なんか寂しい感じになっちゃいますが
 でもちゃんと収穫が行われた…
 ということですもんね」

森「その証しとなっています」

森崎リーダー
「お疲れ様でした~」


「今回は米シリーズの第三弾!
 最終章ということでですね
 米の保存について学んで行きます」

森崎リーダー
「北海道は日本を代表する米どころ!
 たくさん生産して道外にも届けている!
 ということはですね
 たくさん生産するだけじゃなくて
 たくさん貯蔵する必要があるんですよね」


「農業の技術だとか品種改良に
 目を向けてしまいがちですけども…」

リーダー
もう浅はか!
 それだけじゃ北海道の米は語れない!
 一年に一回とれる収穫物を
 どうやって一年間持たせるかってね…
 すごい大事なことだと思います」


「そうです!なので学んで行きましょう」

では一緒に学ぶあぐりっこはお馴染みです!

明るく高橋怜大(レオ)君と、
しっかり者の松宮一加(イチカ)ちゃんが、
3度目の登場です!

リーダー
「さて米を学んできましたが
 1回目は何をしましたか?」

イチカ
「北海道で最初に栽培された米について!」

リーダー「そう!そのお米は?」

あぐりっこ「赤毛!」

リーダー
「2日目は上川農業試験場に行きました。
 そこでは何を学んだか覚えてますか?」

レオ「米の歴代品種!」
 
リーダー
「そうですね!これまでの品種のね…」

リーダー
「変遷についてのね…学びました。
 さあそれでは今日も頑張りましょう!
 降ってきたから!雨が!
急いでいこう!!」
ということで、
米シリーズを軽くおさらいします!
1回目の放送では、
北広島で、赤毛の手植え作業!
士別で、田植え機の自動操舵を体験!
昔と今の、農業技術の違いを学びました。
2回目は、上川農業試験場で、
赤毛からゆめぴりかに至るまで、
北海道米の品種開発の歴史を学びました。

2018年11月17日(土) |  稲がどうやって保存されるの?

そして今回、テーマは米の保存。
あぐりメンバーがやってきたのは、
鷹栖町にある米の貯蔵施設、
上川ライスターミナル。

上川ライスターミナルの
村椿英樹さんに施設を案内して頂きます!

1996年、上川中部の16JAと
ホクレンの出資により設立された、
上川ライスターミナル。

農業技術の進化と品種改良によって、
美味しくなった北海道米が、
いかに美味しいまま消費者に届くのか?!
驚きの保存技術に迫る…
と、その前に、
米に関する基本知識をお勉強!


「まずはお米が稲の状態からどうやって
 私達の知っているお米になるか?
 学んで行きましょう」

村椿さん
「農家さんが稲刈りをして
 籾(もみ)になります。
 そして籾(もみ)を乾燥させます。
 乾燥させた後に表面のもみ殻を外して
 玄米(げんまい)にする。
 この玄米を磨いて白くして
 精米というお米に変わっていきます」

上川ライスターミナルでは、
もみから玄米までの調製を行っています。

リーダー
「もみから玄米にするということは
 乾燥からですか?」

村椿さん「そうです」

リーダー
「もみをしっかり乾燥させて
 玄米にするってことは?何する?」

あぐりっこ「殻をむく!」

村椿さん「そうですね」

リーダー「どうやって剥くんだと思う?」

レオ
「機械のさきっちょに
 大量のピンセットがついていて
 それで一斉にむく!」

リーダー「一斉にバババババッて(笑)」

イチカ
「え~ローラーみたいなのに
 ギザギザがついていて
 そこをもみが通って殻がむかれる?」

リーダー&村椿さん「ほおおおおお」

大人二人。感心しております(笑)

さて、各生産者から、
上川ライスターミナルに届けられるモミ。
一口にモミと言っても、
様々な状態で届くようです。
村椿さん
「ここに入ってくるのは“生もみ”
 それと農家さんで半分まで乾燥する
 “半乾(かん)もみ”、
 そして農家さんが全部乾燥を仕上げた
 “乾燥もみ”になります」


「ナマモミ、ハンカンモミ、カンソウモミ…」

リーダー「3回言える?(笑)」

乾き具合が、バラバラで届いたもみ。
工場の調製ラインに乗せる前に、
とても大切な検査が・・。

2018年11月17日(土) |  大迫力のもみ搬入!
村椿さん
「ここでもみで搬入された後
 サンプリングをさせてもらって
 もみ殻を取ります」

村椿さん
「このサンプルの玄米を機械に入れます」

森「あっ!数値がでました」

村椿さん
「水分が15.3%!たんぱくが7.5%!
 という数値をチェックしています。
 これは“乾燥もみ”です!
 例えばこれが半乾もみであれば水分は約17%。
 生もみでは約26%」


「でもそうやってバラバラに来たら
 バラバラの乾燥されたお米って
 どうなるんですか?」

村椿さん
生もみは生もみだけを集めて乾燥します。
 半乾もみも半乾もみだけ集めて乾燥!
 ある程度まとめた水分のもので乾燥させる」
厳密に仕分けられたもみが、
いよいよ工場のラインに乗ります。

もみが入ったコンテナが入ってきました。

リーダー
「上がって上がって…
 どうやって入れるの?これ?」

あぐり一行「うわああああああ」

ザバーン

リーダー「びっしり入ってる!」

森「この後どうなるんですか?」

村椿さん
「工場の中に行って
 粗選機(そせいき)という機械で
 ごみをとります。
 ちょっと見えると思うんですが
 黒い種とか…」

レオ
「なんか黒いのが一緒に入ってます!」

リーダー
「茎の部分も入ってますね」

荷受口に入ったもみには、
小石や稲わらなど、
異物が混じっていることがあるため、
網目やブラシのついた機械にかけて取り除きます。
それが終わると、乾燥工程へ。
村椿さん
「乾燥も二段乾燥という方法で乾燥します。
 半分まで乾燥させたら全部乾燥する…
 急激に水分を取られてしまうと
 玄米が割れてしまうことがありますので
 それを防止するために二段乾燥という方法で
 一度半分まで乾燥して
 そのあとゆっくり全乾燥します」
乾燥させたモミは、
1万トンもの容量があるサイロに貯蔵されます。
その後、出荷量に応じて、
随時、玄米にしていきます。



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