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2021年01月09日(土) | ♯599 新春対談企画③スマート農業!

[+10] >>

2019年12月07日(土) |  生産者さんも初めて食べる生ビートの味は?
こうして愛情たっぷりに育てられたビート。
ゆくゆくは砂糖になるのですが、
掘りたてはどのような味がするのでしょう。
森アナ「うわあああああ~真っ白!!」

リーダー「パイナップルの芯みたい!」

森アナ張り切って切り分けていきます。

森アナ「はい~はい~」
リーダー
「アジアでこういう店ありそう!」

森アナ
「ハイ!クバルヨー」
森アナ「廣江さん食べたことあります?」

廣江さん
「(食べてこと)ありません!」

リーダー「えっないの?食べましょうよ」
ということで「いただきます」

トモキ
「あっ甘い!
 すごい砂糖みたいなお菓子みたいな味がする」

スズ「うん!甘い!予想していたよりも甘い!」

森アナ「甘い!」

リーダー
「あま~い!クリーミー!
 なんか乳製品みたいな味もするぞ」
食べたことのない廣江さんは…

廣江さん
「意外と…美味しい!
 40年農家やって初めて食べました!!」

リーダー「勿体なかったね」
リーダー
「これを食べて改めて感じますけど
 砂糖というのものは農産物なんですね。
 砂糖というのが時代的に
 ちょっと毛嫌いされていて
 “砂糖は太る”“砂糖はどうのこうの”とか言われ
 だんだん砂糖不使用とか
 シュガーレス・シュガーフリーなものが
 どんどん増えてきている。
 どうご覧になっていますか?」
 
廣江さん
「寂しいなあと思うんだけど
 健康にも体にもとても良いんだけど…」
 
廣江さん
「何でも取り過ぎたらダメってことなのかなって
 思ってはいるんですよね」
廣江さん
「だから体に良いのは間違いないから
 ぜひ食べてほしいなって思います」
リーダー
「そうですよね。ありがとうございました。
 来年から出荷量が減りますよ!」

廣江さん「食べちゃうから!」

リーダー「これだけ美味しいから!」

2019年12月07日(土) |  日本最大の製糖工場に潜入!
さて、あぐり一行がやってきたのは、
国内最大級の製糖工場、
「日本甜菜製糖 芽室製糖所」。

小山昇さんに案内して頂きます。

小山さん
「ここの工場は10月12日からスタートしております。
 一度スタートしますと24時間、
 工場を止めることなく5月上旬くらいまで!!」

森アナ
「半年以上!休むことなく24時間稼働している!」
リーダー
「見ました?ここに来るまで道すがら
 工事現場みたいに見えるもの…
 それら全部ビートです!
 あっちにチラっと見えてる!」

森アナ
「あっ…あれ…ですか?
 白い布かかってる山ですよね??」

リーダー「あれ」

森アナ「えっ!嘘ですよね?」
小山さん
「ここには100万トンのビートが送られるんですが
 そのうち約4割の40万トンのビートを
 貯めておく場所があるんです。
 あれはビートを貯めておく場所です。
 ビートパイルといいます」

リーダー
「これが秋から冬の芽室の景色です!」

森アナ「すごーい」
1シーズンに100万トンのビートから、
17万トンの砂糖を作るという、この工場。

荷受けから物凄いスケールです。
リーダー「ここは?うわあああああ」

ある場所に移動してきたあぐり一行。

するとみんな一斉に悲鳴に近い叫びが!
あぐり一行
「うわあああ~えええええ」
「すご~~~い」
「なに~~~~」「ぎょえええええ」

リーダー「何でスズ、手を叩いてるの?」
スズ「す…すごい量が!」
スズ
「す…すごい量が!ビートの山だ!」

森アナ「これ全部ビートですか?」
スズ「きゃああ」

森アナ「すごい勢いで水が出てる!」

リーダー「何が行われてるかわかる?」

スズ&トモキ「洗ってる?」

小山さん
「この水はビートの山を水圧を利用して崩しながら
 ピットの中に決まった量だけを流しながら
 ゆっくりと工場内に運んでいるんです!」
リーダー
「崩しながら…運びながら…ですね」
工場に運ばれたビートは、
洗ってから細かく裁断されます。
それをお湯に浸してビートから糖分を抜き取り、
その液体から、様々な工程を経て、
砂糖の結晶を取り出します。

そうして出来上がった砂糖を、ひとつまみ頂きます。
トモキ
「この砂糖が出来るまでの工程が
 すごく大変だって知って食べると
 なんかいつもの砂糖よりもっと味が濃く感じます」

スズ
「ビートの時とは違う美味しさが出ていて
 すごく感謝の気持ちがでてきます」

リーダー「これが農産物なんだからすごいよなあ」

森アナ「畑から生まれてるってことですよね」

リーダー「そうです!本物は畑から来ている!」

小山さん
「お砂糖は脳のエネルギー源にもなります!」
小山さん
「いま食料自給率が非常に低い中で
 それを向上させる意味では
 ビートの役割がとても大きいと思います」
じゃじゃん!もんすけです!

砂糖が肥満や糖尿病の原因であるかのような
誤ったイメージが広がったこともあり、
近年、砂糖の消費量が減ってきています!
そんな状況を打破するべく、ある取り組みが始まりました!
その名も「天下糖一(てんかとういつ)」プロジェクト!

JA北海道中央会 脇坂勇亮さん
「JAグループ北海道では
 道内のてん菜(ビート)作付生産者と協力して
 3年間かけて正しい砂糖の知識を
 しっかり発信していこうということで
 今年から天下糖一プロジェクトを実施しています。
 砂糖に対する誤解を解いていただき
 正しい理解のもと、
 消費者にもっと召し上がって頂きたいと思ってます」
 
「天下糖一(てんかとういつ)」で検索すると、
砂糖に関する正しい知識などが解るので、
よかったら覗いてみてね~!

■天下糖一プレジェクト■https://tenkatoitu-project.jp/

2019年12月07日(土) |  砂糖は甘いけどあぐりは甘くない…?和菓子クイズ!
テンションマックスの森アナ
「砂糖は甘いけどあぐり王国は甘くない!
 正解して食べよう!和菓子クイズ~♪」

パチパチパチパチ

(誰も乗ってこない…)
 
森アナ「いええええ~い!パフパフ♪」

あぐりっこ「あははははは」

森アナ
「さて美しい和菓子を作っていただきました
 和菓子職人の渡辺さんです!」
「和菓子工房 ニセコ松風」の渡辺麻里さん。
北海道の食材にこだわった和菓子を作っています。

■和菓子工房松風■ http://matsukaze.upas.jp/
今回は、北海道産の砂糖を使った3品。
求肥を生地にした花びら餅。
寒天が入ったあんみつ。
寒天の一種「錦玉(きんぎょく)かん」を使った、
上生菓子を用意して頂きました。
※詳しいレシピはこちら
俄然テンションの高い森アナ
「和菓子!食べたいかああ~~?」

あぐりっこ「いえ~~い」

森アナ
「ただし!ただで食べることはできません。
 みなさんには砂糖と和菓子にかつわる
 3問のクイズに答えて頂きます!」
森アナ
「1問当たるごとに1品食べられます!」

興奮して鼻息荒い森アナ。

ところが…
ここで1枚のカンペが登場すると表情が一変!

森アナ
「ほっ???あれ違う。
 私は無条件で食べられると言ってました」

リーダー「何て書いてますか?」

森アナ
「(カンペを読む)
 私は全員が正解しないと食べられないので
 私のためにも本気で頑張ってください…
 頑張って下さい!!!!!」
森アナ
「私がもらった台本には私は司会者なので
 無条件に食べられるって…」

リーダー「みんながもらった台本は違う!」

森アナ
「え~なんか私、馬鹿みたじゃないですか!」

リーダー「ええ!ずっと思ってました!」
では早速クイズに行きましょう!
第一問目です。

森アナ
「求肥(ぎゅうひ)…もちもちっとしますよね。
 求肥の材料は白玉粉1:砂糖2の割合である。
 〇か×かでお答えください」
リーダー
「森さんごめん。さっぱり分からない」

スズ「わかんない!」

森アナ
「そんな簡単に匙投げないで下さいよ。
 求肥が目の前にあります」

リーダー
「食べたことはあるさ。
 それをどうやって作るかって話でしょ?」

森アナがヒントをだします
「今日の主役が何か?ということを考えて下さい」

リーダー「ビート」

森アナ
「砂糖ですよね…
 主役がそんなちょこちょこって
 いるわけないなあ~なんて…」

あぐりっこ&スタッフ 大爆笑

リーダー
「これヒントとして崩壊してませんか?」
森アナ
「では〇か×かお答えください!」

全員〇ですが正解は…?

渡辺さん「〇です!」

森アナ「イエエエエイ♪♪」

リーダー
「なんか…なんかフェアじゃない感じがすよるよな。
 なんかあまり喜べないよな」
渡辺さん
「お餅だけだと時間が経つと
 固くなってしまうんですが…」
渡辺さん
「白玉粉に砂糖が倍量入ることによって
 冷めても時間がたっても
 柔らかさを保ってくれるんですよね」
 
では早速スズちゃんが食べてみますが…

スズ
「うーーーーん、美味しい!
 すごく甘くて上品な感じがします!美味しい」

※詳しいレシピはこちら

2019年12月07日(土) |  甘い和菓子で幸せ気分に!
では2問目です。

森アナ
「白く濁った通常の寒天と
 透明な錦玉(きんぎょく)かんでは
 砂糖が多いのは錦玉かんである…〇か×?」
森アナ
「実際にこちらに
 錦玉かんと普通の寒天を用意してもらいました」

リーダー
「砂糖が多いから透明か濁っているか?ですよね」

森アナ
「ヒントを出すとすれば
 “見ればわかるじゃんって問題出すかな…”って」
 
ここでも森アナの下心あふれる
親切なヒントもあり全員正解!!
渡辺さん
「砂糖がたくさん入ることで透明感が出るんです。
 ただあんみつの寒天って白く濁ってますよね。
 あれはお砂糖一切入ってないですよね。」
渡辺さん
「お水と寒天だけ!
 錦玉かんにはお砂糖がたくさん入ってます」
 
3問目!
森アナ
「砂糖が多い錦玉かんは
 砂糖がない通常の寒天より保存期間が長い」

リーダー
「砂糖のパワー、これは分かるでしょう!」

森アナ「〇か×かお答えください」

全員「〇」です。

森アナ「はい!全員〇!!!」

リーダー
「もう喜ぶなって!まだ分からないんだから!
 早いよ!喜びようが!」
リーダー
「だいたいどれくらいの保存期間ですか?」

渡辺さん
「普通の寒天は当日中で
 錦玉かんは2~3日大丈夫です」

スズ「知らなかった」

リーダー
「じゃあお土産とか持って帰ってもいいですよね」

では、あんみつをいただきましょう。

スズ
「よしいただきま~す。う~ん美味しい!
 寒天が口の中でホロホロと崩れて
 あんこのあま味とすごく合っていて美味しい!」

リーダー「上手…もういう事ない」

森アナ「食べられない…」

リーダー「スズの言う通り!!っていうしかない」
お次は錦玉かんの上生菓子

スズ
「キレイ…いただきます…
 うーーーん。美味しい!」
スズ
「砂糖を入れるだけで、
 こんなに食感が違うってすごい!
 あま味がしっかりついてて
 見て楽しめるし、味で楽しめて、美味しい!!」

リーダー「上手だねえ~あははは」

※詳しいレシピはこちら
森アナ
「多分我々のコメント一切ないですよ」

リーダー「無い?俺たちしゃべってない?」

森アナ「無いですよ」

リーダー
「クイズでボケとつっこみやってるだけだよ!」

※本当にコメント使わず(笑)
最後に砂糖を学んでどうだったかな?

トモキ
「すごい砂糖には手間と時間がかかっているから
 感謝して食べたいなあと思いました」
渡辺さん
「今みたいに甘いお菓子を食べて
 幸せな気持ちになったとか
 心を豊かにしてくれるものなので
 バランス良い量を程よく食べて
 心を豊かに砂糖を使っていければいいと思います」

森アナ
「美味しい和菓子をありがとうございました」

リーダー「ごちそうさまでした」

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11月30日のクイズ
「津別町から網走市までを流れている川は、
 何という川だったかな?」

正解は「網走川」でした。

 

2019年11月30日(土) |  ♯548 農業と漁業で守る網走川編
8月下旬、オホーツク海に面した網走港。
この日、水揚げされていた魚はマスです。
刺身やフライなどにして食べられることが多いマスは、
網走を代表する海産物のひとつです。
でも「あぐり王国」なのに、野菜ではなく魚…?
そう思った方もいらっしゃると思いますが、
実は網走近海でとれる、これらの海産物は、
農業とも大きく関わりがあることをご存知でしたか?
「大規模な農地崩落をきっかけとして
 上流の対策をきちんとやっていかないと
 自分たちの漁場環境を守れないという所にたどり着いた。
 そこからが新しい始まりだった」
今回のあぐり王国は、
網走川を舞台にその流域の恵みを地域で守る、
「網走川流域の会」の活動を、
半年に渡って追いかけました。
そこには、未来の子ども達へ向けた、
漁業者と農業者らによる強い絆がありました。
6月中旬の津別町。
津別町 佐藤多一町長
「みなさんおはようございます。
 今日は400本の広葉樹を植えますので
 みなさんのチカラをお借りして
 しっかり植えていきたいと思います」
緑豊かな森のまちとして知られている津別町。
この日、津別、美幌、大空、網走と、
1市3町からおよそ160人が参加し、
植樹作業が行われたんです。
参加された皆さんに、お話を聞いてみました。

インタビュー
「網走の漁業女性部です。
 自然を増やすことが
 ゆくゆく漁業や生活につながってくるので
 大事に思ってます」
インタビュー
「津別町からです!JA婦人部で!
 災害があった時に
 農家の農薬や土などが川に流れていくでしょ。
 そういうこと考えたら川が氾濫しないように
 海の人達に迷惑かからないように…
 と思って来ています」

植樹の大切さを実感しながら作業されている皆さん。
植えた木が成長すると、
土の深くまで根が伸びて保水力が上がり、
雨水が川へ流出したりするのを防げるようになります。

いわば森がダムの役割を果たしてくれるんです。

2019年11月30日(土) |  漁業者と農業者…何が出来るのか?
木が植えられた場所は網走川のすぐそばにあります。
そもそも網走川は、
津別町の阿幌岳(あほろだけ)を源とし…
美幌町と大空町を通り、
網走湖を経由してオホーツク海へ…

距離にして115キロを流れています。
網走の海の資源は、
その網走川や流域の環境によって、
大きく左右されると、
網走漁協の新谷(しんや)組合長は言います。
網走漁協 組合長
網走川流域の会 会長 
新谷哲也さん
「最近急激に短期間に大量の雨が降るようになった。
 そのことで農地が一気に崩れて、
 それが川に流れ込んでくる」
 
「それが川を経由して湖に流れ込む。
 この地域は必ず湖を経由して海に出てくる。
 だから湖が土砂で真っ赤に染まるような状態になって
 初めて上流対策をやっていかないと
 自分たちの漁業を守れないということに気付いた」
2001年9月。
台風15号による大雨が網走川流域を襲い、
土砂崩れによる泥水が網走湖とオホーツク海に流出。
海産物は、壊滅的な被害を受けました。
漁業者だけでは、どうにもできない災害対策。
そこで網走川の上流へと目を向けたんです。
新谷さん
「2006年(H18)頃から
 JAつべつさんに働きかけをしたんだよね。
 農家さんと漁業者ってなかなか難しくってね…」
「漁業サイドから言うと上流から負荷を受けた時、
 自分たちを守るために強く主張する所があって…
 でも農家さんにしたら
 自分たちの大事な畑を好きで崩落させた訳ではない」
「だから両方の問題として取り組んでいくことで
 JAつべつさんとは一緒に何年か議論をしながら
 お付き合いする形が出来上がった」
漁業者と農業者。

一次産業同士ではあるものの、
自分たちの産業に対する自負もあり、
お互いが理解し合うのには苦労があったと言います。

2019年11月30日(土) |  次の世代への橋渡しのために一致団結!
当時、有機農業をはじめとする、
環境保全型の農業を積極的に進めていたJAつべつ。
オーガニック牛乳を生産する、
山田牧場もそのひとつです。
津別町有機酪農研究会 顧問
網走川流域の会 副会長
山田 照夫さん
「ものすごい台風が来て
 うねってる川もぶち抜くくらい
 大変な状況になったんです…。
 そういう中で新谷さん達からJAつべつに
 環境問題を共に理解・活動してくれないかと話があって
 最初漁師が来た時は
 『あんたら何しに来たのよ』って構えがあった…」
「だけど2回3回と話していくうちに
 自然の中で生きているのは
 海の漁師さんも同じなんですよ!
 その辺は何も屈託もなく一緒に活動が出来る!
 ちょっと面白いというか…良いところですよね!!」
こうして網走の2つの漁協とJAつべつが手を取り合い、
漁業と農業を持続させるための活動が始まりました。

その一環である植樹は、
2006年から美幌町で始まり、今回を含め、
網走川流域には3900本もの木が植えられました。
流域の会の考えに賛同する企業や団体も徐々に増え、
地域一体となって、環境保全に努めているんです。
中には、こんなところも…。
デンソー 網走テストセンター
門田 悟史さん
「水の量を調整するのが調整池になります。
 ダムで仕切ってたくさんの水が流れてきても
 一定の量しか排出させないというものです」
門田さん
「車のテストを行うので
 油が車から漏れてしまうことも充分考えられます」
 
「それを予防しようと
 黄色のオイルフェンスを張っています。
 これで少し食い止められるようにと配慮してます」
世界有数の自動車部品メーカー・デンソーの、
網走テストセンター。
敷地の半分は森林で、網走湖に隣接し、
下流にはオホーツク海が広がっています。
門田さん
「去年改修工事を行った場所です。
 今までは川が蛇行している状況だったので
 蛇行すると洗堀(せんくつ。流水で土が削られる)して
 周りの土砂を巻き込んで、そのまま下流に流れてしまう。
 なので直線化して護岸工事を行っています」
西網走漁協 組合長
網走川流域の会 理事
清野 一幸さん
「木とかが倒れたら大変ですもんね」

門田さん
「そうなんですね。
 どうしても泥と一緒に下流に流してしまうので
 それこそ漁協さんに迷惑をかけてしまう事になるので
 出来るだけそういうことにならないようにやってます」
同じ地域の企業として、それぞれの現場で、
どんな環境対策が行われているのか。
お互いの理解を深め合います。

西網走漁協 組合長
網走川流域の会 理事
清野 一幸さん
「網走川がすごく濁って
 被害者意識が強かった時期はありました。
 上流の方に現実を見てもらったら
 下流でこんなことが起こっているのかと交流を持てたし
 私達もなぜそうなるのか?
 農家の人がなぜ化学肥料を使うのかというのも
 ある程度納得することが出来ました。
 だから一次産業をお互いに循環しながら
 発展していければいいと思ってます」
津別町有機酪農研究会 顧問
網走川流域の会 副会長
山田 照夫さん
「次の世代に渡して繋いでいくことが
 これからの一番の大事なポイントになると思ってます。
 どうぞ今後とも同じ考え方で協力をして頂きたい…」

2019年11月30日(土) |  網走川流域の会の活動!
植樹作業から2か月が経った8月下旬の津別町。
この日「網走川流域の会」の活動を、
次世代へとつなぐ取り組みが行われました。
「みなさんおはようございます。
 網走川流域の会の学習ツアーへようこそ!
 網走川流域の農業と酪農について
 勉強したいと思います」
こちらは津別町で有機酪農を営む、
「柏葉(かしば)ファーム」。
網走川流域では、実際にどんな農業が行われているのか、
地域の子ども達に肌で感じてもらおうと、
毎年、体験学習ツアーが行われています。
柏葉ファーム 柏葉宏樹さん
「これが牛さんです!
 この種類はホルスタインって言います。
 1日に牛乳を40キロくらい出してくれます。
 搾乳体験してもらおうかなと思います!」
おっかなびっくりな男の子が挑戦しますが…
男の子「出てこない…」

柏葉さん「出てこないね。こうやってやるの」

男の子
「出た!出た!すご~い!出た!もう一回やる!」

柏葉さん「上手上手!!」
お次はミルクを子牛にあげますよ。

男の子「めっちゃキュッキュなってる」

柏葉さん「上に向けないと出てこないんだよ」

新谷さん「すごい吸引力だ!」
柏葉さん
「オーガニックというのは化学肥料を使わないで
 牛さんのフン尿や鳥さんのフンなど
 そういうのを使って育てたものを
 牛さんに食べさせて、
 その牛さんからとれた牛乳がオーガニック牛乳です。
 今日の体験で少しでも牛さんが好きになったり
 牛乳のことを好きになってくれたら嬉しいです」
酪農体験に続いて大空町で有機栽培を実践している、
「大地のMEGUMI(めぐみ)」へ。

大地のMEGUMI 赤石昌志さん
「農家って色んな肥料や農薬を使うんだけど
 うちの会社ってそれを極力使わないで
 作物を作っている会社です」
大地のMEGUMI 赤石 昌志さん
「これから掘ってもらうジャガイモも
 一切化学肥料や農薬は使ってません」
トラクターでジャガイモを掘り起こします。

「うわ~めっちゃジャガイモ出てきてる!
 ボコンボコンって!!」
さあ一斉にジャガイモ拾いです!

「重い!!」
「キャー持てない!」
体力を使って収穫したあとは、
そのおいしさも体感してもらおうと、
蒸かしたばかりの新じゃがが振る舞われました。
酪農体験で自分達がつくったバターをのせ、
いただきます。
子ども「美味しい!」

新谷さん「美味しいなあ~」

2019年11月30日(土) |  体験しながら深く学んでいく
網走川流域の酪農と農業の一端に触れた子ども達。

しかしそれが、網走川とは実際どう関わってくるのか。
気になった子どもからこんな質問が。
男の子
「え~と酪農と農業と川の関わりとは何ですか?」
赤石さん
「酪農も畑作も食べ物を作っているんだけど
 余分に肥料とかを使って、それが川に流れると
 それは川に取ってすごく悪いことなんです…」

新谷さん
「環境に優しいっていうんだけど
 川を汚さないような農業をやってくれると
 川にサケやマスが帰ってくる」

赤石さん
「川を汚さないようにするにはどうすればいいかって
 常日頃考えて農業をやっていると
 その思いを持ってるだけで
 川がどんどんキレイになると思います。どうですか?」

子供たち「ありがとうございました!」
   
新谷さん
「孫と付き合ってるみたいで良かったよ!」
「あのくらいの子供たちから自然に関する感性や
 環境保全のことを少しずつ感じてくれると
 すごく素晴らしいことだと思いますね」
9月の網走港。秋サケ漁が始まりました。
この時期になると網走漁協では、
秋サケを、とある場所へ持ち寄るんです。
それは…?
津別小学校

漁師さん「今日の朝、とってきたサケです」

子供「えええええ」「でかい」

漁師さん「どっちオス?」

子供「こっち!」

漁師さん
「一番分かり易いのはオスとメスでは
 お腹の中に入っているものが違います!」

子供「イクラが入ってて…入ってないのが…」
現役の漁師さんでもある漁協の青年部が、
毎年行っている、この出前授業。
網走川上流の、津別・美幌・大空、
3町の小学校へ秋サケやホタテを持ち寄り、
漁の方法や生態などについて話します。
漁師さん
「川が汚かったらサケが来れない!
 だから今ある川、生まれた川のまま
 キレイに守ることが大事だね」

2019年11月30日(土) |  命をいただく…命は地域の恵みそのもの!
こちらは女満別小学校

漁師さん
「イクラってお腹に入ってる時は
 バラバラじゃないだよ」

子供「食べる時、めっちゃバラバラ」
 
漁師さん
「こうやってこすりつけるの。したら…ほらあ!」

子供
「うわああああ~イクラだああ。
 イクラになってきたあああ」
サケをさばく様子も見せます。

子供「かわいそう…」

漁師さん
「かわいそうだなって思うかもしれないけど
 美味しく食べるためには
 こうやって調理されていくんだね」

命をいただくことや、
その命は地域の恵みであること。
新谷さんからも次世代の子どもたちへと、
その思いを伝えます。
網走漁協 組合長
網走川流域の会 会長 
新谷哲也さん
「漁師のお兄さん達が来て
 みんなにお魚の話をしました。
 サケは海で3~4年間生活をして
 ぐるーっと回って網走の川に帰ってきます。
 ですから3~4年経って帰ってくる間に
 川の水が汚れていたり
 変なニオイになっていたら、
 どこに帰っていいかわからなくなるよね」
「だから川を大事にする。
 そしたらまたたくさんお魚も食べられることになります。
 みんなも出来る形の中で川を大事にして下さいね」

子供たち「はい!!」
 
10月20日。津別町。

町の中心部には長蛇の列が!
皆さんが並んでいる先に、あるものとは…?

女性「シジミ!」
心待ちされていたものの正体は、
網走湖産のシジミ。
こちらは津別町で行われた「産業まつり」。
その年の収穫を祝い、
ジャガイモやタマネギをはじめ、
様々な農畜産物が販売される中、
網走からも2つの漁協が参加して海産物を販売したんです。
女性
「津別町にはあまりこうした生モノが
 売って店がないんです。
 だからこういうのあったら買って冷凍しておく!」
 
海の無い津別町民にとって、この産業まつりは、
網走の新鮮な魚介類を身近で買える、特別な日。

そして、漁業者と農業者らにとっても、
地域一体となって環境保全に取り組み、
無事に海と大地の恵みとなり、消費者の元へと届けられる…
そんな日々の努力が結集する場所ともいえます。

さらに、網走川流域の会にも、この恵みを味わう時が…。



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