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2009年05月09日(土) | #43放送分  畑で玉ネギ作業スタート!のはずが・・・
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2009年05月09日(土) |  #43放送分  畑で玉ネギ作業スタート!のはずが・・・

松坂
「こんにちは!あぐり王国です。
 網走管内 上湧別町にやって来ました。」

森崎
「われわれの北海道は
  どうなっちゃったんですか?」

森崎
「今年になって夏と冬の記憶が
 無いんですが 
 もう冬が来たんですか・・・?」

松坂
「本当であれば早咲きのチューリップを
 見ることが出来たんですけどね・・・」


藤尾
「えっ!この雪の下で咲いているの??」

森崎
「チューーーリップゥーーーーーーー!!」

 

森崎
「もしかして、雪の下で寝かせてる
  越冬チューリップですかっ!
   甘味が増すんじゃないですか!!」


松坂
「イエイエイエイエ!」

 

松坂
「きょうこの上湧別で取材する野菜なんですが
 去年、一度 北見エリアで取材してい」


藤尾
「玉ネギーーーーーーーッ」


森崎
「はやっ」


藤尾
「ぎっくり腰でロケに行ったから
 良く覚えているんです・・・」

森崎
「玉ネギ、今回は何を取材?」

松坂
「この時期の定植作業を
   取材に行きましょう!」

 

3代目玉ネギ生産者・工藤さんの畑へ。

工藤さん
「定植作業というのはビニールハウスで育てた
 玉ネギの苗を畑へ移して植える作業のことです。」

森崎
「でも、きょうは無理ですよね・・・」


工藤さん
「もう定植作業は始まっているんですが
 さすがに今日は・・・」

森崎
「雪の下にもう苗が!大丈夫なの?」

工藤さん
「はい。それが意外にも大丈夫なんです。」

そこで、どんな風に
苗を育てているのかお勉強することに。

 

工藤さん
「このハウスだけで40万本の
 苗を育てているんです。」

 

一同
「わぁーーー すごいですね!」

藤尾
「最初から収穫まで
 ずっと露地で栽培していると
  思っていましたよ。」

工藤さん
「それだと秋の収穫に間に合わないので
 苗作りはビニールハウスで始めるんです。」

 

工藤さん
「苗作りは雪深い2月から始めるので
 中に小さなハウスを更に作って
 氷点下の気温にならないように工夫します。」

あぐりっこ
「玉ネギはまだ出来ていないのに
 なぜハウスの中は玉ネギのニオイがするんですか?」

工藤さん
「実は半分の列は長さを刈り揃えてあります。
 その切り口からニオイの成分が出てくるんです」

 


2009年05月09日(土) |  玉ネギ葉っぱ刈り&育苗シートの秘密

工藤さん
「私たちは葉っぱ刈りって呼んでます」


と、不思議な装置が登場。
4つの車輪がある「葉っぱ刈り機」です。
剪葉機(せんようき)とも言うようです。

 

「葉っぱ刈り機」の最前面には
 巨大なバリカンがっ!

 

そして切った苗の先端部が
ハウスの地面に落ちないように
空気に吹き飛ばされて後方の袋にIN!!
回収できるようになっていました。

袋の中にはドッサリと
玉ネギ苗の葉っぱが!

それを見たリーダー・・・

森崎
「食べてみたい!」


工藤さん
「どうぞ!」

とガバッとリーダーの手へ。


森崎
「遠慮ない量、いただきました! 
                             では・・・パク。」

 

森崎
「甘い!!」

一同&工藤さん
「えっ~~~~~~???」

 

あぐりっこ
「あっ ホントだ!甘い甘い」


工藤さん
「初めて食べましたけど
                    甘味がありますね」


松坂
「これは普段はどうしているのですか?」

工藤さん
「捨てています。」

一同
「もったいなーーーーい」

 

続いて、定植作業をする直前の苗のハウスへ。
苗が育てられる育苗シートの下には
細かい網が敷き詰められていました。

工藤さん
「シートをはがすときに
 根が余分な土を抱えてしまわないように
 網を事前に敷いてあるんですよ。」

 

森崎
「1枚のシートで何本の苗が育つの?」

工藤さん
「448個です!」

 

このシートを定植する機械・移植機にセット。
機械は育苗シートの下から

 

棒で苗を
押し出して植えていくんだそうです

2009年05月09日(土) |  玉ネギの出来るまで & 上湧別玉ネギ物語

ビニールハウスで育てられた苗は
4月下旬から畑へ植える
定植作業が行われます。

広大な面積のため、
専用の機械・移植機を使って
一定の間隔で苗を植えていきます。

しかし!苗の間隔が空いてしまったり、
土に埋まったりした場合は、
人の手で ひとつずつ
拾って植えなおすという
大変な作業もあるのです。

そして8月、成長した玉ネギの
変形を止めるための
「根きり作業」を行います。
それから2週間後、
玉の部分が固くしまってきたら
収穫となるのです。

工藤さん
「この苗の青いスジの下が
 膨れてきて、みなさんご存じの
 玉ネギが出来るですよ。」


上湧別町での玉ネギ栽培は
いつから始まったのでしょうか?

 

上湧別町玉葱振興会 会長の
横尾さんに聞いてみました。

横尾さん
「上湧別町の玉ネギ栽培は
 昭和47年に始まりました。」
 

 

横尾さん 
「当時 上湧別町はリンゴ産地として
 有名でしたが、」

 

横尾さん
 「リンゴの木に病気がつき、
 リンゴ栽培が出来なくなったので
 リンゴに代わる高収益の農産物として
 玉ネギに転作したのです。」

 

横尾さん
 「現在は農家戸数も61戸。
 生産量も3万5000トンになり
 品質についても高い評価をもらっています。」

 


2009年05月09日(土) |  上湧別=チューリップ&屯田兵開拓

松坂
「ではここでクイズです。
 上湧別町と言えば
   チューリップが有名ですが
 なぜチューリップ栽培が
   盛んになったのでしょうか?」


森崎
「え、えぇ~~~なんですと・・・?」

 

松坂
「実は昭和32年、
  少ない面積の農家の収入を増やすには
   高収益であるチューリップを育てよう! ということで
   町内54戸の農家が
   チューリップ耕作組合を結成して
  オランダからチューリップの
   球根22種類を輸入して
 栽培をスタートしたんですって。
  3年後にはバンクーバー・
   シアトル・サンフランシスコに
 輸出もしていたほど
   盛んに行われていたんです。」

藤尾
  「チューリップって輸出してたの? 知らんかった。
    でも今は玉ネギを主力で育ててるんですよね?」

松坂
 「チューリップの栽培は
   順調に伸びていたんですが、
   昭和41年にオランダの球根が
   世界市場で値下がりしたため
   日本からの輸出が停止。
    生産農家が減っていって
   年々衰退していってしまい、
    違う農作物の栽培へ移行していったんです。
 それでも農家の皆さんは
    チューリップへの深い愛着から
    畑の片隅や 自宅の庭に
     植え続けていったんですよ」

森崎
  「だから今でも、
   あちこちにチューリップが
               咲いているんだね!」

 

そして、そのチューリップ栽培の始まるもっと前!
この地に上湧別町を築いた人たちといえば!


松坂
「屯田兵の皆さんです」

 

その上湧別町の屯田兵の暮らしぶりが
そのまま保存されているのが
ふるさと館JRY(ジェリー)です。

 

学芸員・中島さん
「屯田兵とは字のごとく・・・
 駐屯して田畑を耕す兵隊です」

藤尾
「農業されていた人なんですね!」

中島さん
「北海道内には37か所に
  屯田兵が配置されましたが
  上湧別町には399戸の
      屯田兵が入りました。」

 

屯田兵・・・
明治時代に北海道の警備と開拓のため
本州から配備された兵士のこと。
家族揃って移住し農業をしながら
軍事訓練もこなし
戦争に参加することもあった。

中島さん
「これは明治29年に建てられた本物の家です。
 北海道遺産に登録されています。
 この建物に平均6人が住んでいました。」

 

中島さん
「ダウンジャケットは無かったのですが
 そちら!」


森崎
「ワラで作ったミノでしょ・・・
 寒い北海道でこれを着て・・・」」

 

藤尾
「ホント屯田兵の皆さん、
  ありがとうございました。
 皆さんのおかげで我々は
   便利に暮らせております。」

 

このふるさと館JRYでは
屯田兵時代の服装に変身したり
作業を体験したり、
そして食事を味わったりも出来るのです。

食事のメニューは「レシピコーナー」に掲載!
驚きの屯田兵ダイエットが!?

 




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