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2012年04月21日(土) | ♯190 道南発のブランド米”ふっくりんこ”編
>>

2012年04月21日(土) |  ♯190 道南発のブランド米”ふっくりんこ”編
佐々木
「こんにちは~
 今回我々は函館のお隣・北斗市
 やってきました。
 今日は北斗市にゆかりのあるモノ
 勉強していきたいと思いますが、
 そのある物をリーダーとあぐりっこが
 “にぎっている” はずです!」

藤尾
「にぎっている?」

佐々木
「はい!」

藤尾
「にぎっている!?」

人口48000人、道南の北斗市。
こちらは「ある農産物」と
深い関わりがあるんです。 

ヒントは日本の主食!

早速リーダーとあぐりっこが
“にぎっている”
その場所に行ってみると-

 

藤尾
「ははは(笑)
 にぎってる!にぎってる!」

みんな上手にニギニギしてますよ~

藤尾
「そっか!今日取材する作物とは
 “お米”のことですね」

佐々木
「その通りです!
 ここ北斗市は北海道の中で
 水田栽培・発祥の地でもあるんです」

藤尾
「へえ~そうなんですね」

藤尾
「ところで…リーダー
 (おにぎり)大きすぎません??」

森崎「えっ??」

森崎
「今日、河野君じゃないの?」

藤尾
「河野君だとしても!」

手のひらサイズのリーダーお手製のおにぎり。

早速いただいてみると…

藤尾
「うお~~すごいもちもちしている!」

というコトで
道南・北斗市でお米のお勉強をしていきます!

今日のあぐりっこは…

札幌からやって来た小学校5年生の
タクヤ君とハヤト君。
そして地元函館から参加の
小4アユちゃんと小5ルリちゃんです。

2012年04月21日(土) |  美味しくなった北海道米

さてリーダーからあぐりっこに質問!
森崎
「北海道にはいっぱい野菜や果物があるけど
 米どころってイメージも強いよね。
 みんなは北海道米という言葉を聞いて
 どんなイメージがありますか?」

タクヤ君
「あまくて、もちもちしてる…」

ハヤト君
「おいしくて、もちもちしてる」

アユちゃん
「ツヤツヤしていて、おいしい!」

森崎
「みんな北海道米に
 良いイメージ持ってるよね」

 

森崎
「ところがだよ…
 僕がみんなぐらいの時は
 北海道米っていうのは
 “おいしい”というイメージでは
 無かったんです…
 新潟のお米・秋田のお米というのは
 人気も高いし美味しさも上だったの!」

ルリちゃん
「意外!」

森崎
「ちょっと前だもんね!
 北海道米が美味しくなったって
 言うようになったのね…」

昔は評価の低かった北海道のお米。
しかし今や食味や官能試験などでも
常に上位にランキング!
全国的にも高い評価

受けるようになった背景には、
生産者の努力はもちろんのこと、
お米の品種改良に取り組んできた
「農業試験場」存在が大きいのです

森崎
「寒さに強いお米・病気に強いお米、
 1つの田んぼの中でもいっぱい取れるお米。
 そしてもちろん消費者の我々が食べて
 おいしいと思えるお米を
 研究しているのが農業試験場なんだよ」

佐々木
「今日お邪魔しているのは北斗市にも
 “道南農業試験場”がありまして
 研究している人がいるんですね」

森崎
「それにみんな!
 ここ北斗市は北海道で
 “水田栽培発祥の地”なんだよ」

あぐりっこ「え~~~!」

森崎
「北海道で初めて田んぼが作られた
 発祥の場所なんだよ~」

じゃーん、もんすけです!
その北海道の水田栽培発祥の地と
言われているのが、
旧・大野町、現在の北斗市。

北海道で水田の稲作栽培が始まったのは、
今から300年以上前。

郷土記念館には道南での
お米作りの歴史がわかる
資料が残されているんだよ。
今では日本トップクラスとなった
北海道のお米栽培は、
道南エリアで培った栽培技術を
広めたことが始まりだったんだね!

水田発祥の地・北斗市で
チカラを入れている
お米の品種があります…
それが『ふっくりんこ』 

森崎
「これは道南育ちの米ですよ~
 平成12年に誕生し、
 4農家さんで作ってきたお米なんだって!
 名前の通り“ふっくらツヤツヤ”
 冷めても美味しさが長持ちするっていう
 特徴があるんです」

佐々木
「ということであぐり王国では
 秋の収穫まで“ふっくりんこ”を
 一生懸命勉強していきたいと思います!」

森崎
「やるぞ!やるぞ!やるぞ~~
 田植えから稲刈りまで…
 気合入れていこう!」

札幌の男子チーム(タクヤとハヤト)と
函館在住の女子チーム(ルリとアユ)が
協力しながら
“ふっくりんこ”秋までの収穫を
リポートしていきます!
みなさん、応援お願いしま~す!!


2012年04月21日(土) |  お米の苗を作ろう~あぐりっこ種まき体験!

道南北斗市で学ぶ北海道米「ふっくりんこ」。
5月下旬に行われる田植え前、
この時期にはどのようなお仕事が
あるのでしょうか?

生産者さんにお話を伺います。
ご指導いただくのは、
JA新はこだて青年部
北斗地区部長・高橋陽一さんと
JA新はこだて青年部部長・富樫孝さんです。

まずは“ふっくりんこ”栽培カレンダーを
見てみましょう。

佐々木
「4月から9月まで季節によって
 やることがたくさんあるんですね」

森崎
「お米というと“田植え”ってイメージだけど
 田植えはまだなんだよね」
 
高橋さん
「そうですね!田植えは5月下旬ですね」

森崎
「じゃあ田植え前は何をするんだろう??」

タクヤ「苗を育てる!」

森崎
「そう!育苗(いくびょう)って言います」

田植え前の5月中旬まで行なう作業が、
苗を育てる「育苗」。
その前に取材に訪れた4月上旬にも、
大切な作業がありました。

高橋さん
「除雪だとかハウスにビニールをかけて…
 育てる準備をします。
 そしてお米の苗を作るのに
 種をまきます

藤尾
「育苗というのは
 大切な作業になるんですか?」

高橋さん
一番大事なところです。
 苗次第で出来の良し悪しが決まってくる!」

一同「へえ~」

さてコレがお米の種。
籾(もみ)です。

ではみんなでお米の種まき体験~~!

まず「オリ」と呼ばれる黒い入れ物に
新聞紙を敷いて土を入れます。
土の中には肥料も入っていて栄養タップリ。
そして土をキレイに平らにならして
種をまくベットを作ります。

種はパラパラと手で均一にまきます。

富樫さん
「塊にならないように…」

種をまいたら更に土を重ねてならします。

森崎
「ちなみに手作業で今もやるの?」

高橋さん
「機械で作業します!」

手作業でのタネ撒きは、
手間と時間がかかる大変なお仕事。
続いては現代版、
機械で行う種撒きを見せていただきましょう。

2012年04月21日(土) |  責任重大!お米の種の管理!

登場したのは
《うすまきオート播種機》。

オリをセットすると
吸い込まれるように機械の中へ…
するとあぐりっこが苦労していた
オリの土まきがあっというまに完成!

森崎「キレイ~」

次はモミがオリにキレイに落ちていきます。

藤尾「うわ~均一!」

タクヤ君
「機械でやったら何分もかからないで
 あっという間に出来ちゃった!」

ルリちゃん
「自分で作ったのは
 なんだったんだろうと思いました…」

森崎「ハハハハ(笑)」

藤尾「正直!!」

タネ撒きしたあとは、
温度や水などに気を配り、
ハウスの中で1ヵ月ほど苗を育てます。
そして5月下旬、
成長した苗を水田に植え替える
「田植え」が行われるのです。

森崎
「田植えのときまで
 コレが無事に育ってくれるように
 みんなでパワーを送りましょう!
 パワ~~!!」

さてお次は北斗市の米作りのこだわりを
探っていきましょう!

佐々木
「さて目の前にあるコレは何でしょう?」

JA新はこだて大野支店
営農センター長 田山光幸さん
「これはお米のです」

田山さん
「実は“種”を作る専用の水田がありまして
 北斗市には13人の農家さん
 種を作っています」

森崎
「普通の米農家さんは我々が食べる
 ご飯になるお米を作るよね。
 けど“種”を作る農家さんは
 このモミ・種を作るための田んぼを持ってる」

田山さん
「どんなモノでも“種”が出来ないと
 翌年お米が出来ないじゃないですか!」

森崎「途絶えちゃう…」

田山さん
「種を作る農家さんには
 作る技術と管理が大切なんです」

安全安心な米作りをモットーとする、
JA新はこだてでは、
種もみの安全管理にも力をいれているのです。
その安全管理とは??
田山さん
「お米にとって病気になりずらいコトをします。
 それが消毒!
 温湯種子消毒
 (オントウシュシショウドク)と言います」
田山さん
「去年からやっています。
 60℃のお湯で10分間温めて消毒します。
 クリーンな農業を目指すために
 薬や農薬などは一切使いません!

2012年04月21日(土) |  人を良くするもの…それが『食』!

作業を見させてもらいましょう。

まずはネットに入れたモミを
お湯の中に入れていきます。

森崎「泡が出てる!泡風呂みたいだ」
藤尾「中でお米が踊るように…って工夫?」
田山さん「そうです!!」

森崎
「ただのお湯ですもんね…
 薬がついてるモノより良いよね!」

薬品を一切使わない“温湯種子消毒”は、
全国的にも広がっている
クリーンな技術なのです。

田山さん
「そしてすぐに冷やします!」

森崎
「冷却もする??」

田山さん
「余熱でどんどん熱が入っちゃうので」

冷やしたモミは脱水にかけます。

森崎
「洗濯機みたい~」

消毒・冷却・脱水の後は乾燥の工程へ。
最後に水分量の測定など品質管理を行い、
各生産者の元へ届けられます。
“温湯種子消毒”は農薬を軽減する、
安全安心の為の取組みなのです。

田山さん
「“食べる”って漢字をバラバラにしたら
 どうなりますか?

 “人” “良い”です。

  人を良くするもの…それが『食』です。

  毎日食べるお米だからこそ
  人を良くするものだからこそ
  エコでクリーンにこだわって届けたいです」

美味しいだけでなく
人を良くするものを届けたい!
田山さんの“ふっくりんこ”への想いが
あぐりっこにも届いたようです。

アユちゃん
「北海道の住民として嬉しい!」

ハヤト君
「お米は残さず食べて…
 自分を良くしていきたいなあ」

田山さん
「ああ~感動した!」

さてお楽しみの…ふっくりんこ試食タイム!
JA新はこだてのみなさんが
朝から準備をして炊いてくださいました!
ではいただきま~す!

タクヤ君「(即答)あまい!

ハヤト君
「名前の通りふっくりしてる!」

アユちゃん「ツヤツヤして甘い!」

なんとタクヤは3杯もおかわりするほど!

ほかにもご飯に合う「ネギ味噌」や
ふっくりんこの米粉で揚げた「唐揚げ」も
作っていただきました。
詳しい内容はレシピコーナーをご覧ください。

お米の地産地消に力を入れている北斗市。
市内の小中学校の給食で使われるお米は、
すべて地元産ふっくりんこ。
これだけで年間60トンが消費されています。
さらに、田植え体験授業を行うなど、
農業を身近に感じてもらうための活動も
盛んなんだって。
さすが水田栽培発祥の地北斗市だね。

森崎
「みなさん“ふっくりんこ”生産者でも
 あるんですよね…
 お母さん方もみなさん見事に
 ふっくらしていて…ねえ」

大爆笑のお母さんたち!

藤尾
「チョット~失礼でしょ
 ふっくらしているって!!」
 
冗談は置いといて…
森崎
「北海道米の評判が年々上がっています。
 今や日本のトップクラスに肩を並べる
 勢いですけど生産者としてどうですか?」

JA新はこだて大野支店女性部
山上千鶴子さん
「消費者の方々が美味しいって
 言ってくれるのは
 作りがいがあると思います」

森崎
「さああぐりっこ!君達は一年間、
 田植えをして稲刈りをして
 お米の収穫の喜びを味わいます。
 ご飯を食べるとき、きっと
 もっともっと笑顔になってくれる
 思います!
 今年1年頑張りましょう!」

あぐりっこ
「よろしくお願いしま~す」




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