まだ雪が残る畑… 今回あぐり一行がやってきたのは恵庭市。 畑の中でモゾモゾと 何をしようとしてるのでしょう?
藤尾 「じゃあ掘りま~す」
あぐりっこ 「あっ何だろう?コレ」
藤尾 「何か出てきたよ」
雪に覆われた畑を掘り起こしていく藤尾君。
さて雪の下から現われたのは…
藤尾 「こんな分厚い雪の下に緑の芽が生えてるよ~」
ユウキ君 「これってニラ??」
佐々木 「これはみんなが普段食べている あるモノの材料です。 パンとかケーキ・うどん・ラーメン…」
コトノちゃん 「小麦粉??」
藤尾 「出ました~正解です!」
雪の下で逞しく育っていたのは、小麦の芽。 実はこの小麦、 今年から本格栽培が始まるニューフェイス。 とっても素敵な名前が付いているんです。
その名を藤尾君がジェスチャーで表します。 みなさんも一緒に考えてくださいね!
「よく見てよ」と言って 突然畑にうつ伏せになる藤尾。
藤尾「ぐう~ぐう~」
コトノちゃん「寝てる!」
佐々木 「そう…眠っている最中でね…」
コトノちゃん「夢??」
藤尾 「うわあ~っ!ハイ!」
どうやら正解です。
最初の言葉は「ゆめ」 。
さて、まだまだ続くようで…
再び畑で体を張る藤尾君。
うつ伏せ状態で足を上げたり 逆立ちしたり…
あぐりっこ「元気?」
佐々木 「惜しい!」
藤尾君の激しいジェスチャーは続き…
「うりゃ~」 突然佐々木アナを お姫様抱っこする藤尾君。
佐々木「ひや~」 あぐりっこ「ちから?」
藤尾「うりゃ~」 あぐりっこ「ちから?」
佐々木「ちょっとちょっと、ひゃ~」 あぐりっこ「ちから?」
しばし暴走しますが… 藤尾「ん??」 やっとあぐりっこの声が届き…
藤尾「続けて?」
あぐりっこ 「ゆめちから?」
藤尾・佐々木 「正解~!」
珍しく声も姿勢もピッタリで喜ぶ 藤尾君と佐々木アナ!
そう今回あぐり一行がお勉強するのは 小麦の「ゆめちから」。 この小麦にはどんな秘密があるのか? そしてまだ登場していないリーダーはどこ?
まずはこの「ゆめちから」生産者に 会いにいくと…
森崎 「いや~待ってたよ」
ハウスの中でリーダーと生産者さんが すでに待っていました。
ゆめちから生産者の加藤強さんは JA道央恵庭市畑作生産部会の 部会長さんです。
森崎 「みんな雪の中に“ゆめちから”の芽があって ビックリしなかった? 普通なら枯れそうじゃない? けどちゃんと育ってたね」
佐々木 「小麦には2種類あります。 春に種をまく《春まき小麦》と 秋に種をまく《秋まき小麦》です。 “ゆめちから”は秋まき小麦です」
森崎 「雪の下でみんながさっき見たように チカラ強く育っているんだよ。 そうすることで小麦はどうなるのですか?」
加藤さん 「実は冬の期間は大事なんです。 動物でいうと冬眠のようなものです。 そしてこれから春になって 太陽の光を浴びてドンドン成長します」
森崎 「こっからウシャーっと大きくなるんですね」
実は加藤さん、 2年前からゆめちからの栽培に携わり、 種の準備をしていた方。 いよいよ始まる本格栽培を どのように思っているのでしょうか!?
加藤さん 「子供が世の中にデビューするのと 同じような気持ちです。 JA道央エリアでは今年から 本格的に栽培をしています。 ぜひ我々もすばらしいモノを作りますので 消費者のみなさんも 味を堪能して欲しいと思います!」
“ゆめちから”の本格栽培を始めるのは、 《江別市・北広島市・千歳市・恵庭市》エリア。 この地域は積極的に小麦を栽培していこう! という「麦チェン北海道モデル地区」に 指定されているんです。 一括管理を行うのがJA道央。
ということで話を伺いにやってきました… がココで意外な事実が発覚!
ここからは日本国内の 小麦事情についてお勉強です。
佐々木 「グラフをご覧ください。 私達が食べている小麦のほとんどは 実は輸入…外国産のモノなんです」
森崎 「日本の小麦はほんの少しだよっ!」
藤尾 「10分の1以下…」
平成22年のデータでは 91パーセントも輸入に頼っているんです。 国内で生産しているのは、たったの9パーセント。 食卓に欠かせない小麦ですが こんな実情があったのです。
みなさん、知ってましたか?
ユウキ君 「なんでこんなに少ないのかなって…」
森崎 「ホントだね… 半分くらいは北海道産で食べられたら… 嬉しいよね!」
佐々木 「そうですね。 では我々北海道はどのくらい小麦を作って いるかというと…」
佐々木「コチラの円グラフです」
森崎 「北海道は小麦を半分以上になっている!」
藤尾 「じゃあ北海道の小麦がたくさんできれば 必然的に国内需要も上がっていくってコトね」
森崎 「そうだそうだ! 国内自給率が上げるためにも HOPEとも言える新品種が…」
JA道央 濱崎裕史さん 「それが“ゆめちから”です」
製粉された小麦粉は 大きく分けて「強力粉」「中力子」「薄力粉」の 3つの種類があります。
濱崎さん 「強力粉はタンパク質が多く その分“粘り”が非常に強くなります。 薄力粉は逆にタンパク質が少ないので あまり粘らないという性質があります」
ひと口に「小麦粉」といっても、 それぞれの特徴を活かした使い方がされています。 では「クッキー・ケーキのスポンジ」 「パンやパスタ」「うどん」。 それぞれがどの小麦粉を使って作られているのか、 考えてみよう♪
ソラちゃん「うどんは強力粉だと思う」 コトノちゃん「うどん中力粉じゃない?」
意見が割れているのは「中力粉」。 女子の発言に男子クチ出せず…
やっぱり考え直して…
「パン・パスタ」が強力粉。 「うどん」が中力粉。 「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉に-
その理由は?
コトノちゃん 「パン作るときにすごいネバネバしていて 手に“くっつく”ぐらいだったから 強力粉だと思いました」 ユウキ君 「ケーキとかはフワフワしているから 粘りが弱いほうかなって…」
森崎 「スゴイ考えてるな。では正解は…」
「パン・パスタ」が強力粉。 「うどん」が中力粉。 「クッキー・ケーキのスポンジ」が薄力粉。
あぐりっこ、ぜんぶ大正解です!
藤尾「これはホントすごい!」
例えば、粘りが強い強力粉で ケーキのスポンジをつくっても フワフワにはなりません。 その反対。薄力粉でうどんを作っても、 コシのある麺にはならないんです。 つまり、これらの食品を作るには、 それぞれにあった小麦が必要なのです。
ではそれぞれの自給率を見てみると…
現在、国内で生産されている 小麦粉57万トンのうち、 主にうどんに使われる中力粉は70%、 クッキーやケーキなどで使用する 薄力粉は21%まかなえています。
しかしパンやパスタなど 主食に使われる強力粉は たったの1%しかまかなえていないんです。
森崎 「このパンでいうと、ほんの一部分… 全体のこのちょっとしか 日本の生産量ではまかなえない! 我々が日本で食べているパンのほとんどは 外国の小麦だってことなんだ。 このパンで使う強力粉の中に 今、学んでいる “ゆめちから”が入ってくるんだ」
そうなんです。 それが期待のルーキー「ゆめちから」。 どんな特徴があるかというと!?
濱崎さん 「超強力なんです! 粘りが超強いんです。 それに収量も多く取れるということで 我々も期待しているんです」
今までの品種に比べ収量が多い「ゆめちから」。 本格栽培が始まれば、 道産小麦を使ったパンやパスタが とっても身近に… そんな期待がかかっているんです。
森崎 「日本国内で自分達の食べ物の 強力粉の自給率を上げていくっていうのは 重要なことだよね」
佐々木 「(1%の数字が)上がれば良いですよね」
森崎 「上がるよ。そのための“ゆめちから”だよ」
「ゆめちから」を普及させるため パスタや家庭用の小麦粉などの商品開発は 既に行われています。
濱崎さん 「“ゆめちから”だけ使うと 膨らみにくくて加工しにくいので 道内産の中力粉をブレンドして 強力粉にしています」 佐々木 「ここがミソなんですよ」 ゆめちからと中力粉とのブレンドで、 おいしパンやパスタが商品化されているんです。
森崎 「今年はどのくらいの収量を期待してますか」
濱崎 「4000トンくらいを予定してます。 夏には収穫できると思ってます」
藤尾 「チカラありますね~ 日本のパーセンテージをゆめちからが 変えてくれるんですね!すごいチカラだ」 森崎 「そうです!世界のパーセンテージを 変える男ですからね!」
続いては“ゆめちから”を使ったパンを 販売しているという北広島市の 就労センタージョブの パン工房にやってきました。
あぐりっこ「(パン)おいしそう~」
森崎 「“ゆめちから”には どんな特徴がありますか?」
パン職人 江上亜樹さん 「とてもモチモチとした噛み応えのある ステキな生地です」
藤尾 「食べた~い」
佐々木 「食べたいですが… みんなでパンを作っちゃいます」
具材も形も自由自在。 ゆめちからを使ってパン作りにチャレンジ♪
藤尾 「ユウキは野球やってるんだよね。 どんなパンの形にしたい?」
ユウキ君 「バットの形にしたい!」
お花が完成!
「うわ~~スゴイ!」
パチパチパチ
さあパンが完成しました。
どんなふうに焼きあがるかなあ~
絶品小麦ゆめちからを使って パン作りを体験したあぐりっこ。 続いては町のレストランへやってきました。
目を閉じたあぐりっこの前には 自分で作った焼きたてのパンが並んでいます。
森崎 「それでは見てください!」
あぐりっこ「うおお~」
ユウキ 「こんな大きくなるなんてビックリ!」
コウヘイ 「イメージしていたの全然違うけど キレイでよかった」
トッピングが個性的なコウヘイ君のパン。 きれいに焼き上がりました。
ユウキ君の大作・バットの形パン。 グリップの雰囲気も出ていて上出来です。
佐々木 「さて我々の目の前にあるのが…」
レストラングリーンパーク 佐々木勝彦さん 「クラーク博士の石臼全粒粉パンです。 明治9年クラーク博士が 札幌農学校にいたころのパンを 再現させてもらいました」
ぜんぶ“ゆめちから”を使ったパン。 では「いただきま~す」。
コウヘイ君 「おいしいです!」
森崎 「すごいコシ!」
佐々木 「我々が知っている小麦と違います、弾力が! 香りも良いですね~」
パンを堪能した後は、 ゆめちからを使ったパスタをいただきます。
ユウキ君 「ソースとすごい合っていて モチモチしていて美味しい!」
ソラちゃん 「(即答)おいしい!」
佐々木 「パスタになっても“ゆめちから”の力強さや 風味も残ってますね」
森崎 「このニンジンソースもうめえ!」
《レストラン グリーンパーク》 ■住所 北広島市中央2丁目6-3 ■電話 011-373-4896
森崎 「スゴイ小麦粉が誕生しましたね」
佐々木さん 「道産小麦はなかなかお手元に 届かないって状況だったと思いますが より身近になるだろうと思います」
《ゆめちからのパンお問合せ》 ■就労センタージョブ 011-373-4896 「くるるの杜」などでも販売してます。
《ゆめちからのパスタお問合せ》 ■JA道央農業振興部 青果園芸課 電話 011-370-1611 JA道央直売所などでも販売してます。
ユウキ君 「スコップで掘ったときに なんか変な枯れているような草が出てきて 本当に食べられるのかと思ったけど パスタとかパンになることを知って すごく勉強になりました!」
森崎 「このネーミングのように 北海道のおいしいものを食べて 体に取り入れて力にして 夢を叶えていってほしいなあ~」
期待のルーキー“ゆめちから”。 みんなも見かけたら是非食べてみてね。
佐々木佑花の週刊あぐりニュース。
北海道の夏の風物詩、 お土産やギフトでも常に人気の夕張メロン。 そのメロンを使った商品のグランプリを 決めるイベントが開催されます。
「夕張メロンフードグランプリ」。 今年はじめて開催されるイベント。 注目はなんといっても試食会。 参加する道内外の企業の新商品や試作品、 定番の人気商品が試食出来ます。
実行委員会の担当者は 「夕張メロンの話題性・強みを生かし、 春の北海道を代表するお祭りになることを 期待しています」と意気込んでおります。
試食会に参加希望の方は、 5月3・4日の両日とも 11時からと午後の2時からの2回、 先着100名に配られる 「試食チケットを兼ねたアンケート用紙」を ゲットしてください。 そのアンケート結果でグランプリを決定します。
その他、夕張メロンを使った商品の販売や、 夕張メロンが当たる抽選会も行われるそうです。
ゴールデンウィーク中の開催なので、 是非ご家族で行かれてみては いかがでしょうか!? 以上、週刊あぐりNEWSでした。
《夕張メロンフードグランプリ》 日時:5月3日(木)・4日(金) 両日とも10:00~16:00 場所:夕張市紅葉山 道の駅夕張メロード特設会場 ■アンケート配布 ①11時~②14時~
問合せは- 夕張メロンフードグランプリ事務局 JA夕張市 総務部 担当:伊藤 電話)0123-57-3111