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2012年12月22日(土) | ♯223 美味しいキノコを通年出荷・愛別町編
>>

2012年12月22日(土) |  ♯223 美味しいキノコを通年出荷・愛別町編

みそ汁やそばの具材として
調理される食材『なめこ』
独特の食感と風味が特徴のなめこには、
豊富な栄養価驚くべきパワー
秘められています!

天使大学看護栄養学部 荒川義人教授
「なめこの“ぬめり”はムチンという成分。
 糖分・脂分・刺激の強いアルコールを
 包み込んでくれてお腹や体に
 優しい働きをしてくれるのが特徴です」

しかし道内で生産される“しいたけ”や
“えのき茸”に比べると
あまり食べられていないのが現状なんです。

街頭インタビュー
「2ヶ月に1回ぐらい(しか食べない)」
「1年に1回食べるか食べないかぐらい」
「大根おろしの上に乗せる…くらい?」
「お味噌汁に入れるしか無いと思う」
「思いつく料理…無いですね!」

調理法が少ない!?
いやいや栄養価に優れた食材を
もっともっと食べましょう!!
調理法はもちろん生産者ならではの料理など
コレを見ればバッチリです!

ということで今回のあぐり王国は
きのこの里・愛別町
1年中生産されているという
『なめこ』に注目します!
佐々木「愛別町にやって来ました」
森崎
「いや~久しぶりだなあ~
 以前番組で『まいたけ』を取材しまして…
 『えぞゆきのした』というきのこ!
 美味しかったです~
 お味噌汁に入れるんですけど
 コリコリした食感でうちの家庭では
 何度も食べるようになりました」

では一緒にお勉強していくあぐりっこ紹介!
小学5年生のソラちゃんと
小学6年生のナツミちゃん。
初参加の小学5年生のコウタロウ君と
小学6年生のヒカル君、以上の4名です。

河野「みんな、なめこ好き??」

ヒカル
「トロトロしているところに
 うまみが入っていて美味しい!」

ではまず“きのこ”についてお勉強!

佐々木
「きのこは菌類に分類されます。
 この菌というのは
 地球上にある種類が…
 7万種類もあるそうです」

一同「え~そんなに!!」

佐々木
「そして名前の付いているきのこは
 2000種類あるそうです」

佐々木
「なめこ以外にきのこの名前知ってる?」

ソラ「まつたけ」
ナツミ「ぶなしめじ」

佐々木
「みんながそうやって食べるきのこは
 50種類ぐらいなんだって!」

コウタロウ「少ないっ!」
河野「そんなものなんだ」

佐々木
「そのうち、ここ愛別町では
 “まいたけ”“しいたけ”をはじめ
 5種類のきのこを作っているんです」

佐々木
「こちらのフリップは愛別町を中心とした
 JA上川中央で出荷しているきのこ量です。
 なめこ・えのきだけは道内ナンバー1の
 出荷量となっています!」

森崎
「えのきだけは全体の80%越えですよ!」

とここまで順調に進んできたのですが、
あぐりっこのヒカルからピシッと一言!

ヒカル
「80%はギリギリ越えていないです!」

森崎「んっ…えっ…(凍るリーダー)」

暗算5段のヒカルは計算が大得意!
なので一瞬で計算して…

ヒカル
「80%だと3240トンだから…」

ヒカル
「50トン足りない!!」

森崎
あっそうだしまった!
 ウソをつくと糾弾される…」

河野「ダメですよ!」

ヒカルに指摘されて少々落ち込むリーダー。
ですがここ愛別町のキノコの出荷量は
とにかく「スゴイ!」というのは
一同納得できました。


2012年12月22日(土) |  なめこはどこで育っているの??

ではJA上川中央の正確な出荷数を
学んだところで、
愛別町のきのこ栽培のパイオニアと言うべき、
なめこ生産者のもと来ました。

お話を伺うのは中田栄一さん。
きのこ栽培をはじめて40年という、
愛別町のきのこ博士です。

さてあぐり一行がお話を伺っているのは
巨大な工場の前!

佐々木
「こちら建物でなめこを栽培している?」

中田さん
「ここはなめこの菌を育てる培養センター」

森崎
「体育館ぐらいの大きさがあるんじゃない?」

中田さん
広い場所が無いと健康ななめこを
 育てることが出来ないんです」

では早速“なめこ”工場を見学しましょう!

あぐり一行
「おじゃましま~す!うおお~~」
「キノコの匂いする!」
「見たことない機械がいっぱいある!」

中田さん
「ビンにおが粉を詰めているところです」

佐々木
「おが粉だけが入っているんですか?」

中田さん
「おが粉の他に“ふすま(麦のから)”、
 “おから”ウイスキーの搾りかすを混ぜて
 きのこの栄養になるようにしてあります!」
 
森崎
「なんか美味しそうですね!」

中田さん
「健康に育つように栄養も入れています」

栄養分をたっぷり含ませたおがくずは、
培養基(ばいようき)と呼ばれる
瓶に詰めて蓋をしたあと、
大きな窯で余分な菌などを
120℃で高温雑菌!

そして無菌状態に保たれた部屋で
なめこの菌を植え付けるんです。

中田さん
「これが殺菌が終わった後、
 菌を植えた“種菌”です」
中田さん
「この後もっともっと
 菌糸(きんし)を増やしていって、
 充分、体づくりをしたあとに
 きのこを発生させます!

中田さん
「その過程で約8割が
 良いキノコが出来るかどうかが
 決まります!
 だから一番大事な部分です」

河野
「野菜の土作りと同じ…ですね」

続いては菌を成長させる
《培養室》
を見学させてもらいます。

森崎
「それにしても愛別、寒い~」

扉オープン!

一同「うわ~~」

森崎
「うわ~すごい、マンション!」

中田さん
「(培養基が)約26万本あります!」

森崎「全部なめこですか?」

中田さん「そうです!」


積み上げられたなめこのビン。
中身は一体どうなっているのかな?


2012年12月22日(土) |  徹底した温度管理で季節を再現!

中田さん
「菌が回って
 きのこが発生させられるようになると
 黄色くなってきます

森崎
「なってる、なってる!」

河野
「あの…ここすごく暖かいですね」

中田さん
「春夏秋冬のの状態ですね。
 ここは空調栽培といって冷暖房が
 完備されている中でやっています。
 さきほどの施設はを想定していて、
 そして温度を段々と上げていきます

河野
「それぞれの場所で四季を想定して
 温度を設定しているんですね」

23℃に保たれた培養室で
およそ2ヶ月、菌を培養。
各施設で室温を変えて
人工的に夏や秋の季節を作ることで
一年中なめこが出荷できるのです。

佐々木
「ここ以外にも、このような施設が
 町内にはあるのですか?」

中田さん
「そうですね。きのこの種類によって
 温度や環境が少しずつ違ってくるんです」

森崎
「そうですよね。全然違いますもんね…」

ここで愛別町内で栽培されている
なめこ以外のきのこ4種類を
中田さんに詳しく教えて頂きます。

《えぞゆきのした》
森崎
「コリコリと風味がたまんないです!」

中田さん
「えのきだけの元がコレなんですよ」

《えのきだけ》
中田さん
「えぞゆきのしたを原種にして
 改良したのがえのき茸です」

《まいたけ》
中田さん
「愛別産のまいたけはクキの部分が多くて
 そこに“うまみ”があるんです!
 愛別町では特にそれにこだわって
 栽培しています」

佐々木
「それぞれ育つ環境は異なるんですか?」

中田さん
「えのき茸の場合、
 培養期間は25~26日でいいんですけど
 まいたけですと45~50日。
 なめこが60~65日ぐらいかかるんです」

一同
「え~そんなにかかるんだ…」

きのこについて学んだところで、
いよいよ、なめこが収穫される
発生室という場所へ移動します。

森崎
「さあ発生室だよ…うわ~~!」

目の前の棚には
モシャモシャとなめこが実ったビンが
並んでいます!

森崎
「これが見たかったんです~~」

河野
「ワッシャワシャッ!」

佐々木
「またちょっと気温が違いますね?」

中田さん
「ここがの気候を想定しています。
 13度くらいになってます」

中田さん
「温度が下がったら
 その刺激で出てくるんです!

あぐりっこ「へえ~刺激で…」

秋の気温を想定した室温13℃の発生室で、
およそ15日~20日間成長させて
なめこは収穫されるんです。

よ~く近くで見てみると…

ソラ「テカッている!」

ちょっと触ってみると
もうヌルヌルしていますよ。
さてこの後、
どうやって収穫するのでしょうか?


2012年12月22日(土) |  収穫はハサミでザクザク!

早速なめこの収穫を見せてもらうと、

大胆にハサミでザクザクザクザク…

森崎「うわっ、そんなに!」

ビンから飛び出たなめこを
ザクザク大胆に切っていきます。

中田さん
「これがなめこの収穫なんです!」

さてザクザク切る以外にも
こんな方法があるそうで…

中田さん
「今は株のまま取って包装して出荷する…
 ほらっこうやれば取れる!」

そう言って中田さんが培養基から
スポンとなめこを取り出しました。

森崎
「うわ~!まんま、とれたよ!」

中田さん
「これで包装して出荷できますよ」

あぐりっこ「へえ~」

佐々木
「じゃあ全部収穫は手作業なんですね」

収穫されたなめこは培養センター内にある
出荷施設に運んで洗浄します。そして、
程よい大きさのものだけを選別したあと
包装して出荷。
この工場からは毎日3トン、
100g入りの袋でおよそ3万袋

膨大な量のなめこが出荷されているんです。

ではあぐりっこがなめこの収穫に挑戦!

ナツミ
「なんか…ザクザク切れる!
 気持ちいい!! 

コウタロウ
「切っているときに
 シャックっていう感じがある!」

河野
「収穫後ははどうするんですか?」

中田さん
「中身を出して有機肥料
 変わっていきます」

収穫後のおが粉はたい肥として
再利用されているんです。

森崎
「今度はきのこ以外の
 何かしらの基礎になっていくんだね…」

じゃ~ん、もんすけです!
独特の食感とヌメリが特徴のなめこ。
一体どんな栄養があるのかな?

天使大学栄養看護学部 荒川教授
「なめこのヌメリは“ムチン”という成分。
 ムチンは糖とタンパク質が混ざって
 出来ている物で、糖分・脂分・刺激の強い
 アルコールを包み込んで吸収を抑え
 お腹や体に優しい働きをするのが特徴です」

そのほか消化吸収を助ける食物繊維や、
粘膜を保護してくれる
ビタミン(ナイアシン)も豊富なんだっ!
美味しくて栄養もたっぷりのなめこ。
僕も沢山食べよっと!

 

森崎
「きのこってシーズンは秋ですよね?
 でも年中いつでもなめこが楽しめる!
 それはこうして温度管理がなされて
 収穫してくれるからですよね?」

中田さん
「施設全体の中では
 春夏秋の気候を作っているんで、
 発生室はいつでも秋なので
 秋をみなさんにお届けしています
 
森崎
「体にいい、し美味しいし!」

中田さん
「まだまだ色んな食べ方があると思うので
 PRしていきたいと思っています!」

レシピコーナーになめこ料理の
アップしていますのでご覧くださいね!


2012年12月22日(土) |  きのことお餅でコラボ料理♪

みんなできのこ料理をいただきましょう!

佐々木
「愛別町はもち米の産地としても有名!
 お正月も近いということで…
 きのこを作っている方と
 もち米を作っている生産者の方々に
 来てもらいました」

ということで今回は愛別町名産の
キノコとお餅を使ったコラボ料理
「きのこ大福」を教えて頂きます!

まずは愛別産の「はくちょう餅」で
お餅作りから!

炊きたてのもち米をある程度
つぶしたところで、いよいよ餅つきです。

ペッタンペッタン…
あぐりっこも一生懸命もちつき!
最後はリーダーが仕上げて完成です!

続いて、なめこ・えのき茸など
4種類のキノコとひき肉が入った中華餡を
お餅で包んでいきます。
餡を包んだあとに軽く形を整えたら
「きのこ大福」の完成です。

※詳しい内容はレシピコーナーへ!

みんなで試食タイム!
とここでなんと「きのこ鍋」
ご用意いただきました。
フタを開けると…

あぐりっこ
「うお~~」「なめこ、でかっ」

森崎
「なめこ、大きいですね~
 これは絶対、オレ好きだ」

さてさてお味は?
ソラ
美味しい!
(お餅とキノコの相性は)抜群!!」

コウタロウ
「うまい!」

さて一日なめこ栽培を学んでみた感想は?

ソラ
「作っている所から見て
 段々学んでいって、最後にお鍋とか
 きのこのお餅も食べられて
 すごく美味しかったから、
 もっときのこを食べたいと思いました」

ヒカル
「きのこについてあいまいな
 イメージしかなかったけど、
 こうやって栽培方法とか
 きのこの色んな美味しさを知って
 よりきのこと身近になれた気がします」

みなさんも食卓に気軽に
なめこを取り入れてみてはいかがですか?

本当においしくてお腹が温まる一日でした!

さて今回が「あぐり王国北海道」の
年内最後の放送でした。
ここでリーダーからご挨拶を…

森崎
「2012年も北海道中で美味しいものを頂いて
 たくさんのステキな農産物を紹介させて
 いただきました。
 番組を支えてくださった皆さん、
 本当にありがとうございます。
 
 来年2013年もたくさん北海道の魅力を
 伝えてまいります。
 来年もよろしくお願いします

森崎・河野・佐々木
「よいお年を~~!」

来年の放送は2013年1月5日スタートです。

2013年もどうぞよろしくお願いいたします!




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