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2015年02月14日(土) | ♯325 安全安心!しほろ牛独自のシステムをヒモ解く編
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2015年02月14日(土) |  ♯325 安全安心!しほろ牛独自のシステムをヒモ解く編
あぐり一行がやってきたのは…
十勝のある町の山岸牧場。

森崎「触れる?」

あぐりっこ牛さんに触れてみる。

ペロペロペロ…

河野「人懐っこいね」

森崎「この牛さんは穏やかだねえ」

今回やってきたのは士幌町。
士幌町といえば「酪農」が盛んで、
一戸当たりの飼育頭数、
そして生乳集荷量が道内トップクラス!
しかし、それだけじゃないのが士幌町!

なんと美味しい牛肉の産地でも
あったんです!
しかも酪農地帯・士幌町だからこその
‘美味しい牛肉’だということ!

ということで今回のあぐり王国は
士幌町のブランド牛の秘密に迫ります。

河野「牛さんの大きさは?」

シンヨウ「すごい大きい!」

河野「シンヨウも大きいんだよ」

シンヨウ
「学校でって呼ばれてる」

今回のあぐりっこは、
食べる事がだいすき!
河野君と共演したかったという 
今野臣洋(シンヨウ)くんと、
好奇心旺盛!野球とスキーが得意な
松田一桜(カズサ)くんの
元気いっぱい男子6年生コンビです。

森崎
「山岸さんの所は牛は何頭いますか?」

山岸牧場 山岸拓さん
「今は仔牛から親牛まで合わせて
 280頭ぐらいです」

河野「そのうちお乳を搾っているのは?」

山岸さん
「140頭から搾っていて
 1日4500キロぐらい搾れます」

森崎「4.5トン!すっげーな」

森崎
「1頭の牛からは1日どれぐらい
 搾れるんですか?」

山岸さん「約32~33キロぐらいです」

佐々木
「山岸さんの所でこれだけ取れて
 でも他にもいますよね?」

山岸さん
70軒ぐらいの酪農家さんがいます」

河野「規模は?」

山岸さん
「約200頭ぐらいですね。
 うちはやや多いぐらいですね」

森崎「酪農王国ですよね」


2015年02月14日(土) |  オスの仔牛はどうなるのかな?

さて別の場所に移動してきたあぐり一行。
目の前に現れたのは-

シンヨウ「仔牛??」

カズサ「仔牛だ!カワイイ」

カズサ「カワイイ~♪」

シンヨウ「ちっちゃい~」

まだ生まれて一ヶ月たっていない仔牛!

森崎「愛くるしいなあ~」

河野「みんな服、着ていますね」

山岸さん
「仔牛が寒がるので手作りの服を
 着させているんです。
 服をリサイクルしているんですよ」

※牛衣(ぎゅうい)といって 
 ご近所のおばあちゃんが
 お洋服や毛布などをリサイクルして
 手作りで作っているそうですよ

かわいい子牛と
もっと戯れたい!ということで…

哺乳体験♪

カズサ
「吸う力がすごい!
 押されたり引っ張られたり!」

山岸さん
「1回で2リットル。1日で4リットル
 ミルクを飲むよ」

仔牛の力強い生命力を感じたところで、
リーダーから質問。

森崎「ミルクを出す牛はオスorメス?」

あぐりっこ「…メス??」

森崎「そうお母さん牛」

森崎
「メス牛だったら
 将来ミルクを出す牛さんになる。
 じゃあオス牛はどうなるの?」

シンヨウ
「人間と一緒で赤ちゃんを生むために
 一緒にいる」

森崎「お父さんになる?そうかそうか」

森崎
「山岸さん、お父さん牛になりますか?」

山岸さん「いえ…になります」

あぐりっこ「あああ~~」

そうなんです。
実は乳牛であるホルスタインのオス、
私たちは「肉」として頂いているのです。
そしてJA士幌町では生まれたオス仔牛を
肉用牛として育てて、
その肉をブランド化しています。

佐々木
「『しほろ牛』というブランドです」

河野
「けっこう聞きますよ。
 札幌のレストランとかでも…」

しほろ牛は士幌町内はもちろん
道東エリアを中心に生まれたオス牛で
脂肪が少なく柔らかな赤身が特徴なんです。
近頃人気の‘しほろ牛’。
その秘密は、生産者が
‘牛’を育てることに集中できるシステム!

そこで、あぐり一行がむかったのは…


2015年02月14日(土) |  しほろ牛を育てるためのサポートとは?

「こんにちは~!」
2008年にもあぐり王国で訪れた
士幌北肉用牛牧場の鎌田 尚吾さんに
聞いていきますよ。

佐々木
「先ほどはミルクを出す牛さんを育てている
 牛舎を訪ねました。
 そして今、私達が見ている牛は
 ブランド牛のしほろ牛になる牛さんです」

森崎
「鎌田さんはどういう思いで
 牛を育てていますか?」

鎌田さん
「酪農家さんが盛んにミルクを搾るようになって
 オスの仔牛もたくさん生まれるようになった。
 オスの仔牛たちもせっかく生まれた命ですから
 大きく成長してもらって
 良質なタンパク源になってもらうためにも
 命を預かって大切に育ててるという気持ちです」

森崎「見て!あのスキンシップ」

佐々木
「先ほどからずっとですね」

そう仔牛たちはずっと鎌田さんの指を
舐めていたんですよ。

森崎「鎌田さん、指からなんか出てる?」

酪農家はオスの仔牛の行き先、
肉牛生産者は仔牛が
いつ・何頭仕入れ出来るのか?などについて
心配しなくてもいいように…
町内はもちろん道東エリアを中心に生まれた
ホルスタインのオス牛を
JA士幌町が一括管理・調整し、
町内の肉牛生産者へ振り分けています。
これによって肉牛生産者は牛を育てることに
集中できるのです。

鎌田さん
「みんなオスなんですけども
 牧場に来てから1か月後には
 去勢をします」

河野「どうして去勢するんですか?」

鎌田さん
「気性を穏やかにして
 ケンカをしなくすることと
 肉質を柔らかくする意味合いもあります」

安全安心にもこだわっているしほろ牛。
どんなエサを食べているのか見てみよう!

鎌田さん
「こちらが士幌町の肉牛農家の方の
 共通の士幌大地という飼料。
 統一した牛を作るために
 士幌独自のエサとして作っています。
 トウモロコシ・ふすま・糖蜜などです」

河野
「この飼料を食べないと逆に
 しほろ牛とは呼べないんですか?」

鎌田さん「そうなりますね」

濃厚飼料は町内の飼料工場でつくられている
士幌牛専用のエサ。
この他に牧草はもちろん
生産者ごとに独自のエサも与えていています。

※ふすま=小麦の副産物

鎌田さん
「うちではビールのカス、
 ニンジンジュースのカス!」

他にも先が折れるなど、
商品としては出せない長いもや
牛用のトウモロコシ・デントコーンを
漬物のように発酵させた
‘サイレージ’というものも
日替わりでミックスさせて与えているんです。

河野「十勝の名産が多いですね」

森崎
「色々な種類を食べさせるのは
 肉質を向上させるためですか?」

鎌田さん
「そうです!あと(出荷までの)20か月の間は
 毎日同じものを食べることになりますので
 少しは日替わりメニューで色々食べてもらって
 20か月はおいしいものを食べて
 生活してもらいたかった…」

これらのエサをどれぐらい食べるのかというと…

鎌田さん
「大きい牛は1日に10キロぐらい!
 全部のエサを含めると
 1日800×2(朝晩)なので約1600キロですね」


2015年02月14日(土) |  エコな取り組みも!

さて別な牛舎に移動しますよ。

森崎
「いや~立派な牛舎がいっぱいあるよ」

鎌田さん
「全部で11棟1670頭いますよ」

森崎
「牛舎を1棟1棟建てるのは大変だった?」

鎌田さん
「JAさんに牛舎のリース事業があるんです。
 この施設はJAさんで建てて
 僕ら農家に貸し付ける形になっているんです。
 僕らは建物を間借りして経営しています。
 そのリース料を払うんです」

河野
「これだけの建物たてるの大変ですもんね…」

鎌田さん「初期投資がかかりますもんね」

やっと次の牛舎に到着しました。すると―

あぐりっこ
「でっかい~!」「うわっ怖い」

河野「迫力がすごい!」

続いてやってきたのは
出荷直前の牛がいる牛舎。

鎌田さん
「(ここまで来るのに)だいたい20か月」

鎌田さん
「体重は700~750キロはありますね。
 もう1~2か月で800キロになって出荷します」
現在しほろ牛を生産しているのは20牧場。
年間の出荷頭数は約2万3千頭。
生産者が飼育に集中できるように
整えたシステムと、生産者の努力もあり、
士幌町は飼育頭数が日本一なんです。
そんなしほろ牛の牛舎では、
取ってもエコな取り組みもしていて…

河野「臭くないですね!」

鎌田さん
「そうですね。
 牛の寝床には木のクズを敷くんですけど
 汚れてしまった木のクズを一度乾かして
 リサイクルします。
 機械の中に入れて撹拌と強制発酵させて
 もう一度使うんです。
 すごい温度で滅菌させるので
 牛にのっては状態の良い寝床になるんです」

発酵させたものを寝床に戻し、
そこにフンが加わり、また発酵させる。
というサイクルを3回ほど繰りかえしたら、
今度は有効な堆肥として畑へ―

とってもエコな取り組みなんです!

鎌田さん
「JA士幌町で肉牛を飼育している
 方々に関しては
 ほとんどの方が取り組んでいますよ」

生産者さんはどんな思いで育てているのかな?

鎌田さん
「せっかく生まれた命ですから
 人のために役立つことを使命として、
 僕らは命のリレーができる仕事だと
 思っているので…
 なのでみなさんに美味しいと言って
 食べてもらえたら良いと思います」
 
森崎
「僕たちが食べているものは
 こうやって生きているものなんだ。
 魚も野菜も生き物の命を頂いている。
 だから食べる事って大事に真剣に
 向き合ってほしかったんだ」

森崎
「食べるの好きだろう?」

シンヨウ
「うん!これからも感謝して
 食べようと改めて感じた」

じゃーん もんすけです。
20か月にまで成長した牛は、
帯広のと殺場で枝肉になったあと、
JA士幌町が所有する
食肉処理施設に運ばれます。
ここでは35名の従業員さんが
1日に45頭、年間1万1千頭の牛を
生産しているんだって!~

とっても切れる包丁を駆使して 
いろいろな部位に分けていきます。
間違って手を切らないように、
鎖の手袋をはいて作業しているんだよ~

部位に分けた肉は
金属探知機、エックス線検査を通って全国へ―

道内一の飼育頭数を誇る士幌町の「しほろ牛」。
士幌町でブランド化に取り組んで
40年以上と長い歴史があるんだよ。
生産者、JA、そして関係機関が一丸となって
安全安心なしほろ牛の安定供給を
実現しているんだね!


2015年02月14日(土) |  しほろ牛をおいしくいただこう

しほろ牛生産者さんグループの皆さんは
どんな料理を作ってくれたかな!?

しほろ牛のお料理をご紹介いただいたのは
士幌町肉牛振興会 女性部の
林美香さん、市田彩さん、鎌田美菜さんです。

まず一品目はこちら!

ジャーン

あぐりっこ「うわ~~ああ」

林さん「しほろ牛鍋です」

※詳しい作り方はレシピコーナーへ

ではいただきま~す!

シンヨウ「う~ん!」

カズサ「やわらかい!」

森崎「うまいねえ~」

河野「幸せだな~」

森崎「噛みしめたいね」

河野
「あっさりとしたスープ。
 しっかりと牛のうま味が味わえる!」

森崎
「ホルスタインってしっかり噛みたいお肉、
 という印象があるんです。
 水菜と一緒に食べる事によって良く噛めるし
 食感がとても楽しいですね」

林さん「うどん入れても良いですよ」

カズサ「あの~おかわり…

佐々木「さすが6年生の食欲!」

河野「僕もおかわり」

林さん
「あの…お肉も…もう(ない)」

河野
「もうみんな食べ過ぎやで!」

お次のお料理は…

林さん
「しほろ牛とジャガイモのかき揚げです」

あぐり「ええ~」「聞いたことない!」

さて食べてみると…

カズサ「ポテトと合う!」

シンヨウ
「これも考えて作られていて相性良い!
 味がしっかりしている」

森崎「料理評論家みたいだね」

今日、集まって頂いただいた
しほろ牛肉の生産者さんグループ、
士幌町肉牛振興会
‘しほろ牛’のPR活動を
かなり積極的に行っていて、
学習会や研修会をしたり、
しほろ牛のレシピを開発したりしています。
特に、町民が喜んでいるのが…

林さん
「月に1回地元のAコープで
 しほろ牛を丸ごと食べてもらおうと
 【1頭販売】というキャンペーンを行って
 しほろ牛のPR活動をしています」

※販売情報
 ■AコープしほろASPO店
  問い合わせ:01564-5-2316
 ■コープさっぽろ
  問い合わせ:各店舗へ

さて食べた感想は?

シンヨウ
「いつもは焼いて味付けして食べるだけだけど
 いろんな料理にアレンジして食べられたら
 良いなあと思いました」

カズサ
「1年8か月しか生きていない牛を
 食べているから
 感謝をして食べたほうが美味しく感じた」

皆さんこんにちは。もんすけがお伝えする
週刊あぐりニュースの時間です。
今回は
「農と学びの連携を考えるフォーラム2015」の
お知らせだよ

今月28日(土)に
ホテルモントレエーデルホフ札幌で
「農と学びの連携を考えるフォーラム2015」が
北海道農協青年部協議会主催で開催されます。

このイベントは、これからの農業に対する
理解を深めてもらうことを目的とし
生産者の皆さんが自らの体験をもとに
今の北海道農業についてや、
農村の役割などを教えてくれるんだってさ!

また農作業や暮らしを体験する
「農村ホームステイ」という取組を
DVDを使って詳しく教えてくれたりもするんだよ!

参加費は無料。定員は300名となっています!

締め切りまじかですので、
お早めに申し込みください。

以上、ボクもんすけがお伝えしました!!   

《農と学びの連携を考えるフォーラム2015》
日時:2月28日(土)13:00~16:25
場所:ホテルモントレエーデルホフ札幌 
   13階「ベルヴェデーレ」
   札幌市中央区北2西1-1

問い合わせ&申し込み
農と学びの連携を考えるフォーラム2015
実行委員会 電話0120-764-670

※放送上でフォーラムのタイトルを誤って表記しました。
お詫びして訂正いたします。



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