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2016年09月17日(土) | ♯400 祝放送400回!島の農業に触れる!編
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2016年09月17日(土) |  ♯400 祝放送400回!島の農業に触れる!編

森崎
「今週のあぐり王国!
 すごい所から放送してます!」

憧れ
「私達は今フェリーの上にいま~す」

森崎・憧れ「いええ~~い」

憧れ「揺れるんですよ

森崎「揺れるね。今日ね」

森崎
「あれが北海道です!
 本島から離島に向かっているんです!」

憧れ「そうなんです!」

森崎「揺れるんです!!」

憧れ
「なんで私たちがフェリーの上にいるかというと
 今回はあぐり王国北海道にとって
 記念すべき回なんです!!」

海を渡って離島へ向かう、あぐり王国ネクスト。
実は今回の放送で…

憧れ
「ジャーン!
祝 放送400回突破!」

森崎「ありがとうございま~す」

何と2008年7月の放送開始から、
今年で9年目に突入したこの番組。
今回の放送で、めでたく400回目
迎えさせていただきました!

これまで北海道の数々の農産地を訪れた
あぐり王国ですが、
今回は番組史上初となる

島の農業に触れます。

森崎
「400回も放送して丸8年でしょ。
 北海道全域を取材したと思っていたけど
 まだまだ行っていない地域あるんですよ」

憧れ「…島!」

森崎
「島の農業だね。その島とはどこですか?」

憧れ「奥尻島で~す!」

憧れ
「今、私達は瀬棚港から海を渡って
 奥尻島に向かっているんですが、
 私は道内の離島に行くのが初めてなので
 すごく楽しみです!」

森崎
「離島はいいよ~。
 奥尻島といえべ…ウニだね!
 でもどんな農業が待っているか楽しみ」

憧れ
「きっとあぐりっこ達も
 楽しみにしていると思いますよ」

森崎
「大丈夫なのかな?彼らは…」

憧れ
船酔いしていないですかね?」

森崎
「船酔いしてない…って
 あなたが言うなよ」

※憧れアナウンサーはなかり船酔い中です。
 ちなみにスタッフも数名重症に…

一緒に奥尻島の農業を学んでくれる
あぐりっこは、食べることが大好きな、
小学5年生の佐藤駿成(シュンセイ)君と、
野菜や果物を育ててみたい小学6年生の
小田嶋美優(ミユ)ちゃん!

森崎「船酔い大丈夫かい?」

ミユ「大丈夫です!」

憧れ
「大きいフェリーに乗るのは初めて?」

ミユ
「2回目!青森に行った事があります」

シュンセイ
「うんと~ガリンコ号に1回だけ乗った!」

森崎
「ガリンコ号!流氷を割りながら進むやつ…」

それはフェリーではないねえ~(笑)

森崎「奥尻いったことある?」

あぐりっこ「ないです!」

憧れ
「気合いを入れてどんな出会いがあるのか?
 島の農業を学びにいきましょう!」


2016年09月17日(土) |  夢の島で見つけた!紫アスパラ!?
せたな港からフェリーでおよそ1時間半。
日本海に浮かぶ、道南の離島「奥尻島」。
島の周囲およそ80キロの奥尻島は、
北東エリア、奥尻エリア、
青苗(あおなえ)エリア、北西エリアという
4つのエリアがあり、
2800人ほどの人々が暮らしています。
そんな奥尻島は島のシンボルとも言える
様々な奇岩や絶景スポットなど、
大自然が織りなす観光名所が
数多く点在することから、
夢の島とも呼ばれているのです。

奥尻島に到着したあぐり一行は、さっそく、
青苗エリアの米岡(よねおか)地区にいる
生産者のもとへ―

憧れ
「海老原さんという生産者さんです」

森崎
「海老原さん…!?宜しくお願いしま~す」

奥尻島の農業について教えてくれる、
生産者の海老原(えびはら)浩さん。
地元で建設業を営みながら、
農産物の生産を行っています。

海老原さん
「もともと祖母の代から農家をやってまして
 うちの親父の代に農家をやりながら
 建設業をやりだしたんだよね。
 それで今はうちの兄貴と建設業を営みながら
 米・野菜・牛を育てている!」

森崎「そうなんだ」

憧れ「ハウスが見えるんですけど」

海老原さん
「あれが野菜を育てているハウスなんです」

ということで海老原さんが育てる
野菜の栽培ハウスへ。その野菜とは…

海老原さん「これなんです!」

森崎「分かるかな?」

シュンセイ「アスパラ!」

森崎
「シュンセイ。あぐり王国来過ぎだね(笑)…」

憧れ「ベテランですね!」

シュンセイくんの言う通り、
栽培している野菜はアスパラ!
16棟あるビニールハウスのうち、
15棟がグリーンアスパラ、そして1棟のハウスだけ、
ちょっと珍しいアスパラを育てているんです。

海老原さん
「ちょっと下見てごらん!」

ミユ「紫のアスパラ!!」

海老原さん
「これが紫のアスパラなんです」

濃厚な甘みが特徴の紫アスパラ。
奥尻島では海老原さんを含め2戸が栽培。

シュンセイ
「でもおっきく育っているのは緑色だけど…」

海老原さん
これは伸びるとグリーンになっちゃうんです。
 途中までが紫色してますよね!」

憧れ「本当だ!」

海老原さん
「これは伸びて、立茎栽培のアスパラなんです」

紫アスパラの収穫期間は4月上旬から9月まで。

収穫を終えたら、そのまま茎を伸ばして
養分を根に蓄えさせ、
秋にすべての茎を刈り取ります。

そして翌年、新たに芽吹いたアスパラを収穫。
このような栽培方法を、
立茎(りっけい)栽培といいます。


2016年09月17日(土) |  紫が緑に…甘さにびっくり!

森崎
「あれ美味しそうだな~良い色」

海老原さん「食べますか?」

森崎「話はやいなあ」

すると海老原さんプチンプチンと
手でもいでくれました!

海老原さん
「本来はハサミで収穫しますけどね。
 このまま生で食べてみて」

ということで、採りたての紫アスパラを
試食させていただくことに!
いったい、どんな美味しさなのか?

パキンッ

シュンセイ
「(ニヤリ)うまい!!」

ミユ
「どんどんあま味が増して美味しいです!」

森崎
「みずみずしい!アスパラ汁すごい。
 甘い!!」

憧れ「真ん中もすごく甘い」

森崎
「あま味の強さが特徴ですね!」

海老原さん
「そう!グリーンの3倍以上は甘い!」

濃厚な甘みが特徴の紫アスパラは、
ハサミで根元から収穫します。
出荷基準の長さは、25センチ以上で、
多い時ではおよそ200キロを、
毎朝収穫しているのです。

森崎
「生で食べるのも、甘くておいしんですけど…」

海老原さん
ゆでると、さらにあま味が増しますね!」

森崎
「ゆでた方が甘くなる…ゆでてみたいなあ」

海老原さん
「そして変化がありますんで!」

憧れ「変化??」

茹でると甘みが増すだけではなく、
紫アスパラに変化が現れるとのこと。
一体どういうことなのか、
見せていただくことに!

海老原さん
「さあどう変化するか…」

森崎
「あれ?紫が…?
紫をゆでるとになるの??」

シュンセイ「ええええ」

憧れ「キレイな緑色だあ」

茹でると紫色の色素が抜けて
緑色に変化するという、
ちょっと面白い紫アスパラの特徴。

さらにその変化は見た目だけではなく
美味しさにも…??

森崎
「甘い!すんげー甘い。
 あま味倍増!すっげー甘くなってる」

憧れ「甘い!すごいジューシー」

海老原さん
「でしょっ!3倍はあま味でますよ」

あぐりっこも…

ミユ
甘いっ!!あの最初
 アスパラが嫌い 
 だったんですけど…」

森崎
「なに?ミユ、アスパラ嫌いだったの?」

ミユ
「だけど茹でるとすごく甘くなって
 食べやすくなりました」

森崎「食べられるの?」

パクパク…

森崎「あっ良かったよかった!食べてます」

ミユ
「すごいおいしい!」

森崎「良かったよ~」

収穫した奥尻産のアスパラは、
フェリーで江差町にある選別施設に運ばれ、
JA新はこだてのブランドアスパラとして
出荷されます。

現在、奥尻島のアスパラ生産者は5軒。
フェリー輸送という離島ならではの
苦労を抱えながらも、
良質なアスパラを生産しています。

森崎
「JA新はこだてのアスパラとして
 どこどこに行くんですか?」

海老原さん「札幌とか大阪とか…」

森崎
「島を出てJA新はこだてのアスパラとして
 札幌や大阪に出荷されるんだね。
 旅するね~このアスパラは!」


2016年09月17日(土) |  幻のおくしり和牛とは…?

紫アスパラについて学んだ一行は、
栽培ハウスを離れ大きな牛舎へ…

海老原さん
「この牛舎には肉牛がいます」

シュンセイ「うわ~睨んでる…」

森崎「睨んでるようみ見える?」

憧れ「こっち見てる!大きいですね」

憧れ「真っ黒!すごい大きい!」

シュンセイ「貫録がある」

森崎「何kgくらいあるんですか?」

海老原さん「約700kgあります」

森崎
「うわっ!しっかり肉付よくて逞しい体だね」

憧れ「ツヤツヤしていますね」

海老原さん
「これは、おくしり和牛です!」

奥尻育ちのブランド和牛、
その名も「おくしり和牛」。

海老原さんが育てている奥尻和牛は50頭。
その繁殖から育成、肥育、そして出荷まで
一貫生産を行っています。

森崎「どれくらいで出荷ですか?」

海老原さん
「普通は30か月で出荷するんですけど
 自分の所は26か月で出荷してます」

憧れ
「おくしり和牛の特徴は?」

海老原さん
肉の甘さやわらかさが特徴。
 ミネラル豊富な牧草を食べることで
 塩分を含んで、それで肉が甘くなる!
 環境ですよね…
 牧草など全部奥尻島で確保できる!」

奥尻島には180ヘクタールもの広大な放牧地と、
牧草を育てる為の採草地が60ヘクタールあります。

潮風を浴びたミネラル豊富な牧草と、
のびのびと暮らせる飼育環境が
他にはない美味しさを生み出しているのです。
そして、さらに…

海老原さん
「年間、約10頭の出荷
 しかしてないんですけど
 【幻のおくしり和牛】ってことで
 ふるさと納税の返戻品として食べれます」

森崎
なんですね!」

憧れ
「じゃあ食べたい場合は?」

海老原さん
奥尻町に納税してください!
 そしたら食べれますから!」

海老原さんが大切に育てるおくしり和牛。
せっかくなので、
生後2週間という子牛への哺乳を、
体験させていただきました!

シュンセイ「飲んでる!飲んでる」

森崎
「1回にどれくらい飲むんですか?」

海老原さん「約4リットルです」

森崎「そんな気持ち?」

シュンセイ
「いや~ツバめっちゃ出ている!」

ミルクを与える手から伝わる
子牛たちの力強さを感じながら、
貴重な哺乳体験が終了!

森崎
一生懸命に生きてたでしょ。
 伝わったでしょ、バケツを持つ手から。
 でもこの子牛たちは、
 いつか人間の口に入る。
 それをいただいてる私たちこそ
 一生懸命に生きなきゃなんない…」

森崎
「今、あの子牛たちに言えることって何だ?」

シュンセイ…じっくり考えて
深々と頭を下げて

シュンセイ
「ありがとうございます!」

森崎
「まだお肉には、なんないけどね。
 まだだけどね」


2016年09月17日(土) |  奥尻の米と水で酒作り!

さて次にやってきたのは…

森崎「こんな風景もあるんですね」

憧れ「田園風景ですね」

森崎「島の田んぼだよ」

海老原さん
「これは吟風(ぎんぷう)という酒米です」

憧れ
「酒米ということは日本酒の原料となるお米」

海老原さん
「自分んとこ1戸だけ作っているんですよ」

海老原さん
「これは奥尻島の地酒“奥尻”になる米」

森崎
「“奥尻”っていう地酒があるんだ!」

奥尻島は海老原さんを含めて18軒の生産者が、
道南の名産米である「ふっくりんこ」、
そして「ゆめぴりか」、
さらには海老原さんのみが栽培する
酒米の「吟風(ぎんぷう)」といった
3品種を育てる米どころでもあるんです。

地元産の原料で作る銘酒「奥尻」は、
島内外から高い人気を誇っています。

海老原さん
「奥尻の米と水で作っている。
 ちなみに去年の酒米の等級

 特等でした」

森崎「すごい!トップ!すごいじゃん」

海老原さん
「そして奥尻島の水を栗山まで持っていく」

奥尻島の酒米と水を
栗山町にある蔵元「小林酒造」まで運び、
銘酒「奥尻」は作られます。

お酒はもちろん、
お米の栽培にも欠かせない奥尻島の水が、
重要な役割を担っているのです。

森崎
「特に高い山があるわけではないので
 どういう水なんだろう?って思って…」


海老原さん「ブナ林から出るんです」

森崎
ブナの林のこと?」

海老原さん
「ブナの木っていうのは日光を浴びて
 水をだす。すごいおいしい水ができるよね。
 ここから数キロ先に大きなため池を作って
 用水路を作って、
 そこから米岡地区の田んぼに
 水を引っ張っているんですよ」

森崎「その水がいいですか?」

海老原さん「いいんです」

一行は、美味しい水が貯められているという、
数キロ先にある溜め池を見学することに!

2016年09月17日(土) |  豊かな水源でワイン畑も…!

海老原さん「これがため池です!」

憧れ「大きいですね」

森崎
「北海道でこれだけのため池ないんですよ」

海老原さん
「ずっと昔…明治時代からあるんでないかい。
 新たに手を加えて作ったため池ではないんで」

明治時代から続くという歴史ある奥尻島の
稲作について学んだあぐり一行。
すると、海老原さんからもう一つ、
見せたい光景があるということで
丘陵地を上っていくと…

森崎「うわすごおおい」

憧れ「すごーい」

森崎「分かるか?あぐりっこ?」

シュンセイ「…うーん、木?」

いえいえ農作物ですよ。

森崎「まあまあ木だね」

ミユ「ブドウ?」

海老原さん「正解です!」

森崎
「奥尻島と言えば…
 ワイン用のブドウ畑ですね」

海老原さん
「広さは18ヘクタール。
 見渡す限りブドウ畑!」

憧れ「本当だ」

森崎
「ため池の向こう側にもある!」

ミユ「あっちにもある!」

森崎
「ずっとブドウ畑。
 こんな景色が(奥尻島に)あったんだね」

海老原さんは、ワイン用ブドウ、メルロー、
リースリンクなど8品種の栽培も行っています。
名産品の奥尻ワインは、秋に収穫したブドウを
地元のワイナリーに運び製造されます。
木の樽でじっくり熟成させて作られる奥尻ワインは、
島を代表する名産品のひとつとして、
味、評判ともに、全国から高い注目を
集めているのです。

ブドウ畑に降りてみてみます。

憧れ「なってますね!」

シュンセイ「すごい!」

海老原さん
「これはまだ熟していない。
 あと一か月くらいかかりますね。

海老原さん
「これはすっぺえよお」

憧れ「そんなに酸っぱいんですか?」

森崎「味見してもいい」

さすがはリーダー!
収穫まで1ヶ月早いというワイン用のブドウを
試食してみることに!どれだけ酸味が強いのか?

森崎
すっぺえ~
 すっぱ~~い」


2016年09月17日(土) |  奥尻の名産にほっぺが落ちちゃう!

奥尻島の名産をいただきましょう♪

ということで、海老原さんに、
奥尻島の名産品をご用意していただきました!
それは…?

海老原さん「はいっ!」

あぐり一行「うわあああ」

海老原さん
「おくしり和牛のサーロインにヒレ」

憧れ「おいしそう」

海老原さん
A5ランクです!」

森崎「うわうわうわ」

憧れ「聞いただけで美味しそう」

森崎「最高ランクじゃん」

幻のブランド牛と言われる名産の「おくしり和牛」。
しかもA5ランクの最上級評価の肉質!
そんなおくしり和牛を炭火焼きで味わいます!
そして、その食べ方は、肉の旨みを引き立てる
海老原さんオススメの生姜醤油で!

ではいただきま~す。

ミユ
「柔らかくておいしいです♪」

※あぐりっこは本当にずっと食べてましたよ(笑)
  

森崎
「プリプリだね
 生姜じょうゆが肉の甘さを引き立てますね。
 うまい~!いや牛うめ~」

憧れ「脂身がすごく上品!」

森崎
「北海道のしかも流通してないっていう
 これを食べさせていただくって
 極上の贅沢ですね!」

さらに、奥尻名産の地酒とワインも!
あぐりっこにはアルコールを飛ばした
ワインで作った子供に大人気という
赤ワインアイスを!

ミユ
ブドウの味がしっかりしていて美味しい」

特別純米奥尻をいただきます。
奥尻のお米と水が100%ですよ。

憧れ「飲みやすい」

森崎「美味しいねえ」

お次はワイン、OKUSHIRI Meriot。

森崎
「島の水で育ってるんだもんね…
 飲みやすいねえ」

憧れ「後味がいいですね」

森崎
奥尻ブランドがたくさん増えましたね」

海老原さん
「そうですね…
 奥尻島に生まれ育った人たちが
 努力して作って…
 奥尻ブランドを作るのは
 奥尻島を愛しているから!
 これからまだまだ広げていきたいです」

森崎
「今回400回ということで
 通常番組なんですけど
 どこかスペシャル感覚でやらせて頂きました。
 本島を眺めながらフィールドの
 でかさを感じています。

 これからも
 北海道の農業の魅力
 伝えていきたいと思います!
 今後ともあぐり王国北海道を
 宜しくお願いしま~す」

最後にJA新はこだてさんから!

JA新はこだて 佐々木斎さん
「奥尻島は北海道ので唯一離島での
 米生産を行っており
 島の気候を最大限に活用し
 ゆっくりんこを中心に丹念に
 育てられています。
 島の内陸部では黒毛和種と
 あか牛の飼育が行われ
 おくしり和牛も生産されており
 島の内外で高い人気となっています。
 奥尻島の生産者は元気に農業を
 頑張っています!
 みなさん美味しい奥尻の農畜産物を
 ぜひ食べてみてくださいね」

9月10日のクイズ
「ダイコンと鮭を使った、
 石狩で人気の加工品は何だったかな?」

正解は「石狩漬け」でした




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