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2017年08月19日(土) | ♯441 十勝の最先端キャベツ生産に注目編
>>

2017年08月19日(土) |  ♯441 十勝の最先端キャベツ生産に注目編

こちらのグラフをご覧ください!
これは、野菜の需要における
家庭での消費と、
加工・業務用として
コンビニや外食産業などで使われる
消費の割合を示したグラフです。

共働き世帯の増加や、
ライフスタイルの変化により、家庭よりも
加工・業務用での需要年々増えています。

切る手間が省け、
すぐに使える「カット野菜」など、
手軽で便利な加工用野菜。

しかし栄養分や鮮度は落ちているのでは…?
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません!
ところが…!?

札幌保健医療大学栄養学科 荒川義人教授
「加工や貯蔵の技術も進歩しているので
 生に近く栄養分も変らない状態での
 流通が可能になっています」

今週のあぐり王国ネクストは
現代の食生活をいち早く見越した、
十勝にある加工用キャベツの産地へ-!

森結有花アナウンサー
「十勝の鹿追町にやってきました。
 今回注目するのはキャベツです!
 普段はどうしてます?
 1玉そのまま買いますか?」
森崎リーダー
「うちは4人家族だから1玉買いますね。
 お好み焼きとかに使いますね。
 森アナウンサーはひとり暮らしでしょ?」

1/2玉や1/4玉だったりカット野菜を買います。
 鹿追町ではそういったカットキャベツなどの
 加工・業務用を主に栽培していて
 生産システムが全国的に注目を浴びてる!」

ではあぐりっこをご紹介!

料理や実験に興味がある、
矢口碧(アオイ)ちゃんと
食べることが大好き!マイペースな
吉尾睦稀(ムツキ)君の小学5ペアです!

リーダー「キャベツ好きですか?」

アオイ「大好きです!」
ムツキ「あっ…はい!」

リーダー「ムツキ何ていおうとした?」

ムツキ「まあ…好きですね」


「お母さん、どういう風に買って来る?」

ムツキ「カットみたいなやつ」
アオイ「半分ぐらいが多い」

リーダー「どうやって食べる?」

ムツキ「サラダとか」
アオイ「サラダしか…」

リーダー
「例えば…サラダとか…他に何ある」

「みそ汁ですかね?」

ムツキ「えっ?」
アオイ「えっ?」

リーダー「あっおもしろい!!」

リーダー「キャベツみそ汁ですか?」

森「入れないですか?」

ムツキ「入れない!」

リーダー
「い…入れないですよね…
 あんま入れないですよね」

森「ヤダなあ」 

それぞれの家庭で様々な使い方があるキャベツ!
まずは鹿追町のキャベツ生産について学ぶため、
畑ではなく、コチラの施設へ…


2017年08月19日(土) |  育苗センターで63万本の苗を作る!!


「JA鹿追町野菜育苗センターにきました。
 JA鹿追の今田さんにお話しを聞きましょう」

キャベツの生産から流通までを支える、
JA鹿追町の今田さん。
その取り組みについて教えていただきます。

今田さん
「鹿追町では加工・業務用のキャベツ
 全体の約9割を占めています」

リーダー
「9割が加工用?
 加工用って言うとカットキャベツ?」

今田さん
スーパー・コンビニなどの
 カットキャベツが主力で最近多くなってます」


「それを全部ここで作っているんですか」

今田さん
70ヘクタール分のキャベツの苗を
 ここで作っています」

リーダー「70ヘクタール!!分かる?」

ムツキ「わかんない!」

リーダー
札幌ドームが15個くらいの広さ!」

ムツキ「こえ~」

リーダー
「怖いの理由が分かんないけども…」

30年ほど前からスタートした、
鹿追町のキャベツ生産。
当時は生食用がほとんどだったそうですが、
食生活の変化など、
消費者のニーズが変わってきたことで、
加工用にシフトチェンジ。
その先駆けとしてつくられたのが、
この育苗センターなんです。

中に入ってみると…

リーダー
「うわ~広いっ!
 生ってる!!苗だらけ~~すごい!!」

今田さん「全長108mあります」

リーダー「うわ~すごい」

今田さん
「ハウス4棟で約63万本の苗を作れます」

リーダー「わっはっは…すごい」

リーダー
「これがキャベツの苗。赤ちゃんだね」

ムツキ「小っちゃいっ!」

アオイ
「これがあんなに大きくなるなんて…」

リーダー「そうだね」

リーダー
「土の苗を植えたら根が増えていく!」

2017年08月19日(土) |  均一に安定供給する使命感
早いもので7月中旬から始まり、
10月下旬まで行われるキャベツの収穫。
そのための種まきや育苗は、
3月中旬から7月下旬にかけて、
育苗センターで行われます。
センターで一貫して苗を育てるのには、
加工用キャベツを生産する上で欠かせない、
ある理由が…。
今田さん
「加工・業務用をやるという事は
 一定量をキチンと供給するという
 使命があります。
 そのためには計画的に苗を育てて
 定植して作ってもらう必要があるんですね」
リーダー
均一に育てる事って非常に大切なこと。
 そうじゃないと色んな農家さんから
 できたキャベツが集まっても 
 不揃いになるわけです。
 鹿追町ブランドにするためには
 ちゃんと苗から管理しなければいけない!」
ひと玉単位で売られる生食用とは違い、
加工用に求められるのは、
同じ品質で、一定量のキャベツを、
安定して出荷すること…。

そのためには、同じ条件のもと、
苗の段階から均一に育て、
定植する必要があります。
発芽しなかったものや、
成長が遅い苗は取り除くなど、
徹底した管理が行われているんです。

特別に育苗前の種まきの作業を
見せていただくことに…


「種まき作業の見学ですが
 “種まき”って感じがしないんですが…」

今田さん
「この種まきトレイって言うんですが
 128個の穴があって
 ここに種をまいていく。 
 それを自動でやる機械なんです」

育苗センター内にある「自動種まき機」。
リーダー以外は初めての光景。
そこには、驚きの連続が…!

リーダー「ここで土が入ります」

今田さん
「次に種をまく所の穴を開けます」

ムツキ「穴開いてる!!」
アオイ「種ある~!」

今田さん
「次は上から土をかけてあげる」

リーダー「水やりもだ!!」

森「すご~い」

ムツキ「全自動!!」
このあとも、湿度90%の発芽室へと
自動で運ばれ2日間かけて発芽させます。
こうして種まきから、
ほぼすべての作業を機械化することで、
初期段階からキャベツの
品質を均一化できるんです。

リーダー
「これを手仕事でやるとしたら
 時間がかかりますよね」

今田さん「そうですね」

リーダー
「128個の穴に種を1個ずつ入れるとしたら?」

ムツキ「いや~1時間かかりそう…」


2017年08月19日(土) |  重いキャベツを一気に収穫!!

育苗センターの次に向かったのは、
収穫を迎えたキャベツ畑!

リーダー
「すげーどこまであんの?」

森「広い!!生産者の上村さんです」

鹿追町のキャベツ生産者・上村さん。
広大な敷地で生産される、
加工用キャベツについて教えていただきます!

リーダー「改めて広いなあ」

森「面積はどのくらいですか?」

上村さん「24ヘクタール!!」

上村さん
11万玉くらいキャベツがあります」

あぐり一行「うわあああ」

上村さん
「これは“おきな”と言う品種で
 寒玉系のキャベツで
 甘みもありますし
 サラダにも炒め物にも煮物にも
 お好み焼にも使える!!」

リーダー「お好み焼きたべたーい」

キャベツの種類は、大きく3つに分かれます。
ボール系は、形が小さく、
葉がやわらかい特徴があり、
サワー系は、葉の巻きがゆるく、
やわらかいのが特徴。

一方の寒玉系は、葉がしっかりしていて、
巻きもきつく、みっしりと詰まっています。
加工しやすく、量も多くとれることから、
鹿追町では、この寒玉系を主に生産しています。

ここで収穫をさせていただく事に…

ムツキ
「あれ?かったいっ!かたい!」

諦めるムツキ君。
「あれ諦めた(笑)??」

上村さんに手伝ってもらって
包丁でなんとか収穫します。

ムツキ「結構重い!」

碧ちゃんも収穫しますが…
ちょっと切り過ぎちゃいました!

森「1日何個収穫出来る?」

ムツキ「5個かな…」

寒玉系の中でも大きく育つ品種「おきな」は、
ひと玉およそ25キロ。
市販されているキャベツは、
15キロほどなので重さはおよそ2倍!
その分、1玉からとれる量が多くなり、
加工用に最適な品種ではあるものの、
手作業での収穫となると大変な労力を伴います。

そこで、5年ほど前から、
収穫にも機械を導入した鹿追町。
その処理能力とは…?


早い!キャベツがどんどん上がっていく」

キャベツを根ごと巻き込んで取り上げ
途中で根を切り落とします。

リーダー
「余分は葉っぱをとって
 コンテナに並べています」

森「驚きの速さですね」

リーダー
夢のキャベツ収穫!便利になったよ」

機械で収穫するキャベツの量は、
1日およそ4千玉!
手作業で収穫していた当時は、
ひとり100玉ほどだったそうで、
その差は歴然。

こうしてキャベツ生産で最も大変な
収穫作業を機械化したことで、
作業時間も1/3に減り、
効率よく生産することが
できるようになったんです。


2017年08月19日(土) |  もぎたてキャベツをいただこう♪


「もぎたてのキャベツを頂きましょう」

上村さん「一番贅沢な食べ方は…」

バリバリバリッ

リーダー「みっしり詰まってるね~」

上村さん
「真ん中が甘くてやわらかい!」

森「スイカみたい」

では「いただきま~す」

ガブッ!!バリバリ…

ムツキ「甘いっ!」

アオイ
「シャキシャキしてて歯ごたえがあって
 めっちゃおいしいです!」

リーダー
あま~い!!

 みずみずしい~~!」

上村さん
「(真ん中の部分が)
 一番甘いし柔らかいと思うね」

リーダー
暑い日はキャベツの丸かじりに限るね!」

鹿追町では、このとれたての
鮮度と品質を保つ為、
コンテナに収穫したキャベツを、
そのまま予冷庫でひと晩冷やします。

翌日にはコンテナごと出荷され
全国へと輸送。
箱詰めなどの作業がない分、
コストも時間も短縮でき、
関東なら出荷から3日目
九州でも4日目には到着し、
鮮度を維持したまま、
加工場へと届けられるんです。

リーダー
「コンテナのまま運ばれるんですね」


「全国へ運ばれたキャベツは
 どういう風に変身していくんですか?」

上村さん
「トンカツ屋さんだったり
 カット野菜のコールスローになったり
 皆さんの食卓に並んでいる形になりますね」

じゃじゃん もんすけです!
鮮度を維持して出荷される鹿追町のキャベツ。
でも、加工された後の栄養価はどうなるのかな?
札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ!
荒川義人教授
「カット野菜は色々な野菜で
 栄養価について研究されていますが
 勿論カットの仕方や時間によって違いますが
 一般的にはそれほど栄養価は下がらない!
 という研究結果がでてきていますね。
 加工や貯蔵の技術がかなり進歩しているので
 生に近い状態で、成分が変化しない状態で
 流通することができるようになったので
 丸ごと買うのは理想としても買えない時に
 “カット野菜だから買わない”ということで
 だから“食べない”ということに繋がると
 そっちの方がむしろマイナスだと思います」
 
それじゃあ、どんな栄養成分が含まれているの?
「特徴的なのはビタミンUという成分ですが
 一般的にキャベジンと言われたりしている。
 これは体の中で胃の調子を整えてくれる。
 具体的には胃酸の分泌を押さえてくれる。
 独特の風味成分イソチオシアネートという
 成分が含まれています。
 悪い菌をやっつける抗菌性や
 体の中の酸化をおさえる抗酸化性など
 だんだんわかってきています」

丸ごとひと玉を使い切れない人は、
カット野菜やパックサラダを買って
積極的にキャベツを取り入れようね!


2017年08月19日(土) |  キャベツ料理をいただこう♪


「鹿追町のキャベツを使ったお料理を
 ご用意いただきました」

リーダー「すごいですね」


「このお料理作ったの今田さんなんです!」

今田
「私が作らせていただきました…」

リーダー「また~??」

今田さん「本当!!」

今田さん
「パスタのサラダなんですけど
 コールスローが乗っています。
 キャベツを練り込んだパスタです。
 パウダーにして練り込みました」

キャベツを細かく刻み、
コールスローサラダをつくり、
パスタと和えるだけのスパサラ。
市販されているカットキャベツや、
コールスローから作れば、
あっという間にできあがる簡単レシピ!

※作り方はレシピコーナーをご覧ください!

http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20170819&selectmonthforcal=201708

料理の腕は一級品という
JA鹿追町の今田さんですが、その味は…?

リーダー
「うほっ!キャベツ!畑のキャベツみたい。
 パスタになってもキャベツの甘みは残ってる。
 甘いよ~」

アオイ
「やっぱりキャベツの甘さがあって
 混ぜて食べると色も良くておいしい!」


「コールスローがまたいいです!
 すごい麺にからんできますね。
 どこを食べてもキャベツのシャキシャキ感を
 楽しめておいしいです」

もうひと品は「キャベツと豚肉のミルフィーユ」。
キャベツと豚バラ肉を重ね合わせ、
バターを入れて、蒸し焼きに。
弱火で15分ほどすれば、完成です!

リーダー
「おいしい。ザクザクと…」

ムツキ
「キャベツが甘くて豚肉と合っていい!
 めっちゃうまい!!」

森「それは今田さんの腕ですから!」

リーダー「すごいシェフです」

リーダー
「星2つぐらいあげたい!!」

今田さん
「星3つじゃないですか」

リーダー
「キャベツ革命があった鹿追町ではあった。
 大きく変化した訳ですよね」

上村さん
「待ち望んでいたのは収穫機!
 それまでは、
 人が全部取って箱に詰めて送る…という中で
 機械化の一貫体制ができたんで
 少なかった作付面積もだんだん増えてきたので
 たくさんのキャベツを食べてもらえるように
 生産者は努力するだけと思います」

今田さん
「今のところ収穫機と言っても
 後ろに人がたくさん必要です。
 始まったばかりですけど、
 これを自動化して人がいなくても
 収穫できる機械を農業試験場や大学と
 一緒になって考えているところです」


「次、来た時どんな風になっているのか…
 ちょっと怖いですね」

リーダー
「まず私達の相手がロボットでしょうね(笑)」

 

みなさん、こんにちは!
今日は、Aびばいが開催するイベントを
紹介するよ。

あす10時からJAびばいの駐車場で行われる
「JAびばい祭(さい)」。

「もちまき」や「野菜詰め放題対決」などの
イベントや、今年の目玉・美唄産小麦で作る
「窯焼きピザ」も食べられるんだって!

豪華景品も当たる「わくわく大抽選会」もあるので
みんなも是非、行ってみてね!

≪第23回 JAびばい祭≫
日時:8月20日(日)午前10時~(雨天決行)
場所:JAびばい駐車場
問い合わせ:JAびばい農業振興部企画相談課
      ℡0126-63-2165

お・ま・け

さて森アナウンサーの収穫シーンで…

バリッバリッバリッ

リーダー
「なんか一生懸命やってるな、この人。
 うわっすげーすげー」

バリッバリッ

リーダー
この野郎!この野郎!
石崎部長!」


やめてください!
 見てるかもしれないんですからっ!!」

-----------------------------------
8月5日のクイズ
「ダイコンを乾燥させて作る加工品は、
 何ダイコンだったかな?」

正解は「切干大根」でした。




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