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2018年06月23日(土) | ♯481 米シリーズ①北海道150年!田植え編
>>

2018年06月23日(土) |  ♯481 米シリーズ①北海道150年!田植え編

北海道…その名が付いてから150年。
農業と共に歩みを進めてきた、北海道の歴史。
中でも、主食であるは、この数十年で、
目まぐるしい成長を遂げてきました…。

30年前に誕生した「きらら397」から始まり、
「ほしのゆめ」や「ななつぼし」、
そして「ゆめぴりか」。
今や、大手外食チェーンのメニューや、
国内線ファーストクラスの機内食
採用されるなど、
かつて「やっかい道米」と言われた北海道米が、
最上級の評価を得て、日本中に浸透!

しかし、こんにちに至るまでには、
先人たちの血の滲むような努力と、
農業技術の目覚ましい進歩がありました…。
命名150年の今だからこそ、
歴史・生産・流通…。
北海道米のすべてに、シリーズで迫ります!

今回のあぐり王国ネクストは…、
米シリーズ第1弾!
北海道米の歴史を、
農業技術の今と昔で体感します。

森結有花アナウンサー
「北広島市にやってきました!
 ここは去年できたばかりの
北広島市役所!」

森崎博之リーダー
「ここに球場もできるんでしょ!
 あっちだ!清宮~頑張れ~!」


「ますます盛り上がるであろう北広島市ですが
 今回は北海道米の今と昔
  農業技術を体感することで知っていただこう…と」

リーダー
「どれくらい昔のことを言っているんですか?」

「150年前!」

リーダー
「わおっ!今年は北海道命名150年ですからね」


150年前の品種が今も作られているんです!」

リーダー
「えええええ~」

森「いいリアクション!気持ちよかったです」

リーダー「どうして?どうして?」


「原点となるのが、その150年前の品種の米!」

リーダー
えええええ~まだ作っているんだ。
 しかも、そっから始まっている!?」

では一緒に学ぶあぐりっこを紹介。

体力には自信あり!お調子者の小学4年生
高橋怜大人(レオ)君と
同じく小学4年生、マジメでがんばり屋さん!
松宮一加(イチカ)ちゃんの2人です!

リーダー
「150年前から北海道ではお米が作られて
 いたんだって!」

レオ
「確かに北海道150周年ですよね~」

森「コメンテーター的な感じがありますねえ」

リーダー
「そんな昔から米食べられてたって知ってた?」

レオ君突然大きな声で
「知らなかった!!」

みんな大爆笑!

リーダー
キャラが…キャラがあります!」


「150年前ってどうやってお米が作られて
 いたと思う?」

イチカ
「田んぼにどんどんどんどん植えてって
 それを10月くらいになったらパーッと刈って
 わ~い!って…」

森「あはは。今はどうやって作られてる?」

イチカ
「今も田んぼに植えてダーッと刈って…
わーい!

リーダーも一緒に「わーい!」

リーダー「変わってない!」
リーダー
「イチカ!150年何してた?
 俺たちは!変わってない!(笑)」

2018年06月23日(土) |  北海道米の原点「赤毛」とは?
果たして…
北広島で今なお栽培されている品種とは、
どんな米なのか…。早速、生産者のもとへ!
米や小麦を生産する
農家の3代目である三戸修さん。
明治時代初期に北広島で始まった
当時の稲作についてお聞きします!

リーダー
「150年前の品種があると伺いましたが…」

三戸さん
「これがそうです!
 150年前の北広島市で栽培に成功した
 『赤毛(あかげ)』という米です」
 
森「あかげ?」

三戸さん
「今の北海道米の原点ですね」

こちらが、北海道米の原点と言われる品種「赤毛」。
実った時に「ノギ」と呼ばれる稲穂の毛が、
赤く色づくことから、そう名づけられたのだとか。

三戸さん
米作りの北限という言葉のがあって
 それが今の函館の大野町くらいまでが
 米作りの北限と言われている」

リーダー
「したら北広島はもちろんですけど
 上川のほうだって
 全然お米作れないじゃないですか?」

三戸さん
中山久蔵(きゅうぞう)さんという方が
 北広島で赤毛の栽培に成功して
 それを全道に広めたんです
 
リーダー「きゅうぞうさんスゲー!」

三戸さん
「赤毛がなかったら皆さんが食べている
 “ゆめぴりか”“ななつぼし”
 作れなかった!」

リーダー「いや~すげー」


「こちらは北海道米の系譜です。 
 ずっとたどっていって…
 一番最初にあるのが、
 今見せてもらった赤毛という品種です」

リーダー
「その後は坊主になるんだね(笑)
 何なの?坊主って?

三戸さん
「赤毛の毛をなくしたことで…」

リーダー
「そうか!毛がないから坊主なんだ!」

「赤毛」は、なんと言っても
寒さに強いのが特徴でした。
今の米と比べると、
粘りややわらかさはなかったものの、
当時は貴重な食料源となった品種なんです。

リーダー
「でも何で今これを育ててるんですか?」

三戸さん
「初めて中山久蔵さんが北広島で
 栽培に成功した米を
後世に残していきたい!」

リーダー
「そんなの知ったら…
 久蔵さん泣いてるんじゃない?」

三戸さん「喜ぶ?」

リーダー(空に向かって叫ぶ)
「まだ作ってるよおおおお~」


2018年06月23日(土) |  久蔵さんや先人の苦労を体験しよう!
じゃじゃん!もんすけです!
寒地稲作の父と呼ばれる、
中山久蔵(きゅうぞう)さん。
実は北広島には、久蔵さんが暮らしていた
駅逓所(えきていしょ)が残っていて、
そこには当時を再現した水田もあるんだよ。
一体どんなヒトだったのか、
学芸員の方に聞いてみたよ。

北広島市 教育委員会
学芸員 畠 誠さん
「チャレンジすることを惜しまない人!
 同じようなお米を育てたいという人に
 無償でお米をと提供したり、
 あるいは育て方を教えたり…
 とても長い間、栽培指導を続けていたそう」

稲作には向かないと言われていた北海道、
当時は、どんな苦労があったの?

畠さん
「川の水を引いて水田に使っていたんですが
 そうすると川の水が冷たくて、
 うまい具合に育たないということで
 暖水路(だんすいろ)ということで
 迷路のようなものを作って水を這わせて
 それで温めて水田に注いでいたようです。
 その他にお風呂のお湯を使って温めたとか
 そんなことが言われています」

三戸さんら生産者の「赤毛種保存会」が栽培する
赤毛米を北広島市や地元の商工会が中心となって
加工品を開発!
赤毛米を残そうと地域一丸となって
PRしているんだって。

ほかにも、地元の小学生による田植えや、
収穫した米を給食に活用したりと、
久蔵さんの思いが受け継がれているんだよ!

今の北海道米は、久蔵さんら先人たちによって
支えられていたんだね!

さて、あぐり一行が学んでいる赤毛。
果たして、当時の田植え作業とは…?


「150年前は手植え…
 何年前まで手植えだったんですか?」

三戸さん
「昭和45年くらいから田植え機がそこそこ出てきて
 昭和50年代になると、ほぼ全ての農家で
 田植え機を導入された時代ですね」

リーダー
「東川町で祖父母が米農家をやっていて
 田植えも稲刈りもまいとり手伝っていた!
 小学校の間は手でやってました」

三戸さん
大変ですよ…
 腰が痛いですから!」

リーダー
「分かるだろっ!何言ってるんだ」

当時の田植えは、もちろん手植え!
それでも工夫を凝らした、
こんな農具も使われていたんです!


「みたことない道具なんですけど…」

リーダー「まんま当時のものですか?」

三戸さん「そうです!」

森「何だと思う?」

レオ「転がして使う!」

リーダー「転がしてどうする?」

レオ「どうしよう…」

リーダー
「何のために転がすんだ!?」

イチカ
「線をつけて…
そこに沿って植えていく!」

三戸さん「大正解!」

リーダー「すご~い」

そうなんです!
こちらは、大昔に使われていた、
「コロ」と呼ばれるアイデア農具。
その名の通り、転がすと水田に目印がつき、
等間隔に苗を植えることができたんです。
リーダーも、早速挑戦!

2018年06月23日(土) |  いよいよ田植え!今年はどうなる!?

さてコロにリーダーも早速挑戦!

リーダー
「三戸さん。これ押すの?引くの?」

三戸さん「押すの!!転がすんだよ」

さて押してみますが…

リーダー「もう辛い!」

森&あぐりっこ
「リーダー頑張れ~」

と応援していたことろ-

カメラマンさん尻もちつきました(笑)

ちなみに、転がしたあとを見てみると…?

碁盤の目のように跡がついています。
この線と線が交差したところへ、
等間隔に苗を植えていくんです。

そうすることで、苗にムラ無く陽が当たり、
生育が均一に揃い、
収量の増加にも繋がったといいます。

リーダー
「はい~着きました!」

ということで、リーダーが付けた目印に、
赤毛の苗を植えていきます!

レオ「うお~気持ちいいなあ~」

苗を植えていきます。

リーダー「土の感触どうですか?」

イチカ「すっごくやわらかい!」

ぎゅっと苗を植えていきますが-


「レオ!大丈夫??動けない?」

リーダー
「ツイスターゲームになってる?」

初めての田植えですが、
順調な滑り出しのあぐりっこ。

続いて、去年も手植えを体験し、
泥まみれになっている森アナ…。

今年こそはスマートに植えたいところですが…?

森「大丈夫ですよ!」

と言っていますが…

リーダー
森さん、どうした?
 手が沈んでいますよ!?」

まさかの足と手が埋まってしまう森アナ!

「大丈夫ですよ…(少々焦りが)」

なんとか手を抜いて立ち上がった…
と思った瞬間

「キャー」

やはり倒れちゃいました。
なのに-

「まだ大丈夫です!」

リーダー
「何が大丈夫なんだ?」

案の定、今年も泥だらけになる森アナ。
それに釣られるように…?

リーダー
ちょっと待ってレオ!レオ~~」

レオ「こけた~~!!」

リーダー「もう泥だらけですね…」

森「そうですね…」と話した瞬間!

バシャーン

リーダー「森さ~ん!森さ~ん!」


泣きそうなんですけど…出来ない!!」


2018年06月23日(土) |  手植えで実感!感謝と楽しさ
開拓当時からこうして泣き笑いを繰り返して
育まれてきた、北海道の稲作。
先人たちの苦労を噛みしめるように、
ひとつひとつ苗を植えていきます。

イチカ「おわりました~!!」

リーダー
「イチカお疲れ様!どうまだやりたい?」

イチカ
「まだやりたい!楽しい!!」

リーダー「本当!すごいね~」

レオ
「終わりました!難しかった!」

三戸さん「難しかったか!?」

森「終わりました~」
…ということで赤毛の田植え作業が終了。
途中から、リーダーが付けた目印も、
あまり関係なくなってしまったようですが…?

三戸さん
「初めてにしては上出来です!」

リーダー「優しい…」


「心に染みます…今は…」

リーダー「そうだよね~」


「さてここからは場所を移して
 最新の田植えを見に行きましょう」

リーダー「最新の田植え?」


150年の進化というものを見に行きましょう」

リーダー
「いきましょう!
 またべちゃべちゃにならないでくださいよ」


「早く下着を替えたいんですけど…私は…」


2018年06月23日(土) |  士別市の巨大水田にビックリ!!

北広島で北海道米の原点となった品種、
赤毛の手植え作業を終えたあぐりメンバー。

翌日、今度は最先端の田植え作業が行われている、
ある米どころへ!


北へ約180キロ移動しまして
士別市にやってきました」

リーダー
「来たね~随分に上にきました。
 北海道でも北のほうですよ」

リーダー
「ぱっと見る限り…
 士別の田んぼはでかいな~!

森「本当に広いですよね~」

士別市の上士別地区で稲作を営む
水留 良一さん。
これほど広大な水田が広がっている理由とは…?

リーダー
「昔からこんな田んぼがでかいんですか?」

水留さん
「2009年に国営の基盤整備事業が始まりまして
 それから標準区画が3.4ヘクタールに!」

リーダー
「34ヘクタールが標準なんですか!?」

水留さん
「最大がですね…6.8ヘクタール!
 北海道で一番大きい田んぼです!」

あぐり一行「へええええ~」

日本トップクラスの大水田が広がる上士別地区。

もともと小さな水田がいくつもあったところを、
国営事業で大区画化。

分散した農地をまとめることで、
作業効率など生産性アップを図ったんです。

リーダー
「いっそのこと
 27.2ヘクタール(3.4×8)にすれば…?」

水留さん
「それ!30年後にはありえるかもしれない!」

リーダー
「オレ。未来の預言者じゃない!?」

ちなみにあぐりメンバーの後ろに広がる水田が
4.4ヘクタール。
北広島の赤毛を植えた水田の、
実に55倍もの広さになるんです!

「55倍のこの広さの田んぼの
 手植えやるってなったらどう?」
イチカ
「心が持たないと思う…」

そうだね(笑)

2018年06月23日(土) |  運転していない…?自動操舵田植え機!

さてあぐり一行の前に現れたのは…


「こちらが今使われている
 最新の田植え機です!」

リーダー
「田植え機はあぐり王国で何度も観てるし
 いまさら最新と言われてもなあ…
 というところが正直ありますよ」

水留さん
「普通の田植え機なんですが
 ちょっと違うところがありまして…
 ではお願いします!」

ブルン

リーダー
「お父さんからの指示で
 跡継ぎの息子さんがスイッチを入れました」

果たして、上士別地区の大水田で行われている、
最先端の田植え技術とは…?

ブルーン。

リーダー
すごいスピードで植えられていきますね」

森「次から次へと苗が植えられていきますね」

リーダー「あれ?」

「えええっ!」

リーダー
「息子さん。苗の補充必要なんです、ああやって…
 でも運転してないよ!今誰も!」

森「危なくないですか?」

リーダー
「でも右行ったり左行ったりしてんだよ。
 でも誰もハンドル握ってないじゃん!?」


「私達の方をむいてますよ!!」

リーダー「運転して!運転!」

森「ハンドル持って!」

水留さん
「我々IT農業研究会なんですけど…」

リーダー「IT農業?すげ…」

水留さん
「我々IT農業研究会!

リーダー
「なんか声張ってきた!張って言ってきた!」

水留さん
GPSを使って自動操舵で直進させている!」

水留さん
「人は苗の補給だけをしているんです」

リーダー「すごいやつだ!」

そうなんです!
上士別地区では、田植え機にGPS機能を搭載し、
現在地を正確に把握しながら、
自動で直進してくれるんです。
従来であれば運転する人
苗を補充する人 が
必要だった田植えを、
ひとりで行えるようになったんです。


「だってこの広さで端っこまで行くのに
 5分もかかったかな?」

リーダー
「もう着いたの?
 着いたかどうか遠すぎて分からない!
 何メートルあるんですか?」

水留さん「370mくらい!」

リーダー「うわおっ!!すげー」

これほど大きい水田になると、
人がまっすぐ運転するだけでも、
大変な集中力が必要になります。
自動にすると田植えの精度は上がり、
作業負担は軽くなるほか、
農業初心者など不慣れな人でも
できるメリットはあります。
…とはいえ乗っている人は、
苗を補充し続けなければいけません。
特別にあぐりっこ2人も乗せていただくことに!

2018年06月23日(土) |  今も昔もみんな一生懸命だ!

リーダー
「ではスタート!」

早速苗を渡しています。

イチカ「すごい重い!」
歯を食いしばって作業するレオ。
イチカ
「これぐらい手植えでやるのは
 すごい難しいと思う。
 一列だけでも、この距離やったら…
 すごい手と体が
 ぐちゃぐちゃになっちゃうと思う」
上士別IT農業研究会では田植え機のほかにも、
水田の水管理を自動で行うシステムも
試験的に導入。
気象データや生育状況をもとに、
その時に最適な水位や水温などを、
スマートフォンで管理。
通常は人が行う水の給排水が自動
できるんです。

リーダー「おかえりなさい」

森「手植えと比べてどうだった?」

レオ「こっちの方が楽だった…」

森「どのくらい(苗)重かった?」

イチカ
「国語と算数と理科と社会の
 教科書を全部合わせたくらい!

リーダー「それは重い!重たいわ!」

体を目いっぱい使ったあぐりっこ。
最後に士別市があるJA北ひびき産のななつぼし、
「氷点の舞」で握った塩むすびを!

いただきま~す!!

レオ「うまいっ!」

リーダー
「でも正直…ただ握っただけじゃないか?」

イチカ
「でも…なんか愛情も入ってる!」

大人チーム「うわ~~(感動)」

水留さん
「我々もここで農業をさせてもらってますが
 親はここを馬で耕して手で苗を植えた…
 そういった先人の方々の苦労のおかげで
 我々は農業をやれている」
水留さん
「それと“きらら397”をはじめ“ゆめぴりか”まで
 この品種開発の技術者たちにも
 我々は感謝してる」

リーダー
「赤毛という品種の存在、
 農家の方々の存在がなかったら
 北海道が一大お米産地
  なってないんだってことを
 改めて感謝したいですね。
 レオ今どんなこと思っているの?」

レオ「もう1個食べたい!」

あははは♪

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6月16日のクイズ
「食べやすいセロリを生産する、
大きな湖がある町は、どこだったかな?」

正解は「洞爺湖町」でした。




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