薬味…。 それは、独特の香りを持ち、肉や魚など、 幅広い料理の風味にアクセントを与える食材。
そんな薬味に代表されるのが香味野菜。 中でも、高知県を主産地とし、 北海道での栽培は珍しい野菜が、 道内唯一と言われるマチで、 生産されているんです!
今回のあぐり王国ネクストは、 道内で唯一生産される、 番組初登場の香味野菜に注目します。
森結有花アナウンサー 「道南の八雲町にやってきました!」
森崎博之「キレイだよね~」
森アナウンサー 「今回注目するのは 道内ではここ 八雲町でしか生産されていない ものなんです」 森崎「思い当りません…」
森 「それもそのはず。 番組初登場の野菜ですから!」
森崎 「番組初登場がまだあるんですね。 今年このセリフ何回言ったか 分かりません」
森崎 「今日取材する食材聞いているんですけど これ北海道で育っているの??って」
森 「北海道では八雲町でしか生産されていない!」
森崎 「聞きたいことがいっぱいある」
ではあぐりっこをよびましょう。
今回のあぐりっこは、 何でもチャレンジしたい! 好奇心いっぱいの高谷涼々(スズちゃん)と、 大好物はハンバーグ! 食べることが大好きな工藤海翔(カイト)君、 小学5年生の2人です!
森崎「今日の野菜わかるかな?」
あぐりっこ「わかんない」
森崎「予想立てるとしたら…」
カイト「知らん!」
森崎 「知らん…ほっとするわカイト(笑)」
森 「香味野菜が生産されている畑に やってきました…生産者の梶田さんです」
生産者の梶田和夫さん。 八雲町名産の香味野菜のほか、 モチ米、ホウレン草、ニラを生産しています!
「よろしくお願いします!」
森崎 「あの野菜が北海道で栽培されているんですね」
梶田さん「そうです!」
森崎「何年くらい栽培していますか?」
梶田さん 「40年くらいは経っていると思います」
森崎「ええええ~なぜ知らなかったんだ…」
森崎 「ではその野菜はどこになってるんですか?」
梶田さん「こちらの方に!」
森崎「やっぱりだ!」
梶田さん 「かき分けてもらって… あ~ちょっと見えてますね~」
あぐりっこ「何?何?」
森崎 「あぐり王国でこんなに探し物を することなんてないですよ!」
森崎 「はっ!分かった!あった~!」
スズ「何が~??」
森崎「こうなるんだ!」
森「たけのこみたい!」
森崎「これ取っていいの?」
森「スズ取ってみたら?」
梶田さん「引っ張ってみたら?」
森崎 「何だか分からないまま引っ張ってみると…」
プチンッ!
森崎 「実際のものを手にしたことは?」
スズ「ない!ない!ない!ない!」
森崎「なってるのを見た事は?」
スズ「な~~~い!!」
森崎 「これが北海道でなってるんだ。 主な産地はどこなんでしょう?」
梶田さん 「一般的にスーパーで売ってるのは高知県。 高知県はミョウガは有名ですね」
森崎 「北海道のミョウガ初めてみました~♪ うわ嬉しい~!!」
森崎 「この葉っぱにみょうががなるんじゃなく… 未熟なものってことですか?」
梶田さん 「いや!これは…花なんです!」
あぐり一行「えっ???花??」
森崎「どこが花なんですか?」
梶田さん「これが咲いてる状態」
森崎「咲いちゃった~!」
森 「花が咲く前の状態を収穫する?」
梶田さん 「そう!咲く前を食べてる!」
ちなみにミョウガを株ごと抜いてみると-
森崎「うわーすげー」
森「こんな風になってるんですか!?」
森崎 「俺にはカニにしか見えない!」
ホントだ!カニだあ!
森 「上から何かかけてるんですか?」
梶田さん 「もみ殻を…色が良いか悪いか…」
森崎「関係あるんですか?」
梶田さん 「関係あるんです。 もみ殻から出ちゃうと黒い…」
森崎 「色が(もみ殻からでちゃうと) 紫から黒みたいになっちゃってますね。 日光を避けるためにもみ殻をかける?」
森崎 「毎年ここで作っているんですか?」
梶田さん 「そう!この株は10年くらい 同じ場所で生育できる!」
森崎「10年ももつんだ!」
ミョウガの栽培はまず、 去年、収穫した株が畑に残る5月頃に、 発酵させた鶏糞を撒いて土作りを始めます。
そして6月ごろには株の上を モミ殼で覆って生育させ、 開花する前の8月中旬には収穫となります。
ミョウガの栽培は、 このサイクルを毎年繰り返すのです。
森崎「まさにいま収穫最盛期!」
森 「1か月半でどれくらい収穫するんですか?」
梶田さん「え~と1トン半くらいかな」
森崎「これが1500㎏もですよ!」
森 「でも葉っぱをかき分けて 収穫していたじゃないですか? そういう風に収穫するんですか?」
梶田さん「そうです。1個ずつ!」
ということで収穫作業を見させて頂くと-
森崎「あははは!」
森「見えない!!」
森崎 「あそこに正座をして…下から見て… こうやって見つけるんだ…」
森崎 「何か探しているよね!」
あぐりっこ「あははは」
森崎 「どんな農産物も大変だけど なかでも大変そうですね」
スズ「なんかすごい…大変そう!!」
すると3分ほどで大量に収穫!
森「すご~~い!」
森崎「なんだこれ!!」
収穫はモミ殼で覆われているミョウガを 手で払い、 一つ一つ丁寧に手作業で行います。 この大変な作業を、 あぐりメンバーも体験させていただきました!
カイト「あった…」
森崎「簡単?」
カイト「なんか…疲れる」
森崎「もう疲れたの!?」
続いてスズちゃんも!
スズ「簡単にとれた!」
森崎「この調子で何個とれそうだ?」
スズ「どうだろう…20個くらい?」
森崎「うおおおお」
ということで、 あぐりっこはもう少し梶田さんと一緒に 収穫のお手伝いを!
ミョウガの畑に埋もれながら、 わずか20分ほどの作業でしたが、 収穫したミョウガの量は…?
森崎「どうだった?」
スズ「大変~!!」
森崎&森「とったね~」
スズ「大変だけど楽しい!」
これまで数々の作物を収穫してきたリーダーも、 初めての作物ということで…
森崎 「収穫は簡単! どんどん取りたくなってくる! あったあった!楽しいなあ~」
森 「おいしい!確かに水分すごいですね。 香りが爽やかですね」
梶田さん 「好きな人はそのまま味噌つけて食べる!」
香味野菜ということで、 あぐりっこも少しだけ試食を!すると…
スズ 「うわっ!おいしい!スズこの味好き!」
森崎「おおおお!そうなの♪」
カイト「あいひい!すごくおいしい」
ところが-
スズ「辛い…」
梶田「辛いしょ」
スズ「辛くなってきた…」 森崎「どんどん辛くなっていくね」
じゃじゃん、もんすけです! シャキシャキの歯ごたえと、 スッキリした辛味が特徴のミョウガ! 一般的には、料理に添える薬味として 味わう食材だけど、 いったい、どんな栄養があるのか、 札幌保健医療大学の栄養学科の 荒川先生に聞いてみたよ。
荒川義人教授 「栄養に関係する成分としては ナトリウム排泄してくれるをカリウムや お腹の調子を整えてくれる食物繊維とか 普通の野菜と同じように入っているんですが 何と言ってもアルファピネンがあります。 血行を良くしてくれたり 食欲増進・ストレス緩和したり、 夏バテ気味の体調を回復してくれる! そんな効果を期待できますね」 アルファピネンという成分を 効率的に摂取するには、 油や衣でしっかりコーティングして、 熱をかけることが大切なんだって!
北海道産のミョウガをたくさん食べて、 夏の疲れを吹き飛ばそ~!
ミョウガの畑を離れ、 納屋に移動してきたあぐりメンバー。 これからミョウガの出荷作業を 見せていただきます。
森崎 「キレイに洗われていますね」
梶田さん 「昨日とってきて一晩置いたものです」
森 「収穫してすぐ洗って ちょっと乾かすってこと?」
梶田さん「はい!そうです」
LサイズやMサイズ、規格外など、 大きさによって分け出荷用パックに詰めます。
梶田さん 「見た目をキレイに入れて55~60gの間で…」
森崎「大変~」
梶田さん 「自分の頭の中でイメージしてやると…」
森崎 「59グラム!何それ!」
森「すご~~い!そんなピタッときます?」
梶田さん「ピタッときますよ!」
出荷基準の55~60gにするため、 大きさによって本数を変え、 パック詰めするのです。 その熟練技をあぐりっこも体験!
カイト君は…54g!
スズ「うわ~惜しい~!!」
わずか1gの誤差!! 果たして、スズちゃんは?
なんと…57g!!
森崎「うおおお~すごい!」
森崎「どうですか梶田さん」
梶田さん「いや。これはすごいわ」
スズ「ヤッター♪」
森崎 「ミョウガキッズですよ、この子!」
ということでミョウガを使った アイデアレシピを 地元女性部で梶田さんの奥様 梶田節子さんに教えていただきます。
しかも今回は料理の脇役ではなく、 主役として使えるミョウガレシピです。
森崎 「今日は何を作ってくれますか?」
節子さん 「ミョウガのドライカレーを作ります」
森崎 「この暑い炎天下でドライカレー! 最高じゃない!?」
森「ですね~」
森崎「食いたいわ~」
1品目は子供でも楽しめる、 ミョウガをふんだんに取り入れた、 ドライカレーです!
※詳しい作り方はレシピコーナーへ! http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180908&selectmonthforcal=201809
森 「息子さんはミョウガ好きですか?」
節子さん 「残念ながら大嫌いです」
あぐり一行「え~~!ビックリ」
だから生まれるアイデアレシピ!
そしてもう1品。簡単調理ですぐできる! ミョウガのマヨネーズ和え。
節子さん 「私あのミョウガが苦手でして…」
あぐりっこ「えええええ」
節子さん 「嫁ぐまで!食べたことがなかった… 他の農家さんに教えて頂いて それで食べられるようになったんです!」
森崎「へえ」
節子さん 「なおかつそれをご飯の上にかけて食べる! それをしてから夏バテがないですね」
ミョウガのアイデアレシピが完成!
ではいただきま~す!
まずはミョウガのドライカレー。
スズ「おいしい!」
森崎 「シャッキシャキだ~うまい! カレーにあいますね」
森 「噛んでいくごとに ミョウガの爽やかな香りが出てきますね」
森崎 「食べるごとに食欲そそられて 食い進めてもお腹がすきます! これは夏バテ知らずだわ~」
続いてミョウガのマヨネーズ和えも…
カイト「おいしい!」
森崎 「ミョウガとハンバーグどっちが好き?」
カイト「同じくらい!」
森 「香りも生だから強いんですけど 辛味もなくマヨネーズとかつお節で マイルドになって食べやすい!」
森崎 「私はご飯とやってみたい! おいしい~!僕人生最後のご飯は 納豆ごはんが良いって 言ってたんですけど ミョウガご飯かもしれません! これうま~い♪」
道内唯一の産地である八雲町で、 ミョウガ生産にふれたあぐりメンバー。 生産者の梶田さんも交え、 それぞれ感じた思いを伺います。
スズ 「お刺身とかに添えたりしかしてなかったけど こういう風にお料理にして食べてみて すっごいおいしくてビックリした」
森 「変わりますよねミョウガのイメージが。 添え物から主役にもなる!」
森崎 「北海道全域での メジャーな野菜ではないかもしれないが どういう思いで作っていますか?」
梶田さん 「皆さんに食べて頂きたくて作っているので 刻んで入れるとかだけじゃなくと 色々な食べ方があって おいしいということを知ってもらって みなさんに買ってもらって 食べてもらえれば幸いです」
---------------------------------- 9月1日のクイズ 「札幌で栽培されている、 水分豊富な葉物野菜は何だったかな?」 正解は「レタス」でした。