私たちに栄養を与える、大地の恵みたち。 血や肉を作る栄養。 体の調子を整える栄養。 エネルギー源になる栄養。
実は、この作物たちも、 栄養を与えられて育ちます。
その栄養とは、肥料。
肥料は土を支え、作物を支え、 ひいては私たちの食生活を支えているのです。
今回のあぐり王国ネクストは 農業の縁の下の力持ち、肥料に注目します。
森結有花アナウンサー 「鹿追町にやっていました」
森崎博之リーダー 「寒い…厳しいねえ~。 鹿追町って町は畑作・酪農も! 農業が主幹産業の町ですね!」
森アナ 「今回は肥料について学んでいきます! JA鹿追町に肥料の配合工場があるということで 肥料がどのように作られているのか? 肥料がどれだけ農業にとって重要なのかを 学んでいきたいと思います」
森崎リーダー 「ただ学ぶといっても難しいですよ! なかなか肥料だけで30分農業バラエティ というのは難しいですよ」
森アナ 「そうですね。 我々も色々腕も試されるかもしれませんね」
森崎リーダー 「ものまねのレパートリー 全部出さなきゃならないですよ!」
森アナ「そ…それは大丈夫です!」
リーダー「何がみられるかなあ?」
森アナ 「そういうフリはいらないですから」
リーダー 「今日あぐりっこがついてこられるか心配」
森アナ 「いつもの小学生あぐりっこではなくて この子たちに来ていただきました」
今回のあぐりっこは、帯広農業高校の2人! 農業科学科2年の北村慎吾君と、 同じく2年生、酪農科学科の竹市愛華さんです!
リーダー「面識は?」
あぐりっこ「…みたことあるぐらい…」
リーダー 「そうですか?第一印象は?」
あははは。
森アナ「くっつける番組じゃないです!」
リーダー 「アイカは今回で3回目! 十勝で酪農を営んでいるんだよな」
アイカ「今も高校で勉強してます」
シンゴ「農業科学科です」
リーダー 「したら肥料について学んでいるでしょ」
シンゴ「3要素ぐらいしか…」
リーダー「言ってみよう」
シンゴ 「窒素・リン酸・カリウムです」
リーダー 「合格!それぞれどんな働きがあるかな?」
シンゴ 「あっ…ちょっ…」
リーダー 「出直してこい! そんなんでやってられるのかあああ」
一行がやってきたのはJA鹿追町。 肥料作りは、冬場にピークを迎えます。
森アナ 「今日はどのように学んでいくのか? こちらをご覧ください。 漢字がたくさんあります」
森崎リーダー 「おおお~篠原涼子さん、 今日はどんな勉強でしょうか?」
篠原涼子さんのモノマネ中の森アナ 「はい! 今日は肥料について学んでいきます」
森崎リーダー 「上手!上手!まずは何ですか?」
篠原涼子さんのモノマネ中の森アナ 「まずは肥料とは何か? 基礎知識について学びます」
リーダー 「すげー涼子さんだ涼子さんだ!」
篠原涼子さんのモノマネ中の森アナ 「シンゴ君わかった~? 返事はもっと大きな声で~!」
モノマネのクオリティが、 それなりのレベルだったことは、 本っ当にどうでも良いこととしまして、 今回、少し難しいテーマなので、 ご覧のように順を追って学んでいきます。
森崎リーダー 「家庭菜園は色んな方がやっていて どういった肥料がうちには合っているか? 作物によってどう違うのか? まだわかりませんからね。 今日30分ご覧になって お役立ていただきたいですね」
森アナ 「はい!ではしっかりと学んでいきましょう」
リーダー 「あれ?どうしました涼子さん」
気持ちが折れた森アナ 「急に恥ずかしくなりましたあ」
JA鹿追町の今田伸二さんに、 肥料について解りやすく教えて頂きます!
今田さん 「肥料を知るには土を知る! 土の中にはたくさんの栄養分があります。 その中で窒素・リン酸・カリウムが 作物にとって非常に重要になってきます」
ところで肥料は、 大きく2つの種類に分けられます。
一つは有機質肥料。 植物や動物などに由来するものを原料として、 土壌改良効果が高く、 ゆっくりと効果が出るといった特徴があります。
もう一つは無機質肥料。 化学的に合成された無機物を原料として、 肥料としての効果が高く、即効性がある、 といった特徴があります。
森崎リーダー 「有機肥料とか、たい肥などはいいんだけど 配合肥料とかは…悪役みたいな感じまで 言われたりするような感じありますけど ああいうのって何なんですかね」
今田さん 「心理的なものだと思います。 自然にできたものと 人間が作ったものの違いなんですよね」
今田さん 「それを全部を有機物にするかっていうと かなり生産量も落ちますから そこはみなさんに供給する立場としては かなり難しい…」
リーダー 「口に入るものはしっかりと天然のものだけど 土の栄養素としてこういう肥料が 北海道の場合、重要なんだってことを ちゃんと考えたいなって思います」
森アナ 「さあ2時間目は土壌分析について学びます」
リーダー 「土壌分析! なにやらすごいところに来ましたよ」
森 「今回は二人の通っている帯広農業高校から 土のサンプルが届いているんですよね」
リーダー「調べてもらいましょう」
岡崎さん 「こちらはリン酸の抽出液を加えます」
森アナ 「その液体をかけることで 窒素とかリン酸とかカリウムとかが 抽出できるってことですか?」
岡崎さん 「そうですね。 この土の中の窒素・リン酸・カリウム、 すべてを計るわけではなくて 作物に吸収される成分だけを この抽出液を使って 土の中から溶かし出します…」
あぐり一行「…」
目を見開いたまま、しばし沈黙…
リーダー 「ごめんなさいね。 今日バカが来ちゃってすみません!」
ちんぷんかんぷんで逆に大爆笑。
土壌分析は、とても複雑な工程を経て、 結果が出ます。
三大要素をはじめ、およそ25項目の成分を、 それぞれの方法で抽出、分析。 高度なテクノロジーと専門的な知識、 そして時間が必要となります。
リーダー「リン酸は分かりました。次は?」
岡崎さん 「交換性カリウムの分析について 見て頂きます」
リーダー「…何カリ?」
岡崎さん 「交換性…あっごめんなさい。 次はカリウムの分析について…」
リーダー 「いいんです、そんな。 バカ用に言葉、直さなくても!」
森アナ 「それではお待ちかねです! 帯広農業高校の土壌の分析結果を 見てみましょう」
リーダー「いまどんな気持ちですか?」
アイカ 「どんなものが入っているのかドキドキしてます」
シンゴ「結果が楽しみです!」
リーダー「ではこちらです!」
岡崎さん 「こちらが帯広農業高校さんの 分析結果になります」
リーダー 「さっぱりわからないんですけど…」
岡崎さん 「こちらの診断表は土の養分状態… 健康状態がわかるカルテのようなものです」
リーダー 「じゃあ尿酸値が高いとか コレステロールがどうだとか そんな感じで現れているんですか?」
岡崎さん 「はい!先ほど説明した肥料の3大要素で言うと リン酸は一番低い状況になってます」
リーダー「低い!低いよお」
岡崎さん 「交換性カリウムに関しては 基準値よりも高い状態になっています」
リーダー「ああああカリありすぎ」
岡崎さん 「続いて抽出性窒素なんですけど 100g中4.7mmということで 基準値よりもやや低い状態になっている」
リーダー 「盲目的に肥料をやるだけではない。 大事なものを足してあげないと… 野菜のため、ひいては私たち消費者のため… ということになっていく訳ですよね~ こういう研究がされていることさえ 知りませんでした…」
森アナ 「北海道の農業を支える大事な仕事です!」
次は肥料の設計について!
今田さん 「さきほど土壌分析をして 不足や過剰が分かりました。 それだけでは施肥設計はできない!」
森アナ 「肥料がどのようにできているのか? 工場見学をさせてもらいましょう」
リーダー「大きな工場ですね!」
ここからはJA鹿追町の加藤真哉さんに ご案内頂きます。
リーダー 「肥料を撒く量が減る… それは農家さんが肥料を買うのが少ないから いいこと…私たち消費者にとってもいいこと。 でも肥料屋さんにとしたらいいこと??」 加藤さん 「私たちは農協ですから 生産者のコスト軽減が一番望まれること!」
リーダー 「農家さんがより良い環境で 栽培に集中できるように…」
加藤さん 「それとコストを下げること!」
リーダー 「その分、生産者の増益につながる! 収入にしっかりつなぐ。 まさにこれは共同組合の理念ですね」
加藤さん 「そういうことを考えて仕事をしてます!」
リーダー「素晴らしい」
森アナ 「今日学んだ肥料を使っている 生産者にお越しいただきました!」
JA鹿追町女性部の 植田葉子さんと高野恵さん。 鹿追産のじゃがいもを使って、 給食を作ってくれました!
チーズ入りのいももちと、 タケノコ代わりにジャガイモが入った チンジャオロースです!
詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい! http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20190202&selectmonthforcal=201902
森アナ 「みんな、いももち作りますよ、十勝の人」
リーダー「そうなの?」
森アナ「作りますよね」
高野さん「はい作りますね!」
植田さん「主食になる時もあります」
森アナ 「お昼ご飯に食べるときもありますし おやつにすることもありますし、 あと1本にしたものを冷凍して 入れておきますよねっ!!!」
植田さん 「はいはいはい!よくご存じで!」
高野さん「詳しいですね」
リーダー 「しないよ~いももちを1本まんま冷凍?」
森アナ 「するんですよ。で解凍して切って…」
高野さん「好きな時に食べるようにね」
リーダー 「へええ~アイカの家もいももちするの?」
アイカ 「します!今、話に出てた通りですね」
さすがジャガイモの名産地! 十勝には、独特のジャガイモ文化があるようです! 続いて、チンジャオロースもいただきます!
シンゴ 「すごく美味しいです。 イモもシャキシャキしていて 味付けも美味しくて、すごく良いです!」
森アナ 「タケノコのコリコリした食感とは また違う食感がありますね。 ジャガイモ自体の味が あっさりしているのでご飯に合いそう」
リーダー 「そうですね。油との相性いいですね。 十勝の人はいももちを主食にしてるって事は いももちとチンジャオロースでいける?」
高野さん「いけます!いけます!」
リーダー 「イモをおかずにイモ食える!」
高野さん「ダブルいもです!」
リーダー 「いもだんごが主食って初めて聞いた…。 う~ん!全然いける!!!」
森アナ 「最後は肥料の重要性について 実際に使っているお二人に 聞いていきましょう」
リーダー 「肥料ってどういう存在ですか?」
植田さん 「肥料は作物を作るうえで 収量を安定的にしてくれるもの」
リーダー 「農協さんがおっしゃっていたのは 生産者の負担を少しでも減らしたい! だから有効な肥料を過多に渡すのではなく 少なく済むように肥料を開発しているって」
高野さん「その通りだと思います」
リーダー 「農家さんのコスト減、 ひいては作物の出荷の値段、 つまり私達の台所にも関わってくるような お話だなあって思いました」
リーダー「あぐりっこはどう思った?」
シンゴ 「簡単に土壌分析といっても あんなにっ時間をかけて やっているいるとは知らなかったし、 学校でも学べないことも多かったので すごく充実した1日でした」
アイカ 「自分(の家)は酪農家なので 飼料作物に使う知識として 役立てればと思いました!」
リーダー 「良い肥料から土ができて 農家さんの手をかけて 作物が出来上がるんだってことが 分かりました。 十勝がますます大好きになりました!」
お・ま・け
ものまね森アナシリーズ! 最後は2代目あぐりMC佐々木佑花アナウンサー。
リーダー 「そのあとは何を学びますか? 佐々木佑花さん?」
佐々木佑花さんの物まねをする森アナ 「みなさんお疲れさまです。 お疲れ様です! 4つ目は肥料の作り方ということでですね 工場に見学に行って 肥料がどういったもので…」
一気に話し出すユウカちゃん風の結有花アナ。 こちらも結構似てる!!!
モノマネ得意な森アナでした! ---------------------------------- 1月26日のクイズ 「はるちゃんのトマトケチャップ工房がある町は、 どこだったかな~?!」
正解は「江別市」でした。