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2020年01月11日(土) | ♯552 酒米の里 新十津川編
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2020年01月11日(土) |  ♯552 酒米の里 新十津川編
日本を代表するお酒、日本酒。
その原料が、お米だということは、
おそらくみなさん、ご存知のことでしょう。

ところでそのお米、
普段私たちが食べているものだけではなく、
日本酒のためのお米、
酒米(さかまい)と呼ばれるお米もあること…
知っていました?

今回のあぐり王国ネクストは、
日本酒と酒米の関係に注目します!
森結有花アナウンサー
「あけましておめでとうございます!
 2020年、最初のあぐり王国です!」

森崎博之リーダー
「本年もよろしくお願いします。
 いや~明けましたね。どうお過ごしでした??」

森アナ
「今年はですね実家に帰りまして
 美味しくお料理とお酒を楽しみました」

森崎リーダー「お酒と言えば…」

森アナ「今週は日本酒に注目します!」
森崎リーダー
「まだ正月気分が少し残っている時期に
 日本酒の取材!
 相当年末年始、飲まれたんじゃないですか?」

森アナ「ガブガブいきましたね…」

リーダー「そうですかあ」

森アナ「リーダーはどうでしたか?」
森崎リーダー
「まだ…言ってしまえば11月なんで!」

森アナ「止めてください!」

リーダー「まだ全然…!」

森アナ「今は2020年です!!」

リーダー
「森さん、よく言えますね。ぬけぬけと…」
森アナ「私がウソつきみたじゃないですか!」

リーダー
「よく言えますよ。未来の話(笑)」

森アナ「来年も宜しくお願いします(笑)」
森アナ
「さて私たちが来ているのは
 ホクレンパールライス砂川工場。
 北海道内外の酒造メーカーの酒米(さかまい)が
 精米されている場所なんです!」
森アナ
「こちらでまずは日本酒造りに必要なお米、
 酒米(さかまい)について学びましょう!」
森崎リーダー
「分かりました。
 新年一発目ということで
 (ぐいぐい)行けそうな感じですかね?」

森アナ「行けますかねえ~~」

リーダー「あぐりっこの前で申し訳ないなあ」

森アナ「お酒なので今日はあぐりっこいません!」

リーダー
「あぐりっこがいないってことは自由だな!」
森アナ「飲み放題ですよ!」

リーダー「よーしよしよし…」

あははははは(2人大爆笑)

必要以上に「おめでたい感じ」で
始まってしまいましたが、
2人は早速ホクレンパールライス砂川工場へ…

2020年01月11日(土) |  お酒を作るお米って?
森アナ
「日本酒の原料となるお米について
 工場長の添田さんにお話を伺いましょう」
 
添田広司さんに、まずは基本中の基本、
お米の種類から教えて頂きます。
添田さん
「お米の種類には
 “うるち米”“もち米”“酒米”があります。

 【うるち米】というのは、
 “ゆめぴりか”“ななつぼし”といった
 主にご飯として食べるお米のことを言います」
添田さん
「【もち米】は、お餅や赤飯に使用されるお米で
 実は北海道産もち米が生産量日本一でございます」

森崎リーダー
「ありがとうございます!
 北海道を代表してお礼申し上げます」
森アナ「そして酒米ですね」

添田さん
「日本酒の原料となるお米ということで
 酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と言います」
森アナ
「でもリーダー!
 私たちが普段食べている“うるち米”と“酒米”、
 何が違うか分かりますか?」

リーダー
「何が違うか…?
 ご飯になるか、お酒になるか…」

森アナ
「あの…分からないと思いまして、
 私が去年の秋に酒米生産が盛んな
 新十津川町に行きまして、
 その違いを探ってきました!」

ということで、森アナが去年の秋、
酒米産地、新十津川町を取材したVTRを
ご覧いただきます。
森アナ
「きれいに色づいた田んぼが広がっています。
 米の収穫シーズンを迎えた
 新十津川町にやってきました」
森アナ
「《酒米の里しんとつかわ町》。
 うるち米の生産も盛んな町なんですが
 こうして田んぼを見たかんじだと
 酒米なのか?うるち米なのか?
 区別はつきませんよね…」

リーダー「全然分からないねえ」
森アナ
「酒米生産組合の組合長・新井隆之さんに
 詳しく教えて頂きます!」
新井さん
「これは酒米の吟風(ぎんぷう)という品種の
 酒造好適米というやつですね!」
森アナ
「こういう風に見ると…
 うるち米の田んぼと見た目が変わらないですね」

新井さん
「これが酒米だよって言われても
 分からないのが本当かな…」
新井さん
「いろんな品種がある中のひとつ!」

森アナ
「なるほど!
 “ゆめぴりか”“ななつぼし”とかの中に
 【吟風】という品種があって、
 これがお酒を作るのに適している!」
森アナ
「この吟風は、見た目はわりと同じにみえますが
 栽培方法は変わるんですか?」
新井さん
「ゆめぴりかにしてもななつぼしにしても、
 この酒米についても(品種ごとに)特徴があるので、
 若干の違いはあるけど、
 根本的な技術は変わらないと思う!」
 
森アナ

「酒米とうるち米は見た目も栽培方法も
 ほぼ一緒です。では収穫は?と言いますと…」

2020年01月11日(土) |  酒米とうるち米の違いは…?
新井さん
「どうやって刈るのか知ってます?
 刈ったことはある?」

森アナ「ありますよ!!(なぜか強め)」

新井さん「ああ~したら…」

森アナ「いやちょっと…」
リーダー
「“ない”って言った方がいいよ!
 あなたは!!!」
早速やってみますが…
森アナぜんぜん出来ない…。

ご親切な新井さんは
「そのカマ!そんなに切れない??」と気遣う。

リーダー
「どんなカマとか関係ないんですよ。この人は」

新井さん「ほら、ぐっと!!一気に!!」

森アナ「う~ん、う~ん」と引っ張る…
リーダー
「あ~あ。よく見るなこの風景。
 土、切ってるでしょ!土!!!」

新井さん
「稲刈りというか泥刈りやってますね」

リーダー
「そうなんです!おっしゃる通り!新井さん的確!」

新井さん「あの…お手本、見せますか?」

リーダー「こうなりますよね…」
森アナ「こういうはずじゃなかったんだけどな…」

新井さん
「いやそうでなくて。
 こうやって!(引っ張る)」

リーダー
「そうそう!刈るんですよ!
 あんなギリギリのこぎりじゃないんだから」
森アナ
「ということで収穫方法もうるち米と一緒です。
 いつもはこのようにコンバインで収穫しています。
 さて今度は収穫後の稲を見比べてみます」
森アナ
「酒米を収穫しました!
 私がもっているのが酒米の稲。
 新井さんがもっているのは…」

新井さん「ゆめぴりかという品種の稲です」
森アナ
「(自身が)酒米、
 こっち(新井さん)がゆめぴりか…
 と言う風になるんですけども
 全然わかんない!違いが全然分からない」
森アナ
「結果的に稲の段階で大きな違いというのは
 見つかりませんでした!あははは」

新井さん「以上です!あはは」
森アナ
「これってどの段階で違いって出てくるんですか?」

新井さん
「玄米っていう、もみ殻をむいた状態で見れば…
 だいたいというか分かり易いかな…
 この状態では分からないですね」

森アナ「いや~難問でした」
森アナ
「まあ違いはあまりない!
 ということがわかりました!!
 あははは…
 リーダーにお返しします!」

新井さん「お返ししま~す」

あははは。
スタジオ戻って…

森崎リーダー
「何!?このロケ!!??
 これ必要あったかな? 
 恐ろしいロケですね…」
リーダー
「ただ本当に分からないもんですか?」

添田さん
「見た目では分かりずらいと思います」

リーダー「玄米にした状態だったらどうですか?」

添田さん
「玄米にした状態だと若干違いが分かってきます」

2020年01月11日(土) |  酒米に磨きをかけると…小っちゃくなった!
さてリーダーと森アナが訪れている、
ホクレンパールライス砂川工場。
ここでは、酒米とうるち米の精米が
行われているということで、
それぞれの玄米のサンプルを用意して頂きました。

添田さん「こちらは吟風です」
森崎リーダー「はは~ん」
 
森アナ「何かわかるんですか?」

リーダー
「これはね…アラフィフにはツライですね」

森アナ「あははは(大爆笑)」
リーダー「メガネ!メガネください!!」
添田さん「こちらは道産ななつぼしです」

リーダー
「なんか色味が違わない?
 うるち米はやっぱり透明感ある気がする」

森アナ「酒米の方が色が濃い気がします」  
添田さん
「酒米は真ん中に白い【心白(しんぱく)】という
 部分があります。しろっぽい部分が見えると思います」

森アナ
「中にちょっとみえますよ!
 でもその心白っていうのは
 お酒を作るのに何か関係があるんですか?」

添田さん
「日本酒をつくるために必要な菌を繁殖させる!
 麹菌を繁殖させる大事な役目を担っています!」

リーダー
「発酵するために必要なところ…!!」

添田さん
「そういうこともありまして
 通常のうるち米よりかは酒米のほうが
 この心白が多いというのが特性です」

リーダー「なるほどおおおお」
この玄米が精米になると、
それぞれの特徴が、よりハッキリしてきます。
添田さん
「まずはいつも食べているななつぼし」

リーダー「うわっ美味しそう」

添田さん
「皮をむくとだいたいこれくらい!」
添田さん
「次は吟風なんですけど
 70%の歩留まりのお米をみてもらいます」

リーダー「色の違いが一目瞭然!」
リーダー「それとちょっと丸っこいですかね…」

添田さん「その通りです」

リーダー
「角が無いというか…
 普通のお米は楕円ですよね!」

酒米は例えば本醸造や吟醸などといった、
日本酒の種類によって、
「歩留まり」と言われる、
米の削り具合が変わってきます。
添田さん「こちらが35%の吟風になります」

リーダー
「うわ~ちっちゃい!1/3の大きさになりました。
 35%に磨かれたこれはどんなお酒になるの?」

添田さん
「一般的には大吟醸だとか…!

リーダー
「いや~ん高価なやつ!お正月に飲むやつ!
 そうか磨けば磨くほど
 芳醇であまくて香りよいお酒になり…
 でもその分、高い訳ですよね?」
添田さん
「お値段はよくわかってませんが…
 酒蔵さまのほうから、
 希望の歩留まりでのオーダーが入ってくるので
 それに基づいて、
 今言ったような歩留まりの精米をします。
 なので詳しくは酒蔵さんに聞いて頂くと
 専門の方がいらしてますので!」

リーダー
「でも普通に考えて、
 同じ量、一俵を納入するにしても、
 こっちのほうが磨く手間もかかるし時間もかかる!
 大吟醸になる原料のお米が高くなるのは納得です!」  
添田さん
「お酒を通して…
 北海道で作られた酒米が
 地元の酒蔵で作られたお酒として 
 全道・全国…さらには世界に
 つながっていくという思いで
 我々従業員一同、酒蔵さんが望む
 精米方法に応えるように努めています」

森アナ
「そんな酒米を学んできましたので
 いよいよ酒蔵に行きまして、
 このお米がどう日本酒になっていくのか?
 学んでいきたいと思います」

2020年01月11日(土) |  金滴酒造さんにやってきました!
森アナ
「さあ酒米がどのように日本酒になるのか?
 新十津川町にある酒蔵
 【金滴酒造】に来ています」

リーダー
「お世話になってます!宜しくお願い致します」
1906年、明治39年創業の老舗、
金滴酒造(きんてきしゅぞう)。
北海道でも指折りの名門の酒蔵です。

■金滴酒造■
住所)新十津川町中央71-7
電話)0125-76-2341
リーダー「色々並んでて商品もありますが…」

金滴酒造 社長 名取重和さん
「日本酒をつくると酒粕がでます。
 甘酒用とか漬物用ですとか…
 そういう余ったのは廃棄してた部分もあるんです。
 それでは、もったいない!ということで
 5年前から色々取り組んできました。
 甘酒や漬け物でなくても
 酒粕で色々な食品を作れないかと
 取り組んできました」
名取さん
「また家畜の飼料にも使って廃棄ゼロになりました」

リーダー「すごい!」
森アナ
「リーダー…よく見て下さい。
 環境大臣、小泉進次郎!!」

リーダー
「でました…この人のこうした表彰。
 初めて見ましたよ」
リーダー
「私だってまだもらってないですもん」

リーダー
「リーダー、これからもらうんですか?」

リーダー

「もちろんじゃないですか?
 もしくはここ(大臣署名)が
 森崎博之になって…あはははは(大爆笑)」

あはははは
あはははは

名取さん「ありえますね」
さてここからは、酒蔵に場所を移し、
杜氏(とうじ)の室岡和宏さんに、
酒米の精米具合と日本酒の種類の関係について
教えて頂きます。
室岡さん
「まず70%の酒米を使ったものが
 本醸造というものになります。
 次に50%のものを使って作ったのが
 純米吟醸となります。
 最後に35%の小さなお米で作ったものが
 大吟醸となります」

リーダー
「大吟醸!お値段的にはどうなりますか?」
室岡さん
「そうですね、こちら側(本醸造)が安く
 奥の大吟醸が一番高くなってます」

リーダー「ですよね~~」

と大吟醸の白衣の裾に隠そうとするリーダー。

森アナ「ダメです!(笑)」

今ご覧いただいた歩留まりの数字は、
お酒の種類と必ずしも一致するわけではありませんが、
概ね、そのくらいの目安となっています。
森アナ
「削り具合によって味も変わるんですか?」

室岡さん
「はい!酒米には心白が中心部にあるんですが
 そこまで削れば削るほど
 周りにあるタンパク質が雑味になるので
 それを削ることによってキレイな味を出す!
 そのため大吟醸が一番きれいな味になる!」
リーダー「杜氏はどれが好き??」

室岡さん「私は純米吟醸が一番好きです」

リーダー「というのは?」

室岡さん
「大吟醸というのは香りをたくさん出すんですけど
 その香りが好きだという人もいるんですけど、
 自分はどちらかというとお米の味も出る
 純米吟醸がけっこう好きですね」

リーダー「ぼくも好きだな!純米吟醸」

森アナ
「それぞれに特徴があって
 好みが分かれるってところですよね」

リーダー
「多様的でお酒を愛する人も
 どんなシーンで何と飲むか?誰と飲むか?
 色々それを変えられるっていうのは嬉しいことですね」

2020年01月11日(土) |  酒づくりを見た後は…絶品日本酒いただきます!
さて酒米は、とても複雑な工程を経て日本酒になります。
まず釜で蒸した米に菌を植えて麹(こうじ)を作ります。

その麹に、蒸した米、水、酵母を加えて、
「酒母(しゅぼ)」という状態になります。

その酒母に、麹、蒸した米、水を加えると、
「もろみ」という状態になります。

そのもろみを圧搾機で搾ると酒と酒粕に分かれます。
リーダー
「これがもうお酒になってるんだ!
 香りがすごい!飲んでみたいって言ってます…」

室岡さん「ぜひ試飲してみてください」

リーダー「いいんですかあああ?」
ということで絞りたてを飲んでみます。

リーダー
「素晴らしい!華やかな香りがします!
 まだつぎたてというのもあるのでしょうか?
 炭酸を感じるのと、少し尖った感じもありますが
 こなれてくると角の取れた華やかなお酒になりそう…
 どうぞ?森さん」
森アナ
「いい香りですねえ…
 いただきま~す!
 美味しいですね…美味しいですね!
 うわっ美味しい~」

リーダー「分かったよ!!」
この原酒の状態から、ろ過と加熱、
アルコール度数の調整などを経て、
ようやく日本酒が完成。
精米からそこに至るまで、およそ60日かかります。

リーダー「今年の酒米どうでしたか?」

室岡さん
「今年の酒米はよく溶けてくれたので
 お米の味がよくでたお酒になっています」

リーダー
「つまり今年の新酒はウマイ!ってことですよね。
 北海道今年新米も美味しかったですけど、
 新酒もいいですよ~」
森アナ
「ではお待ちかねの試飲タイムです!」

リーダー
「うわ~あけましておめでとうございます」

金滴酒造の歩留まり70%の本醸造と35%の大吟醸。
そして酒粕をあぶったおつまみを用意して頂きました。

まずは本醸造からいただきます。
リーダー
「いただきます!
 うーんっ!!うま~い!
 ずっと米を見てきたからなのか
 米感が強いです!舌で転がすと、
 まる~く甘さが膨らんでいく感じ」
リーダー
「じゃあ大吟醸をいただきます…
 キレ~イ!!美しい!!」

森アナ
「あああああ。美味しい!スッキリしてますね。
 キレイっていうのすごく分かります!」
     
リーダー
「外まだ明るいぜ!たまらんな~今日」

森アナ「わはははは」

リーダー
「仕事とはいえ…いい正月だなああ」
森アナ「酒粕いただきましょうか…」

リーダー「なんかパリッとしてる」

森アナ
「あっ!おいしい!
 どんどん口の中で溶けていくにつれ
 お酒の味がふわふわふわ~って
 広がっていきますねえ」
 
リーダー「上機嫌ですねえ」

森アナ「あはははは」
金滴酒造がある新十津川町は道内ではいち早く、
およそ20年前から酒米生産に本格的に
取り組んでいます。
その北海道の酒米を牽引するマチの地元の酒蔵から、
絶品のお酒が造られているのです。

名取さん
「農家のみなさんの努力が実になって
 一粒になって…
 そして作り手がその思いを
 液体にするまでの努力が一番!」
新井さん
「酒米に関して言えば、
 全国で有名な山田錦を追い越したい!
 それは酒米を作った時からの
 私の夢なんですよ」
リーダー
「20年前は鼻で笑われたかもしれないけど
 今は真に迫ってきてるかもしれません。
 うるち米もそうですよね。
   ゆめぴりかの誕生で
 日本一のコシヒカリと言うお米を
 凌駕するかもしれない…という所まで来ました。
 良い時代に私たちは生きていますよ~」

森アナ「北海道に生まれて良かったですね」

リーダー
「今年もたくさんお酒を飲みたいと思います。
 どうもありがとうざいました」

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12月21日のクイズ
「今回取材した食品を
 ひらがな一文字でお答えくださ~い!」

正解は「ふ」でした。



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