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2012年08月18日(土) | ♯206 道南ブランド米ふっくりんこ。水田管理を学ぶ
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2012年08月18日(土) |  ♯206 道南ブランド米ふっくりんこ。水田管理を学ぶ

森崎
「また来たぞ~
 あっさぶ~!(厚沢部)」

河野「いや~よく来ますね!」

佐々木「また来ましたよ~」

森崎
「また来たぞって挨拶したけど
 ちょっと景色変わっているね!
 前回はなんも無かったよ」

森崎
「厚沢部町は今年はシリーズもので
 お米の育苗から田植えから
 ず~っと追っかけてきています!」

佐々木
「今回は今の田んぼがどうなっているのか?
 そしてどんな作業をするのか?
 学びたいと思います」

函館周辺など主に道南で栽培されている
北海道米「ふっくりんこ」を
あぐりっこ隊が春の種蒔きから
秋の収穫まで体験していくシリーズ。
4月に種蒔き、5月には苗積みと田植えに
チャレンジしました。

そして今回は、
夏の水田管理について学んでいきます。

ではさっそくいつものあぐりっこを
呼んでみましょう!

札幌からやって来たのはハヤトとタクヤ。
函館からやって来たのはルリとアユです。

森崎
「みんなもずいぶん肌の色は変わったな!」

佐々木
「日焼けしていい色になりました」

森崎
「みんなが今年1年間かけて
 取材しているお米の品種名は?」

あぐりっこ「ふっくりんこ!」

佐々木
「そうです!お米の赤ちゃんの話も勉強したし
 種の消毒の話も聞きました」

森崎「何という消毒?」

あぐりっこ
「温湯種子(おんとうしゅし)消毒!」

森崎「すごいな!」

佐々木
「今回は秋の収穫まで時間があるんですけど
 夏場というのはとっても大切な時期なんです」

森崎
「田んぼに植えて稲刈りまで
 ほったらかしって訳じゃないんです。
 この暑い夏の間、
 何をしているのか勉強しましょう!」

夏の水田管理について学ぶため向かったのは、
5月に育苗と田植えでお世話になったこの方!

森崎
「こんにちは~また来たよ!」

地産地消を合い言葉に、
高品質なブランド米作りを進める
「函館育ちふっくりんこ蔵部」
副部会長の山田智稔(ちとし)さんです。

森崎
「2ヶ月前に田植えさせていただいた田んぼを
 管理されてくださって
 順調に育っているみたいだよ。
 ありがとうございます」

ここで稲がどのように生長するか
フリップでおさらいしましょう。


2012年08月18日(土) |  水を入れて温度調整!?

田植えから14日後と40日後では
随分見た目が違います。

森崎
「クキが増えているね~」

佐々木
「これを《分げつ》と言うんですよね」

山田さん
「田植えの時に苗を2~3本ずつ持って
 植えてくださいと言いましたよね。
 それが25~26本ぐらいに分げつするんです

稲が成長するにつれて
根元から次々と新しい茎が出る
イネ科特有の成長過程「分げつ」。
なかでも「ふっくりんこ」は、
23本程度の分げつが最適と言われ、
枝分かれをした茎には、
やがて沢山の穂が出てきます。

田植えから穂が出るまでは、
水田の水の量・温度など
徹底した管理
が行われるんです。

山田さん
「分げつが終わったら
 今度は穂が出る準備をするんです。
 その時が一番危険な時期です。
 なので田んぼの水を20cmぐらいに保つ!」

森崎
「どういう事ですか?」

山田さん
「水で温度を調整するんです。
 そのために夜に水を入れる
 《深水(ふかみず》をして、
 昼真の太陽の光で水を温めます。
 こうして田んぼを15℃以上に保ちます
河野
「水があったら冷えそうなイメージですけど
 そうじゃないんですね。
 昼のうちに、いっぱい水を貯めておいて
 太陽を当てて温かくして
 夜もその温かい水で過ごすんですね」
森崎
「みんな意外じゃない?
 寒くなるな~って時は水を入れる。
 それが《深水》と言うんですって。
 そうしたら温度の低下を
 ある程度防げるんですね」

稲作は古くから
「人の足音を聞いて育つ」とも言われます。
田んぼへ何度も足を運んで稲の成長を見たり、
水の管理をすることが、
美味しいお米を作る秘訣となんだそうです。

森崎
「農業番組では田植えと稲刈りくらいしか
 追いかけませんから…こういうふうに
 毎日の管理が重要なんだというのは
 改めて農家の方に
 感謝申し上げたいですね」

じゃ~ん!もんすけです。
春から秋まで手間ひまをかけて栽培されるお米。
「ふっくりんこ」を含めた
全ての品種の北海道米の種は、
道内7カ所およそ100戸の種子農家で生産!

その種が全道およそ1万5千戸もの農家に
供給されているんです。
中でも「ふっくりんこ」の種は、
道南の北斗市だけで栽培されているんだよ。

北斗市水稲播種組合
白戸 昭司組合長
「年間通して3~4回、田んぼの中に入って
 穂の付け根の《カン》という部分が
 長かったり短かったり、毛が長かったりと
 おかしな稲を取らなければいけない」

白戸さん
「食べるお米を作る農家のみなさんが 
 安心して作れる
 種作りをしていきたいです」

種も道南で作られるお米「ふっくりんこ」。
生産に携わる人たちのこだわりと情熱が、
ぎっしり詰まったお米なんだね。


2012年08月18日(土) |  稲の小さい花…見つけられるかな?

さてみんながいる田んぼの状態は?

山田さん
「今は穂が出て花が咲く状況なんです。
 白い小さな花なんですけど
 朝2時間ぐらいしか咲かないんですけどね」

この花が見れるのかどうか…
まずはあぐりっこが5月に田植えをした
田んぼに行って稲の生長を確認しましょう!

河野「わかるみんな?」

あぐりっこ「あそこだ~」

河野「すごい成長してる!」

森崎「すごいじゃん!」

あぐりっこ
「メチャクチャ大きくなってる」

佐々木
「自分達が植えた稲が
 育っているのを見て、どう思う?」

ハヤト
「なんか…自分の子供みたいに思える!」

森崎
「小学校5年生にして…
 自分の子供みたいに愛着をもっている!」

森崎
「けど2~3本植えたものが
 約10倍近くに“分げつ”で
 株もとが広がっていったんだね」

では貴重な稲の花を探してみましょう!

山田さん
「これが咲いた後なんです!」

森崎「咲いた後??」

河野「何か白いところありますね」

山田さん
「今日は太陽が照ってませんから…
 太陽が出ていないと花は咲かないです

みんなで花を探してみますが
すべて開花した後のものばかり。

本当に一瞬しか咲かないので
簡単には見ることは出来ないようですね…

山田さん
「米の花って白くてブワ~ってなっているのを
 イメージしているかもしませんが
 実際は小さい花なんです。
 開花して受粉するんじゃなくて
 もみの中で受粉して、
 そしてもみが開いて白いおしべを
 出すんです。
 それが花となるんです。
 この花が無い…ってことは
 もみの中で受粉していないことになるので
 不稔米(ふねんまい)というキチンとお米が
 実らないものになるんです」

森崎
「花はちゃんと実るよっていう証なんですね」

稲は8月上旬に、
穂が出て花が咲く
「出穂(しゅっすい)・開花期」
と言われる時期を迎えます。

開花するのは晴天で気温が高い
午前10時頃から2時間程度だけと言われ、
その開花からおよそ40日で収穫となるのです。


2012年08月18日(土) |  虫取り網登場?病害虫チェック!

佐々木
「ではこの夏場に大切な作業とは?」

山田さん
「米の一番の大敵『いもち病』の予防や
 害虫などに気を使っていますね」

山田さん
「『いもち病』は最初は葉っぱにつく、
 黄色い斑点ですけど枯れちゃうんです。
 しかも広がり方が早いんです」

森崎「感染するんですか?」

山田「ハイ。しかも次の年も菌は残ります」

河野
「それは自分で見て探すんですね」

山田さん
「いもち病だけでなく虫もチェックします。
 小さくて葉やクキに付着していますから、
 害になる虫か良い虫か見て行きます」

佐々木「遠巻きから見ているだけですか?」

山田さん「まさか!入りますよ!入るか?」

あぐりっこ「入りたい!!」

森崎
「この子たち早く田んぼ入りたいんですよ~」

ということであぐりっこ着替え!

佐々木
「みんな大丈夫ですか?
 気合入ってますか?」

あぐりっこ「はい!」

佐々木
「じゃあ田んぼの中にレッツゴー!」

ヌルッと田んぼに入るあぐりっこ。

タクヤ「気持ちいい~!」

森崎「稲踏んずけないでよ~」

河野「なんかいる?」

タクヤ「いる!丸っこいのがついてる!」

山田さん
「どれどれ…虫っぽいねえ~」

よーく見ようとする山田さんですが…

山田さん
「老眼で見えません!」

森崎「ちょっとちょっと…それは問題!」

意外な落とし穴がありましたが、
なんとか病害虫かを確認!

山田さん
「葉を食べていないですよね。
 なのでこれは害になる虫じゃないですよ」
森崎
「確かにね、自然のものですから
 虫はどうしても付くんですよね。
 その被害を最小限に食い止めるというのが
 農家さんも大変なところですよね。
 チェックは怠れないですよね」
各農家では、こうした病害虫チェックのほか、
防除が必要な害虫がいないかどうか
虫網を使って稲に付く虫の数を調べたり、
常に病害虫被害の拡大を最小限に防ぐ努力
行っているんです。

2012年08月18日(土) |  ふっくりんこをいただきま~す!

虫網チェックでは害虫は見つかりませんでした!
ちなみに悪い虫とはどういうのでしょう?

山田さん
「蚊のちょっと大きいような
 緑っぽいヒゲの映えたようなカメムシです」

森崎
「そういう虫が見つからなかったから
 農薬をまかなくてもいいんですか?」

山田さん
「いいですよ。
 今の農薬は自然に優しいものですから
 田んぼにはカエルもいるし
 いろんな虫もいるし…
 昔は虫など全部全滅させるような
 薬しかなかったですけどね…」

厚沢部町を含む道南地域では、
行政機関と連携した水田病害虫に関する
積極的な取り組みが行われています。

渡島総合振興局
渡島農業改良普及センター
深尾 伸一さん
「道南地域の農業改良普及センターでは
 農家のみなさんに様々な技術情報を
 FAXや現地研修会などを通して提供してます。
 『グリーンタイム』などを活用して
 病害虫の情報をいち早く農家のみなさんに
 知らせています。
 また定期的に水田パトロールを行って
 現場を見ていち早く農家のみなさんに
 情報を送っています。
 農家さんのサポートということで
 一緒に仕事をさせてもらっています」

美味しくて安全・安心なお米「ふっくりんこ」は、
いろんな人達によって支えられているんだね。

田んぼのチェックをしてみた感想は?
アユ
「悪い虫はいなかったから
 これからも安心安全に育ってほしいです」

森崎
「次は稲刈りだね~
 それまでよろしくお願いします!」

「ふっくりんこ」をいただきましょう~

お料理を教えてくれるのは…
4月に温湯種子消毒のご説明をしてくれた
JA新はこだて大野支店の田山光幸さん。

森崎
「アナタは食と言う字は『人』を『良くする』
 教えてくれた金八先生じゃないですか~」

田山さんが教えてくれるのは
地元の食材がたっぷり入った
「やきとり弁当トマト味(仮称)」です。

串に刺した地元産のししとうとアスパラ、
地元産のネギを挟んだ豚串、
そして名産のミニトマト「アイコ」を
それぞれを網の上で焼いていきます。

続いて名産のトマトや野菜でじっくり煮込んだ
特製トマトソースに、
生のトマトを入れて味を整えたら、
「ふっくりんこ」のご飯を容器に盛り付けます。

最後に焼いた串をご飯にのせて、
先程のトマトソースをたっぷりかけます。

佐々木
「もう一品も作ってもらいました」

田山さん
「『春よ恋』の小麦を使っていますよ」

みんなで「いただきま~す」

タクヤ「美味しい!!」
ルリ「いつもトマトより甘くなって美味しい」
 
森崎
「焼き鳥なんだけどイタリアン!うまいわ」

河野「ご飯おいしい!」

佐々木
「美味しいものでお腹いっぱいになりましたけど
 また秋に稲刈りに来ますからね!」

森崎
「また同じの食べたい!
 フルコースでいただきますから!」

最後に厚沢部町からお知らせがありますよ。

JA新はこだて工藤寛生さん
「JA新はこだてファーマーズマーケット
 『あぐりへい屋』は食と農がお互いに
 助け合う場所を目指して
 7月にオープンしました。
 当店では地元の新鮮な野菜やお米、
 地元の野菜を使った惣菜や加工品なども
 豊富に取り揃えております。
 みなさんのご来店をお待ちしております」

■あぐりへい屋
 住所:北斗市東前62
 ℡:0138-77-7779

こんにちは、週刊あぐりニュースです。
こだわりの野菜や果物を使った絶品メニューが
お手頃価格で食べられる
ホテルランチバイキングのお知らせです。

ホテルの一流シェフによって調理された
和洋中の料理やスイーツ!
これらの料理に使われている食材は
全て後志産の農産物なんです。

これは
「後志をもっと知るべし!フェア2012」の催し。
ホテルニューオータニ札幌にあるレストラン、
「フォーシーズン」でランチバイキングとして
食べられるんです。

しかもランチバイキング会場の入り口で配布された
アンケート用紙に回答すると、
馬鈴薯など農産物のプレゼントもあるんですよ!

ランチバイキングは
来週の月曜日20日から22日水曜日の
3日間期間限定で行われます。

『後志をもっと知るべし!フェア2012』
日時:8/20(月)~22(水)3日間限定
場所:ホテルニューオータニ札幌 B1
  「フォーシーズン」
  札幌市中央区北2条西1丁目1  
  電話:011-222-1111

ランチバイキング:
大人1500円
シニア(65歳以上)1260円
小学生以下 840円(全て税込)

問い合わせ 011-232-6445
(JA後志地区青年部協議会事務局)

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続いては、石狩管内の採れたて野菜の
直売フェアのお知らせです。

来週の25日(土)と26日(日)、
石狩管内の各青年部が収穫した
農産物の直売があります。
どんな野菜が並ぶのかと言うと…

JA石狩地区青年部連絡協議会のみなさん
「こんにちは!
 JA石青協の藤城です。岡野です。早渕です。
 私達が手にしている野菜は
 石狩で取れた野菜です。
 この野菜を中心にいろんな野菜を
 売りたいと思います。
 特に今が旬なトウキビ・ブロッコリー、
 トマト・キャベツ・ピーマンなどあります。
 売上の一部は東日本大震災の義援金として
 被災された生産者に寄付いたします。
 当日は青年部みんなでお待ちしています!」

 
場所は狸小路5丁目の「道産食彩ハグマート」。
当日は石狩管内の青年部のみなさんが
店頭に立って直接販売されるようです!

JA石狩地区青年部連絡協議会のみなさん
「札幌近郊にもいろんな農畜産物が
 たくさんあることを知ってほしいです。
 僕たち自慢の野菜を是非食べてみてください」

地場産の野菜が豊富に採れるのは今だけ! 
地場産野菜を楽しみましょう! 
以上、週刊あぐりNEWSでした。 

《札幌近郊の野菜 農産物直売フェア》
日時:8/25(土)・26(日)10:00~
場所:道産食彩HUGマート内 
   札幌市中央区南2条西5丁目(狸小路5丁目)

問い合わせ:011-232-6445
      JA石狩地区青年部連絡協議




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