森崎 「クイズ!この作物なんだろな~?」
佐々木 「ヒントを出しますので考えてください」
森崎 「それではあぐりっこスタート!」
ルカ(小4)「赤くて!」 カイ(小3)「ヘタがあって!」 コウキ(小4)「つぶつぶがあって」 ノイ(小4)「練乳に付けると美味しい!」
森崎「正解は??」
あぐりっこ 「イチゴでした~!!」
佐々木「さらにもうひとつ!」
藤尾「ズッキーニ!」
佐々木 「“上履き”と“腕サック”。 これが必須アイテムなんです。 これを持って畑に行きましょう!」
あぐりっこ「イエ~~イ!」
まずあぐり一行がお邪魔するのは イチゴハウス。 ここでは上履きが必須アイテム。 どうして必要なのかな~?
イチゴ生産者の鈴木英昭さんが ハウスの中で待っていましたよ。
森崎 「上履きを持ってきました。 どうすればいいですか?」
鈴木さん 「今履いている靴と 履き替えてもらいたいです」
森崎 「ビニールハウスに入るために履き替える?」
鈴木さん 「靴の裏には細菌だとかが付いているので イチゴは大変病気などに弱いですから 病気にならないように 未然に防いでいるんです」
森崎 「衛生管理をシッカリしているんですね」
さてココで実ったイチゴをよく観察してみると-
コウキ「白いのが多い!」
藤尾「来る時期を間違えたかな?」
そんなことはありません! この中には収穫するのにちょうどいいイチゴが ちゃんとあるんです。
ここで、あぐりっこにクイズ! 収穫に適したイチゴを探してみよう~
女子チームが選んだイチゴはコチラ!
ルカ「白いところが少なかったからです」 ノイ「イチゴの先端が一番赤かったから!」
意外な正解は後ほど。続いては男の子チーム!
男子チームも赤が強いイチゴに決めました。
カイ 「お店で赤いのが売っているから 赤いのが旬なのかなと思って…」
では鈴木さんに見てもらいしょう!
鈴木さん 「(女子チームも男子チームも) ちょっと赤すぎます!不正解です」
なんと両方とも収穫するには遅いものでした。 お店に並んでいるイチゴは赤いのに どうしてでしょうか?
鈴木さん 「ここ美唄で選果して ぜんぶ東京の方に送っちゃいます。 その間に“真っ赤”になりすぎちゃって もたないんですよ」
森崎 「収穫してからも赤くなっていく! お店に並ぶときにちょうど良い状態に したいから、白い物を出荷するんですね」
鈴木さん 「そうなんです。 なのでこのくらい白いものです」
あぐりっこが選んだ真っ赤なイチゴと 比較すると白に近い状態です。
森崎 「まだ白みのほうが強い! ほんのり赤くなってきたかな…って感じ!」
鈴木さん 「このくらいだと東京に送ったときに 赤くなるんですよ」
さてここからはイチゴの成長過程を観察!
森崎 「イチゴの花の真ん中にある物、見える? これがどんどん大きくなっていくよ。 この中の部分がイチゴになっていくんだよ」
普段私たちが食べているのは「かたく」。 といって雄しべと雌しべを支えている土台!
実(み)ではないんです。 ではいちごの実はどこに?
森崎 「このつぶつぶ… ぼくらが種と思っている部分、 これが果実なんです!」
あぐりっこ「初めて知った!」
藤尾 「実を周りまとう、台を食べていたんですね」
カイ「台、美味しい!」
さてここで特別に熟したイチゴを ご用意いただき、ごちそうになりました。
あぐりっこ 「おいしい!」「ちょっと酸っぱいけど甘い」
甘酸っぱい「すずあかね」。 主にケーキの飾りになるいちごなんです。 クリームと食べておいしいように酸味が強め。
そんなイチゴに夢中のあぐりっこ。 するとリーダーが~
森崎 「収穫適期のイチゴを食べてみたいんですけど」
もちろんチャレンジしてみると-
森崎 「やわらかい大根をかじっているよう。 それぐらいの歯ごたえがあるよ。 酸味は変わらないと思うんですけど こっから赤くなって 甘みが増えていくのかなって感じがしました」
藤尾 「赤味だけじゃないんですね。 運ばれている間に“甘み”も 足されているんですね」
続いてやってきたのは美唄市内にある 「美唄市農協農産物集出荷貯蔵施設」。
収穫されたイチゴはここに集めてから 全国に出荷されるのですが、 このマシンを使って、 ある重要な作業をしています! それは一体?
カイ「回転ずしの機械みたいだ」
ここでどんなコトをしているのか? JAびばいの山本峻也さんにお話を伺いました。
森崎 「ケーキの上にのってるイチゴって 形がいい物が多いですよね」
山本さん 「そうですね!見た目、重視なんです」
あぐりっこ選果体験! 秀品・規格外見分けられるかな~!
森崎 「みんな頑張れよ~スタート!」
まずカイ君が計量機にのせます。
森崎「忙しいな!左手だるくなりそうだ」
ほかのあぐりっこも、お母さんたちに 教えてもらいながら選果作業! ポイントは二等辺三角形の形。
さてJAびばいでいちごを栽培するのは 夏から秋にかけて。 このいちごは「夏秋(かしゅう)いちご」と 呼ばれています。 国産のイチゴが品薄になる今時期は、 とっても人気が高いイチゴなんです。
作業が終了しました。さて感想は? ノイ 「先っぽが上に向いているほうが おいしく見えることが分かった! 楽しかった」
コウキ 「イチゴには色んな形があるんだなって思った」
ルカ 「だんだん楽しくなってきた!」
カイ 「簡単そうに最初は見えたけど ずっとやっていたら手が痛くなったので これは辛い作業だなと 思いました(うなずく)」
佐々木 「一番ね、黙々とやっていましたからね」
とここで-
森崎 「アレ?カイなんかさっきと 人が変わったな。 さっきまで明るくて元気良かったのに!」
手作業で立ちっぱなし… 美味しいものを届けるのは 大変だということを身を持って 経験したあぐりっこ。ご苦労さまでした!
森崎 「ちなみに選ばれなかったイチゴは どれぐらいあるんですか?」
山本さん 「3割ぐらいになってしまいます」
森崎 「普通に食べる生食用イチゴは そんなに規格外品が出ませんよね。 ケーキ用って見た目が大事 だからなんですね」
山本さん 「厳しいんですけど 規格外品も加工用で使ったりと 生産者が作った農産物を 無駄にはしません!」
イチゴの選別作業を体験した後は ズッキーニの選別作業を見てみよう。 培歴12年の武田由起子さんを訪ねました 武田さん 「ズッキーニは洗うんですよね。 朝とってくると汚れがあるので キレイに洗って箱に詰めます」
とっても丁寧に扱っている武田さん。
武田さん 「傷がつきやすいので手袋をはいて 行うんですけど、 傷が多かったり形が良くなかったりすると 規格外品になったりします!」
見事に箱詰めされたズッキーニ! ズッキーニはイチゴと違い 選別と箱詰めを生産者さんが行うのです。
皮が薄く傷つきやすいため 爪で傷をつけてしまわないように、 必ず軍手をして作業します。 とても気を使う作物なので JAびばいの生産者は ほとんどの方が女性なんだとか!
さてズッキーニ畑にやってきました。 みんな初めてみるズッキーニにビックリ!
あぐりっこ「うわ~」 森崎「葉が大きいよ」
ただよ~く見てみると…
武田さん 「細かいトゲトゲがついているんです」
藤尾 「めっちゃ、チクチクしますよ」
武田さん 「風が吹いたり雨が降って 葉がズッキーニに当たると 傷がついちゃうんです」
森崎 「ズッキーニがズッキーニを攻撃しちゃうの!」
強風が吹くと実を傷つける事もあるという とっても鋭いズッキーニのトゲ。 このトゲから守るために 収穫の時は「腕サック」が必須アイテムです。 ということで腕サックをして収穫体験です!
ズッキーニ豆知識~! キュウリみたいな形だけど、 ズッキーニはカボチャの仲間。 原産地はアメリカやメキシコと言われていて イタリア料理やフランス料理では よく使われる食材です。 日本で普及し始めたのはおよそ30年前から。 まだまだ新しい野菜なんだよ!
武田さん 「見落とししちゃうと 翌日にはおばけズッキーニになっちゃいます」
森崎 「大きくなったズッキーニは?」
武田さん 「規格外品になってしまいます。 2~3割ぐらいは 規格外品になりますね」
形重視のため基準が厳しい「イチゴ」、 トゲのある葉で実を傷つけてしまう事が多い 「ズッキーニ」。この二つの共通点、 それは規格外がとっても多く出てしまう事。
そこで美唄市内の高校生と JAびばいがタッグを組み、 規格外品を使った商品企画に チャレンジしたのです。
その高校とは? 生徒みんな 「ようこそ!美唄尚栄(しょうえい)高校へ!」
「北海道美唄尚栄高校」は 平成23年4月に市内にあった美唄高校と 美唄工業高校がひとつになって誕生した 「総合学科校」。 商品作りに携わったのは 食品システム科の生徒11名。
どんな授業をしているのかというと…
食品システム科3年 南谷舞さん 「米粉を使ってシフォンケーキを作ったり パンを作ったり…製造をしてます」
地元の特産品を使って商品を考えるというのは 食品システム科の授業方針の一つ。
まずは自慢のシフォンケーキを頂くことに。
森崎「しっとりもちもち!」
藤尾「焼き目の香ばしさもいいですね~」
規格外品を使った企画商品のベースに なったという米粉のシフォンケーキ。
では今回発売されるイチゴを使った商品と、 ズッキーニを使った商品、お披露目!
あぐりっこ「うわ~~!!」
いちごとズッキーニの規格外品で できた美味しいそうな商品!
ではいただきま~す!
カイ 「ズッキーニの味とソースの味が 合っていて美味しい!」
ノイ 「柔らかくって美味しい」
続いては、米粉とイチゴのスイーツ!
ノイ「イチゴジャムが中にも入ってる」
南谷さん「中にもイチゴを入れてます!」
コウキ 「規格外品だけど味は変わらないから すごい美味しい!」
南谷さん 「米粉のもちもち感がすごく出ていて 切り方もカワイくて、これなら 消費者の人にも食べてもらえると思います」
あぐりっこもぺロりと食べられちゃうおいしさ! 美唄尚栄高校の生徒のアイディアが生かされた 2つの商品。 9月4日(火)から10月1日(月)まで 全道のサークルKサンクスで発売! 期間限定販売ですのでご注意ください。
森崎 「地元と地元が手を組んだのは 素晴らしい取り組みだと思いました」
JAびばい 新谷光昭さん 「イチゴもズッキーニも非常に規格外品が 多い状況なので、ぜひ今回を機会に 美唄尚栄高校を含めて 全道にPRしたい!と思っています」
ユウト「唐辛子みたい!」 ナナカ「いつも食べてるのより大きい!」
オクラは河野君がコンビ名にちなんで 植えた作物。ちゃんと成長したので ぜ~んぶ収穫しちゃうよ~!
そのほか三種類植えたジャガイモは お花が咲いててキレイだったよ。 収穫はあと2週間後ぐらいだって。
紫玉ねぎの「レッドアイアーリー」は 膨らんできてたよ。 玉ねぎは2種類植えて、 「さらり」はまるで長ネギみたく成長してたよ。 9月中旬ぐらいには収穫出来るんだって。
続いてはハウスの作物を見てみよう。 うわ~!真っ赤なトマトがたくさん。 鈴なりだ~!
アイコにチェリートマト… 一体、何個なってるのか数えてみよう! 完熟してるのはぜ~んぶとっちゃおう~。
ナナカ「小さくても色がちゃんとついてる」
み~んな汗かきながら頑張って 収穫してくれました!
みんなでトマトの数を数えました。 あぐりっこ「206個でした!」
あぐり日誌(ユウト&ナツキ) 「今日は収穫体験をしました。 トマト・ピーマン・オクラなどを収穫。 オクラを食べてシャキシャキしていたら 食感を残せるような商品に しようと思いました」
あぐり日誌(ナナカ&ヒイナ) 「今日はすごく暑かった~! 外も暑かったけどハウスの作業は すごい楽しかったけど暑かった! 今日の体験で自分で育てた野菜を 使いたくなった」
商品開発のアイデアが浮かんだかな~ 今後のあぐりファームにもご期待ください!