タクヤ(小5・札幌)「道南が育てた」 ハヤト(小5・札幌)「人気品種ふっくりんこ」 ルリ(小5・函館)「秋の収穫までを…」 アユ(小4・函館)「みんなでリポートします」
函館周辺など主に道南で栽培されている 北海道米「ふっくりんこ」を あぐりっこ隊が春の種蒔きから学んできました。
4月は“水田栽培発祥の地”といわれる 北斗市で苗を育てる「育苗」を学びました。
まずはお米の種(もみ)を蒔いて 苗作りをお手伝い。 手作業は大変でしたが、 機械を使うとあっという間! 苗は知っていたけど 春先にこうしてハウスの中で 準備をしているのを初めて知りました。
そして「ふっくりんこ」の種を作る農家さんが 安全安心な種を作るための 温湯種子消毒もお勉強しましたよ。 (放送日:H24.4.21)
5月から厚沢部町の山田さんの畑で いろいろ教わりました。 最初にお手伝いしたのが「苗積み」。
ハウスの中でと青々育った苗。 地面に張り付いた苗の根っこをビリッとはがし 手に持ってみると…「重い!」 泥だらけになって一生懸命 トラックに運んでいきました。
そうしてやっとの想いで体験した「田植え」。
「気持ち悪い~」「歩けない~」 と言っていたあぐりっこも 最後には「まだやりた~い!」
疲れてヘトヘトですが やりきった達成感でいっぱい! お米作りがどんなに大変かを学びました。 (放送日:H24.6.16)
それから稲もスクスク育った 2ヶ月後の8月。
水田の水管理や稲の病害虫チェックなど 夏の農作業を体験。 さらには稲の花も学びました。 (放送日:H24.8.18)
そしていよいよ、 今回が最後のリポートです!
今回のあぐり王国は、 厚沢部町で豊かに実った 「ふっくりんこ」の収穫体験です。
佐々木「色づいてますね~」 森崎「秋の北海道の空に黄金色の稲穂」
前回、水田の水管理で厚沢部町を訪れてから およそ1ヶ月。 あぐりっこが植えた稲を確認するため、 まずはアノ方のところへ…
あぐり一同「やまださ~ん!」
函館育ちふっくりんこ蔵部 副部会長 山田智稔さん 「お~しばらく!!」
田植えから水田の水管理まで お世話になった山田さん。 あぐりっこが植えた「ふっくりんこ」を、 これまで大切に育ててくれました。 早速、山田さんと一緒に稲を拝見!
森崎 「良い色づきだ! 頭(こうべ)を垂(た)れておりますよ」
よ~く稲穂を観察してみましょう。
森崎 「中がパンパンじゃないですか! 山田さん、これってもう収穫適期?」
山田さん「そうです!」
あぐりっこも稲穂を触ってみると 「わ~パンパン」「固くなってる」
森崎 「この中にお米が入っているのが、わかるね!」
森崎 「今年の夏は暑い日が続きました。 今年のふっくりんこはどうでしょうか?」
山田さん 「最高の出来で… きっと美味しいと思いますよ!」
森崎「やったね~」
あぐりっこが植えた稲の順調な生育を 確認したところで、 いよいよ待望の稲刈りに挑戦! まずは稲刈りの基礎を教えてもらいます。
山田さん 「まず茎をひとつかみにします。 下から5~6cmのところにカマを当てて 引く感じで刈ります。そうすると自然に カマが食い込んでいきます」
さあハヤトがチャレンジ! 山田さんがやっていたのとは違って サクッと簡単には刈れません。
ハヤト「アレ??」 カマが途中で引っかかってしまいます。
森崎 「ムリにやると足、ケガするぞ。 ハヤト、カマはよく出来てるんだ。 横にスーッと引くと刈れる様になってるぞ」 さあリーダーも手取り足取りあぐりっこに 指導していきます。
佐々木「ゆっくりでいいから!」
藤尾「タクヤ初めての稲刈りどうだ?」
タクヤ 「意外と切るのか固くて難しい」
初めての稲刈りで苦戦していたあぐりっこも、 次第にコツをつかんできた様子。
ここで「ミスターコンバイン」の 異名を持つ我らがリーダーの稲刈りを披露!
森崎「いくよ~ほい~」
なんとカマを引くと一気に5~6束 刈ることが出来てます!
森崎 「みんなね、カマの角度を間違えなければ これだけ刈れるんだよ」
さすがミスターコンバイン! と思っていましたが…
森崎 「みんな汗すごいね~良い汗! どうだったかな」
アユ 「最初は慣れない作業で ちょっと怖かったけど やっているうちに、 だんだん楽しくなって 田植えの溶きみたく もっとやりたかったです!」
森崎 「田植えのときもそうだったよね。 今日もそうか!楽しかったか」
森崎「タクヤどうだった?」
タクヤ「早くご飯食べたいです」
森崎 「ハハハ~今日はごはん美味いよ!」
じゃ~ん、もんすけです! 収穫した稲に実ったお米一粒一粒のことを “籾(もみ)”と言って、 1本の稲穂からおよそ50粒がとれるんです。
ちなみに刈り取った稲を乾燥させてから 籾を取り出すことを“脱穀(だっこく)”。
そして籾の外側を覆っている 殻(から)を取り除くことを “籾摺り(もみすり)”と言います。
今回は脱穀から白いお米にする 精米までを体験してみました!
まずは昔ながら脱穀作業の体験!
山田さん 「この機械は“千歯(せんば)こき”と言って 稲をはさめて引っ張ると 籾(もみ)だけがポロポロポロと外れます」
山田さん 「足で千歯こきを押えて稲を引っ掛けると…」
あぐりっこ 「うわ~落ちてる!」
森崎 「ポロポロ…と籾(もみ)が落ちていますね」
稲穂から籾を取り出しました。
佐々木 「やっとお米の形に近づいてきましたね。 でも…これだけじゃないですよね」
山田さん「あと2工程あります」
“もみ”をもみすり機に入れていきます。
山田さん「スイッチ・オン!」
グオ~~~ン
機械の反対側からもみ殻が放出されています。
森崎「よし!どうなったかな?」
あぐりっこ「茶色いのが取れてる」
佐々木「もみが取れてますよね」
森崎「コレを何って言うのかな?」
あぐりっこ「玄米!」
玄米にしたお米は“ふるい”にかけて、 不純物や籾殻を取り除きます。
そして精米機で玄米の外側を磨いたら 待ちに待った白いお米となるんです!
では最後の工程“精米”です。
森崎 「スイッチオン!うわ~出てきた~」
森崎「白いぞ~真っ白!」
佐々木「これがふっくりんこです!」
森崎「きれいだねえ~」
春の種まきから始まって… やっとやっとお米になりました!
ここで藤尾君が質問。 「お米にも鮮度の大切さみたいのは あるんでしょうか?」
山田さん 「ありますよ。白米にしてらか 2週間ぐらいで劣化が始まります。 できるだけ1週間分などのかちで 買っていただければと思います」
森崎 「こまめに食べる分だけ買う!というのが 本当はおいしく食べられる方法なんですね」
もんすけです! 道南の高品質ブランド米「ふっくりんこ」。 各農家で収穫されたお米のその後を 追いかけてみました。
函館育ちライスターミナルへ運ばれた"もみ"には 品質を保つ為に各農家で品種の確認や 栽培履歴が付けられ、 大型の乾燥機でその生産者毎に乾燥されます。
さらに工場内で「玄米の状態」で 水分量やタンパク量などの検査を行います。
その後“胚芽”や“ぬか”の部分を取り除いたら 真っ白いお米の出来上がり!
安全安心なお米「ふっくりんこ」は、 鮮度と美味しさを保ちながら 徹底した品質管理によって 生産されているお米なんだね!
佐々木 「それでは美味しい新米 ふっくりんこをいただきましょう!」
あぐり一行「やった~」
山田房子さん 「上から下と言う感じで優しく研ぎます」
数回研いで水を捨てます。
また水を入れて優しく研ぎます。
これを2回ほどやったところで…
山田房子さん 「じゃあ炊きます!」
森崎 「もう炊くの?研ぎ終わったの? 4~5回かき混ぜるのを 3度やっただけですよ!」
山田房子さん 「刈りたてで本当においしい状態ですので 十分だと思います」
森崎 「そうなんですね~ 米とぎというより米なでですね」
もんすけです。新米の季節到来! およそ900人の「ふっくりんこ」生産者と JAが組織する「ふっくりんこ蔵部」。 その部会長、木元さんに 今年の収穫状況を伺ってみました。
木本勉さん 「春先は雪が多くて心配していて 春の作業が2~3日遅れたんですけど 8~9月の好天に助けられて・・・ いつもより一段と ツヤがあって甘みがあって、 食べて“あ~うまい”って思うと思います。 今までふっくりんこを食べてくれたお客様に さらに“今年はうまい”って言わせたいし 今まで食べていなかったお客様にも “お客様になってもらいたい”と思ってます」
例年にはない甘みと粘りの強い 高品質なブランド米「ふっくりんこ」。 みんなも食べてみてね~
森崎 「香りがヤバイ!香りが~」
待ちに待った新米! 早速、頂いちゃいましょう。
一同「いただきま~す」
山田さん 「おいしいですよね! 新米は光り方が違いますよね。 香りも全然違いますよね」
あぐりっこはどうでしょうか?
ルリ 「すんごいネバネバしていてフワフワしてて すんごい美味しいです!」
タクヤ 「ツヤツヤしているし、おモチみたいに 粘り気もあってスゴイ美味しい!」
あぐりっこ「美味しい!」
佐々木「なかはふっくら、外はパリパリ!」
森崎 「うめえ~!こんな焼きおにぎり 食べたことない!」
作業を終えて… 黄金色の稲穂を真っ赤な夕日が 照らし始めました…
この半年ふっくりんこを勉強してきた あぐりっこ。感想を聞いてみましょう。
アユ 「この勉強をしてから、お米をひと粒も 残さないで食べるようになりました。 すごく美味しいお米でした」
タクヤ 「勉強してみて水管理とかしないと 稲刈りもできないし 田植えもできないことがわかったので 山田さんだけじゃなくて 色んなお米を作っている生産者さんに 感謝します。ありがとうございます」
ルリ 「お米を育てるのに すごい苦労していることがわかって 山田さんに感謝しています」
ハヤト 「本当に苦労が詰まったお米! 本当にお米の大切さがわかったので これからも残さずに食べたり ちゃんとしていきたいと思っているので 山田さんに感謝しています」
山田さん 「……(目を真っ赤にして大きくうなずく)」
森崎 「アニキ! みんな食べることの意味を 見つけてくれたかと思います! 感謝の想いが刺さっているよ!」
山田さん…何もいえません!
森崎 「すごい経験を今年1年させてもらいました。 最後にもう1度、お礼を言いましょう 山田さん本当にありがとうございました」
あぐりっこ「ありがとうございました」
最後のお別れのとき…
少し曇りかけていた空に なんと…大きな虹が!
この一年間たくさんのことを教えてくれた 生産者のみなさん。
みなさんの想いと努力があってこそ お米が食べられること… 体で胃袋で心で学ぶことが出来ました。
貴重な体験をしたあぐりっこたちは そうした想いをみんなにつなぐ 虹のような架け橋になるかもしれませんね… みなさん ありがとうございました。
道産野菜つけものフェスタinサッポロファクトリーが 先月29日に行われました。 これは「白菜の浅漬け」を原因とする 食中毒事件の影響で、漬物の売り上げや、 道産野菜の卸売価格が急落したことを受けて その信頼回復を狙ったイベントです。
主催者でもある道の食の安全推進局長である 土屋さんにお話を伺いました。
佐々木 「今後どういう取り組みを していこうと思っていますか?」
土屋さん 「漬物会社のみなさんが組合を作りながら 安全な物を作っていこうということを 研修会を通してやっていく…ということで 支援をしていきたいと思っています。 それから安全な作り方、 流通をしていくための確認というのを 農家の方にわかりやすい資料を作りながら さらに進めていきたいと思います」
佐々木 「荒川先生の講演が一段落したところで、 特別にステージに上げて頂きました。 壇上ではリーダーが白菜を取材した時の エピソードをトーク」
森崎 「(以前取材したときのあぐりっこが…) 需要が落ち込んでしまったから 白菜を収穫せず全部畑にすきこむのを見たら どんなに残念に思うのかな… 地元の野菜をもっと食べて『買い支え』… 農家の方に守られてきたのだから 今度は購入して農家の方を支えてあげたい」
佐々木 「北海道でも有数の白菜の生産地で、 あぐり王国でも取材をした岩見沢市。 今時期は出荷の最盛期を迎えています」
JAいわみざわ 白菜部会 部会長 木川 久光さん 「私たちが丹精込めて作った白菜。 大変立派にできました! これからだんだん寒くなってきますけれども、 鍋もの・そして漬物と、皆さんにたくさん 食べていただきたいと思います。 安心安全な白菜、どうか全道の皆さん、 たくさん食べてください!」
佐々木 「正しい知識を持って、 道産野菜をもっと美味しく たくさん食べよう!と再認識しました。 以上、週刊あぐりニュースでした」