今回紹介するのは 肉類でも野菜・穀物でもない… 菌類に属していて、 その仲間は9万7千種もあると言います。 その中でも日本人に馴染みが深い キノコと言えば…
しいたけ~♪
佐々木 「私たちは今金町(いまかねちょう)に やって来ましたよ!今日は…」
森崎・佐々木 「しいたけ~!イエ~イ」
パチパチパチパチ…
藤尾「すごい息が合ってますね」
佐々木「大好きなんです!しいたけ」
藤尾 「実はしいたけが ずっと苦手やったんですけど… ところがですよっっ 最近克服しました~!!」
森崎「おお~」
佐々木 「ということで今回あぐりっこには しいたけがどんな風になっているか? 絵で書いてきてもらっています」
ではあぐりっこをご紹介! 今回は全員4年生。 しいたけはちょっと苦手…宮本快(かい)くん。 いつも元気いっぱい吉原滉人(ひろと)くん。 食べるのだ~い好き佐藤希乃亜(ののあ)ちゃん。 好奇心旺盛の山口華生(かおい)ちゃんです。
では絵を見せてもらいましょう。
カイ「土から生えてる!」 ヒロト「土の方が多く生えてる」
森崎「上手だなあ~キノコ団地だな」
ノノア 「木を切り倒して… そこにキノコが生える」
佐々木「木に生えるんだね」
カオイ 「森とか木がいっぱいある所に 数は少ないけどニョキッて生えてる」
森崎「へええ~」
佐々木 「しいたけがどういう風になっているのか? みんなで見に行きましょう!」
森崎 「じゃあそこで答え合わせだな。 みんなで行きましょう~」
ではハウスの中にいざ潜入!すると…
森崎「あら…モワッて湿度がある!」
佐々木「暖かいですね」
ハウスの中は20℃、湿度は60%! 気温と湿度が高くさらに寒暖の差がある 環境をしいたけは好みます。
カメラのレンズを拭いて、 ハウスの中を見てみると…
佐々木 「みんなハウスの中に入ったら 何が並んでいた?」
あぐりっこ 「木が並んでる!」 「そこからきのこが生えている!」
森崎「これは丸太?」
上村さん 「原木(げんぼく)と言ってます。 この栽培方法を『原木栽培』と言います」
森崎 「原木栽培!原木しいたけ!」
あぐりっこ「原木しいたけ!」
ではその原木(げんぼく)を よく観察してみましょう。
手に取ってみると…「うわ~すごい!」
佐々木「この原木には何個なってるんだろう」
あぐりっこ「いち・にい・さん…」
森崎「素直に数えています」
あぐりっこ 「21個?」「20個ぐらい!?」
森崎「本来なら何個ぐらい生える?」
上村さん「大きいものは12個ぐらいです」
原木を持ってみると-
藤尾「めちゃくちゃ重たい」
森崎「軽く見えますけどね」
上村さん 「10キロぐらいあります。 ミズナラでハウスの中に だいたい千本ぐらいありますね」
佐々木 「原木しいたけ栽培で 一番気を付けている事は何ですか?」
上村さん 「温度管理ですね。 温度差がないと大きくならないんです」
藤尾 「もともと山の中で育つものだから 温度変化がハウスの中で必要になるんだ」
上村さん 「そうなんですね。 刺激がないと大きくならないんです」
刺激??刺激とはなんでしょう? その答えはのちほど…
まずしいたけの収穫を 教えてもらいます。
上村さん 「手袋(軍手)を履いて… (しいたけの軸の)根本をつまんで ゆっくり揺すってあげると ポロンととれます」
あぐりっこ「へえ~」「すごい」
収穫の仕方を教わったところで あぐりっこには好きな形のしいたけを 収穫してもらいました。
ヒロト「取った感がある!」 ノノア「かたっ!」 カオイ「簡単にプチッて取れてよかった」 カイ「イエイ!」
佐々木「香りをかいでみよう」
ノノア「すごいいいにおい♪」
カオイ「後ろの方がにおいする!」
しいたけの裏側を観察してみると カサの開きに違いがあります。
上村さん 「だんだん開いていくんです」
森崎 「なるほどカサが内側からどんどん 開いていくんだ。 そして広がって広がって 破けたような感じになるんだ。 そしてどんどん開いていく! これを放置しておくと開ききってしまう」
しいたけには栽培方法が2つあります。
1つは菌床(きんしょう)栽培。 おがくずを使ってしいたけを栽培します。
そしてもう一つが上村さんが行っている ほだ木を使った原木栽培です。
それではちょっと不思議なしいたけの なり方を教えてもらおう♪
上村さん 「(ほだ木に)ドリルで穴を開けて その中にしいたけの菌の元を詰めます」
森崎 「植物は“種” きのこは“菌”を植えるんだよ」
上村さん 「水に浸けてから7日目ぐらいから収穫して 10日目ぐらいで収穫が終わる」
種菌を植えたほだ木は水に浸けます。 その方法がとってもダイナミック!
どんな方法で水につけるのか? 次の工程を覗いてみると…
森崎「え~こうやって入れてるの?」
ノノア「すごい!」
佐々木「何これ~!」
藤尾 「原木のお風呂じゃないですか!」
森崎 「こうやって水に入れて しいたけの発生が始まるんだ」
佐々木 「これは1回だけ水に浸けるんですか? それとも長時間浸けるんですか?」
上村さん 「作業の流れは夕方に水に浸けて 次の日の朝に水からあげるので だいたい半日ぐらい浸けます」
原木シイタケの栽培スケジュール! ほだ木を18時間水に浸け、 木に水分を含ませます。
実はこの作業でしいたけは刺激され、 成長しようとスイッチが入るんです。
水から上げたら「育成ハウス」へ- 一週間ほどで収穫できるしいたけに 成長します。およそ10日間は どんどんしいたけが出てきます。
一本の木からは 100~200g採れるんだとか!
この水に浸ける作業を待っているほだ木は ハウスの中にいっぱいあります…
上村さん 「収穫し終わったほだ木は (鉄の)枠に入れてここまで持ってくる」
藤尾「ここまで持ってくるのも大変…」 それ以外にも美味しいしいたけを たくさん栽培するため 上村さんは驚くべき作業を していたんです!
上村さん 「水に浸ける前に こちらの(すでに木が入っている)枠から こちらの空の鉄の枠に木を移動させます」
森崎「何で??」
上村さん 「水に浸けるのも 刺激になると言いましたが ほだ木を動かす際に コツンという移動刺激がします。 この動かす際の刺激が きのこが芽を出す合図になります」
あぐり一行「えええ~~」
上村さん 「このまま水に浸けるのと 動かしてから身渦に浸けるのでは しいたけの出かたが違うんです」
藤尾 「ほだ木をダンッて(叩く)のも ダメなんですか?」
上村さん 「やっぱり1個1個動かしたほうが 成長の仕方がいいですね! 菌も生き物ですから わかっているんでしょうね」
森崎「サボりたいと思うでしょう…」
上村さん 「ええ…なので色々工夫してみますが やっぱりこれが一番!」
では上村さんが毎日行っているという この作業をお手伝いさせていただくことに。
一本10キロもあるほだ木の移動。
さて頑張っていこう~!
高い場所からほだ木を下すのがまず一苦労。 それを腰を屈めて鉄の枠に移動させます。
森崎「落としたら刺激が強すぎるからね」
藤尾「刺激が強すぎるのは?」
上村さん「木が痛まなければ大丈夫!」
最初は2人でほだ木を移動させていましたが 徐々に慣れてきて一人でも持てるように!
佐々木 「なるべく端っこ、揃えてよ~」
移動できましたが…
佐々木「ちょっといびつだなあ~ハハハ」 藤尾「ガタガタやあ~おかしいな」
少しだけ上村さんに調整してもらって…
森崎「ハイ完成~~」
やってみた感想は?
カイ 「これを毎日一生懸命やるのは ツライ!と思った」
ノノア 「これ全部一人でやるのは ノノアだったら絶対無理で… あの~絶対サボってると思う」
森崎 「絶対サボる? どんな自信持ってるんだい! しいたけを食べる私たち消費者のために 生産者のみなさんが頑張って下さってる! ありがたいよね」
ではお手伝いを頑張ったご褒美♪
森崎 「もぎたてのしいたけを なまら美味しく食べよう~~」
あぐり一行「いえええ~~い」
上村さんおススメの炭火焼きで とれたてしいたけを頂きます!
ドカッと大胆にしいたけを 網の上に置きます。
上村さん 「ヒダのところに水滴が出てきます。 そうなってきたらバターを乗せたり 塩をかけて食べていただけたらと思います」
森崎 「ひっくり返さなくていいんですか?」
上村さん 「ひっくり返すと水分が逃げてしまいます。 水分がこぼれるとパサパサになるので 水分を逃がさないように食べる!」
ここでリーダーからまさかの告白! 森崎「わたし…しいたけが…」
その告白とは??
森崎 「わたし…しいたけが… ずっと苦手だったんです。 2000年まで食べられませんでした。 食べられるようになったきっかけが 桧山地区の原木しいたけだったんです」
あぐり一行「ええ~」
藤尾「リーダーの人生を変えた場所だ」
森崎 「まさにここで食べたしいたけで 私の好き嫌いがなくなった!」 苦手を克服できるほどのしいたけの味とは? では早速いただきましょう!
ノノア「あっいい匂い♪」
森崎「いい匂いだね~贅沢だね」
今回はしいたけにバターしょうゆを 合わせていただきます。
ノノア「早く!箸はしハシ…」
藤尾「大丈夫!箸はまわってくるから!」
しいたけのおいしい香りに ジタバタパニックあぐりっこ♪
ではいただきま~す♪
藤尾「おおおお~っ!」
森崎「おいしいね。贅沢です」
佐々木「ものすごいジューシーですね!」
さてあぐりっこは? ヒロト 「バターとしいたけが合わさっていて いい感じで美味しい!」
ノノアは一気に口に頬張り「最高!」
カイ「もう本当サイコウだよっ!」
森崎 「ちょっと居酒屋に遅くまでいた人みたく なってるけど…最高だね…」
佐々木 「カイはしいたけが苦手かもって 言ってたよね?」
森崎「そうなの?」
カイ 「今まで嫌いだったけど 大丈夫になった!」
森崎 「そうか!まさに13年前… 僕も同じような気持ちでした。 すごいその時幸せになったんです」
上村さん 「まだまだありますから じゃんじゃん食べて下さい!」
ノノア「もう1個食べる~」
稲作と兼業で原木しいたけ作っている 上村さん。しいたけ栽培のやりがいとは?
上村さん 「お米は1年に1回しか収穫できません。 しいたけも芽が出なくてあまり 収穫できない時もありますが 環境を整えてあげたり 工夫をすることによって いっぱいしいたけをつける事もある! しいたけは毎日の工夫が出来る! それが出来てキレイに穴から1個ずつ 芽が出たときに『やった!』という 嬉しさを感じますね」
じゃ~ん もんすけです! 現在しいたけの多くが 菌床を使って栽培しているなか、 今金町では3軒の生産者が 原木にこだわって栽培しています。
そのうちの一軒 ワークショップ今金では、 なにやらしいたけを網に並べて 大きな機械に入れました。
スイッチを入れて18時間後-
出来たのはジャーン干ししいたけ! こちらでは育てた原木しいたけを 干ししいたけに加工し販売しているんです。 肉厚で味が濃いと人気の商品なんだって! 僕も食べた~い
■ワークショップいまかね 住所:今金町字神丘912-8 電話:0137-82-4001 『里の恵』1袋2500円
JA今金町の女性部が 原木シイタケを使って 絶品料理を作ってくれました!
教えてくださったのは鈴木幸子さん。 今金男爵をつかったコロッケや 南蛮漬けなど絶品揃い! 詳しい作り方はレシピコーナーへ!
今日一日でしいたけが 大好きになったあぐりっこたち。
果たしてノノアちゃんは今日 何個しいたけを食べたのかな?
カオイ「3個でしょ?」
ノノア「う~ん?何個…」
カオイ「最初4つ食べたか?」
ノノア「最初に4つ食べた?」
森崎 「みんな見てるからね~(笑)」
みんな笑顔になる今金のしいたけでした♪
-------------------------------------- さて来週のあぐり王国は 豪華1時間の総集編! 2013年末スペシャル!
全道各地に訪れて学んだ今年1年を 絶品料理も交えてたっぷり振り返ります!
放送時間はいつもより30分早い 16:30スタートです。
お楽しみに~