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2013年12月21日(土) | ♯272 常備野菜 しいたけを学ぶ 編
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2013年12月21日(土) |  ♯272 常備野菜 しいたけを学ぶ 編

今回紹介するのは 
肉類でも野菜・穀物でもない…
菌類に属していて、
その仲間は9万7千種もあると言います。
その中でも日本人に馴染みが深い
キノコと言えば…

しいたけ~♪

佐々木
「私たちは今金町(いまかねちょう)に
 やって来ましたよ!今日は…」

森崎・佐々木
しいたけ~!イエ~イ」

パチパチパチパチ…

藤尾「すごい息が合ってますね」

佐々木「大好きなんです!しいたけ」

藤尾
「実はしいたけが
 ずっと苦手やったんですけど…
 ところがですよっっ
 最近克服しました~!!」

森崎「おお~」

佐々木
「ということで今回あぐりっこには
 しいたけがどんな風になっているか?
 絵で書いてきてもらっています」

ではあぐりっこをご紹介!
今回は全員4年生。
しいたけはちょっと苦手…宮本快(かい)くん。
いつも元気いっぱい吉原滉人(ひろと)くん。
食べるのだ~い好き佐藤希乃亜(ののあ)ちゃん。
好奇心旺盛の山口華生(かおい)ちゃんです。

では絵を見せてもらいましょう。

カイ「から生えてる!」
ヒロト「土の方が多く生えてる」

森崎「上手だなあ~キノコ団地だな」

ノノア
木を切り倒して
そこにキノコが生える」

佐々木「木に生えるんだね」

カオイ
「森とか木がいっぱいある所に
 数は少ないけどニョキッて生えてる」

森崎「へええ~」

佐々木
「しいたけがどういう風になっているのか?
 みんなで見に行きましょう!」

森崎
「じゃあそこで答え合わせだな。
 みんなで行きましょう~」

あぐり一行がやって来たのは
巨大なビニルハウスの前。
ご案内いただくのはしいたけ栽培歴9年!
上村忠さんに詳しく教えてもらいましょう。

ではハウスの中にいざ潜入!すると…

森崎「あら…モワッて湿度がある!」

佐々木「暖かいですね」

ハウスの中は20℃、湿度は60%!
気温と湿度が高くさらに寒暖の差がある
環境をしいたけは好みます。

カメラのレンズを拭いて、
ハウスの中を見てみると…

佐々木
「みんなハウスの中に入ったら
 何が並んでいた?」

あぐりっこ
「木が並んでる!」
「そこからきのこが生えている!」

森崎「これは丸太?」

上村さん
原木(げんぼく)と言ってます。
 この栽培方法を『原木栽培』と言います」

森崎
「原木栽培!原木しいたけ!」

あぐりっこ「原木しいたけ!」


2013年12月21日(土) |  木からニョキニョキ…原木しいたけとは?

ではその原木(げんぼく)
よく観察してみましょう。

手に取ってみると…「うわ~すごい!」

佐々木「この原木には何個なってるんだろう」

あぐりっこ「いち・にい・さん…」

森崎「素直に数えています」

あぐりっこ
「21個?」「20個ぐらい!?」

森崎「本来なら何個ぐらい生える?」

上村さん「大きいものは12個ぐらいです」

原木を持ってみると-

藤尾「めちゃくちゃ重たい」

森崎「軽く見えますけどね」

上村さん
10キロぐらいあります。
ミズナラでハウスの中に
だいたい千本ぐらいありますね」

佐々木
「原木しいたけ栽培で
 一番気を付けている事は何ですか?」

上村さん
温度管理ですね。
 温度差がないと大きくならないんです」

藤尾
「もともと山の中で育つものだから
 温度変化がハウスの中で必要になるんだ」

上村さん
「そうなんですね。
 刺激がないと大きくならないんです

刺激??刺激とはなんでしょう?
その答えはのちほど…

まずしいたけの収穫を
教えてもらいます。

上村さん
「手袋(軍手)を履いて…
 (しいたけの軸の)根本をつまんで
 ゆっくり揺すってあげると
 ポロンととれます」

あぐりっこ「へえ~」「すごい」

収穫の仕方を教わったところで
あぐりっこには好きな形のしいたけを
収穫してもらいました。

ヒロト「取った感がある!」
ノノア「かたっ!」
カオイ「簡単にプチッて取れてよかった」
カイ「イエイ!」

佐々木「香りをかいでみよう」

ノノア「すごいいいにおい♪」

カオイ「後ろの方がにおいする!」

しいたけの裏側を観察してみると
カサの開きに違いがあります。

上村さん
「だんだん開いていくんです」

森崎
「なるほどカサが内側からどんどん
 開いていくんだ。
 そして広がって広がって
 破けたような感じになるんだ。
 そしてどんどん開いていく!
 これを放置しておくと開ききってしまう」

しいたけには栽培方法が2つあります。

1つは菌床(きんしょう)栽培。
おがくずを使ってしいたけを栽培します。

そしてもう一つが上村さんが行っている
ほだ木を使った原木栽培です。

それではちょっと不思議なしいたけの
なり方を教えてもらおう♪

上村さん
「(ほだ木に)ドリルで穴を開けて
 その中にしいたけの菌の元を詰めます」

森崎
「植物は“種”
 きのこは“菌”を植えるんだよ」


2013年12月21日(土) |  お風呂に入れるとしいたけが発生!?
これがしいたけの菌が入った種菌。
これを穴に詰め、
木全体に菌を行き渡らせるのです。
上村さん
「原木に菌を植えて“ほだ木”にして
 そこから水に浸けて棚に並べると
 成長しはじめるんですね
佐々木
「何日ぐらいで、しいたけは出来る?」

上村さん
「水に浸けてから7日目ぐらいから収穫して
 10日目ぐらいで収穫が終わる

種菌を植えたほだ木は水に浸けます。
その方法がとってもダイナミック!

どんな方法で水につけるのか?
次の工程を覗いてみると…

森崎「え~こうやって入れてるの?」

ノノア「すごい!」

佐々木「何これ~!」

藤尾
原木のお風呂じゃないですか!」

森崎
「こうやって水に入れて
 しいたけの発生が始まるんだ」

佐々木
「これは1回だけ水に浸けるんですか?
 それとも長時間浸けるんですか?」

上村さん
「作業の流れは夕方に水に浸けて
 次の日の朝に水からあげるので
 だいたい半日ぐらい浸けます

原木シイタケの栽培スケジュール!
ほだ木を18時間水に浸け、
木に水分を含ませます。

実はこの作業でしいたけは刺激され、
成長しようとスイッチが入るんです。

水から上げたら「育成ハウス」へ-
一週間ほどで収穫できるしいたけに
成長します。およそ10日間は
どんどんしいたけが出てきます。

一本の木からは
100~200g採れるんだとか!

その後しいたけが出なくなったほだ木は
40日ほどお休み…
しかしその後、またにつけると、
なんと新しいしいたけが出てくるんです。
一度、菌を植えると、およそ一年間
8~10回
ほど収穫出来るんです。

2013年12月21日(土) |  コツン…この刺激が大切なんです!

この水に浸ける作業を待っているほだ木は
ハウスの中にいっぱいあります…

上村さん
「収穫し終わったほだ木は
(鉄の)枠に入れてここまで持ってくる」

藤尾「ここまで持ってくるのも大変…」
 
それ以外にも美味しいしいたけを
たくさん栽培するため
上村さんは驚くべき作業
していたんです!

上村さん
「水に浸ける前に
 こちらの(すでに木が入っている)枠から
 こちらの空の鉄の枠に木を移動させます」

森崎「何で??」

上村さん
に浸けるのも
刺激になると言いましたが
ほだ木を動かす際に
コツンという移動刺激がします。
この動かす際の刺激が
きのこが芽を出す合図になります」

あぐり一行「えええ~~」

上村さん
「このまま水に浸けるのと
 動かしてから身渦に浸けるのでは
 しいたけの出かたが違うんです」

藤尾
「ほだ木をダンッて(叩く)のも
 ダメなんですか?」

上村さん
「やっぱり1個1個動かしたほうが
 成長の仕方がいいですね!
 菌も生き物ですから
 わかっているんでしょうね」

森崎「サボりたいと思うでしょう…」

上村さん
「ええ…なので色々工夫してみますが
 やっぱりこれが一番!

では上村さんが毎日行っているという
この作業をお手伝いさせていただくことに。

一本10キロもあるほだ木の移動。

さて頑張っていこう~!

高い場所からほだ木を下すのがまず一苦労。
それを腰を屈めて鉄の枠に移動させます。

森崎「落としたら刺激が強すぎるからね」

藤尾「刺激が強すぎるのは?」

上村さん「木が痛まなければ大丈夫!」

最初は2人でほだ木を移動させていましたが
徐々に慣れてきて一人でも持てるように!

佐々木
「なるべく端っこ、揃えてよ~」

移動できましたが…

佐々木「ちょっといびつだなあ~ハハハ」
藤尾「ガタガタやあ~おかしいな」

少しだけ上村さんに調整してもらって…

森崎「ハイ完成~~」

パチパチパチパチ…

やってみた感想は?

カイ
「これを毎日一生懸命やるのは
 ツライ!と思った」

ノノア
「これ全部一人でやるのは
 ノノアだったら絶対無理で…
 あの~絶対サボってると思う」

森崎
「絶対サボる?
 どんな自信持ってるんだい!
 しいたけを食べる私たち消費者のために
 生産者のみなさんが頑張って下さってる!
 ありがたいよね」

ではお手伝いを頑張ったご褒美♪

森崎
「もぎたてのしいたけを
 なまら美味しく食べよう~~」

あぐり一行「いえええ~~い」

上村さんおススメの炭火焼き
とれたてしいたけを頂きます!

ドカッと大胆にしいたけを
網の上に置きます。

上村さん
「ヒダのところに水滴が出てきます。
 そうなってきたらバターを乗せたり
 塩をかけて食べていただけたらと思います」

森崎
「ひっくり返さなくていいんですか?」

上村さん
「ひっくり返すと水分が逃げてしまいます。
 水分がこぼれるとパサパサになるので
 水分を逃がさないように食べる!」

ここでリーダーからまさかの告白!
 
森崎「わたし…しいたけが…」

その告白とは??


2013年12月21日(土) |  苦手を克服!本当に最高だよ~♪

森崎
「わたし…しいたけが…
 ずっと苦手だったんです。
 2000年まで食べられませんでした。
 食べられるようになったきっかけが
 桧山地区の原木しいたけだったんです」

あぐり一行「ええ~」

藤尾「リーダーの人生を変えた場所だ」

森崎
「まさにここで食べたしいたけで
 私の好き嫌いがなくなった!」
 
苦手を克服できるほどのしいたけの味とは?
では早速いただきましょう!

ノノア「あっいい匂い♪」

森崎「いい匂いだね~贅沢だね」

今回はしいたけにバターしょうゆを
合わせていただきます。

ノノア「早く!箸はしハシ…」

藤尾「大丈夫!箸はまわってくるから!」

しいたけのおいしい香りに
ジタバタパニックあぐりっこ♪

ではいただきま~す♪

藤尾「おおおお~っ!」

森崎「おいしいね。贅沢です」

佐々木「ものすごいジューシーですね!」

さてあぐりっこは?
ヒロト
「バターとしいたけが合わさっていて
 いい感じで美味しい!」

ノノアは一気に口に頬張り「最高!」

カイ「もう本当サイコウだよっ!」

森崎
「ちょっと居酒屋に遅くまでいた人みたく
 なってるけど…最高だね…」

佐々木
「カイはしいたけが苦手かもって
 言ってたよね?」

森崎「そうなの?」

カイ
「今まで嫌いだったけど
大丈夫になった!」

森崎
「そうか!まさに13年前…
 僕も同じような気持ちでした。
 すごいその時幸せになったんです

上村さん
「まだまだありますから
 じゃんじゃん食べて下さい!」

ノノア「もう1個食べる~」

稲作と兼業で原木しいたけ作っている
上村さん。しいたけ栽培のやりがいとは?

上村さん
「お米は1年に1回しか収穫できません。
 しいたけも芽が出なくてあまり
 収穫できない時もありますが
 環境を整えてあげたり
 工夫をすることによって
 いっぱいしいたけをつける事もある!
 しいたけは毎日の工夫が出来る!
 それが出来てキレイに穴から1個ずつ
 芽が出たときに『やった!』という
 嬉しさを感じますね」

じゃ~ん もんすけです!
現在しいたけの多くが
菌床を使って栽培しているなか、
今金町では3軒の生産者が
原木にこだわって栽培しています。

そのうちの一軒
ワークショップ今金では、  
なにやらしいたけを網に並べて  
大きな機械に入れました。 

スイッチを入れて18時間後-

出来たのはジャーン干ししいたけ!  
こちらでは育てた原木しいたけを
干ししいたけに加工し販売しているんです。
肉厚で味が濃いと人気の商品なんだって!  
僕も食べた~い

■ワークショップいまかね
住所:今金町字神丘912-8
電話:0137-82-4001
『里の恵』1袋2500円

JA今金町の女性部が
原木シイタケを使って
絶品料理を作ってくれました!

教えてくださったのは鈴木幸子さん。
今金男爵をつかったコロッケや
南蛮漬けなど絶品揃い!
詳しい作り方はレシピコーナーへ!

今日一日でしいたけが
大好きになったあぐりっこたち。

果たしてノノアちゃんは今日
何個しいたけを食べたのかな?

カオイ「3個でしょ?」

ノノア「う~ん?何個…」

カオイ「最初4つ食べたか?」

ノノア「最初に4つ食べた?」

森崎
「みんな見てるからね~(笑)」

みんな笑顔になる今金のしいたけでした♪

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さて来週のあぐり王国は
豪華1時間の総集編! 
2013年末スペシャル!

全道各地に訪れて学んだ今年1年を
絶品料理も交えてたっぷり振り返ります!

放送時間はいつもより30分早い
16:30スタートです。

お楽しみに~




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