野菜全体の摂取量が減少する中、 消費が伸びている野菜がある… 日本では120品種が登録されていて、 世界に目を向けると その品種は8000を超える その野菜とは…トマト
中でも最近、大注目のトマトといえば… フルーツトマト!
という事で今回は道北・下川町へ やってきました~!
森崎 「トマトは果物か野菜かどっちだ?」
あぐりっこ「野菜!」
森崎 「正解!木になるものが果物なんだよね。 その野菜であるトマトに “フルーツ”って名前がついているよ。 どんなトマトだか予想できるかな?」
ヒロキ「甘い?」 セナ「水分が多い?」
森崎「表面がネットになってる!」 藤尾「メロンみたいに?」
佐々木 「今日学ぶフルーツトマトはどんな物なのか 学びに行きましょう!」
近頃よく聞くフルーツトマト 一般的なトマトとどこが違うの!? あぐりっこが全力リサーチします。
今日のあぐりっこは、 1番好きな野菜はトマト。 好奇心旺盛で分からないことは とことん調べる小4・佐伯世響(セナ)君。
そしてトマトはちょっと苦手! 将来は農業をやってみたい。 小4・昌浦優樹(ヒロキ)君。
今回は元気いっぱい男子2人に フルーツトマトを学んでもらいます。
あぐりっこがやってきたのは下川町。 スキーのジャンプ競技が盛んな町。 そして“うどん”が名産で 2010年、番組が伺ったときは 手延べうどん作りを体験させてもらいました。
そんな下川町は最北のトマト産地として 近年生産量を増やしている町。
ということでまずは町中のフルーツトマトが 集まる場所に伺うことに―
森崎「うおお~~」
あぐりっこ「すごいっ!」
佐々木「さて選別施設に来ました」
ここフルーツトマト専門の選果場。 JA北はるか管内の生産者29名が栽培した フルーツトマトが毎日2~3トンも届くのです。
ここから出荷されるフルーツトマトには 珍しいある「基準」があって、 そのチェックもしているそうなのですが… まずは受け入れたトマトについて JA北はるかの坂野恭平さんに 話を伺っていきましょう。
佐々木 「こちらにあるトマトはどんなトマトですか?」
坂野さん 「生産者が秀品と優品の2つの規格に分けて 出荷したものです」
セナ「思っていたよりちょっと小さかった」
坂野さん 「キレイなものが秀品になります」
坂野さん 「秀品は全く傷がなく “花落ち”と呼ばれる部分が小さ目」
森崎 「秀品というのは最高クラスですね」
坂野さん 「花落ちの部分が大きくなってしまったり キズだったりあると…」
森崎「ランクがちょっと下がるんですね」
坂野さん「そうですね」
森崎 「そういった事をここでは選別してるんですね」
森崎 「子供たちが気付いたことですが ちょっと“赤み”が薄い…」
坂野さん 「はい。お店に届くまでに 4日ぐらいかかりますので 熟さないように青いままで出荷しています」
森崎 「お家の食卓に並ぶ時に美味しい状態になるよう わざと早めに収穫しているんだね」
佐々木 「ここでトマトが乗せられています」
セナ「回転寿司みたいに乗せられてる!」
届いたトマトは1つずつ丁寧に受け皿に乗せ、 とあるところへ入っていきます。
坂野さん 「トマト1玉1玉の糖度を計測しています」
森崎「糖度はトマトの甘さ」
坂野さん 「光を当てて吸収された光を計測し そこから分析して糖度を割り出しています」
森崎 「すげ~な!見てください糖度が出てますよ」
藤尾「10近いのがありますよ」
坂野さん 「JA北はるかで選別している フルーツトマトの中には 8度未満のものをございません!」
森崎「おっ言い切った!」
坂野さん「言い切ります!」
佐々木 「(出荷されるトマトは)こんな感じです!」
森崎「うわ~~」
セナ「すごい丁寧!」
ヒロキ 「割れないようにスポンジがついてる?」
セナ「転がってキズが付かないように?」
坂野さん 「輸送中にトマトどうしがぶつかって キズが付かないように スポンジに乗せて固定しています」
森崎 「トマトが大事にされている感じがする! これはもらったら嬉しいわ」
藤尾「トマトの香りする?」
ヒロキ 「良いにおい!フルーツみたいな香りがする」
佐々木 「さっきの選別施設で見たのとは違うよね」
あぐりっこ「(色は)緑だ」
森崎「赤いのもありますね」
藤尾「色んな色がありますね」 とここで突然セナ君が動き出し 三島さんに質問しました。
セナ 「なんかこのフルーツトマトって タネとかいじって(品種改良して) 作ったやつじゃないんですか?」
スゴイ!ナイスクエスチョンだ。
森崎 「セナはフルーツトマトは どうやって作るって予想したんだっけ?」
セナ 「なんかイチゴとかフルーツとトマトを 合わせて作るんだと思っていた…」
トマト大好きセナくんの予想は フルーツとトマトをかけ合わせた フルーツトマトという品種があるのでは? という意見。さてどうなんでしょうか。
三島さん 「フルーツトマトという品種… ないのです」
森崎「ないんですか?」
三島さん「ないんです」
三島さん 「これは普通の大玉トマトと 同じ品種です。 スーパーに置いてある おっきなトマトありますよね。 あれと同じ桃太郎という品種です」
森崎「よく聞く品種だ!」
藤尾 「普段食べているトマトは イチゴぐらい甘い?」
セナ 「全然!普通に甘酸っぱかったりする」
三島さん 「同じ品種ですけど作り方によって すごく甘くすることが出来るんです!」
栽培方法で甘くすることができるとは!? その秘密はココ…地中に!
覗きこむあぐりっこ。
セナ 「見た目は(普通のトマトと) ほとんど変わらない気がする」
森崎「変わらないですよ」
三島さん 「その水を切るために根っこを通さない シートを敷いているんです」
森崎 「地中深くまで根っこが伸びるのを防ぐ!」
佐々木 「普通作物は地中にどんどん根を張って 水分や栄養を吸って大きくなります。 でも、ここにシートがあって 根が伸びることができない…」
藤尾 「地中に埋まっているようにみえて プランターで育てているようなものですね。 甘くなるためにはいっぱい栄養を 吸わなきゃいかない気がするよね」
森崎 「水や肥料をいっぱい吸ったほうが 作物が育って美味しくなる感じしない?」
三島さん 「水を与えないから大きくなれない! そうすると味はどんどん濃縮されるんです」
あぐり一行「ほおおお~(すごい納得)」
森崎 「トマトが甘くなるというか 水を与えないとトマトが大きくならない。 大きくならずに小さいままで トマトの中の味わいが完結しますから 結果、味が濃くなる!甘くなる!」
ここで情報をいったん整理しましょう。
森崎 「整理しよう。オレ図にまとめたから。 品種・糖度・栽培方法、まとめました」
あれ?誤字があったの? 手書きで修正してる!
つかさずツッコム藤尾君 藤尾「作り直してきてくださいよ」
森崎「フッフッフッ(笑)」
藤尾 「ちょっとフルーツトマトやからって 甘いんじゃないですか?番組に対して!」
森崎「上手!上手!今年一番上手」
藤尾「ありがとうございます~」
さて冗談はここまでにして…
森崎 「さて品種をみていこう。 フルーツトマトって品種はあったかな?」
あぐりっこ「ない!」
森崎「特定の品種はありません」
セナ「糖度は8度以上!」
森崎「栽培方法は?」
ヒロキ「水をあんまりあげない」 セナ「根っこの成長を制限する!」
森崎 「そういうふうに厳しい環境で育てる! 甘いトマトを育てるためには 意外や意外! 厳しく育てたほうが甘くなる!」
フルーツトマトの秘密を知ったところで 収穫体験!
三島さん 「このぐらいの背丈だったら 糖度は8度以上ありますね」
森崎「背丈だけでわかるんだ」
セナ「採りましたよ~」
ヒロキ「おいしょっ!」
美味しそうなトマトを収穫しました。
ヒロキ・セナ 「フルーツトマト!」
あぐり一行 「イエ~イ!取れた取れた!」
佐々木「真っ赤ですよね」
ではみんなでいただきま~す!
セナ「甘いっ」 ヒロキ「甘い」
森崎 「トマトは酸っぱくて ちょっと苦手と言っていましたよ。 このトマトなら…?」
ヒロキ「いける!」
藤尾「トマト克服やん!」
さて大人チームの試食しますが…
藤尾「甘い!これはすごいわ」
森崎 「しかもトマトパンパンね。 歯を入れたらトマト汁が弾けてくる!」
三島さん 「酸味とのバランスが良いでしょう」
森崎 「甘みだけじゃないですね。 ちゃんと酸味もあって味の濃いトマト! 美味しいトマトを育ててますねえ~」
三島さん「ありがとうございます」
森崎 「出荷適期のトマトで糖度が8度あるんです。 完熟したものだと?」
三島さん「9度になっているかな?」
森崎「出荷の時は厳しくチェックしてる」
JA北はるかでは今年から フルーツトマトの安定供給を目指して 新しい栽培方法を取り入れています。 その方法は塩分を加えた液肥で トマトにストレスを与え 糖度を上げるのというもの。
水分を切ることで糖度は上がりますが、 花落ちや尻腐れなどが出やすいため、 この問題を解消できるのでは… と期待されている栽培方法なんです。
現在14戸の生産者が取り入れていて 今後は増やしていくそうです。
森崎 「もっと安く食べるためには オレたちがいっぱい食べること! じゃあもう1個ずつい食べよう!」
佐々木 「これ絶対ファンになると思う」
フルーツトマトを使った料理を みんなで作りましょう!
そのまま食べても美味しい フルーツトマトを食べごたえのある 絶品メニューに変えてくれるのは、 うどんと創作料理のお店を営む 南匡和さん。その料理はというと…
しもかわ手延べめん 創作料理みなみ 南さん 「トマトカツを作りたいと思います。 トマトは生で食べるのも美味しいですが 火を通しても美味しいので 変わった食べ方をしてもらおうと思います」 ※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください
さて完成したのは トマトカツ&ナポリタン焼きうどん!
南さん 「下川町のフルーツトマトでケチャップを お母様がたがいるんですけど そのケチャップを使って作りました」
中田さん 「フルーツトマトの甘みと酸味とうま味が ギュッと濃縮されているので ほとんど調味料を追加しないで作ってるので 美味しいと思いますよ」
■しあわせけちゃっぷ 1瓶680円 下川町NPO法人地域おこし協力隊 TEL01655-6-7878
まずは焼うどんを―
ヒロキ 「おいしい!トマトの味がして ナポリタンみたいな感じ!」
セナ「おいしい!」
リーダーはトマトカツを頂きました。
森崎 「すげ~うまみがぎっしり! チョ~うまいっ! フルーツトマトは比較的固いですから 揚げ物に向いてるかもしれない! これうまいなあ~」
じゃ~ん もんすけです! 真っ赤で美味しそうだな~ なんでもフルーツトマトって 美味しいだけじゃなくて、 栄養的にもいいことがあるんだって。 荒川先生! おしえて~
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「普通のトマトも美味しいし 栄養的にも非常に優れていますけど フルーツトマトの場合には さらに甘みが強くなったり 歯ごたえがあったり 栄養的な成分や色素成分が ギュッと凝縮したような形で入っています」
特に多く含まれている栄養素が ベーターカロテンとリコペンなんだって!
「ベータカロテンというのは 体中に入るとビタミンAに変わる。 視力を高めたり丈夫な粘膜を作ったり。
リコペンはベータカロテンの仲間で 様々な生活習慣病予防に効果があると 言われていますね」
美味しいだけじゃないフルーツトマト。 僕も食べた~い
その後サラダも頂きましたが…
藤尾 「ヒロキはちょっと トマトが苦手だったんですって。 でも見てください! まずトマトから無くなっちゃってます!」
中田さん 「(トマトが)好きな人が 美味しいって言ってくれるのも 嬉しいんですけども 嫌いな人が美味しいって言ってくれるのは…
中田さん 「すっごい幸せ!」
森崎 「甘さを育てるには厳しさが いることが分かりました… ファンクラブを作ります!」
こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。 新鮮な農産物が盛り沢山な 直売会のお知らせです。
来週の日曜日、9月7日に 苫小牧の「道の駅ウトナイ湖」で 日胆地区の農協青年部協議会による 「農産物直売会」が開かれます。
これは胆振・日高の各JAが一同に集まり、 各地で生産した農産物を 知ってもらうためのイベントです。 平取産のトマトや新冠産のピーマンをはじめ、 各地自慢のご覧の農産物を格安で購入できます。
会場では500円以上ご購入いただくと 地元の農産物などが当たる 抽選会に参加できます。 胆振・日高地区の旬の味を 堪能してみてはいかがでしょうか?
以上、週刊あぐりニュースでした!!
【農産物直売会】 日時:9月7日(日)10:00~ 場所:道の駅ウトナイ湖 住所:苫小牧市植苗156-30 問い合わせ:011-232-6445